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闇文庫

主に寝取られ物を集めた、個人文庫です。

花 濫 第4章異常な契約4

 田宮と酒場で共謀をした時、田宮は別れ際に、じゃあ奥さんに、そんなことが出来るかどうか伊香保で試してみます、
と気楽に言っものだった。
自分も、それで冴子が若く美しくなれば俺も満足なんだから、と気安く答えた。
今それが悔やまれる。       

 しかし、こうなった以上なんとか事態を収拾しなければならない。一体自分は何を望んで、こんな取り返しのつかない
ことをしてしまったのだろうか。酔いが回ってくる頭で、惣太郎は前方の襖に描かれた、野菊の墨絵を見ながら考えてい
た。          
 妻に男を与えて性の深淵を教え、より女らしく美しく変貌させ、さらに妻が若い男と官能に狂う姿に刺激を受けて自分も
再起したい、というのが、そもそもの願いだった。そして事実、田宮に組敷かれて恍惚に悶える妻の姿態に、いままで妻
に見たことのない、女の美しさを見出したし、妻を犯す田宮と自分が何時の間にか融合していて、はじめて妻を抱く田宮
の心の高ぶりや、いつまでも強靭な体力にものをいわせて、さまざまな体位で縦横無尽に妻を攻める快感に陶酔し、つい
には自分も達してしまうほどであった。

多分この刺激は、どんなに美しいほかの女を抱くよりも刺激的だろうし、事実惣太郎自身、これ以上の快感を覚えたことは
ない。                           

 妻が、あんなに安々とほかの男に身体を開いたことには驚いたが、それとて自分と田宮がそうし仕向けたことで妻に罪は
ないのだから、妻が背信行為をしたと怒る気もない。それどころか、いままで味わったこともない、田宮の強壮で巨大で持
続力のある攻めを、けなげにも受容して歓喜に悶える妻の姿がなんと美しく華麗に見えたことだろう。頑張れよ、と声援しれ
やりたい衝動に駆られたくらいである。

結局は、自分という性の敗者が、健康な若い田宮という男の肉体を使って、自分の疑似行為として妻を満足させ、かつ自
分も、女が男から与えられる快感の情緒を、男でありながら心も躯も知り抜いた妻を通して受けるという、男と女の両方の官
能の歓びを同時に味わい、さらに自分の最愛の妻が男に犯される嗜虐と犯す男の加虐の双方の悦楽を甘受出来るという、

常識では考えられない悪魔の行為を思い付き実行した。
そしてめくるめくような満足すべき結果を得た、ということだ。                               
先程の発狂しそうな程の官能の刺激と興奮は、惣太郎にとって、今となっては、もう手離せない麻薬のように思われる。

今後も、妻と田宮の交歓を続けさせながら、それを盗視することによって、自分は若返りたいし、妻も満足させていけばいいの
だ。

田宮の人格など考える必要はない。
我々夫婦にとって、田宮は最良の性具であればいいのだ。彼とて滅多に味わうことの出来ない、冴子のような若く美しい人
妻との交わりが、堂々と憚ることなく出来るのだから、言うことはあるまい。妻に心粋し、愛する妻子があって性戯に卓越し、
かつ後を引かないように、一定の時期に我々夫婦のもとから必ず去る男。そして若くて、清潔で、健康で、性格のいい男。
さらには惣太郎に柔順で絶対反抗出来ない男。悪魔のたくらみを実行するには、このような非現実的ないろんな条件が満
たされた男が必要だった。

 しかし、現実にそんな条件に合った男が居る筈はない。惣太郎は、妻をほかの男に抱かせるということは、非現実な空想
の世界の出来事として、思いの中でだけ楽んできた。そうした頃、惣太郎は互いの妻を取り替えて媾交するという夫婦交換の
雑誌を書店で見つけた。雑誌には、夫婦交換を希望する大勢の夫婦の妻達の、様々な姿態を露わにした写真が掲載され、

