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闇文庫

主に寝取られ物を集めた、個人文庫です。

妻を育てる 第23回

色々な方からメールを頂戴いたしました。 有り難うございます。 私の妻とマキさんは、どんな印象の女性かという質問を何通かいただきましたので、この場を借りて紹介させていただきます。

私の妻(直子)は、むっちり型です。 身長は164、3サイズは82-62-94です。 尻がデカイのが悩みの種らしいですが、私と青木さんはデカイ尻を責め上げるのが大好きです。 全体的な雰囲気は、芸能人で言うと「島崎和歌子」みたいです。 やや3枚目型の役回りが良く似合う、明るい女性です。
マキさんは、ほっそりとしています。 身長は160、3サイズは84-60-90です。 ほっそりとした体型の割に豊満な胸(Dサイズ)が目立ちます。 トップバストのサイズはほとんど妻と変わらないのにDカップというのが、私の羨望のマトです。 私は、マキさんの胸を揉み込んだら「もっと大きくならないか?」という命題に挑戦すべく、常にマキさんの胸を嬲り続けています。 マキさんの全体的な雰囲気は、ほっそりした身体つきに「うりざね顔」ということで、「木戸真亜子」みたいな感じです。
ちょっと、ひいき目もあると思いますが、御容赦下さい。 ごらんになって下さいました方々の脳裏でイメージを思い浮かべる上で、幾分なりとも役に立てばと思います。

話しを前回につづけます。

マキさんとホテルで迎えた二人きりの朝が明け、目覚ましの音で慌ただしく起きた私ですが、マキさんは私よりも早く起きて、ホテルに備付けの薄いバスローブを着て洗顔をしていました。 私が起き上がるとマキさんは、笑顔で振り向き「おはよう」と声を掛けました。 昨夜の淫靡な世界が、何かしら夢の様な感じでしたが、バスローブの下からのぞくナマ足が何故かなまめかしく、思わずマキさんのバスローブをめくってしまいました。 マキさんはバスローブの下に何も身につけていませんでした。 青白い尻がイヤらしい光景でした。 私は、昨夜、一度しか発射していませんから、元気な「朝立ち」状態でした。 そして、思わず後ろから荒々しく立ちマンで挿入したのです。 痛がるマキさんを洗面所に押さえつけながら。
割と長めの抽送を楽しみ(15分ほど)、私は私自身を引き抜くと再度口に含ませ、一気に発射しました。 マキさんの心の奥に、朝早くから淫靡な炎が揺らめき始めました。

私は手早く洗顔をして、口をゆすぐと出発の身支度を整えました。 「マキさん、行きましょうか」と呼びかけると、朝早くからのキツイ一発で座り込んでいたマキさんは困った表情で私を見つめます。
「服が無いんです。 昨日の夜、裸でいきなり引っ張って来たから。 車の中に全部残ってるんです。」
「そうかぁ。 ごめんなさい。 僕も、ちょっと舞い上がってて。 でも、仕方ないから行こうか?」
「行こうかって?」
「そのままの格好ですよ。 昨日の夜だってOKだったし。 楽しめたでしょ? それに朝の6時前だよ。 誰もいないさ。」
「イヤだぁーー。 冗談はヤメて下さいよ。 もう、昨日だって、そんなこと言ってて、フロントのオバサンが居たじゃない。 またフロントに誰かいるわ。」予想を超越した私の言葉にマキさんの目は笑っていますが、少し狼狽しています。
「あのオバサンなら良いでしょ。 もう見られてるんだし。」
「メチャメチャな理屈言わないで下さい。」マキさんの目付きから笑いが消えます。
マキさんの表情は真赤ですが、反面、表情に何故か期待の様なものが感じられます。 私は、マキさんの心の奥底にある露出願望のようなものを感じ取ると、強引に手を引っ張り、バスローブを脱がせて廊下に引っ張り出しました。 勿論、マキさんは全裸です。 但し、今度は四つん這いではなく、普通に歩いています。 私は、マキさんの手を強引に引っ張り、歩き続けました。
エレベーターを降り、フロントデスクに行くと、やっぱりオバサンは居ました。
「あれぇ、、、朝から凄いわね。 その子、服を持ってないの?」
「仕方無いんだ。 変態人妻だから。」
「人妻なの? てっきり商売と思ったけど。 世も末だわねぇ。」
「まあ、旦那も気の毒だよな。」
ただ、フロントのオバサンも流石に不安になったのか、マキさんに向かって小声で「大丈夫? 警察に連絡しなくても大丈夫?」と声をかけていました。
マキさんは、私の陰で全裸のまま真赤になって俯きながら、泣きそうなか細い声で「いいえ。 いいんです。」と答えるのがやっとでした。
「でしょう? 大丈夫なんですよ。 こういうのが好きなんだからさ。」私はマキさんの肩に腕を回し、肩越しに手のひら全体で乳房を揉みし抱いたり、指先で乳首をグリグリと摘み上げます。 マキさんは、うつむきながら顔を真赤にしています。
ようやくのことで私が料金を精算する頃、マキさんの足取りは昨夜同様グラグラと揺れていました。 車まで短い距離でしたが、私は再度首輪を装着すると、引っ張るようにしてホテルの玄関を出ました。 5月の朝は肌寒かったのですが、日は昇って既に明るく、マキさんの全裸姿は眩しく輝いていました。
車の後部座席にマキさんを乗せると、私は又もマキさんに襲いかかってしまいました。 マキさんの嬌声が、朝の駐車場に響きました。 後部座席の窓にはスモーク処理がしてあるため、見られないという安心感からか、マキさんは堰を切ったように激しく乱れていました。
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  1. 2014/12/07(日) 14:30:43|
  2. 妻を育てる・さとし
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妻を育てる 第22回

部屋に入った私は、マキさんの首輪に着いている鎖の端を、椅子に結わえました。 そして、バックの中に入れてあったロープを取出し、マキさんをM字開脚縛りに固定しました(といっても素人ですから、そんなに上手には出来ませんでしたが)。 そして、マキさんの陰部が大写しになるようにデジビデオを三脚でセットしました。
準備を終えると、私はマキさんの丸出しになった陰部に2本の指を無遠慮に突っ込みました。 そして、巧みにGスポットを探り当てグリグリと擦ります。 マキさんはいきなりの強烈な刺激に咆哮するような声で「うぉっ、うぉっ」と声を上げます。 マキさんの痺れた身体は、強烈な責めを待っていたかのようです。
マキさんの豊かな胸の中心に鎮座する乳首は、長さが1センチ以上あります。 母乳で子供を育てた経産婦であるということも理由の一つでしょうが、マキさんの多彩な男性遍歴の証じゃないかとも思っています(勿論、マキさんが結婚した時、処女ではありませんでした。 田舎から出てきて東京の女子大に通い、OL生活を東京で過ごすという長い一人生活を送ったマキさんです。 男性遍歴は豊かであったでしょうし、その間、マキさんのセックスを鍛え上げた男性も一人や二人じゃなかったでしょう。)。 何人もの男性に吸い上げられ、大きく長く成長したイヤらしい乳首は、最大の性感帯の一つです。 乳首、クリ、Gスポットの3個所を同時に揉み込まれ、身体全体をピンク色に染め上げて、身を悶えます。
「さっきは四つん這いで、こんどは大股びらきか。 まったくマキさんは羞恥心がないんだね」
「あなたがしたんじゃない。 貴方が喜ぶから。」
「まったく、淫乱になっちゃって。 ごほうびにイカせて欲しいんだろう?」
「ほっ欲しい。 御願いイカせて。 御願いよぉ。」
「ようし、じゃあ今日はこの格好のまんまでビデオに撮られながら、4回イクんだぞ。 浅ましい姿をビデオで旦那さんに報告してやるからな。 さあ、ビデオに向かって『あなたごめんなさい』って言ってみな」
「あなたぁ、ごめんなさい!」
「じゃあ、ごほうびにアクメをプレゼントしてやるからな。 4回イクんだぞ。」
「そんな、無理です」消え入るようなか細い声でマキさんは、抵抗します。
「淫乱人妻の雌犬のクセに。 本当はイキまくりたいんだろう? それとも止めたいのか?」
「御願いです。 じらさないで。 もう、これ以上恥をかかせないで下さい。」
「じゃあ、4回イクんだな。 ビデオに向かって『貴方、これから4回イキます。 見てて下さい』って言ってごらん!」
「貴方ぁ、4回イキます。 見ていて下さいぃぃーーー」
Gスポットを責める指を一段と激しく動かしながら、マキさんの耳元で尚も囁きました。
「回数を数えながらイクんだ。 1回目イキますってな。」
「はいっ」
「ようし」私は、Gスポットだけでなく、クリにも親指の腹を再度当てると、クリを裏表から揉み込む様にして責め上げました。 縛られ不自由な身体全体を、それでも弓なりにしならせながらマキさんは急激に上り詰めていきました。 ものの3分程で、マキさんの下腹部に力が入り始めました。 私は少しジラすようにクリを責める親指の動きを緩めました。
マキさんは「いやあ。 御願い。 イカせて。 御願いです。」と叫びます。
「もう一度、ビデオカメラを見ながらイカせて下さいって叫んでみな。 大声でね。 そうすれば、思い切りイカせてあげるから」
「御願いです。 イカせて下さい! 御願いです!!」
「ケツの穴も全開にしてビデオに写されながらイクの? 恥ずかしいなぁ。 ケツの穴がヒクヒク動いてるよ。」
「いやぁ。 身体が欲しがってるの。 もう、身体が、言うこときかないの。」
私は満足しながら指の動きを強めてあげました。
恥も外聞も無くした、マキさんに激しいアクメが訪れたの、1分程してからでした。 オルガスムスの前兆を感じた私は、「さあ、イク前に言うことがあったんじゃないの」と耳元でつぶやきました。 マキさんは大声で絶叫するように「1回目、イキます!!! 貴方、許して。。。」と叫びながら果てました。
その後、3回(合計4回)も指責めやバイブ責めで絶頂を迎えさせた私は(その都度、マキさんは絶叫しながらイク回数を数えました)、最後にジュクジュクとなったマキさんの陰部に私自身を挿入してゆっくりと抽送を行い、その感触を楽しんだ後、マキさんの口に私自身を含ませると、思いっきり口中にザーメンを発射したのでした。 私はいい年のオヤジなのですが、自分でも驚くほどの精を放ち、マキさんの頬は一瞬ザーメンで膨らみかけた程でした。 彼女は、慌ててゴクッ、ゴクッ、ゴクッと喉を鳴らせて飲み込んでいました。
激しい荒淫で疲れきった私とマキさんは、目覚ましを5時にセットすると倒れ込むようにベットで眠りました。 時刻は2時になろうとしていました。


PS
色々な方からのメッセージを有り難く拝受させていただいています。
私の投稿をお読みになっての率直な感想をいただけると嬉しいです。 もちろん、「つまらんからやめろ!」という内容でも結構です。 宜しくお願いします。
  1. 2014/12/07(日) 14:29:53|
  2. 妻を育てる・さとし
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妻を育てる 第21回

目と鼻の先にあるラブホテル迄、およそ500メートル。 車を走らせたのは、ほんの2分ほどでした。 ラブホテルに特有の、ビニール製のノレンがかかったような入口の駐車場に車を滑り込ませると、駐車場の奥の方に車を止めました。
私は、助手席に置いておいたポーチとバックを手にし、さっと車から降りると、後部座席のドアを無遠慮に開け放ちました。 強烈な興奮に襲われ、グッタリと横たわっていたマキさんは、未だラブホテルに到着していることに気づいていませんでした。
「ホテルに着きましたよ」わざと明るい声で、何気なくマキさんに告げました。
「ええっ」快感の余韻から戻りきっていないマキさんは、寝込みを襲われたみたいな感じです。
「待って、、」と言いながら、マキさんは足元に散らばっている衣類を集めようとしています(海岸で私がマキさんを露出責めにした時、私が路上でマキさんから剥ぎ取り、後部座席に投げ入れたものです)。
「何を言ってるんですか。 そのままの格好で来るんです。」
「ええっ??」
「だから、そのまんまの格好で良いんですよ。 どうせラブホテルは他の客と目を合わさないで済むようになってるんだから」
「だめっ、そんなのダメ」
「今日のマキさんは、もう雌犬なんだから」
私は容赦無くマキさんの首に着けたままになっている首輪の鎖を引っ張りました。 本物の大型犬用であったため、マキさんの首は本当に容赦無く引っ張られてしまいます。
「ぐぅっ。 やめて、御願いです。 苦しいから。」
「早く! 今なら誰も居ないから。」
「そんなのイヤですぅ。」
しかし、容赦無く引っ張られる力に、マキさんは引きずり出されるようにして車から出されました。 マキさんの気持ちの中に、被虐心に酔う気分も有ったのでしょう。 あるいは、「どうにでもなれ、旅の恥はかき捨て」というような気分も有ったのかもしれません。 マキさんは羞恥に身体をブルブルと震わせています。 先程の露出は月明かりしかなく、しかも目立ちにくい路傍でした。 しかし、今度はラブホテルの駐車場です。 明るい蛍光燈の光で、マキさんの身体が紅潮していることがわかりました。

ホテルの玄関に差し掛かった私は、マキさんを再度四つん這いにしました。 四つん這いといっても、ひざ頭を地面につけると痛いので、足元はパンプスを履いたつま先で全体重を支えるようにし、ひざ頭を浮かせています。 中途半端な姿勢だけに、興奮と被虐で頭が痺れているマキさんは、身体全体の震えの様な動きを隠すことが出来ません。 そして、むき出しになった肛門と陰部も隠すことが出来ませんでした。 陰部は愛液でヌラヌラと妖しく光っていました。
ドアを押し開けると、意外なことに小さいながらもフロントデスクがあり、中年の女性が立っていました(私は、過去に玄関横のパネルで入室するタイプのラブホテルしか経験したことが無かったので、ラブホテルにフロントデスクがあることには私自身も驚き、あせり、そして赤面してしまいました)。
一番焦ったのは、勿論、マキさんです。 全裸の四つん這い姿というのは、もっとも人に晒したくない姿でしょう。 壁際に身を寄せるようにして身体を隠そうとしますが。 私は心を鬼にして首輪を引っ張り、身を隠せないようにしました。
「あらぁ、すごいわね。 SMなのね」とフロントのオバさん。
「うん。 SMとまではいかないけど。 ちょっとね。」
「淫らそうな子ね。」
「うん。 ほら、もうビシャビシャ」というと、私は傍らのマキさんの胴を抱え、四つん這いになって丸出しの陰部をオバさんに見せてやりました。 マキさんは宙を泳ぐようにして抵抗しますが足をバタバタさせるだけです。 マキさんの陰部からは愛液が内股まで垂れ、陰唇はプックリと充血して膨らんでいます。 まさに花びらは満開でした。 そして、淫らに咲き誇った花びらの奥には、蜜が溢れていました。
「あっらぁ。 すごいわあ。 あんまり廊下に『おつゆ』を垂らさないでちょうだいね。 掃除が大変なのよ」
「ごめん、ごめん」私はポケットティッシュを取出すと、四つん這いのままのマキさんの傍らに膝ま着いてマキさんの陰部を無遠慮に拭き取りました。 これが犬なら、愛犬の世話をしているような感じでした。 ただ、度重なる屈辱的な責めに、マキさんは気を失いそうな状態でした。