また実際の性の交換体験が微細な表現で生々しく書かれていた。
現実に、自分の想いを実行している者がこんなにも居る。
自分の想いは夢ではない。夫婦交換誌との出会いは惣太郎のとって衝撃的な事件だった。大学の教授である惣太郎がまさか、
そんな雑誌に投稿することも冴子の裸体写真を掲載するわけにもいかないが、冴子に若い男を与えるという考えが、そのとき
以来夢ではなく、現実に可能な計画として惣太郎の脳裏にこびり付いて離れなくなっていた。                       

時計が一時をさしても田宮と冴子は帰ってこなかった。酒は大きな銚子に五本も残っていたのに、もう最後の一本だけになっ
ていた。こんなに呑んだのは久し振りだが、まだ酩酊はしていないぞ、と惣太郎は自分につぶやいた。一人で部屋の布団の
上で呑む酒は、動くこともしゃべることもないので酔いの程度を判定する基準がなかった.

………それで、やっとその条件に適合した男として田宮を選んだのだ。………いや違う。田宮が妻のマッサージをしたあの
時に、妻と田宮の間に渦巻いた、男と女の熱い情緒を、ふと垣間見た時に、田宮の存在に気が付いたのだった。
その後、田宮に冴子を与える空想は、しだいに惣太郎の中で幾度も繰り返され、その度にしだいに現実味を帯びて来た。空
想が現実になるにつれて、惣太郎は幾度も慎重に考え抜いて見ると、それまで考え続けた男の条件を、田宮は偶然にもすべ
て兼備えていたのだ。さらに幸運だったのは、冴子も田宮に好意を抱いているということだった。

自分と妻と、そして男が、互いに好感を抱いている、という事実は惣太郎に勇気を与えた。                 
妻と田宮が、こんなに遅いということは、あれから一体、何度交わりを繰り返しているのだろう。酔いと疲れで、惣太郎の身体
は反応を示さないが、脳裏には、狂乱状態で官能にもだえている妻の白い躯と嬌声が浮かんでは消えた。

そして、三人が互いに好感を抱いていることを想い付いたことと、自分が眠っていると信じているとはいへ、この時間になっても
帰って来ない妻はもうすっかり田宮の肉に溺れ切っているに違いない。妻が、田宮に溺れれば一番いいのだ。そうなれば妻は
田宮の言うことを神の言葉にように素直に聞く。そうなれば田宮と自分で共謀すれば、妻は想うように操縦出来るのだ。       
 律儀で物事をいい加減に処置出来ない性格の惣太郎にしては、悪魔の囁きとはいえ、あまりにも放埒な気構えになってい。
冷酒の酔いが回ってる証拠だった。

 正気に返った冴子に、いきなり自省の言葉を聞かされて田宮は慌てた。前にアメリカでマッサージのアルバイトをしていた頃、
田宮好みの素敵な人妻が治療に来たのを、マッサージの技術で誘惑し犯したことがあったが、その時に理性を取り戻したその
人妻が、狂乱状態になって田宮を罵り、そればかりか自宅に帰ってその人妻の主人に告白してしまい大騒動になった苦い経験
があ
る。      

 今度の場合は、主人の惣太郎と共謀であるから、その心配はないが、今、冴子に泣かれては面倒であるし、今日はじめて
知った冴子の躯の魅力は、当分失いたくない。人妻の主人の公認で浮気出来るというようなことも、そうざらにあることではない。
このチャンスは失いたくなかった。          

 田宮は冴子をもう一度抱いた。三時近くに部屋に帰り、三つ並べて川の字に敷かれた布団の端に寝ている惣太郎に気を使いな
がら、田宮はその反対側に寝た。冴子は丹前を脱ぎ浴衣姿で、鏡台の前に座っていた。深夜の室内には惣太郎の鼾が、規則
正しく獣の咆哮のように響いていた。

 髪を梳く冴子の白い二の腕が、肩の付け根まで捲くれた浴衣から抜きん出て、弱い明かりにむちりと白く浮き出ていた。まだ
血の色が消えない鏡のなかの顔は、ほんのりと目許に朱がさし、上気した頬が余韻の火照りを残している。布団に入った田宮
が、横臥して、鏡の中の冴子と目だけで話し合っていた時、突然、轟くような地鳴りの音が静寂を破った。鏡が少し揺れ、そ
中の驚いて櫛を取り落とした冴子の顔が恐怖に引きつって一緒に揺れていた。
 冴子が小さく悲鳴を上げた。                       
「屋根から雪が落ちた音だよ」
 囁くように言ったつもりだったが、惣太郎の鼾が、つっと止んだ。

 冴子が慌てて立ち上がり電気を消して、真ん中の布団に潜り込んだ。暗闇のなかで、冴子の寝化粧の匂いが、微風に混じっ
て甘く漂った。惣太郎の鼾は止んだままだったが、規則正しい寝息が続いていた。起きている気配はなかった。

 暗黒の中で田宮はなかなか寝付けなかった。疲れ切ったような気もするが、体内にはまだ消化し切れない欲望が渦捲いてい
る。すぐ隣に寝て、息を潜めているように身動きもせずにいるらしい冴子に、食べはじめを中断された馳走を目前にした食欲の
ような焦燥をを感じていた。

 田宮が冴子をはじめて見たのは、まだ学生の頃で、調布の古刹のような屋敷を訪れた時だった。
 屋敷のまわりに幾本かある欅の大木が、緑の霞のような新芽を萌え出しはじめた季節だったと思う。早春の麗らかな陽の中か
ら入った昏い玄関に、大島紬にき黄八丈の帯をしめた、うら若い女が出迎えた。磨かれた一枚板の鈍い反射の上に、背後の庭か
らの光を背負って正座して掌を付いた挙措の美しい女が、学校で話題になっている惣太郎の新妻であった。

 抜けるように色の白い女で、瓜実顔の伏せがちの目に、長い睫が美しく震えているが、どこか尼僧のような冷やかさが漂ってい
た。その冷たさは処女の青さのようでもあり、また湿り気のない冷淡な女のようにも見えた。
少なくとも、当時の二〇才の快活な田宮達には似合わない陰湿な女だった。その後も何度か田宮は冴子に会っているが、彼女
の印象は、初対面の時と変わることはなかった。

 冴子の変貌振りに驚かされたのは、アメリカから帰国した二年前の夏だった。帰国の挨拶に訪問した時、別人のようにぬれぬ
れとした黒い瞳が、男心を誘うように輝き、表情も明るく豊かになっていた。ピンクのノースリーブから抜きんでた腕がむっちり
と艶かしく、大きく開いた胸からこぼれそうな乳房の膨みが、思わず生唾を呑み込むほど妖艶である。ミニスカートの裾を圧倒
してのぞいている豊かな肉付きの太腿や引き締まった脛も吸い込まれるような白い光沢に輝いている。古いくすんだ部屋に、そこ
だけ明かりが灯ったような冴子の輝きに、田宮は驚愕の目を離せなかった。

 それ以後、田宮はアメリカに残してきた妻子への恋情を忘れがちになっていた。惣太郎の家にいき、冴子に会うことですべて
が慰められた。        
 惣太郎から今回の共謀の申し出を受けた時、躊躇した理由は、冴子は欲しかったが、なぜか冴子に憐憫の情を抱いたからだ。
狡猾な惣太郎の性の餌食にするには、冴子はあまりにも清純過ぎるように思えた。たしかに成熟した女のしたたるような瑞々しさを
たたえた冴子の躯は、田宮を魅了してやまないが、野菊のように素朴で清純な冴子の心を思うと、そんな冴子を蹂躙しようとする
惣太郎の汚さに怒りを感じたし、躊躇しながらも押え難い誘惑に駆られる自分にも嫌悪を感じ
たからだった。                  
 
 しかし、あの酒場で惣太郎が熱心に口説く言葉に、田宮は妻を愛する夫の真実の姿を垣間見た気がしたし、肉体の衰えに憂悶
する男の救いの声も聞いた。
 よく考えて見れば、冴子の美しい心だけ何とか解決すれば、三人三様に悪いことではない。

 そう考え始めていた矢先に、田宮は惣太郎の家で冴子にマッサージを施した。その時の冴子の恍惚の表情に、冴子が素朴で清
純なだけに、惣太郎とうまく共謀すれば、冴子の心を瑕付けることなく、実行できる自信を感じた。
 まだもの心もつかぬ少女を籠落するのに似た痛みは残ったが、それも彼ら夫婦が倖になる手段とすれば、さして問題はない。
勿論、帰国以来羨望の的であった冴子を味わえる自分に異存がある訳ではない。                     