フロントのオバさんの前での羞恥責めを終えた私は、部屋の鍵を受け取ると、エレベーターに乗りました。 首輪姿のマキさんは無言のまま四つん這いです(ひざ頭を浮かす姿勢に疲れたのでしょう。 マキさんはひざ頭を廊下について這っていました。 絨毯のおかげで、膝は痛くないようでした。 しかし、廊下にひざ頭をついたため、マキさんの陰部は更にむき出しとなり、アヌスはほとんど天井に向かって開いていました。)。 マキさんが這う度に、尻の奥に見えるアヌスはキュッ、キュッと締まり、経産婦の豊満な胸は重力に引かれ淫猥にブラブラと揺れていました。
エレベーターを降りた瞬間(つまり廊下で)、私は唾をたっぷりつけた指をマキさんのアヌスにズブッと突っ込みました。 ヒィーーーッとマキさんの悲鳴が廊下に響きます。
「やめて。 もう少しで部屋なんだから。 お部屋で思い切り。 ねっ、御願い。」
「マキさん。 こんなに前は洪水ですよ。 さっき、オバさんにも注意されちゃって。 本当にド淫乱なんだから。」
「貴方がしたんじゃないですか。 旦那と一緒になって、私をこんなに。」
「でも、初めての時と比べて、ドンドン淫らに。 見ず知らずのオバさんに見られてまで興奮して。 お仕置きですよ。 ほらぁ。」私は、容赦無くクリを擦り上げました。 とたんにマキさんの腰が砕けます。 もう一方の手で、マキさんのぶら下がった乳房を揉みしだきながら、耳元でささやきます。
「今夜は、狂ってもらいますからね。 さっきまでは、序の口ですよ。 うれしいでしょ?」
「そっ、そんな」
「嬉しい、、、でしょ?? 嬉しいですって言ってごらん。」激しく愛撫しながら、再度、マキさんに催眠術をかけ、言い聞かせるように尋ねます。
「はぃっ、嬉しいですっ」絞り出すような声でマキさんは遂に答えました。
「部屋の中で、なぶってくださいって言ってみな。」
「部屋の中で、なぶってくださいっ」
マキさんが、新たなステージに進んだ証でした。 デジビデオを取出した私は、四つん這い姿のマキさんが、首輪の鎖をジャラつかせながらラブホテルの部屋に入る姿を満足げに撮影しました。
  1. 2014/12/07(日) 14:29:04|
  2. 妻を育てる・さとし
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妻を育てる 第20回

抵抗するマキさんを抑えつけるようにしてスカートも脱がせると、私はマキさんのスカートとポロシャツをくるくると丸め、背後に止めた車の空けておいた窓から、後部座席に向かって投げ去りました(私の車は4WDテラノなのです)。 マキさんが火照った顔を上げて抗議します。
「ああ、そんなことしたら、直ぐに服をきられないじゃないですか」
「いいじゃないですか。 辺りには誰もいませんから。 それよりも、、、」
私は片手でポーチバックの中に入れてあったバイブを取出すと、何気ない仕種でマキさんの上におおいかぶさり、マキさんのツンツンと尖った乳首を口に含み、身体をまさぐるフリをしながら、何の予告も無しにバイブをマキさんの女性自身にねじ込みました。 マキさんは、ひんやりとしたシリコンの先端が陰部に触れた瞬間、「イヤです。こんなところではイヤです」と言いながら腰を引きました(バイブの恐ろしさが身に染みついているマキさんです)。 しかし、私は容赦せずバイブをズブズブと沈めてやりました。

根元までキッチリとバイブを飲み込まされた瞬間、バイブのざらついた表面にクリを擦り上げられる感触に、マキさんは思わず「ああっーーー」と低く伸ばすような声を漏らします。 根元まで押し込んだ私は、バイブのスイッチを入れました。
「やめてぇ、御願いーーーっ」
マキさんの弱々しい抵抗は、口先だけのものです。 私が根元のローターを絶妙の間隔でマキさんのクリに押し当てる度に、マキさんは淫猥に腰をくねらせながら、何時の間にか自分でローターにクリの当たる角度を決めようとし始めます。 打ち寄せるさざなみの音と重ねるように、マキさんのリズミカルな「あはっ、あはっ、あはっ」という声が聞こえるようになりました。

マキさんが快感に溺れ始めていることを確信した私は、殆ど用を成さなくなっているブラを外し、紐パンの紐も外しました。 人気が無い県道とは言え、公道です。 1分に2~3台は車が通りぬけていきます。 車のライトが通り過ぎる度にマキさんは身体をビクンビクンと緊張させていましたが、私がバイブの抽送を早める内に、マキさんは忘我の境地に入っていきました。 激しい羞恥心に襲われながら、マキさんは無中になっていました。
「さあ、今度は自分で動かしてごらん。 何時もやってることだから。」 私は、太いバイブの柄をマキさんに握らせました。
マキさんは、夫婦4人が揃ってのパーティーでは、何時もオナニーショーをさせられます。 ですから、バイブの柄を持たされたとき、戸惑いながらも自分は何をさせられるのかを悟りました。 何時も鍛えられているバイブの感触に、マキさんの理性は一たまりも無かったのです。 夢中でバイブの感触に酔うマキさんを見下ろしながら、私はデジビデオを取出しました。 デジビデオにセットされた暗視ライトの白い光が、マキさんの紅潮した身体を浮かびあがらせます。 私の家内の淫靡なデジカメ写真を青木さんに撮影されていることをマキさんは知っており、その代価としてマキさんの淫らな姿も撮影されることを知っていました。 ある程度覚悟していたことですが、羞恥心に酔っているのではないかと思われるような仕種を見せるマキさんは、夫以外の男性にオナニーショーを撮影されるという行為に、激しく身体を高ぶらせていきました。 カメラのレンズには、女性を魅入らせるような力があるのかもしれません。
自分自身でバイブを抽送しながら口をパクパクとさせ、マキさんは悶えています。 3人の男女の前でオナニーショーにふけるよりも、より激しい羞恥に襲われているのではないかと思われるような興奮でした。
「さあ、マキさん。 レンズを見つめながら。 オナニーして下さい。」
「ええっ、恥ずかしい。」
「いいから。 ねっ。 レンズを見てくれないなら、(バイブを)抜いちゃうよ。」
マキさんは、促されるようにして視線をレンズに合わせます。 濡れた瞳というのは、こんな感じなんだろうなと、私は独り合点しました。 しかし、マキさんを襲っている快感は極端に激しいものでした。 マキさんは、カメラに対して視線を保てません。 それもそのはずで、マキさんは両手をバイブの柄に添え、打ち込むようにして抽送し、その都度、病苦に喘ぐ患者の様に、激しく身体を捩り、上下動させ、弓の様にしならさせていたのです。 赤黒く膨れ上がったクリトリスは太いバイブに押し潰されながら、淫猥に形を歪めています。 淫裂からは白い愛液が滲み、アヌスへと伝いつつありました。
もう、マキさんには恥も外聞もありませんでした。 ただ一人の快感に溺れる女の姿があるだけです。 マキさんは自分の股間を握り締めるようにしながら、子宮が張り裂けるんじゃないかと思われるような勢いで、バイブを打ち込んでいきます。 深々とバイブが刺さる度に、マキさんは咆哮の様な「はぁっ、はぁっ」という声を上げるようになっていきました。 豊満な乳房を揺らし、乳首を突き立てながら、愛液にまみれた淫裂の立てるヌチャヌチャという音が、闇夜に響いていました。
「さあ、マキさんのイヤらしいところを見せつけるようにしながら(オナニー)して」という私の言葉に、マキさんは抗う気配も無く、腰を浮かせながら角度を調製し、ヌメる淫裂を私へ見せ付けます。 満点に星が輝く下でのセックスは、裸を晒すということの耐え難い快感を、マキさんの身体の中に確立させつつありました。

一旦デジビデオを傍らに置くと、私は、ポーチの中から、私が一番秘めていたものを取出しました。 大型犬用の首輪と鎖です。
私は、ほっそりとした女性がチョーカーをしている姿を見ると、ゾクッとします(自分自身がSだと確信したのは、チョーカーを見た時の自分の気持ちを知った時です。)。 直子さんのチョーカー姿を、一度見かけた時、私はそれだけで雷に打たれたような興奮を感じました。 私の頭の中では、チョーカーと奴隷の首輪が完全に重なっていたのです(残念なことに、私の妻はガッチリとした体型なので、まるでチョーカーが似合いません)。 ですから、ほっそりとしたマキさんの身体を自由に出来る瞬間が来たら、必ずく首輪を装着させたいと思っていたのです。
オナニーに耽る直子さんの首筋に手を回すと、私は首輪を巻き付けました。 ヒンヤリとした感触が、マキさんの理性を少し呼び戻します。 マキさんは手の動きを少し緩めながら、私の手付きを見ていました。
「さあ、今から(マキさんは)雌犬だよ。」
「ええっ??」
「雌犬だから、四つん這いにならないと」
「そっ、そんなぁ。」
「いいから、言うことを聞かなきゃ。 身体は恥ずかしいことが好き見たいじゃない?」
「いわないで」
「早く、オナニーをしたいんだろう!」
私は、少し語気を強めると、首輪の鎖を引っ張りました。 強めに引っ張ったため、マキさんの首が少し絞まります。 やや苦しそうに、身体を起こすとマキさんは道路に四つん這いになりました。 身につけているのはパンプスと首輪だけです。
「さてと、雌犬マキ。 散歩の時間だ。 ついておいで。」
「いやです。 車の陰から出たら見られちゃう。」
「いいじゃない。 そのほうが興奮するだろう?」
「ダメ。 恥ずかしすぎる」
「言うことを聞かないと、また苦しい思いをするよ。」
「御願い。 乱暴にしないで。」
マキさんは口では抵抗しますが、目付きはトロンとして被虐心に酔うような感じです。 尻の辺りに目をやると、興奮で小刻みに震えています。 やはりマキさんは羞恥心を興奮へと変化させて受け止めていました。
「(40メートルほど先にある電柱を指差しながら)あそこまで往復したら許してあげるよ」
「遠すぎます」
「さあ、今なら車も来てないし。 車が続いたら悲惨だよ。」
「許して下さい。。。。。」
私が鎖を引くので、仕方なくマキさんは這い始めます。 四つん這いなので陰部は当然モロ出しです(柴犬は、尻の穴を見せながら歩きますよね。 そんな光景でした。) 夜風に身体を愛撫されながらマキさんは、宙を泳ぐようにして這います。 私は、当然の様にしてマキさん姿をデジビデオに納めます。 そして、そんなマキさんの姿を揶揄するように言葉で責めました。
「マキさん、柴犬みたいに後ろから全部丸見えだよ。 ケツの穴もさ! ビデオにハッキリ写ってるよ。」
「いやぁぁぁぁぁ、、、見ないでぇ。 ビデオはいやぁぁぁぁ」
「月明かりに、ケツの穴を照らされるなんて、いいじゃないですか。」
「御願い。 身体がガクガクするのぉ。 もう、動けない」

たわわな胸が、ブランブランとぶら下がり、淫猥に揺れています。 オナニーショーを演じる姿を見ながら、何時かマキさんを露出マゾとして調教できると感じていましたが、それが現実になりつつありました。
私は、少し意地悪くマキさんの真後ろに廻ると、指をマキさんの淫裂を指でなぞりました。 まさに洪水です。 護岸でのオナニーショー以上の濡れ方でした。
「アソコが、ジンジンするんだろう?」
「はいっっ」絞り出すような声で返事です。
私は足元に落ちている棒切れを拾うと、軽くマキさんの尻を打ちました。 音もしない程の軽い打ちでしたが、マキさんは「ヒィィィィィ」と声をあげました。
「身体が、私の身体じゃない見たいなの。 身体中がジンジンして。 頭も、気が狂いそうなの。」
「狂えばいいんだよ。 ほら。」私は、もう一度マキさんを打ちます(私は、SMプレーが好きでしたが、その時までムチ打ちというものの快感が理解出来ませんでした。 でも、この時始めて、理解できたような気がしました。)。
「もう、、身体が言うこときかないの。 身体がガクガクして。 ダメなのよーーー」
「電柱まで、半分だよ。」
「もう、ダメーー」
「仕方ない。 じゃあ、雌犬らしく、ここでオシッコしてもらおうか。 犬らしく片足上げてね。」
「そっ、そんなことまで」
「さあ、早くしないと車が来るよ」

暫く考えていたマキさんでしたが、私は首輪の鎖を電柱に結びつけ、デジビデオを構えて「ほら、早くしないと、何時までも終わりませんよ」と言い放ったため、覚悟を決めたように片足を、恐る恐る上げ始めました。
「こっちに脚を向けて。 さあ、恥ずかしい姿を晒して下さい。」
「はい。。。」
頭の沸騰しているマキさんは妙に従順でした。 電柱に向かい、羞恥に目を閉じながら犬の様に左足を上げると、マキさんは覚悟を決めました。 しかし、極度の緊張から思うように放尿が出来ませんでした。 チロチロという感じでマキさんが放尿を始めたのは、10秒ほどしてからでした(その間、私は余裕を持ってデジビデオのアングルを決めることができました)。
下半身の自由がきかないほど興奮しているマキさんの放尿は、チロチロと長く続きました。 目を閉じて、何かに耐えるようなマキさんの姿を見て、私の下半身は痛いほど硬直していました。 マキさんは片足をあげるという不自由な姿勢を、羞恥に痺れた脳で行っていたため、身体を支える右足は、ブルブルと小刻みに震えていました。

20秒近く続いた放尿を終えたマキさんを、私は引き立てるように首輪の鎖でひっぱりました。 そして、車の後部座席に連れ込むと、前戯もなしに挿入しました。 マキさんはクリを荒々しく擦り上げられる感覚に、思わず「ヒィーーーッ」と声をうわずらせ、私の腰に両足を巻きつけながら首をすくめるようにしながら全身を硬直させました。 私は、ほんの2分ほど抽送運動を行っただけでした。 私は、未だ果てること無く、強靭な自制心でマキさんから身体を離し、車の運転席にもぐりこみました。 グッタリと横たわるマキさんを後部座席に寝かせたままでした。 勿論、首輪以外一糸纏わぬ姿でした。
  1. 2014/12/07(日) 14:28:06|
  2. 妻を育てる・さとし
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妻を育てる 第19回

またまた、間が開いてしまいました。 夏ばて気味なのに、マキさんとのプレー等が重なり、楽しいながら疲れる日々を送っていたためです。 何卒、ご容赦のほどを。


待ちに待ったマキさんとの外泊日がやってきました。 妻と青木さんが堂々と外泊した挙句、妻に放尿プレーをさせた翌々週の金曜日のことでした。
本来ならば、少し派手目の服をマキさんには着て欲しかったのですが、翌朝のこともありますので、無理は出来ません(人目を避けるため、マキさんには自宅から500メートル程離れたコンビニの近所で私の車を降りていただき、歩いて自宅まで戻ってもらうことになっていました)。 結局、ありふれたスカートに、普段着に近いポロシャツという格好でした(直子さんはゴルフをします)。 ただ、普段着の下には、レースのフロントホックブラと揃いのTバック姿となっている筈でした。

自宅近くのJR駅から二駅ほど乗ったところにある駅近くにあるコンビニの駐車場に車を止めて待っていると、時間どおりマキさんはやってきました。 「こんばんわーーー」という明るい声と共に、マキさんは車のドアを開け、入ってきました。 少し化粧が濃い目です。 マキさんが入ってくると共に、室内には濃厚な香水の香が充満しました。

マキさんを乗せると、私は静かに車を発車させました。 大通りでありながら、やや人通りの少ない道を選びながら海岸に向かって車を走らせます。 「二人で海辺に行きましょう」と誘うと、「まるで結婚前みたい」とマキさんははしゃいでいます。
頃合いを見計らってマキさんを運転席に抱き寄せる様にし、頭を私の膝上に寝かせました。 オートマ車というのは、こういう時に便利です。 左手でハンドルを操作しながら、私は右手でマキさんポロシャツのボタンを外し、腕を首筋から中へとねじ込み、更に、ブラのフロントホックを外しました(翌朝、家に戻るときに見られることを考え、マキさんの着衣はポロシャツにジーンズ地のスカートという質素なものでした。 ただし、中身はTバックと殆どオープントップのブラです。)。
私は親指と薬指をマキさんの乳首にあてがうと、ゆっくりと円を描くようにしながら揉み込む様にしたり、乳首の先を転がすようにしたりしはじめました。 マキさんは、乳首への刺激に弱い方です(私の妻を基準にしての話しですが)。 2~3分刺激を与え続けると、マキさんは鼻から抜けるような声で「はあっ」という小さな「うめき声」を漏らすようになりました。

車が市街地を離れ、海岸沿に差し掛かった時、道路沿いの目立たぬ場所に停車させました。 田舎の県道沿いに特有のケバケバしいラブホテル街は目前です。

私は、「少し海岸に行ってみましょう」と言い、マキさんを車外へ連れ出しました。
私は、マキさんの肩を抱きなら歩くと、護岸のコンクリートの上に並んで座りました。 私達の背後には私の車があり、国道を走る車から、私達二人は見えませんでした。
グイっとマキさんを抱き寄せ、膝の上に寝転がせると、頭を抱え込むようにしながら抱きしめ、長い抱擁をしました。 抱擁をしながら、全身に手を這わせ、マキさんに静かな愛撫を加えていきます。 既に30分近い乳首への刺激で、マキさんは興奮しています。 当然の様にポロシャツをまくりあげると、赤黒い乳首は固くしこっており、豊満な乳房にクイを打ち込んだ様になっていました。
マキさんの頭を抱え起こし、身体全体を戻すと、ポロシャツを脱がせました。 ブラはアダルトショップで売っているハーフトップに近いレースのものでした。 色は、薄暗い夜の車内でも鮮やかな真赤でした。 私も妻に何着かの淫らな下着を持たせていますが、真紅(真赤)というのはありません。 こうなると、パンティーの色も確かめてみたくて仕方ありません。 もし、ブラが真紅でパンティーが普通の白だったら、、、、、 相当ダサいなとも思いました。 夜間であり、辺りに人気が無いとはいえ、ポロシャツだけでなく、スカートまで脱がされることにマキさんは抵抗しましたが、私は構わずにスカートをまくりあげ、ついにはジッパーを降ろしました。 スカートの中から露出したパンティーは、紐パンTバック。 色は、、、、、私の願いどおりブラと揃いの「真紅」でした。 クロッチの部分は、陰唇にあわせた形のシミが浮き上がっていました。
  1. 2014/12/07(日) 14:27:19|
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妻を育てる 第18回

しばらく間が空きました。 少し多忙であったこともありますが、自分の妻のことだけでなく、マキさんのことも記していかねばならなくなったため、ややもすると自分でも「とりとめ」がつかなくなりそうな気がしてきたのです。
何人かの方から、激励のメールをいただきました。 自分でも、マキさんと知合って以降の方が、途方も無く淫靡な世界へと踏み出したと思っています。 もう少し、頑張ってみたいと思います。



すやすやと寝息を立てて眠る朝帰りの妻を横目に、私の疑念は広がるばかりでした。 私は、インターネットにアクセスすると、青木さん宛に照会メールを送りました。
照会内容は、
第1に、「どんなプレーをしたのか?」
第2に、「妻の放尿姿を見たのか?」
第3に、「妻に浣腸は施したのか?」
第4に、「撮影した画像を見せて貰えないか?」
第5に、「次回のパーティーまで時間があるので、マキさんを貸出して貰えないでしょうか?」
というものでした。 そして、私の感想として、イライラしつつも何故かとても興奮を感じながら一晩を過ごしたこと、などを記しておきました。

青木さんは几帳面な方ですが、睡眠不足が祟っているのか、返事は夜11時頃まで返ってきませんでした。 私は、胃の痛い1日を過ごさねばなりませんでした。
ようやく、返信されてきたメール(添付ファイルのみを送るものも含めて、全部で12通ありました)は、簡潔明瞭に全ての照会に答えていました。 青木さんの答えは、次の通りでした。

『昨晩は、刺激的な一晩を過ごさせていただきました。 近場のホテルが満室でしたので、高速に乗り、やっとホテルに到着しました。 奥さんからお伺いになったと思いますが、「☆◇※♭◎〒」というSMホテルです。 ここしか空いていなかったのです。 ご了承ください。
ですが、折角SMホテルに入ったので、それなりに利用いたしました。 バスルームにあったマットレスを使い、奥さんに泡踊りの真似事もしていただきました。 ただ、奥さんは泡踊りと言うものをご存知でなかったらしく、お教えするのに時間がかかりました。
その後は、開脚椅子を使ったソフトSMも試みました。 奥さんの感度は良好で、シートまで愛液を垂らしていました。 ホテルには浣腸も置いてあったのですが、奥様は浣腸を拒みました。 私としても、いきなり浣腸をして良好な関係を壊してはと思い、断念しました。
途中で、小用を我慢できないとおっしゃいましたので、こちらの方は、じっくりと観察させていただきました。 デジカメ画像の方は、添付ファイルとして全てお届けします。
妻(マキさんのこと)は、生理が落ち着き次第、OKです。 妻は1週間程度生理が続きますので、来週一杯は無理でしょう。 来来週の週末あたりはいかがでしょうか?

それと、これは私からの提案なのですが、時々、外泊プレーを行うと言うことではいかがでしょうか?』

おおよそ、妻の説明と、青木さんの説明は符合していました。

添付されている、ファイルを開きました。 初めの内は、照れ笑いをしながら、衣服を脱ぐ妻が写っています。 ところが、3枚程、ソフトムードの写真が過ぎると、いきなり妻は開脚椅子に縛り付けられ、バイブを挿入されています。 妻は、だらしなく口を半開きにしながら、眉間にシワを寄せ、目を閉じたり、青木さんによって出し入れされているバイブを見つめたりしています。 同じようなアングルの写真が、延々と15枚ほど続いた後、つうーーっと一筋の愛液がアヌスに向かって滴っていく光景が映っていました。 妻は、ガクッと首を折りながら、身体を捩ろうとしています(固定されているので動けませんが)。 妻の落城する姿でした。
力無く椅子の上で横たわる妻の姿が写された後、妻は「金隠し」の無い和式便器にまたがらされていました。 妻は、紅潮しきった表情で股間を開いています。 顔つきは、哀願するような視線をカメラに向かって送っています。 便器にまたがって4コマ目に、妻の股間から、黄金色の飛沫がほとばしり始めていました。 妻の表情は、羞恥と恍惚にまみれていました。 おそらく、深いアクメにより敏感になりきった身体は、尿道を通る尿の感覚に物理的なカタルシスをも感じてもいたのでしょう。 そして、夫にも見せたことも、まして撮影されたことも無い姿をデジカメにパシャパシャと撮影されていくことに背徳感を感じていたのでしょう。 放尿姿は15コマ続きました。 そして、放尿を終えた妻は四つん這いを強要され、背後から局部を撮影されていました。 大写しされた局部は、白い愛液を吐き出し、ヌチャヌチャと妖しく光っていました。
更に、青木さんのハメ撮りとバイブ責め写真が、30枚ほど続いていました。 全ての画像を見終わるまで、私は2度も発射していました。
  1. 2014/12/07(日) 14:26:04|
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妻を育てる 第17回

「じゃあ、殆ど徹夜?」
「うん、寝てない。 だって、青木さんが何時までも色んなことするから。 それに、部屋の中に色々置いてあって、、、、。」
「??? 何が?」
「産婦人科いたいな椅子とか、、、十字架みたいなやつとか、、、、 『☆◇※♭◎〒』っていうラブホテルだったんだけど」
私は、ホテルの名前を聞いて驚きました。 そこは、SM専用ルームが充実していることで有名なホテルです。 そんなホテルに連れ込まれたとすれば、相当激しいプレーを経験したことになります。 それに、『☆◇※♭◎〒』というホテルは人気があるため、割と混雑している筈です。 そういうホテルへ連れて行かれたということに、私は青木さんの企みの様なものを感じました。

「で、どんなことしたの?」
「車に長いことのってたから、初めにシャワー浴びて。 そこの風呂場って、すごく広くて、マットレスみたいなものが置いてあったのよ」
「うん。 それで?」
「途中から青木さんが入ってきて。 そしたら、青木さん、マットレスの上に横になって。 それから、私の身体にボディーシャンプーを塗りたくって、青木さんの身体の上にのしかかるようにって言われて。」
「その通りにしたの?」
「うん。 そしたら、私の身体を青木さんの身体に擦り付けて、青木さんの身体を洗うように言われて、、、、」
「洗ってあげたの?」
「うん。 あんまり上手くいかなかったけど。 でも、青木さん、結構喜んでくれて、『初めてだけど上手』だって」
なんと、妻はソープ嬢の様にボディー洗いをさせられていたのです。 しかも、『初めてだけど』というこは、次回もあると言うことなのでしょうか(そう、まさに次回もあると言うことだったのです)。
「どういうふうに?」
「私のデルタにボディーシャンプーを塗って、泡立てて、タワシみたいにして、青木さんの全身を、、、、、」
「洗ってあげたんだ。 それで?」
「それから、マットレスの上で、1回して。 ヌルヌルして滑り落ちそうになったから、私が上に乗ったの。」
「騎乗位?」
「うん」
「それで?」
「その後、産婦人科みたいな椅子に座らされて、、バックルみたいなベルトで固定されて、、、、、それで、オモチャ使われたの。 長いこと使われて。 それだけで1時間くらい。 あんまりねちっこいから、私、泣いちゃった。」
「終わったとき、もう、2時を回ってたんじゃない?」
「うん、椅子から降ろしてもらったの、3時くらいだったと思う」
なんとなく、時間が合わないような気がしましたが、私は質問を続けました。

「それからベットに連れて行かれて。 でも、ベットも、動いたりするベットだから、疲れてる割に盛り上っちゃって。」
「それで、朝まで?」
「うん。 青木さんに言われて、色々させられたけど」
「まだ、他にもやったの?」
「青木さんの全身を舐めてあげたり。 舐めてもらったり。 でも、部屋が少し寒くて、、、、風邪ひいちゃったかな?」
妻は、鼻を少しグスッと言わせました。
「トイレ近くなっただろう?」
「そうそう、困っちゃった。 だって、トイレが個室になってないの!」
「???」
「色々なものの置いてある部屋の、割と真ん中辺に、和式(の便器)が据えてあるの。 それに、(便器も)ちょっと変わった形してて、、、、参っちゃった。」と妻は顔を赤らめます。

そういえば、SMホテルには排泄プレーが出来るように和式便器がフロアーに据え付けてあります。 しかも、雌犬の排泄姿を鑑賞しやすい様に、和紙便器の「金隠し」部分が外してあることもあるようです(SM誌で見たことがあるだけです。 まして、妻とSMホテルに入ったことなどありませんので、私自身実物を見たことがありません。)。 妻は、私にも放尿姿を見せたことはありません。 その妻が、他人である青木さんに、放尿姿までさらしたというのでしょうか? 私の胸はドキドキと高鳴り、私は嫉妬に近い興奮を感じました。
「おしっこするところ、見られたの?」
「、、、、、、、、、、うん。 我慢できなくって。 だいぶ我慢してたけど。」
「1回だけ?」
「うううん、2回。 5時頃にも、したくなっちゃって、、、」
「大きい方は?」
「それは、ないって!! でも、「いちじく」とかがテーブルの上に置いてあったりして、ちょっと危なかった。 青木さんって、シャワー浴びた後、「いちじく」片手にいきなり襲い掛かってくるんだもん。」
「それで、浣腸されたの?」
「だから、されてないって。 守るのに大変だったんだから。」
「筋肉質の青木さん相手に、良く大丈夫だったね。」
「うん、頑張ったのよ。 でも、、、、、、、」
「でも、何???????」
「その代わり、、、、、写真撮られちゃった。 青木さん、小さなデジカメ持ってて。」
「そう、、、、、」
私としても、今更妻の写真を撮られても、それほどの文句はありません。 この投稿にも書きましたが、初めての爛れたパーティーの契機となったのは、青木さん御夫妻のエロ写真であり、私達夫婦のエロ写真であったのです。写真を撮る行為が妻の官能を高めたであろうことはわかりますが、別に、青木さんの旦那さんにとっては見慣れた光景に違いありません。
でも、不穏な思いが頭をよぎりました。 時系列的にかんがえると、妻はシャワーを出て、直ぐに浣腸をされかけて断った。 そして、デジカメを使うことを交換条件に浣腸を逃れた。 そして、その後、尿意を堪え切れずに「金隠し」のない便器で放尿をした。 とすれば、、、、、放尿姿を撮影されているのではないかと。
「ひょっとして、オシッコするところも、デジカメに??」
妻は赤面しながら無言でうつむきます。
「撮られたの?」
「うん。 それも、条件に入ってて。 だから、我慢してたんだけど、、、、、。 ごめんなさい。」
「たくさん、、、、撮られたの??」
「うん、デジカメだから、パチパチってたくさん。 それに、私も我慢してたから、なかなか(おしっこが)終わらなくって。」
「興奮した」
「うん。 おしっこが終わったら、おつゆも垂れちゃってて。 そのまま、バイブでイジメられちゃった。」
やはりそうでした。 妻は、産婦人科のスケベ椅子に括り付けられ、バイブでオモチャにされ、3時頃に解放されたと言っていましたが、実際には、スケベ椅子から降りた後に、放尿姿の撮影をされ、更に、身体をバイブで嬲られていたのです。 私は、内心「このやろう。 内緒にするつもりだったのか!」と思いましたが、つとめて冷静を保ちました。
「やっぱり、おしっこプレーで、興奮したんだ」
「うん。 青木さんも興奮したみたいで。 青木さんって『おしっこで、これだけ興奮したんだから、今度来たときは大きい方も御願いします』だって。」
「『今度は』って、、、断らなかったのかい?」
「さあ、どうかしら」
私の頭を、猛烈な嫉妬心が駆け巡りました。 私は、帰ってから下着も着替えていない妻を荒々しく押倒すと、強引に衣服を剥ぎ取っていました。

荒々しい交合の後、妻は疲れ果てたように眠りこけました。
妻の穏やかな寝姿を見ながら、私の内心は疑惑で満ちていきました。
第1に、妻は本当にいちじくをブチこまれずにすんだのだろうか? もし、昨夜、いちじくの洗礼を受けなかったとしても、将来はどうなるのか?
第2に、何故、ラブホテルにいちじくが用意してあったのか? 私はSM系のラブホテルへ行ったことが無いので判りませんが、普通、客室内カウンターの上にサービス品として放置してあると言うのは、説明に無理があるように感じます。 簡単な自動販売機か、フロントでの販売ということではないでしょうか? となると、青木さんの旦那さんが、こっそりと持参していたのではないかという疑問が湧きます(この点については、未だ謎です[青木さんが妻と入ったホテルに、マキさんや妻を連れて入るのは何故か悔しい気分がするのです。 ですから、未だ例のSM系のラブホテルには入っていません。]。 ご承知の方は、是非、教えてください。 本当にSM系ホテルで、いちじくは無料サービスなんでしょうか?)。
第3に、何故、SM系のラブホテルに入ったのか? 妻は知らなかったといいますが、その後の展開を考えると、本当に偶然だったのか? 旦那さんが、わざと仕組んだように思えます。
第4に、何故デジカメとバイブを持っていたのか? SM系ホテルに連れ込まれたことと考え合わせると、旦那さんは妻を調教しようとしているのではないかと疑わざるを得ない気持ちになりました。 もともと、私の方が先にマキさんを縛ったり、強制オナニーショーを仕込んだりしていた訳ですから、私の方が先にサディズムのきっかけをつけたと言えばそれまでです。 しかし、今までの「借り」を、何十倍にもして私の妻に叩き返されそうな気がして、私は胸騒ぎに鬱々としたものを感じました。
  1. 2014/12/07(日) 14:25:13|
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妻を育てる 第16回