 冴子が電灯を消したあと、暗黒の闇だと思っていたのが、目が馴れて見ると、庭側の丸窓から、暮色のように雪明りが差し込
んでいて、隣に掛布団で顔を隠して寝ている冴子の長い髪の散っているのさえ見える。惣太郎の寝ている部屋の奥までは見えない。    
 枕から垂れてシーツを流れ畳の上まで散っている艶やかな冴子の髪を、横目で見ながら田宮は困惑に溜息をついた。惣太郎の
申しでに承諾をしたのも、一度だけ羨望の冴子の躯を味わわせて貰うつもりで、案外気楽な気持だったのに、躯を合せてからは、
まるではじめて女体を知った少年のように夢中になってしまった自分を我乍らどう御することも出来なかった。

 冴子の躯が素晴らしかったのは言うまでもないが、同時に、彼女の清純な性格から来るいとしさは、自分の心が自然に冴子の
中に溶け込んでいくような陶酔を誘った。
 強引な田宮の性戯に、何の技巧も演技もなく、純粋に昇華していく冴子のすなおさに、田宮は圧倒的な征服感を満足させられた。
 それはとりもなおさず自分への柔順さえのいとしさでもあった。

 与えられる強烈な快楽に逡巡ながらも、躊躇も偽態も拒否もなく、率直に反応してくるいじらしさは、田宮に押え難い欲望の炎を
幾度も燃え上がらせて止まなかった。共謀どころか、完全に冴子という女に溺れ切っている自分を発見して、田宮は慌てていたの

である。              
 冴子の髪が昏い闇に溶けながら、白いシーツの上だけ鮮明に見える。その髪がかすかに揺れた。
 布団を被ったまま寝返りを右に打って、こちらを向いたらしい。掛け布団の襟から、白い額が半ばのぞき、富士額の生え際が見
えている。田宮はゆっくりと冴子の布団に手を伸ばした。
 やがて、ごわごわとした木綿の奥に、柔らかい暖かさに包まれた女の肉の弾みが伝わってきた。
 田宮は惣太郎のまたはじまった鼾を確認すると、はじかれたように冴子の布団の中に身を移した。   

 部屋の空気の異常なざわめきに、惣太郎が目を覚ました時、もう闇は裂けはじまっていた。ふと隣の布団を見た惣太郎は、そこ
に横向きにしゃがんで、乗馬の騎士のような奇怪な動作を激しく繰り返している影絵のような黒々とした男の裸体が浮かび上がって
いるのに仰天した。
 よく見ると、その黒い男は薄昏い中にもはっきりと白さをにじませている女の足を、肩に担いでいる。 田宮と妻の媾交であること
はすぐわかったが、肌の匂いが届くほどの至近距離で展開されているあられもないふたりの狂態に、惣太郎の方があわてたのだっ
た。

 もう終期に近いのか、男の動きと妻の呼吸が興奮の極みに達している。片方の耳元で聞こえる打ち合うふたりの肌の音や水を叩
くような体液の飛び散る音が、昇り詰めたふたりの熱気を散らしている。

 突然、惣太郎の掛布団がぐいと引かれたような感じがした。
 間を置かず掛け布団は規則正しい隠微な響きを伝えてきた。ラストスパートの深い陶酔にふたりは気が付かないらしいが、田宮
の膝が惣太郎の掛布団の端を踏んだらしい。まるで肌を合せて懸命に律動を続ける田宮と妻の熱気に巻き込まれているような感じ
った。田宮の圧倒的な力に妻と一緒に席巻されたような嗜虐の陶酔が惣太郎の脊椎に奔った。布団がもう一度大きく動いて、振動
が止んだ。

 体位が変わっていた。田宮が担いでいた妻の足を肩からはずし、今度は両手で踝を掴んで妻の股間を両側に押し広げた。オー
で船を漕ぐように妻の足をあやつりながら、その中心で激しく腰を使いはじめた。            