私達4人の淫猥な行為は、続きました。 同じマンションに住んでいる都合上、休日に青木さんの旦那さんと顔を合わすこともあり、次回のパーティーの打ち合わせをすることもありました。
ところが、ある週末のパーティーを行おうとして、困ったことが生じてしまいました。 その日、青木さんの部屋で何時もどおり子供たちのための「ファミリーホームパーティー」を終え、「さあこれから」という時、マキさんに生理がやってきてしまったのです。 どうも、2日ほど早まってしまったようです。 マキさんは「多い」方らしく、それまでの淫靡な盛り上がりなどそっちのけの様子で、そそくさと生理用品を装着しています。 私の方も戦意を喪失してしまい、今日は解散ということにしようかとも思いましたが、妻の方はと言うと、既にほとんど全裸に剥かれ青木さんの旦那さんに挿入されかけています。 ここまで来てしまうと、妻と旦那さんは、「折り返し不能」という感じなのですが、マキさんと私が「コケて」しまった以上、一旦身体を離し、中断することにしたようです。
仕方なく私は妻を連れて自分の部屋に戻ろうと思ったのですが、旦那さんの股間に目をやると、可哀相なことに「テント」を張ったままです。 なんとなく笑えるような光景でした。 妻の方に目をやると、妻も昇気になんとなくノボセた様な感じです。 明らかに、妻と旦那さんは、交合を中断されたことに「とまどい」を感じているようでした。 私は、妻の淫らさに目を開かれた思いでした。
私は、妻と旦那さんに対して思い切って提案したのです。 「良かったら、二人で外に行ってきたら?」と。 青木さんと妻を、私の部屋へ入れることには無理があります(今思えば、妻、私、旦那さんの3人で3Pをやるという選択もあったのかもしれません。)。 また、生理状態のマキさんがいる部屋に、妻を残していくことにも無理があります。 そこで、二人で外に出かけ、ラブホテルに宿泊することを許したのでした。 自分の部屋に戻る準備をしながら、妻はモジモジとして俯いていましたが、旦那さんは私の提案にかなり心を動かされたようでした。 重ねての私の提案に、旦那さんは妻の手を取り部屋の外へと消えていきました。
しばらくして、青木さんの車の発進する聞きなれた音が耳に入りました。 その日、妻は翌朝まで戻りませんでした。

翌朝、妻は7時頃に戻りました(子供たちは9時頃に目を覚ますのです)。 青木さんの部屋から直接出発したため、本当に手ブラでしたから化粧道具など無く、着替えも持っていませんでした。 コンビニの牛乳を持って(近所の人に見つかるとマズいと考えた妻は、離れたところで青木さんの車を降り、徒歩で帰ったようでした)、何食わぬスッピンの顔で戻って来た妻ですが、心なしか足元が少しフラついているみたいにかんじました。
妻は、下着を着替えようとしました(昨夜から着替えていませんし、淫らなパーティーのために妻はTバックを着用していました。)。 そんな妻を後ろから抱きしめると、尋ねました。

「何をやってたんだい?(考えたら、トンマな質問ですね)」
「一晩中してた」
「一晩中?? 何時頃まで?」
「週末って混んでるのね。 1時間ほど探したんだけど、この辺だと空いてるラブホテルが無くって。 結局、青木さんが○×△(結構我家からは遠い、高速道路沿いの市です)迄行けば空いてるからって、連れて行かれたの」
「空いてた?」
「うううん。 その辺も結構一杯で。 汚そうなところだと空いてるんだけど。 でも、嫌だから、何軒か回って、ようやく、、、 入ったの12時頃だった。」
妻達は10時頃に出発しましたから、2時間近くホテルを探してさまよったみたいです。 私は、妻達の執着ぶりに若干あきれました。
「それで、何時頃まで、、、してたの?」
「今朝の6時頃まで、、、」


すみません。 長くなりましたので、次回と言うことにさせてください。
  1. 2014/12/07(日) 14:24:21|
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妻を育てる 第15回

なんだか「妻を育てる」というよりは、「他人の奥さんを育てる」という感じの投稿になってしまいました。 しかし、青木さん御夫妻と関係を持つようになって以来、妻に対して一種複雑な愛情を感じるようになりました。 青木さんの旦那さんは妻の身体の特性を掴むにつれて、責めをエスカレートさせていきます。 目の前で巨尻を揺さぶりながらサディスティックな交合によりよがり狂わされ、涙を浮かべる妻。 私とのセックスでは、そう何度も感じたことはないほどの激しいオルガスムスを叩き込まれ、絶叫しながら気を失いかける妻。
妻は、青木さんの旦那さんとの間に、親しみの様なものは感じていても、愛情はありません。 ですから、妻が行っている旦那さんとのセックスは、純粋に妻の性欲だけをベースに行われているものなのです。 愛情に裏打ちされた私とのセックスにより快感を感じている妻の姿だけを見てきた私にとり、妻が性欲による快楽だけをもとめるために他人へ裸身をさらし、夫である私との間でも行ったことのないような激しい体位で快感を受け止めていく妻の姿は、異様なものでした。
愛の無い背徳的なセックスにより快楽だけを追求する、それは貞淑であり良き母親である筈の妻が、一切の日常を捨てて性欲の狂気の世界へ埋没していくことです。 全ての日常を捨てて狂気の世界へ没頭するからこそ、妻の乱れる姿は私とのセックスではさらしたことが無いほど淫猥なものでした。 口先では拒否しながらも、旦那さんの責めを受け入れてしまい、咆哮にもにたよがり声を発する妻(私とのセックスでは、それほど大きな声を出しません。 私は、妻が静かなセックスを行う女だと思っていました)。 そして、そんな淫らな妻の姿を引き出すことが出来なかった私は、妻のよがり狂う姿を嫉妬に燃えた目で見つめ続けるのです。 青木さん夫妻との淫らなパーティーが終わった後、私は妻を問い詰めるようにしながら犯すことがあります。 「泣きわめくほど良かったのか? そんなに感じたのか?」と問い掛けながら。 そんな時、普通の妻とのセックスでは感じられないほどの快感を感じてしまうのでした。

そして、青木さんの旦那さんも、魅入られたような目付きでバイブを手に取り、激しいオナニーショーを演じるマキさんを見て、全く同じ感覚を抱いているようでした。

つまらないことを長々と書いてしまい申し訳ありませんでした。 ただ、何故私がこんな行為にのめり込んでいったのか不審に思われた方も多いのではないかと思い、記すことにしました。
  1. 2014/12/07(日) 14:23:28|
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妻を育てる 第14回

私達夫婦と青木さん御夫妻は、1ヶ月に1度か2度程のホームパーティーの都度、当たり前の様に淫らな行為にふけるようになっていきました。
子供たちが眠った後、以前なら訪問していた相手の御宅を静かに退出していたのですが、子供たちが眠ると四人の男女はいそいそとビールやオードブルを持出し、大人のパーティーを始めるようになったのです。
初めの内は、カップル喫茶で相互鑑賞プレーをやっているような感じでした(当時、カップル喫茶に行ったことはありませんでしたが)。
しかし、暫くしているうちに(相互鑑賞中心のプレーを2回ほど繰り返した後)、私と旦那さんは互いの妻が相手の夫に抱かれ、よがり狂う妻の姿を見ることの方に、より興奮を感じつつあることに気づき始めました。
私を愛して止まない筈の妻、つい先程までのホームパーティーの時間までは良き母であり貞淑な妻であった筈の妻、、、、、そんな女であった筈の妻が、目の前で赤の他人の男性に全裸に引ん剥かれ、白い肌をさらす。 妻が人前にさらすことを嫌悪し、逆に周囲の男性が好奇のイヤらしい視線を無遠慮に投げかける95センチ級の尻をユッサユッサと揺らしながら、青木さんの旦那さんに犯される妻の姿は驚くほど淫靡です(妻の名誉のために記しておきますが、妻の身長は165センチ程あります。 妻はヒールの高い靴を履くこともありますから、95センチの巨尻を持っているといっても、靴を履けば170センチ以上となり、結構、見られる身体になります。 但し、将来的な肥満は気になります)。

旦那さんも、淫らさを強調することを心得ています。 好んで妻を四つん這いにし、斜め上方からバックで亀頭をGスポットへ叩き付けるように腰を打ちつけるプレーを繰り返すようになっていきました。 その姿勢だと、妻の巨尻が腰を打ちつけられる度に淫らに波を打ち、その波が全体を淫らに振動させます。 更に、妻はアクメに歪む顔を夫である私にさらさねばならず、そのことが尚更妻の羞恥心を刺激し、妻のアクメを深いものとしていったのでした。 旦那さんが激しいストロークを打ち込む度に、妻は咆哮する様に「はあっ、はあっ、はあっ」と苦しそうに息を吐きます。
しかも、旦那さんのプレーは、次第に「責め」といっても言い過ぎではないほどサディスティックなものに変わっていきました。 バックから勢い良く腰を打ちつけながら、片手で妻のアヌスを弄ぶようになっていったのです。 夫である私でさえ、妻のアヌスを何度もいじったことはありません。 なのに、旦那さんは妻を犯す度に決まってアヌスを弄ぶようになっていったのです。 ちょうど、初めての夜に、アヌスを弄ばれたマキさんが絶叫しながらアクメに追いやられた様に、妻もアヌスを責められると、「あぁーーーっ」と長くたなびくような声を漏らしながら、気が狂ったように腰を振るようになっていったのです。 旦那さんは、妻のアヌスを着実に開発しようとしているようでした。 そして、存分にアヌスを指で掻き回すと、今度は小さなパールローターをアヌスに埋め込むのです。 妻は、薄い肉を挟む様にして伝わるストロークの衝撃と、パールローターの振動に、狂い泣きをさせられます。

そして、バネの様に強靭な腕で荒々しく忘我の妻を背後から抱き起こすと、後配位で交わったまま妻の上体を捩じる様にして後ろを向かせ、見せつける様にしてディープキッスを行うようになったのです。 当然、妻は体を捩じりながら、身体全体をバネの様に弓なりにしならさねばなりません。 胸を反らすような姿勢を取るため、妻の鳩胸に乳首がツンと勃起していることも自然と強調されます。 激しい快感で苦しい息を吐く妻が、乳首を弄ばれつつ表情を歪めながら苦しい体勢を保ち、舌を絡めるようにしながら長いディープキッスを行っている。 しかも、旦那さんは大量の唾液を妻の口中へ送り込んでいます。 更には、旦那さんの吐く息を、そのまま妻は自分の肺へ収めています。 妻は、荒淫の虜になっていきました。

対する私も、マキさんの身体を自由にしました。 しかし、私の場合、青木さんの旦那さんのように交わることに力点を置かず、マキさんを淫らに辱め、何度も快感の淵に追い落とすことに重きを置きました。
私が妻と付合い始めた頃の投稿を見ていただいてもわかることですが、私は女性を弄り、辱めることに大きな性的興奮を感じるのです。 女性が何度も無理矢理昇天させられた挙句、溶けるようにグッタリとなって倒れ込む。 そんな姿を見詰めることが、セックスそのものよりも好きなのです。

私は、マキさんを弄ぶとき、バイブ等の玩具を多用しました。 そして、バイブを使って単純に責め上げるだけでなく、色々な遊びをしました。 その一つが「ミルク搾り」というものでした。
マキさんは愛液の放出量が多い方です。 しかも、粘度が低くサラサラしているためか、何時の間にか白い愛液は内股を伝っていくのです(初めての夜に、マキさんの垂らした愛液が床まで伝ったことは、驚きでした)。
そこで、私はマキさんを激しく愛撫し、陶酔状態へ追い込むことにしたのです。 マキさんは徐々にワレメを濡らせ始めます。 その時点で、私はマキさんの右手首と右足首、左手首と左足首をロープで縛り上げます。 いわゆるM字開脚縛りというものです。 マキさんの両脚は大きく割り広げられ、マキさんの恥部は蛍光燈の白い光の下にさらされます。 ワレメの下の淵(アヌスとの境目あたり)には、早くも白い愛液が溜まり始めています。 やや大き目のクリは、血色のルビーの様にきれいです。 はちきれそうに膨らんでおり、僅かな刺激をくわえただけでも(息を吹きかけただけで)、マキさんは快感に身体をくねらせます。 マキさんは、クリに対する正攻法的な愛撫に弱いのです。
私はマキさんのクリに親指の腹を当てると、指先で転がすようにクリを揉み込んであげます。
長く長く繰り返されるクリに対する刺激は、マキさんの度を失わせます。 マキさんのワレメに溜まった愛液の「しずく」が目に見えて大きくなっていきます。 クリがルビーなら、愛液の「しずく」はオパールの様です。 その「しずく」の持つ表面張力が地球の引力に敗れ、アヌスに向かって滴ろうとする瞬間を見計らって小さなガラス製のぐい飲みをあてがいマキさんの愛液を採取するのです。 マキさんをイカせないようにコントロールしながら、ギリギリまで追いつめ続けながら、、、 それは、まるでクリというボタンを押されたマキさんという名の給水機が自動的に愛液を吐き出していく、、そんな光景です。
「マキさんって、愛液が多いんですね」
「御願い、、、早くイカせて頂戴っ、、、」上ずった声でマキさんは哀願します。
「だめですよ。 もう少しミルクを採らせてもらいますから、、、、せめて“ぐい飲み”に5ミリくらいは溜めてもらわないと」
「そっ、、そんなぁ、、、むりです」
「大丈夫ですよ。 ほら、今だってマキさんは白いオツユを垂らしてますから。 何時もみたいに床まで垂らすぐらい頑張れば、、、、ねっ」
「御願い、もうこれ以上おもちゃにしないでぇ!!!」マキさんの絶叫が熱気でむせ返るリビングに響きますが、勿論、許されることはありません。
縛られた身体を苦し気に捩り、髪を振り乱しながら、マキさんはクリ責めをされ、愛液を吐き出し続けねばならないのです。 ぐい飲みの底にマキさんの愛液が溜まるまで、、、、

マキさんが愛液の多い体質の女性とは言え、やはり時間がかかります。 平均して30分近いクリ責めの後、ぐい飲みの底にマキさんが下の口から吐き出した白い愛液がうっすらと底に溜まります(私は、マキさんの吐き出す愛液の量が徐々に増えるように、これからも鍛え上げていこうと思っています。 鍛えて愛液が増えるかどうかは不明ですが、、、)。
マキさんは、大量の愛液だけでなく、全身から脂汗を吹き出し、「あっ、あっ、あっ」とリズミカルに肩で息をしながら横たわりますが、まだアクメを与えられていません。
性欲の強いマキさんにとって、地獄の様な30分間だったことでしょう。 その時点で、漸く縄をほどき、バイブを渡します。 マキさんは、魅入られた様な目付きでバイブを受け取ると、一気に自分自身でバイブを身体の中に沈めていきます。 壮絶なまでのオナニーショーの始まりです(但し、マキさんは、あまりにも興奮しているので、3分程で絶頂に達してしまいます)。 自分で自分の火照り切った身体のトドメを刺すために、夫と他人の見詰める前でむさぼるようなオナニーショーを披露させられる。 「マキさん、、、あんたの身体は淫乱なんだね」と、何度も身体の芯まで叩き込まされるような行為でした。

次第に、マキさんは私からバイブを渡されただけで、目をトロンとさせながら、気合いの入ったオナニーショーを披露するようになっていきました。 自分自身の意志で、脚をM字に開き、アヌスまで見せつけながら、バイブを身体の中に沈めるようになっていったのです。

こうして、サディスティックな交合に責め上げられる妻とは対照的に、マキさんは羞恥の味を徹底的に身体へ叩き込まれていきました。 これが、妻とマキさんの、その後の道を違ったものへと変えていきました。


今回は、キリの良いところまでと思い、大分長くなってしまいました。 続きは、今度ということにさせていただきます。
  1. 2014/12/06(土) 01:51:11|
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妻を育てる 第13回

私は、妻が犯されている姿を見て、興奮していました。 何故か判りませんが、嬌声を上げながら、快感に身を捩じらせる妻を見て、再度、男をたぎらせてしまいました。 その日は、2度も発射したというのにです。 無意識な内に分身をしごいていた私は、痛いほどに起立していた自分自身を見詰めながら、抑えがたい衝動に襲われていました。 私は、全裸でうつ伏せのまま横たわるマキさんを見つめていましたが、幾ばくかのタメライが残っていました。
その時、一際大きな妻の嬌声と、腰を打ちつけるパンッパンッという感じの音が室内に響き渡りました。 妻は、あられもない姿で、快感に支配されていました。 そして、驚いたことに、妻は両手を旦那さんの背中に回し、旦那さんにしがみつくようにしながら、狂ったように腰を左右に振り、激しくストロークする旦那さんのカリ太に自分のクリを擦り付けるようにして、快感をむさぼっていたのです。 妻の口は半開きで、よだれが垂れていました。
私は、全てが吹っ切れた様な妻の姿を横目で見ると、猛烈な罪悪感と嫉妬に襲われました。 身勝手な、あまりに身勝手な感情でした。 が、内心に溢れかえらんばかりの嫉妬心は、私の分身を驚くほど刺激したのです。
私は、全てのタメライを捨て、マキさんの背中にのしかかっていました。

マキさんの腰を後ろから抱くようにして抱え込むと、マキさんの下の口に分身をあてがいました。 マキさんは「はぁっ」という感じで息を吐きながら、私を受け入れました。

それぞれのカップルが、パンッパンッという音を響かせながら、腰を打ちつけていました。 但し、旦那さんは正常位、私は後背位でした。 私と旦那さんは、互いの妻を狂ったように犯しました。 妻達も、存分にアクメを味わっていました。 妻にしろ、マキさんにしろ、何度か嬌声を高まらせながら、身体を打ち震わせていました。
そして、旦那さんは、ついに、私の妻を抱える力を一際突っ張らせると、思い切り大きなストロークで腰を打ちつけました。
汗をしたたらせながら、旦那さんは「安全日ですか?」と尋ねます。 苦しい息をしながら、「はい」と絶叫するように答える妻。
その瞬間、グイグイという感じでカリ太を妻の体の中にメリこませ、旦那さんは妻の身体の奥深くに発射したのでした。

私はというと、同様に汗を吹き出しながら、マキさんに身体をぶつける様にしていました。 但し、2度も放出していたため、発射には遠かったのです。 身体は疲れ切っていた筈ですが、異様な興奮は私の身体を動かし続けていました。 そして、その動きは、極度に敏感になっていたマキさんの身体を容赦無くアクメのドン底へ叩き込んでいました。 15分ほどの間に、深いアクメを2度ほどマキさんへ御見舞した後、ようやく、私は絶頂を迎えました。 とっさに、安全日かどうかを尋ねることが出来なかった私は、マキさんのほっそりとした背中に白いエネルギーをぶちまけていました。

4人の男女が全ての精を燃焼し尽くし、疲れ果てて、グッタリとして床に崩れ込みました。 そして、4人が正気に戻った後、御互いに目が合うとテレた様な表情で笑みを交換しました。 その日、私達夫婦が、青木さんの部屋を後にしたのは午前1時を回っていました。

これが、私達夫婦と青木さん御夫妻の人生を大きく転換させた夜の出来事でした。 以来、我々4人は子供たちのホームパーティーを開く度に、ただれた宴を催すようになっていったのでした。
  1. 2014/12/06(土) 01:49:25|
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妻を育てる 第12回

私と旦那さんとの間での勝手な合意を、上の空で聞いていた妻は、旦那さんがのしかかってきた瞬間になって、初めて差し迫った事態を悟りました。
「やめて下さい!・・夫の前です」
「旦那さんが、OKしたんですよ」
「御願いです!」
「まあ、まあ、、、、」
「いっ、、いやぁーーーー」
やや細身ながらバネの様な身体の旦那さん(大学時代まで運動部)が、マキさんよりもふくよかな妻の身体に絡み付いていきます。
ユッサ、ユッサという感じで臀部や乳房を揺らしながら、妻は這う様にして逃げようとしますが、妻自身も強烈なアクメを体験してから時間が経っていません。 しかも、マキさんの壮絶なまでの落城ぶりを眼前で見せつけられ、興奮していました(混乱という方が相応しかったかもしれません)。 力の入らぬ身体の妻と、欲望をほとばしらせるエネルギーのかたまりみたいな旦那さん、、、 勝負は火を見るよりも明らかでした。

四つん這いの妻にのしかかった旦那さんは、力任せに妻を仰向けに引っ繰り返します。 妻の白い乳房が揺れ、円を描く様にして震えます。 旦那さんは、躊躇することなく妻の乳首に吸い付きました。
「だめぇーーー」と抗う妻に、私は後悔を感じました。 妻が離婚を持出したら、、、そんな思いが頭をよぎります。 しかし、ここまで来てしまった以上、仕方ない。 私は、青木さん御夫妻の前で妻を昇天させましたし、さらに、マキさんの口中にザーメンを発射してしまっています。

尚も弱々しく抗う妻を見つめながら、割り切った私は旦那さんに告げました。
「妻はクリの裏側がGスポットなんです。 そこと、クリを揉み込んでやりながら、乳首を転がしてやったら、イチコロですよ」
「そうですかぁ。 助かりますよ」と旦那さん。

女性の身体というものは面白いもので、ツボの様なものが個々人によって微妙に違いますよね。 妻の場合、「クリ、Gスポット、乳首」の3個所責めがツボなのです。 その3個所を同時に責められてしまうと、妻は脆くも崩れてしまうのです。 まるで、金庫の鍵が開くみたいに。
得たりとばかりに、旦那さんは3個所責めを始めます。 一つ目の鍵である乳首に吸い付いたり左手でまさぐりながら、右手で妻の股間を無遠慮にまさぐります。 妻は、「いやつ、いやっ」とうわ言の様に連呼し、両膝を擦りあわせるようにしながら身を守ろうとしますが、無駄な抵抗でした。 秘部を探り当てた旦那さんが、ズブリという感じで人差し指と中指を差し込んでいきました。

「いやぁぁぁぁ」という妻の悲鳴が響きますが、私が一度発射しているので、妻の内部はヌルヌルとしており、旦那さんの指は簡単に妻の内部へ進入していきます。 旦那さんがGスポットを探り当てた瞬間、妻は「あはっ」と喘ぎながら身を捩じらせました。 妻は、うっすらと涙を浮かべていました。 三つ目の鍵であるクリは簡単です。 旦那さんは親指をクリにあてがいました。 そして、おもむろに3個所責めを始めました。
「いやっ、いやっ」と連呼していた妻は、その瞬間、「はぁーーーーっ」と長い、コケティッシュな溜め息の様な声を出しました。 妻の抵抗が終わった瞬間です。
贅肉の少ない筋肉質の身体が自慢の旦那さんは、両手を電気仕掛けのバネの様に動かし、リズミカルに妻を責めあげます。 妻は白い身体から脂汗を滲ませながら、うめき声をあげるだけの存在になりさがっていました。 快感を素直に受け入れ、男の責めに素直に反応する、一人の女になっていました。 真っ白だった妻の乳房は、旦那さんに揉み込まれて赤黒くなり、妻の股間に埋められた指は、ヌチャヌチャと淫猥な音を奏でています。
妻を責めるツボを心得始めた旦那さんは、面白がるようにしながら、責めを本格化させていきます。 10分程続いた頃、妻は身体を硬直させ始めした。 私以外に男を知らない妻が、初めて私以外の男性によって頂点を登らされる、、、、、私は興奮し、身体が震えるほどでした。
「奥さん、イッてくださいね、、、天国へ、、、、」
旦那さんの言葉は、妻に宣告するかの様なものでした。 旦那さんのリズミカルな手の動きが、一気に早まりました。 8ビートから16ビートに変わったみたいな感じです。
バネ仕掛けの様に身体を曲げこんだ妻は、両手で旦那さんの右手(妻の股間をまさぐる手)を包み込むようにして掴みながら(まるでバイブを握っているみたいでした)、荒い息をし、「あああっーー、イクッ」というと、ガクッと首を折りました。 妻が激しいアクメを迎えたのでした。
仰向けの姿勢で力無く横たわる妻を見下ろした旦那さんは満足気にうなずくと、おもむろに妻の両足を肩に乗せ、妻の身体を折り曲げるようにさせながら妻の上に覆い被さっていきました。 旦那さんのカリ太が活躍する番でした。
私は、妻が他人に犯される瞬間を、冷静を装いながら見続けていました。
激しいアクメに襲われた直後の妻にとって、旦那さんのカリ太は凶器でした。 一瞬の休憩も与えられないままに、ズブズブっとカリ太が沈み込んでいく瞬間、妻は両肩をのけぞらせましたが、旦那さんがガッチリと押え込んでいたので身動きできず、そのままカリ太を受け入れていきました。 どちらかというと、入口部分がタイトな妻の下の口は、自然とクリを擦り付けるような感じで、カリ太を受け入れます。 その光景は、先程のマキさんと同じものでした。
旦那さんが腰を前後させる度に、妻はアゴを突き上げる様にしながら苦しそうにうめきます。 人によって差はありますが、女性の身体は持続的なアクメを感じます。 今の妻は、好むと好まざるとに関わらず、存分に持続的なアクメを味合わされていました。


PS
何人もの方から、メッセージを頂戴いたしました。 また、同様の行為を行っているという方からも、共感のメッセージや画像を頂戴しました。 本当に有り難うございます。
堂々と投稿している割には、自分達の行為に背徳的なものを感じているだけに、時々、とても不安感に襲われることがあります。 ですから、共感のメッセージや画像を頂戴できると有り難いです。 なるべく返信メールをお届けするようにしていますが、遅れている方もあることと思いますので、この場を借りて改めてお礼を述べさせていただきます。
これからも宜しくお願いします。
  1. 2014/12/06(土) 01:48:16|
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妻を育てる 第11回

マキさんにフェラをされた私は、異様なまでに興奮していました。 風俗ギャルにコンドームをかぶせたままでフェラされるのは珍しいことではありませんが、顔見知りの人妻に、しかもナマでしゃぶられるというのは強烈な体験です(やっぱり、ナマは最高ですね)。

ジュボッ、ジュボッというフェラの音、旦那さんが腰を打ちつけるパンパンという音、それに、マキさんの苦し気なうめき声が、それぞれ淫猥に響きました。 マキさんのフェラは絶品です。 子供がソフトクリームを舐めるように、亀頭を唇全体でしゃぶりまわします。

旦那さんの腰を打ちつけるスピードが早まり、私は、内心焦り始めました。 旦那さんが発射してしまう。 できれば、マキさんの口中にザーメンを発射し、飲ませてしまいたい、そう思っていた厚かましい私は、旦那さんよりも先に発射してしまわないと時間切れになってしまうと思ったのでした。
私は、マキさんの頭を両手で抱えるようにすると、自分の腰を強引にマキさんの口へねじ込むようにしてフェラをさせました。 まるで、近くにマキさんの旦那さんが居ることなんか忘却したみたいな行為でした。 マキさんは、一層苦し気にウグッ、ウグッと喉の奥から絞り出すようにしていましたが、気にしませんでした。 そして、旦那さんの腰の動きよりも速く、私の腰を前後させ、ついに、私の中の男性が暴発していきました。

私の腰の動きに拍車がかかったことで、マキさんも察していたようです。 自分の夫の前で、他人の精液を飲まされる、、、、 普段なら、想像できない行為を、マキさんは平然とやってのけました。 一度、妻に向かって発射していた私ですが、異常な興奮に包まれていた私は、年齢の割に多量の精液をマキさんの口中に注ぎ込んだ様です。 マキさんは、小さな音でしたが、ゴクッ、ゴクッ、ゴクッと3回喉を鳴らして、私の精液を胃の中に収めたのでした。

荒淫の果てに全てを発射し終えた私は、肩で息をしながら、その場に座り込みました(中腰で腰を動かすのは、中年に差し掛かっている私にとって疲れる行為です)。 ワンテンポ遅れる形で、旦那さんもラストスパートを掛け始めました。 パンッ、パンッという腰を打ちつける音が、一層響き渡ります。 カリ太の旦那さんが腰を前後する度に、マキさんの身体の中が掻き回され、マキさんが下の口から吐き出された淫液が、今ではマキさんのデルタ地帯に達し、一筋、二筋と伝ってはフローリングの床に滴り落ちていました。 しかも、旦那さんのカリ太は、マキさんのクリトリスを押しつぶす様にして前後するのです。 旦那さんが腰を前後させる度に、マキさんが強烈なオルガスムスに襲われている様でした。
もう、マキさんは、限界でした。 旦那さんが発射するよりも早く、「ああっ、、、」と一声を発し、全身を痙攣させながら、床に崩れ込みました。

黒光りするカリ太を起立させたまま、旦那さんは肩で息をしています。 かなり高まっているところで、奥さんがダウンしてしまったため、旦那さんの目は血走っていました。 温和なパパとしての姿しか旦那さんを見ていない私にとって、一種凄みのある形相でした。
旦那さんは、倒れ込んだマキさんの上に覆い被さろうとしましたが、私は、この時、後の世界を大きく変える一言を言ってしまいました。

「もう、マキさんはのびてます。 良かったら、(私の)家内を使ってください」と、、、、

旦那さんは、血走った目で私を一瞥しました。 次の瞬間、旦那さんの目付きが、明るく悪戯っぽい目付きに変わっていました(私は、男性のこういう目付きが大好きです)。
「本当に、良いんですか?」
「ええ、、勿論。 私もマキさんに飲んでもらいましたから、、、、、、、」
「じゃあ、、」
手短に、言うのももどかしそうに返事をした旦那さんは、呆然とした表情で他人事の様に会話を聞いていた、私の妻の上に覆い被さりました。 全てが、非日常の世界でした。
  1. 2014/12/06(土) 01:46:47|
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妻を育てる 第10回

旦那さんが腰を前後させる度に、旦那さんのカリ太ペニスはマキさんの秘部の内側をこそげる様にしながら、マキさんの吐き出した白っぽい愛液を掻き出していきます。 次第に、マキさんの秘部は泡を吹いたようになりながら、徐々に白い愛液をしたたらせ始めました。
旦那さんが腰をグラインドさせてマキさんの秘部を責める度に、マキさんのアヌスもヒクヒクと脈打ちます(まるで、酸素不足のイソギンチャクが、苦しそうにうごめくみたいな光景でした、、、笑)。 真っ白な臀部の中央で、赤黒いアヌスが息づく、、、まるで誘っているような光景です。 旦那さんは、そのアヌスに右の人差し指を無造作にあてがうと、いきなりズブリと沈めていったのです。
同時にマキさんはビクッと身体をしならせ、「ひぃーーー」と声を上げます。
構わず旦那さんは指を押し込んでいきます。 アヌスの括約筋がメリメリと押し広げられ、指がめり込んでいきます。 根元まで人差し指を差し込んだ旦那さんは、無遠慮に直腸を掻き回したのでした。
「いやぁーーー、、、ああっ、お尻はやめてぇーーーーーー」
マキさんは激しくかぶりを振るようにし、髪を振り乱して絶叫します。 しかし、無造作に打ち込まれつづけるペニスの快感と、アヌスを掻き回される二重感覚がもたらす強烈な快感はマキさんを征服します。
我慢をし続けていたマキさんの、何かがはじけました。
「もっ、、もうダメーーーーェ」
マキさんは自分自身で激しく腰をくねらせ、旦那さんの腰に自分自身で自分の秘部を打ちつけるようにしながら、快感を貪欲にむさぼり始めました。 それは、全てのタブーを脱却し、ひたすら快感だけを追い求めるメスの姿でした。 マキさんが堕ちた瞬間だったのです。