 ひゅうひゅうと熱病患者のような荒い呼吸を、掛け布団で口を覆って押し殺して吐いている妻が、耐えられなくなったのか、小さ
く声を放った。田宮があわてて広げていた妻の脚を離して妻に蔽い被さり接吻していった。声を上げさせないためだろう。妻の脚が
開いたまま布団に落ちた。片方の妻の足が惣太郎の掛布団に重く鈍い衝撃を与えて落下した。それでもふたりは気が付かない。

 「いく……! 
 と噛み殺したような妻の声をたしかに惣太郎は聞いたと思った。それと同時に田宮の腰が狂ったように激しく動き出した。ふたりの
大胆さが惣太郎をも大胆にした。
 惣太郎は思い切ってゆっくりと横になり、布団で顔を半ば隠し、目だけを出して、片手を掛け布団のなかから、静かに絡んだふた
りの方に伸ばしていった。
 指先に伝わるふたりの律動が、伸ばすにつれてしだいに激しく伝わり出したと思った瞬間、指先に暖かい妻の肉が触れた。広げた
太腿のあたりらしい。妻は全く気付かず、恍惚の絶え入るような荒い息を弾ませながら、田宮の動きにあわせて腰を振っているのが、
触っている太腿の筋肉の緊張振りでよくわかる。

 惣太郎は思い切って掌をさらに奥に進めながら、太腿の内側に回して見た。掌の腹で感じていた妻のたぎるような熱い内腿の感触
に、掌の甲に固い田宮の腿の感触が重なった。どうなったのか分からないが、終局を迎えて、夢中で躍動するふたりの肉に、惣太郎
は挟まれていた。汗ばんだ二つの肌が熱く燃えて、互いに牽制し合うように、惣太郎の掌を挟んで揉み合いぶつかり合っている。
 惣太郎は自分がふたりと今一体になっているのを感じていた。手のひらにじかに感じるふたりの動きと熱気が、惣太郎にも官能のた
かぶりとなて乗り移って来る。惣太郎もふたりの歓喜に合わせて、眩むような快感を感じていた。                     
 いよいよふたりの果てる時が来たらしい。狂ったような激しい動きの後、ふたりはぐったりと弛緩した。最後の激動の瞬間、惣太郎
は掌を抜いて、ふたりに背を向け目むった格好になった。
 二人に背を向けたまま惣太郎も自分が果てたように荒い呼吸をしていた。  

「風呂に入って来る」                         
 田宮の囁くような声がして、立ち上がっ気配がした。            
「もう何時かしら。あたしも行こうかしら。もう起きてもおかしくない時間?」
 机の腕時計でも見に行ったのか、しばらく間を置いてから、        
 「そうだね。六時半だから、起きてもおかしくないね」          
 田宮のやはり押し殺した声がした。妻の起き上がる布擦れの音に、今なら起きたのが見付かっても不自然ではないと思って、惣太郎
は寝返りを打って、ふたりの方を見て、思わず布団に顔を隠した。