その時、旦那さんが笑顔で私に声をかけました。
「家内(マキさん)の胸を揉んでやってもらえませんか? ちょっと手が塞がっているもんですから、、、、」
私としては嫌も応もありませんが、気になるのは妻の反応でした。 が、とっさに妻の方を見ると、恍惚の表情で青木さん御夫妻の激しい交合を見詰めているだけでした。 人形の様に呆然としている、、、そんな感じです。
私は意を固めて、ヨガり狂うマキさんの傍らに近寄ると、ユッサユッサと揺れる乳房に手を伸ばし揉みしだきはじめました。 マキさんは、抵抗しません。 乳首をグリグリするようにしてやると、マキさんは身を預けるようにしながら私にもたれ掛ります。
その時、私は妻との交合を終えたままの姿でしたから、下半身は裸です。 激しい興奮に、私の下半身も脈打っており、妻の愛液にまみれたままのペニスは痛いほど高まっていました。 そのペニスは、マキさんが身を預けるように私と接触する度、ピタピタとマキさんの頬に当たっていました。 私は、いくらなんでも無遠慮かなと思いましたが、黙ってマキさんの豊満な乳房を両手で責め続けました。

そこへ旦那さんから声がかかります。
「マキ、、、折角だからさとしさん(やっと出てきましたが、私の名前です)にフェラをしてさし上げなさい」
旦那さんの嬉しい送りバントに喜んだ私は、突き出す様にしてペニスをマキさんに差し出しました。 マキさんは苦しそうにあえぎ続けながらも、私のペニスをくわえます。
本格的な複数プレーの始まりでした。
上の口で私のペニスをくわえ、下の口で旦那さんのペニスをくわえる。 しかも、同時に乳房とアヌスを弄ばれる。 エロビデオの世界がそこにありました。 男性なら誰しもが憧れる世界です。

マキさんのフェラは巧みで、苦しい息の中でも歯を立てぬようにフェラを続けます。 「旦那さんに、相当し込まれているな」というのが感想でした。
  1. 2014/12/06(土) 01:45:34|
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妻を育てる 第9回

14畳程の狭いリビングルームの中で、二人の全裸の女が性も根も尽き果てた様子で、グッタリとしている。 マキさんの下の口には、バイブが刺さったままでした。 私の妻はというと、下の口からザーメンを滴らせています。 私は、ティッシューペーパーを掴むと、妻の秘部を拭き上げました。 妻の秘部を青木さん御夫婦に見せつけるようにしながら。
それぞれの傍らにいる旦那さんと私。。。。。。。 他人の妻が、眼前で絶頂を迎える、、、、 初めての光景に、4人の男女の頭は痺れきっていました。
激しい絶頂の後、肩で息をするマキさん、、、、、 額を伝う汗が艶めかしい。 いや、汗は額だけでなく、全身から噴き出していました。 思わず、ティッシュペーパーでマキさんの額の汗を拭ってあげていました。 マキさんの熱い額に手が触れたとき、私は衝動的にマキさんの胸の汗も拭いていました。 何時もなら絶対に許されない行為を行っている不思議。 スレンダーなマキさんの身体には不釣り合いな程、大き目な乳房でした(Dカップとのこと)。

何時もなら、妻の体内に一度発射しただけで性欲が急速に衰えるはずの私なのに、リビング内の狂気にも似た雰囲気が私を包んでいたせいか、私の股間は再度高まりを見せていました。
青木さんの旦那さんはというと、バイブを使っていたので、男性としての欲望を抑えたままの状態です。 何時もは涼やかな目元は、ギラギラとしている様に感じられました。 旦那さんは自分のズボンとブリーフを脱ぎ去りました。 今度は旦那さんが欲望を満たす番でした。 ギンギンになっている分身は、私の分身とほぼ同じ長さですが、心持ち反りがありカリが太い様に感じました。
力無く横たわるマキさんの股間からバイブを引き抜き、マキさんの両足を抱え込む様にして折り曲げると、旦那さんは正常位で一気にマキさんを貫きました。 マキさんは首をのけぞるようにしながら、しなやかな身体を弓なりに緊張させ、「きゃぁぁぁあああぁぁーーー」と悲鳴に近い咆哮を放ちます。 性感に襲われた時、マキさんは私の妻より数倍大きな声をあげるようでした。
旦那さんが挿入した瞬間、マキさんの大きな乳房の上に乗っているピンク色の乳輪は、ギュッと収縮したように思われました。 深いアクメを経験した直後だけに、マキさんの身体は全身が性感帯みたいなものでした。 何処を触られても、何処に挿入されてもアクメに襲われる、、、そんな感じでした。

旦那さんは、マキさんを言葉で激しく責めます。
「お前は人に見られた方が感じる淫乱女だったのか?」
「ち、違うゎ、、、、、、、、、、うっ」
「その割には、、、いつもより濡れ方が激しいじゃないか、、、、」
「いっ、いやぁーーーーー言わないでぇ」
旦那さんは、マキさんとの押し問答を楽しむかのようでした。
旦那さんは一段と腰のグラインドを強めます。マキさんのラビアをめくり込むようにしながら、マキさんの秘部にズンズンという感じで旦那さんのペニスが打ち込まれる度に、マキさんは断続的に「あっ、あっ」という声をあげ、色白の素肌を脈打たせます。 激しい快感がマキさんの理性を吹き飛ばします。
「太っといバイブを根元までくわえ込んで、ヨガリ泣きやがって、、、、私は淫乱女ですと言ってみろ」
「わっ、私は淫乱女ですぅ!!」、マキさんは堪えきれずに、うめくように叫びます。 その瞬間、「マキさんは堕ちた、、、、」と感じました。 そして、旦那さんにサディスティックな血の流れていることを感じたのです。

旦那さんの激しい責めは、なおも続きました。 旦那さんは、マキさんの体を入れ替え、今度は四つんばいにさせます。 先程の私達夫婦と同じ、ワンワンスタイルでした。 が、私達とは違い、嫌がるマキさんを押さえつけるようにしながら、奥さんの顔を私達夫婦とは反対に向け、マキさんの秘部を私達夫婦に見せつけるようにしたのです。 マキさんのアヌスが全開となり、私達の目にさらされます。 マキさんは激しい羞恥に襲われ、一段とボルテージを上げます。 旦那さんは、私よりも女の扱い方が上手いかもしれない(あるいは、私よりもハードなサディストかもしれない)と感じました。
  1. 2014/12/06(土) 01:44:19|
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妻を育てる 第8回

私は、妻の両足を抱えるようにしながらデルタに顔をうずめると、クリ皮をめくりあげ、クリ豆に吸い付きました。 「うぅーー」という妻の声が高まります。 腰の動きが私の舌の動きに合わせるように上下する度に、うっすらと脂汗を浮かべた妻の豊満な尻(95センチ)がソファーにヒタヒタと当たり、プルンプルンと震えます(私は、このプルンプルンとした感触が堪りません)。
妻は腰をくねらせるようにしながら、クリを自分自身で私の舌に押し付けようとし、尻の肉をイヤらしく揺らめかせます。 汗と愛液と私の唾液でテラテラと光る尻の肉が、淫らです。

ツンと突き立った乳首を包み込むようにして両方の乳房を揉み込むと、妻の喘ぎは一段と激しくなり、「うぉっ」という叫びにも似た声をあげました。 ここで何時もなら焦らしてやるのですが、今日は他人の前で妻を昇天させることが大切だと思った私は、一気に責めを強めました。 クリ豆を舐めながら、秘部に指を挿入するとGスポットをグイグイと揉み込む様に刺激してやったのです。 最高の性感帯を裏と表から同時に刺激する責めは、妻の身体を瞬間的に沸騰させます。 「イクゥーーーー」と啜り泣く様に絶叫しながら全身を小刻みに震わせ、絶頂を迎えたのは直後のことでした(妻には、絶頂を迎えるときには、必ず「イク」と言うように教育してあるのです)。 妻に、淫らな姿をさらさせたい、妻をおとしめたい、そういう気持ちで一杯だった私は、妻が絶頂に全身を突っ張らせるようにし緊張し始めた瞬間、クンニの体勢でクリを舐め上げる舌先に力を入れながら、渾身の力を込めて、妻の両足を抱え込みました。 いくら妻が身体をよじって抵抗しても食らいついた妻のクリを放してやりませんでした。 妻は、白くテラつく豊満な尻をビクッビクッと震わせながら激しい絶頂を1分近く味わい、がっくりと崩れ落ちました。

青木さんの旦那さんは、妻の絶頂を告げる声に気づき、こちらを見ていました。 マキさんも虚ろな目つきでこちらを見ています。 マキさんも相当高まっているようですが、まだアクメには遠いようでした。 旦那さんは、ニヤッと笑みを浮かべると、傍らから黒光りする極太バイブを取出しました。 マキさんは、バイブの怖さが身に染みているらしく、バイブを見るなり「それは、いやぁーーーー、、、、、、それだけは、、、、、今日は許してェ、、、」と弱々しく叫びながら、逃げようとします。 しかし、旦那さんは、マキさんがバイブを避けようとすればするほど、確信を持ったかのようにバイブを握り締め、マキさんの腰を抱きかかえるようにしながら秘部にあてがうと、スイッチを入れました。 「ぬぷっ」という感じでバイブがクリを擦り上げながらマキさんの体内に沈んででいくと、マキさんは絶叫するように「いやぁーーー」と声を放ちながら、身体をバネの様に折り曲げ、激しく両肩を震わせました。 マキさんの絶叫は、マンションの隣家に聞こえはしないかと、周囲がビビるくらいの声でした。 そして、旦那さんが緩やかなストロークを繰り返しながらクリを擦り上げる度に、くぐもった声でよがり泣きつづけたのでした。

マキさんの壮絶な姿を見て、私も再度興奮してしまいました。 力無く横たわっている妻を四つん這いにすると、私はズボンとパンツを一気に脱ぎ、いきり立った息子を妻の秘部に後ろから突き立てました。 私は腰をグラインドさせながら、妻の顔をマキさんの方へ向けるように仕向けました。 妻はバックから夫である私に貫かれ、眼前ではバイブに責められるマキさんの姿を目の当たりにしたのです。

バイブに責められたマキさんが絶頂を迎えると、私も妻の体内深くに発射してやりました。
  1. 2014/12/06(土) 01:43:01|
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妻を育てる 第7回

そこへ、子供たちを寝かしつけた妻達が戻ってきました。 今度は妻達が驚愕し、言葉を失いました。
「何をしているの!」と、カスレ気味の声で問う妻に対し、私が「さっき、青木さん御夫婦の写真を見てしまっただろう、、、、 このままじゃ、青木さん御夫婦と上手くいかなくなるような気がしたから、御互いを「あいこ」にするためにウチの写真も持ってきたんだ」と答え、強引に妻の手を引っ張ると私の隣に座らせ、「折角だから、全部忘れて皆で見よう」と諭すような口調で言いました。

根はスケベな妻です。 それは、マキさんも同じようでした。 どうせ見られているならという諦めもあったかもしれません。 双方の夫婦は、相手の妻が淫らに乱れ、あるいは旦那やオモチャに下の口を貫かれる写真を見ながら、徐々に打ち解けました(これには、それぞれの夫婦が持っていた素質の様なものも有ったのかもしれません)。
そうこうしているうちに、妻は興奮に高ぶり、火照った私にもたれ掛るようにしながら写真を見るようになっていました。 私は妻の肩に手をかけると抱き寄せました。 妻を慰める気持ちがあったのかもしれません。 しかし、妻の熱い肉体を感じた私の中で、淫らな思いが生まれていました。 自分の中の、どうしようもない高ぶりを妻にぶつけたい。

妻の頬も燃えるように紅潮していました。 妻が性的に興奮しているときの特徴でした。 私は、思い切って妻のブラウスの中へ手を滑り込ませると、ブラの中へ指を差し込み、乳首を摘み上げました。 妻の乳首は固くしこっており、乳首を摘ままれる快感に身をすくめるように両肩を緊張させ、コケティッシュな鼻に抜ける声で「あぁーーーーあ」と呟きました。 これはイケるかもしれないという考えが、私の頭をよぎりました。 更にブラを捲り上げ、両方の乳首をグリグリと揉み込んでやると、妻は力無く私の膝に倒れ込んできました。

マキさんはうつむいていましたが、青木さんの旦那さんは私と同様にマキさんの肩に手を掛け、抱き寄せるようにしていました。 マキさんも、興奮しているようです。
マキさんの旦那さんと私の視線が合い、互いにニヤリという感じで笑みを交わしました。 暗黙の了解みたいなものでした。 そのとき、青木さんの旦那さんも奥さんの肩を抱え込むようにすると、足元に押倒したのです。

私は膝の上に倒れ込んでいる妻の乳首を愛撫する手に力を込め、一段と妻をあえがせると、もう一方の手でスカートのフックとジッパーを慣れた手付きで外しにかかりました。 「いやっ、、、いやっ、、、」と妻は連呼しますが、抵抗する力は弱々しく、瞬く間にスカートは両足から抜かれました。 次に、ブラウスのボタンを引き千切るような感じで外し、乳房をはだけさせると両手で両方の乳房を揉み上げていったのです。 妻の、最も苦手な(大好きな?)刺激でした。

マキさんの「うっーーー」という声に目線を上げると、マキさんも半裸状態にされていました。 青木さんの旦那さんは、パンティーを先に脱がしたらしく、マキさんの足首には小さな水色のパンティーが引っかかっていました。 マキさんは「だめぇー」と呟きながら抵抗していましたが、パンティーを脱がせた旦那さんが指をグイグイと秘部に沈めたことで観念したように大人しくなっていました。 マキさんの捲くれあがったスカートから見え隠れするデルタ地帯は淫猥な眺めでした。

乳首責めに豊満な肉体をよじる妻は、もはや「いや」とは言わず、「はぁーーっ」と小さな声で呟くようになりました。 抵抗を弱めた妻から、ブラウスを剥ぎ取り、捲くれあがって用を成さなくなっていたブラを抜き取りました。 残るはパンティーだけです。 私は、妻から衣服を奪いながらも適度に乳首中心への愛撫を続け、妻の官能を燃やしつづけました。
最後に残ったパンティーを脱がそうとしてクロッチ部分に手を突っ込んだ私は、思わず驚きました。 愛液で洪水状態だったのです。 指は、ヌルッという感じでクロッチの下にもぐり込みました。 ワレメ部分と同じ形のシミがくっきりと付いていました。 私は妻の淫らな身体に軽い驚きを感じながら、パンティーを抜き取りました。 クロッチの下へ潜り込ませた指が、妻のクリに触れたとき、妻は電撃に打たれた様に身体をビクンとさせました。
パンティーを抜き取る瞬間、妻は自ら腰を浮かしました。 妻は、完全なまでに興奮に屈服し、快感を求めるようになったのでした。
  1. 2014/12/06(土) 01:42:10|
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妻を育てる 第6回

バツの悪い瞬間というのは、こういう時なんだろうなと思いました。 何となく互いにわだかまりを感じながらも妻とマキさんは子供たちを寝かしつけるために、寝室へ入っていきました。 リビングに残った私と旦那さんは会話も少なく、困ってしまいました。 しかし、私の興味は強烈に隣室の写真へと移っていました。 また、折角仲良くなっている子供たちのためにも、こんなことで疎遠になりたくないという思いがありました(私の思いを表現するなら、「スケベ心7分」、「子供たちへの思い3分」というところでしょうか)。

私は思い切って、同じマンションにある自分の部屋へ戻ると、書棚の上から箱を取り出し、青木さんの部屋へ戻りました。 旦那さんは、私が呆れて家に戻ったのかと思っていたみたいですが、私が「これを、、、」といって差し出した箱を受け取り、いぶかしそうにフタを取りました。 今度は、青木さんが驚愕する番でした。 箱の中には私の妻の全裸写真が無造作に充満し、半透明の極太パールローターが収められていたのでした。

「人それぞれ、色々とありますけど、我家も同じですよ、、、、 私の妻の姿も見てやってください」という私の呼びかけに、暫く写真を見下ろしていた旦那さんは興奮気味に手を震わせながら妻の写真を取り上げたのでした。

真剣な眼差しで妻の写真を一枚ずつ見ながら、やっと笑みを浮かべながら重い口を開いた旦那さんは、「奥さんも凄いですね」と答えてくれました。 ここまでくれば一安心です。 逆に、スケベな男同士として連帯感みたいなものが急速に醸成され始めました。 妻の写真を巡り二言三言と会話が続きました。
「いえ、マキさんの方が魅力的ですよ」と笑みを返しつつ、私は本題を切り出しました。
「あのう、、、無理にとは言いませんが、、、マキさんの写真も見せていただけませんでしょうか??」と頼んだのです。
旦那さんは、「ああっ、、、奥さんの姿に夢中になっちゃって、、、 失礼しました」と言うと、隣室からマキさんの写真を待ってきて、あっさりと私に手渡してくれたのです。
二人の男が、互いの妻の裸体写真を眺め合うと言う不思議な光景が始まりました。 マキさんは、写真の中で裸体をさらしているだけでなく、先程の黒光りするバイブを根元まで下の口にくわえ込み、オナニーショーに興じていたのでした(それは、私の妻の写真も同様でした)。 私の予想を上回る内容でした。 私は股間の高まりを感じました。
  1. 2014/12/06(土) 01:40:41|
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妻を育てる 第5回

そんな、ある週末の夜のことです。 私達夫婦は娘を連れて青木さんの部屋を訪れていました。 食事が終わり、家族ぐるみでゲームに興じた後、子供たちは部屋の中を走りまわっていました。 子供達は、はしゃいでいるので、親達が注意しても全く無視の状態です。 Tちゃんと追いかけっこをしていた娘は、リビングの隅に置いてある小さな整理棚の上によじ登ろうとした挙げ句の果てにバランスを崩し、整理棚もろともにリビングの床に倒れ込んだのでした。 整理棚の下敷きになっている自分の娘を見て、私と妻は急いで駆け寄ると整理棚を抱え上げる様にして取り除けました。 整理棚の中からバラバラと内容物がこぼれおちました。 その瞬間、背後でマキさんが「ハッ」と息を呑むような声を上げた気がしました。
娘には別状が無く、少し驚いたような感じでベソをかいていましたが、Tちゃんがやってくると、再度走り始め、闊達に遊び始めました。
ほっとした私と妻は、「申し訳ありませんねぇ」と言いながら、整理棚の内容物を拾い上げようとし、共に驚愕しました。 なんと、そこにはマキさんの一糸纏わぬ裸体の写真多数の入ったハンディーアルバム、黒光りする極太のバイブ、ピンクローターといった物が散らばっていたのです。 どうやら、整理棚の手前には雑誌類を収め、その奥に淫靡な品々を隠していたらしいのです。 今度は青木さんの旦那さん(以下、旦那さんと略)がダッシュして来ると、大急ぎでヤバイ物を片づけて隣室へ運んでいきました。
  1. 2014/12/06(土) 01:39:43|
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妻を育てる 第4回

4泊5日の旅行でしたが、峡谷での露出を経験した妻には着実な変化が訪れていました。 第1に、自ら、積極的にセックスを求めるようになりました。 それまでも、セックスは好きでしたが、自ら積極的に衣服を脱ぐ様なことはしませんでした。 妻は、セックスの快感無しでは生きていけなくなった様です。 峡谷に行った日の夜から、妻は毎夜過酷なまでのアクメを求め、朝起きた時にもアクメを求めるようになったのでした。 第2に、露出と羞恥というものを意識し、責めの一つとして受け入れるようになったのです。 夜、試しにホテルのカーテンを開け、窓に裸体を押し付けるようにして抱きしめながらクリ責めをしてやったところ、激しく愛液をしたたれさせたのでした(ただ、室内の照明は消していましたから、外からは何も見えなかったでしょう)。
露出と羞恥を覚えてから、妻はマゾ気も強めました。 露出といっても、実際に他人へ妻の裸体を見せる事には抵抗がありましたから、私以外の忠実な目である「ビデオ」を利用しました(当時は、デジカメがありませんでした)。 全てを写し取ってしまう無慈悲なビデオカメラのレンズは、羞恥責めに弱い女性の官能を何時まで経っても、何度でも、激しく刺激してしまうようです。
オモチャの味も覚え込んでいきました。 初めは小さなローターでしたが、最後には二股パールローターの太さに戸惑いながらも、下の口で根元までしっかりとくわえ込み、ローター部分で自らのクリ豆を擦り上げながら、激しくイクようになっていったのでした。 強烈な羞恥に興奮しながら、妻はオナニーショーを実演できる女へと変わっていきました。

そんな妻との交際期間が終わり、めでたく婚約、結婚した私達でした。 妻も私も、御互いの身体から離れられなくなっていたのかもしれません。 身体の相性が良い相手と結婚できた私達は幸せ者だったのでしょう。

結婚してからは、妻の出産や育児が重なり、性生活も中だるみ状態でしたが、生まれてきた娘のために新調したデジタルカメラがデジカメ機能を有していた事もあり、出産後のボディーラインを気にする妻を説得しながら淫らな姿を撮影していったのでした。 また、レンタル現像所も出現し、一眼レフを使っても、人知れず現像できるようになりました。 少しづつ、妻の裸体画像コレクションは増えていきました。

私達の夫婦は、4歳になる私の娘と同じ幼稚園に通うTちゃんの両親である青木さん御夫妻(仮名)と親しくなっていました。 青木さんの一家と私の一家は、同じマンションに暮らしていたこともあり、週末の夜にはホームパーティーを交互に催して招待し合うようになりました。 パーティーに子供たちが疲れてしまうと、子供というものは面白いもので「パタッ」という感じで眠ってしまいます。 そんな子供たちを、パーティーを開催した側の家に寝かしつけたまま明朝まで子供を預けるようにもなりました。
それは、子供たちの社交性を増すのが一番の目的でしたが、二番目の目的としては青木さんの奥さんである「マキ」さん(仮名)が、ある意味で私のタイプの女性であったこともあります。 私の妻は、どちらかというと豊満な肉付きのタイプですが、スラリとした女性にも捨て難い魅力を感じています。 妻は、お尻の肉も豊かで(サイズ95センチ)、プルンプルンとしています(将来、肥満しないかと心配しています)。 それに対して、マキさんは、スラッとしたタイプの女性です。 豊満な女性に母性と魅力を感じる私ですが、好きな食べ物でも、何時も同じでは飽きてしまうというのが心情です(これって、ワガママじゃないですよね、、、、、、)。 しかし、それはあくまでも単なる漠然とした思いであり、まして、マキさんと何らかの関係を持とうなどとは思ってもみませんでした。
  1. 2014/12/06(土) 01:38:39|
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妻を育てる 第3回

妻の手を引っ張り、尚も峡谷沿いの歩道を歩きつづけた私は、周囲を見回し、
自分達が降りた駅の周辺から死角になっていることを確認し、道端の岩に腰掛けると、妻を私の前に立たせました。
そして、手をスカートの中へ潜り込ませたのです。 妻の脚を撫でるようにしながら、少しづつ手を陰部に近づけていきました。
妻は、目を背ける様にして、横を向いています。

妻はしきりに恥ずかしがっていましたが、季節外れなので観光客は皆無に近い状態でした。
私は、「大丈夫、大丈夫」と言いながら、妻を無視しました。

そして、もうすぐでラビアに手が届くと言う直前に、私の手には生暖かい濡れた感触が伝わりました。
妻は、興奮のあまり、ジュースをしたたらせていたのでした。 私は、ジュースを人さし指にこすり付けるようにしながら、
クリを探し当てると、既にプックリと膨らんでいたようです。 私は、クリを指で押しつぶすようにしながら、グイグイと激しく撫で回しました。
1年ほどの間に、私の指業は妻を絶頂へ簡単に導けるだけの技術を身に付けていましたから、
妻は感極まったように「あぁーー」と小声を漏らしました。
更に、クリ責めを続けると、妻は両手を私の方につき、体重を預けてきました。
私は、もう一方の手で、妻のジャケットのボタンを外していきました。 ギンギンにしこった固い乳首が顔をのぞかせました。
私は、片方の手でクリを責め、もう一方の手で妻の敏感になり過ぎた乳首を責めました。
朝からの刺激で、ボルテージの十分に上がっていた妻は、腰が砕けそうになりながら、耐えていました。

岩に座ったままでは私の姿勢も不自由なので、少し先に見える小さな展望ポイントの様な場所へ行くことにしました。
もちろん、妻の上着の前は、はだけたままです。 妻は、フラフラとしたような足取りでした。
再度、周囲を見回し、人気の無いことを確認した私は、ついに、妻の上着を剥ぎ取りました。
妻は、もう抗いませんでした。 弱々しく、「服は捨てないで、、、、」と、泣き出すような声で、訴えただけでした。
妻が身に付けているのは、靴とハイソックス、そして、ミニのスカートだけ(勿論、ノーパン)という、格好になっていました。

展望ポイントはベンチが一つか二つ、それに簡単な屋根があるだけでした。
私は、ベンチに座ると、妻の手を引っ張り、強引に隣へ座らせました。
殆ど全裸に近い格好で歩かされていた妻は、トンネルの中でしたように、私に強い力で抱き着いてきたのでした。

腰にミニスカートを巻きつけただけの格好で、峡谷にて露出行為をさせられることになった独身時代の妻は(途中の前後関係が判らない方は、過去ログを御参照ください)、物陰のベンチの上で、私に抱き着いてきました。 妻のワレメは異様なまでに潤っていました。 白く、ねっとりとしたジュースがラビアの内側でべっとりとしていました。 構わずにワレメに人差し指と中指を突っ込み、グリグリとかき混ぜると、妻のワギナは、ねっとりと私の指にまつわりついてきました。 挿入した指を前後させ、クリの裏側を擦り上げるようにしながら、親指をクリに時々当てると、妻は、その度に小刻みに震えながら、「アァッ」とつぶやき、身体を痙攣させました。 妻は、その部分を表と裏から同時に擦り上げられるのが弱点なのです(それでも、普通ならイク迄に10分くらいは、普通なら必要なのですが、、、、)。
うめきながらも、「許して、、、もうやめて、、、」と弱々しく呟く妻でしたが、押え込む様にして私の膝の上に寝かせ、キスをして口を封じながら一段と激しく挿入した指を前後させ、クリを擦り上げると、その瞬間にガクンと首を折り、全身に力を入れ始めました。 もうすぐにイク予兆でした。
サディスティックな責めを加えようと思い、
「自分の手で、足首をつかめ、、、、」と催眠術をかけるように命じました。
「いっ、いゃーあっーーー!!」快感に震えながら、必死で妻は耐えます。
クリを揉み込むように刺激しながら、再度、耳元で命じます。
「自分の手で、足首を持て、、、 尻の穴まで丸出しに、、、、」
「そんな恥ずかしいこと、、」
しかし、クリを揉み込まれる強烈な感覚は、更に多量のジュースを吐き出し始めた妻の、最後に残った理性が吹き飛ばしました。
「身体を折り曲げて、、、、尻の穴を見せるぐらい、、、、、」
「ああっ、、、恥ずかしい」
押し問答の末、「いやぁーーー」と絶叫しながら妻は自分で足首をつかみ、全てを晒す格好をしました。 羞恥に卒倒しそうな(あるいは、羞恥に酔うような)光景でした。 この時に受けた、露出と羞恥による深い衝撃が、後の妻を大きく変える事になったのでした。

乳首は、打ち込まれたクイの様に、固くしこっています。
この時、実を言うと私は時間に焦っていました。 次のトロッコ電車が着き、他の観光客が来るまで、もう時間が無いと思ったのです。 私は妻の乳首を口に含み、ワレメ、クリ、乳首の3個所責めをしながら、手の動きに猛然とラストスパートをかけました。
3個所責めもたらす強烈な快感は、最後の一撃でした。 妻は白く豊かな尻をブルブルと小刻みに震わせ、下の口でくわえた私の指をギューッと締め付けました。
妻は身体を折り曲げた不自由な体勢を震わせながら、「ウゥッ」という断続的な喘ぎ声を、細長く甲高い「あぁーーーー、、、いやぁーーーー」という悲鳴の様な小さな叫び声に変え、深いアクメの谷底へと落ちていったのでした。 したたり落ちた白い愛液は、秘部の真下にあるヒクヒクとするアヌスにまで垂れていました。
20秒程の間、アクメの洗礼を受けた後、「がっくり」とベンチに崩れ落ち、私の膝の上でアクメの余韻にひたる妻を眺めて満足しましたが、背後の小道から人の近づく気配を感じた私は慌てて妻を起こすとジーンズのジャケットを着せました。 妻はフラフラとした感じで、「腰が抜けたみたいな感じで、、」といいながら、動きはとても緩慢でした。 よっぽど深い快感に襲われたのでしょう。 露出責めで妻を苛めた私でしたが、こうなるとオロオロするのは男の方みたいです(この時の妻は、責めを続けていれば、観光客の前に裸身を晒したかもしれません。 後に、他の男性にも裸身を晒す事になるのですが、本当に肝が据わっているのは女性の方かもしれません。 そういえば、投稿画像でも男性は顔を隠していますが、女性は堂々と顔をさらしていますよね。 つくづく面白いと思います。)。 そんな私を眺めながら、妻はポツリと「気が小さいのね」と微笑んだのでした。

次の列車の観光客がやってきたとき、妻はなんとか外見だけ身支度を終えていました。
  1. 2014/12/06(土) 01:34:57|
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妻を育てる 第2回

一時でも長く私と共に過ごしたかった独身時代の妻にとって、私の提案した旅行のプランは反対する理由も無く、
喜んで着いていくと言いました。 しかしながら、妻の淫らさを見極めることに興味を持ち始めていた私は、
喜ぶ妻に対していくつかの条件を提示しました。 それは、以下のものでした。

1. 旅行の間中、ブラジャーを着用しないこと。 一切携行しないこと。
2. ノーブラであることが分からない様にするため、少し厚手(例えば、ジーンズ地の様なもの)のジャケットを着用すること。
但し、素肌の上に直に着用する。
3. Gパンは禁止。 スカート(なるべく短めのもの)にハイソックス。
4. ストッキングも禁止。

本当はパンティーもビキニタイプだけにする様命じたかったのですが(当時、Tバックというものはありませんでした)、
あまり強烈な条件ばかりを提示しては旅行が成立しなくなると思い、遠慮したのでした。

妻が一番反対したのは、ノーブラでした。 Cカップ程度の、ごく普通の大きさの乳房でしたが、前回に述べた通り、
乳首の感度が以上に高まり、しかも、大きく成長していたので、厚手の衣類の下でプルンプルンと上下すると、
乳首が勝手に衣服で擦られてしまい、感じ過ぎてしまうというものでした。
もとより、旅行の間中、朝から晩まで妻の乳首を感じさせ、妻を淫らな気分にさせつづけることが、私の目的でしたので、
「必要になったら何時でもブラを買ってあげるから」と優しく説得し、最後は、私に対する愛情で押し切ったのでした。