 田宮は窓を向いて浴衣の帯びを締めていたが、冴子はまだ全裸のま腹這いの格好で浴衣を探しているらしい。斜め向こうにむき、さ
しはじめた朝焼けの茜色に肌が染め上げられている。満ち足りた肢体が艶々と輝いている。惣太郎のすぐ横にある豊かな臀部の割れ目
から太腿も内側に、筋になって流れている体液が、血のように赤く見えた。        
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  1. 2014/12/02(火) 15:26:06|
  2. 花濫・夢想原人
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牝は強い牡には抗えない。・山崎たかお (11)
堅物の妻が落とされていました・狂師 (9)
野外露出の代償・佐藤 (15)
妻が襲われて・・・ ・ダイヤ (6)
弘美・太郎棒 (11)
強奪された妻・坂井 (2)
痴漢に寝とられた彼女・りょう (16)
1話完結■レイプ (5)
■不倫・不貞・浮気 (788)
尻軽奈緒の話・ダイナ (3)
学生時代のスナック・見守る人 (2)
妻・美由紀・ベクちゃん (6)
押しに弱くて断れない性格の妻と巨根のAV男優・不詳 (8)
妻に貞操帯を着けられた日は・貞操帯夫 (17)
不貞の代償・信定 (77)
妻の浮気を容認?・橘 (18)
背信・流石川 (26)
鬼畜・純 (18)
鬼畜++・柏原 (65)
黒人に中出しされる妻・クロネコ (13)
最近嫁がエロくなったと思ったら (6)
妻の加奈が、出張中に他の男の恋人になった (5)
他の男性とセックスしてる妻 (3)
断れない性格の妻は結婚後も元カレに出されていた!・馬浪夫 (3)
ラブホのライター・され夫 (7)
理恵の浮気に興奮・ユージ (3)
どうしてくれよう・お馬鹿 (11)
器・Tear (14)
仲のよい妻が・・・まぬけな夫 (15)
真面目な妻が・ニシヤマ (7)
自業自得・勇輔 (6)
ブルマー姿の妻が (3)
売れない芸人と妻の結婚性活・ニチロー (25)
ココロ・黒熊 (15)
妻に射精をコントロールされて (3)
疑惑・again (5)
浮気から・アキラ (5)
夫の願い・願う夫 (6)
プライド・高田 (13)
信頼関係・あきお (19)
ココロとカラダ・あきら (39)
ガラム・異邦人 (33)
言い出せない私・・・「AF!」 (27)
再びの妻・WA (51)
股聞き・風 (13)
黒か白か…川越男 (37)
死の淵から・死神 (26)
強がり君・強がり君 (17)
夢うつつ・愚か者 (17)
離婚の間際にわたしは妻が他の男に抱かれているところを目撃しました・匿名 (4)
花濫・夢想原人 (47)
初めて見た浮気現場 (5)
敗北・マスカラス (4)
貞淑な妻・愛妻家 (6)
夫婦の絆・北斗七星 (6)
心の闇・北斗七星 (11)
1話完結■不倫・不貞・浮気 (18)
■寝取らせ (263)
揺れる胸・晦冥 (29)
妻がこうなるとは・妻の尻男 (7)
28歳巨乳妻×45歳他人棒・ ヒロ (11)
妻からのメール・あきら (6)
一夜で変貌した妻・田舎の狸 (39)
元カノ・らいと (21)
愛妻を試したら・星 (3)
嫁を会社の後輩に抱かせた・京子の夫 (5)
妻への夜這い依頼・則子の夫 (22)
寝取らせたのにM男になってしまった・M旦那 (15)
● 宵 待 妻・小野まさお (11)
妻の変貌・ごう (13)
妻をエロ上司のオモチャに・迷う夫 (8)
初めて・・・・体験。・GIG (24)
優しい妻 ・妄僧 (3)
妻の他人棒経験まで・きたむら (26)
淫乱妻サチ子・博 (12)
1話完結■寝取らせ (8)
■道明ワールド(権力と女そして人間模様) (423)
保健師先生(舟木と雅子) (22)
父への憧れ(舟木と真希) (15)
地獄の底から (32)
夫婦模様 (64)
こころ清き人・道明 (34)
知られたくない遊び (39)
春が来た・道明 (99)
胎動の夏・道明 (25)
それぞれの秋・道明 (25)
冬のお天道様・道明 (26)
灼熱の太陽・道明 (4)
落とし穴・道明 (38)
■未分類 (569)
タガが外れました・ひろし (13)
妻と鉢合わせ・まさる (8)
妻のヌードモデル体験・裕一 (46)
妻 結美子・まさひろ (5)
妻の黄金週間・夢魔 (23)
通勤快速・サラリーマン (11)
臭市・ミミズ (17)
野球妻・最後のバッター (14)
売られたビデオ・どる (7)
ああ、妻よ、愛しき妻よ・愛しき妻よ (7)
無防備な妻はみんなのオモチャ・のぶ (87)
契約会・麗 (38)
もうひとつの人生・kyo (17)
風・フェレット (35)
窓明かり ・BJ (14)
「妻の秘密」・街で偶然に・・・ (33)
鎖縛~さばく~・BJ (12)
幸せな結末・和君 (90)
妻を育てる・さとし (60)
輪・妄僧 (3)
名器・北斗七星 (14)
つまがり(妻借り)・北斗七星 (5)
京子の1日・北斗七星 (6)
1話完結■未分類 (1)
■寝取られ動画 (37)

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