山間部では雪解けの遅いことで有名な北陸のT県へ行ったのは、6月初旬のことでした。
梅雨の季節の割には、意外と天候に恵まれ、明るい日差しの下での長時間ドライブでした。
ホテルにチェックインし、翌朝、トロッコ列車で有名な峡谷へと出かけました(勿論、到着した夜は、激しいクンニ責めで3時間に渡って5回イカせたのでした)。

その朝の妻の服装は、ジーンズのミニスカートに薄手のジーンズのジャケット、そしてハイソックスというものでした。
ホテルの部屋を出た瞬間から、妻は乳首のムズムズする感覚を訴えました。
部屋に戻って、もう少しマシな服に替えようかなと迷っている妻の手を無理矢理引っ張る様にして車に押し込むと、
山間のトロッコ始発駅へと向かったのでした。

夏のホリデーシーズンには早かったので、心配していたトロッコ列車はガラガラでした。
1両に2~3人くらいしか乗っていなかったので、私達は1両の客車を独占することが出来ました。
ガタンガタンとゆっくり流れていく車窓の光景を眺めながら、妻は私の肩にもたれ掛る様にしてウットリとしていました。
初めての泊り掛け旅行なので、妻は嬉しくて仕方ないみたいでした。 まるで一足早く夫婦になったみたいな幸せが、妻を包んでいました。

ウットリと私にもたれかかる妻のジャケットをまさぐると、私は妻の胸を揉みしだきました。
外見からは分からないものの、妻の大きな乳首はジーンズ地の上からも、それと分かるほどシコり始めていました。
私は、思い切って前のボタンを外すと、ジャケットの中へ手を滑り込ませました。
列車に乗り込むまでの間に、散々、ノーブラの乳首を自分の衣服に擦られ、責め上げられていた妻は、直ぐに反応を始めました。
同じ客車の中に誰も居ないことも、妻を大胆にさせていました。
到着するまでの間、大分長い時間があった筈でした。 私は、ゆっくりと妻の乳房を揉み上げ、乳首をコリコリと摘み上げ続けました。
妻は、目を半眼に閉じ、うつむく様にして、私の腕にしがみつきながら、ジワジワとやってくる快感に耐えていました。
10分程経った頃、妻は「はぁーっ」と大きく息を吐きながら身体をブルブルと震わせはじめました。
6月とはいえ、高原の風は肌寒いのに、妻は身体を火照らせ、うっすらと汗をかいていました。
時折、私の腕をつかむ力が強まるのが、周期的に妻を襲う快感の波を示していました。
しかし、乳首責めだけでは、絶頂を迎えることはできません。
散々、胸を嬲られ、身体の芯までボルテージを高められたものの、中途半端なままで、終点に到着しました。

到着した終点の高原で、二人は峡谷の急流沿いの歩道を歩きました。
中途半端な快感を振り切る様にして歩き始めた妻でしたが、そのうち、小さなトンネルの様な個所に差し掛かった時のことです。
妻は、瞬間、真っ暗になったトンネルの中で、急に、私に抱き着いてきたのでした。
それも、女性とは思えないほどの強い力で、、、 あまりにも唐突な出来事でした。

私:どうしたんだい??
妻:抱いて!! とにかく、抱いて!!!
私:おい、おい、、、、
妻:私、身体が熱いの、、、

私は、びっくりしながらも妻を勝る力で強く抱きしめてやりました。
1分程、真っ暗なトンネルの中で、二人は抱き合ったまま、じっとしていたでしょうか。
その内、私は意を決すると、手を妻のスカートの中へ潜り込ませました。
そして、パンティーの両側に手をかけると、一気に下へズリ降ろしたのです。
そして、抱き着いている妻を振りほどくと、更にパンティーを下げ、とうとう、パンティーを足から抜き取りました。
真っ暗な中で、中途半端に、しかも身体の芯まで火をつけられてしまっていたからこそ、出来たことでした。
妻は、その時、私がセックスを求めてくるか、少なくともペッティングを求めてくると思ったようでした。
しかし、私は妻の手をつなぐと、強引に歩き始めました(勿論、もう一方の手に妻が先程まで履いていたパンティーを持ったままです)。
そして、トンネルを抜け、再度、急流沿いの歩道へと出ました。
真っ暗な中から出た身には、高原の爽やかな日差しが、思いの他眩しかったのを覚えています。

妻は、うつむいて「許してっ」と言いました(この時の妻が「止めて」と言わずに、「許してっ」と言ったことに、
私はおぼろげながら妻のM性をとっさに感じたのでした)。 私は、そのまま強引に歩きつづけ、急流に近づいたとき、
私は、「エィッ」と叫び、パンティーを急流に投げ入れました。 「あっ」という、妻の小さな叫び声が聞こえました。
妻は、替えのパンティーを持っていなかったのです。 当時としてはミニのスカートを履いているのに、しかもノーパン。
妻の羞恥心と被虐心は、頂点に達しようとしていました。
「なんてことするの!」と、弱々しく抗議する妻でしたが、それ以上に、妻の色白の素肌は真っ赤に昇気し、
視線さえ定まらなくなっていました。
  1. 2014/12/06(土) 01:33:51|
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妻を育てる 第1回

私には結婚して8年ほどになる妻が居ます。
付合い始めた頃の妻は、短大時代にペッティング迄の経験はあった模様ですが、殆ど処女に近い状態で私と出会いました。
私も、素人童貞に近い状態でしたから、知合った当時の二人の夜は、お互いの身体を好奇心でまさぐり会うような、
今思えば微笑ましい光景でした。
妻と付合い始めた当時から私はSM雑誌等が大好きでしたが、恋愛とは別の世界だと思っていましたし、
妻に対する愛情の深さが、必要以上に淫らな行為を思いとどまらせていたのでした。

初めの頃は、裸を重ねあわせることにより生じる性的興奮で、十分満足していましたが、
徐々に、私も妻の身体をもてあそぶことにより、徐々にあえぎ声を漏らし始める妻の姿態に興奮を覚えるようになりました。
ある日のことです。女性が「あえぐ」ということが、即ち女性が「イク」ことであると、
短絡的に思っていた私(今思えば、本当に清純だった)は、妻から「まだ、私はイッいてないのよ」と告げられたのです。
ショックでした。 私は、真面目に、「どうしたら、イケるのか」と尋ねました。
妻は、「私が、いいって言うまでクリを舐めつづけて」と、顔を真っ赤にしながら答えました。
私は、妻をベットの上に寝かせると、クンニを始めました。
クンニは始めてではありませんでしたが、何時も2分ほどで終わっていたのです。
妻の両足を片足づつを腕で抱える様にして固定すると、私はクリに吸い付きました。
その瞬間、妻は身体をビクンとさせました。 2分、3分、4分と続けた頃、妻の身体に変化が生じ始めました。
妻の下腹部に力が入り始めたのです。 そして、身体全体が突っ張るようになり始めました。
妻は「もっと、、、もっと、、」とつぶやいています。 私は、尚も、舐めつづけました。
舌先が、痺れ始めてきましたが、私も意地です。 舐めつづけたのでした。
徐々に、妻の身体が火照り始め、うっすらと脂汗を浮かべ始めました。
15分ほどたったころ、妻は「うっ、、、、あああぅ、、、」と漏らすように呟くと、身体を捩り、ハアハアと肩で息をしながら、
気を失ったかのようにグッタリとしました。 妻が始めて「イッた」瞬間でした。

一度イカせることができれば、後は簡単です。 私は、クリ責めにより合計3回、妻をイカせたのでした。

そんなことを繰り返すデートが半年ほど続いた後、妻の身体は、淫乱なメスへと進化していったのでした。
デートの度に、クンニや指責めで一晩に4回以上天国に行かねばガマンできない女へ育っていたのです。
もし、私が疲れてしまい、2回ぐらいでクリ責めを止めたら、後は自分で私の太股に女陰をこすり付けて、よがり声を上げる、、、
そんな女になっていました。

そのころから、私は、妻の身体に人並み以上の「淫乱」な血が流れているのではないかと感じるようになりました。
ますます敏感で貪欲になっていく妻を眺めながら、本当に淫らな女なら、
エロ雑誌やSM小説に出てくるようなプレーを出来ないだろうかと考えるようになりました。

私は、クリ責めも十分にしてやりましたが、乳首責めも好きでした。
もともと、妻の乳首は大きい方で、長さが常時1センチ程ありました。
私は、クリ責めに飽きると、乳首責めを始めました。 20分ほど、舐めつづけるのです。
20分も舐めたり吸ったりしてやると、乳首は赤く腫れ上がります。
妻の乳首を責めた翌日、妻から「乳首が腫れて、とても痛い。
でも、貴方との思い出だからガマンする」と言われました。
見ると、本当に腫れていて、少しカサブタが出来たりしています。
ところが、1週間ほどして乳首の腫れが引くと、皮が剥けたようになり、なんとなく敏感になったようでした。
というのも、乳首がブラと擦れたり、寝るときにパジャマと擦れたりするだけで、ジュースがにじみ出るほど感じてしまうと、
妻がこぼしはじめたのです。 私は「!!!」っと思いました。
そして、週末にベットを共にするときには、必ず乳首が腫れるほど吸い上げ、責め上げたのです。
週末の度に妻は乳首の腫れがもたらす、ムズムズするような痛みを暫くガマンし、
その後にやってくる一層敏感な感覚に耐えねばならなくなっていったのです。

妻と、付合い始めてから1年ほどが経ち、妻の身体は、相当淫らになりました。 乳首は、付合い始めた頃と比較して、
やや黒ずみ、すこし擦っただけで、身体を捩らねばならないほど敏感になり、クリも若干大きくなったみたいでした。

私は、妻の淫らさに磨きをかけるべく、あることを思い立って、妻を連れ、北陸のT県へ婚前旅行に出かけたのでした。
  1. 2014/12/06(土) 01:32:33|
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花 濫 最終章

惣太郎の家のリビングで、今夜も浩二が惣太郎,冴子と一緒に酒を呑んでいる。
関西から本社に帰ってきた浩二は、いつまでも世話になっていてはという実家の父の命によって、惣太郎の家の近くのマンションに居をかまえた。
しかし冴子が相変わらず食事などの面倒をみていたから、マンションにはあまり帰っていない。
三人掛けの大きくしたソフアの上に、浩二が裸で座っている。その浩二に背中を向けて冴子が裸にされて彼の膝に跨っている。その股間が繋がって
いた。
その結合部分が、前のソフアに座っている惣太郎からは、あからさまにはっきりと見える。妻はもう感じるのを抑えられなくなったのだろう、時々嬌
声をあげていた。

こんな狂態もこの家では珍しいことではない。
今夜も惣太郎の巧みな誘導でこんな格好にされたわけだが、二人も馴れ合った様子で、惣太郎の存在など全く気にしていない。
いつも二人をソフアに並んで座らせ、テーブルを挟んで、対面に惣太郎が腰を下ろして酒を呑んだり談笑するのだが慣習のようになっていた。
浩二は浴衣で冴子が薄いネグリジェ姿だ。酔ってきたふたりが接吻したり、抱き合ったりし出すと惣太郎が声を掛ける。
「冴子、浩二はもう立っているかねー浩二君冴子は濡れてきたかね」
ふたりが臆面もなく互いの着衣の裾に掌をいれて確認し合う。
いつもこれが切っ掛けになって、二人が絡み始める。

前のような激しい緊迫感はない。浩二が冴子を脱がせるのも、浩二が裸になるのも落ちついている。
今夜のように、惣太郎に向かって、あからさまに繋がったところを見せながら交わるのに、座位だったり、松葉崩しだったりと、様々な体位をとるのは、
ほとんど惣太郎の巧みな誘導によることが多い。
ふたりもそれにあがらたり、拒否したりすることはなく、惣太郎の思いを受けて実行することが、新しい刺激となっているようだ。

若いふたりを、思うような姿態にさせ、それを眺めて興奮している惣太郎と、誘導させられてそれに刺激されて興奮の度を増していくふたりの間には、
互いが性的興奮を得られるという奇妙な相関関係が成り立っているのだった。

しかしある夜のことだった。
三人とも酒がまわりはじめた頃、
「浩二君冴子が暑いっていっているよ」
それだけで浩二は察して、冴子のネグリジェに手を掛ける。さて今夜はどんな格好で交わらせるかと、惣太郎が考えていたとき、玄関に人の声がした。
惣太郎が出てみると、隣人がいて、今夜はゴミ捨ての件で説明会があり、それに顔を出すようにとのことだった。
平素町内会に顔など出さない惣太郎だが、やむなく中座して集まりに出た。


一時間をほどで帰ってきた。リビングに入ると、交合時に放つ独特の匂いが充満している。大きなソフアの上で、二人がうち重なっていた。最期を迎え
た直後らしく、妻の足が浩二の裸の腰に巻きついていたのが、力なくほどかれた。丁度交合は終わったとろらしい。
惣太郎をみると慌てて浩二が、歳tごの
「あっパパ」
と言いながら起き上がった。妻はネグリジェを躯の下に敷いていて、仰向きになっでいた。浩二は精も根も使い果たしたというような緩慢な動作で起き
上がったが、妻は起き上がれなかった。両掌で顔を覆ってまだ荒い呼吸を隠しているようだった。浩二が離れた後のスフアが、まるで小便でもしたよう
に、ぐっしょりと濡れている。
一目して激しい交合だったの判った。

あきらかに惣太郎の目から開放されて、やっと二人だけで思いっきり交わったという痕跡があった。
久しぶりに惣太郎は、むらむらとした興奮が下腹あたりから沸き上がってきた。自分が居ない間に、どんな姿態で二人は激しく交わったのだろうか。やは
り自分がいることによって束縛されていた交歓の歓びを、やっと満足さたというように思われた。
自分はふたりにとって、邪魔者だったのだという、なにか裏切られてような思いと、若さゆえ抑えていたものが、留守の間に爆発したという疎外感に打ち
のめされた気がしていた。

見たかった!。自分が居ない留守に、どんなふうに二人は燃え上がったのだろうか。
妻が性愛に狂乱する、女として最高に美しくみえ時を探求するために自分はこんなことをしているので、二人だけの愛を深めるためにやっていることではな
い。
「ほらママ始末しないと」
浩二が甲斐甲斐しく妻を抱き起こして、ぐっと抱き締めて熱く接吻してから、そこらにあった布で妻の股間からソフアを拭うのを、凝視している自分が、見え
ていた。

その後も、妻にかってのように身を焦がすような強烈な交合を味あわせて、法悦状態で叫び声を上げながら、躯をくねねらせて、女として男に貫かれた時だ
け見せる、極限にしい姿態を、もう一度見たいという思いは消えることはなかった。

惣太郎がそんな思いに駆り立てられている頃劉がやってきた。
劉はさすがに浩二のように、惣太郎の前でも平気で交わったりはしない。
一緒に酒を呑んで暇の挨拶をしてから、送りに出た妻と、二人で妻の部屋か、玄関の隣の四畳半に入ってから交接する。
「今夜はどうだったのだい」
劉が帰って寝室に入ってきた妻に訊くのが習慣になっていた。

「特別どうってことないわ。今夜は二度彼が逝ったわ」
「お前はどうだったんだ」
「よかったわよ。劉さんは優しいし、最近は慣れたから時間も長くなり、それだけあたしは感じさせられて逝く回数も増えるの。それに月1回ぐらいでしょう。
待ちかねていた問い風に迫ってくるから、あたしの方も愛しくなってつい燃え上がってしまうの」

その夜12時過ぎに劉が帰った直後だった。
まだ冴子が寝室に帰ってこない時、まだ閉めてなかった玄関のドアを押し開けて浩二が飛び込んできた。
「こんな時間にどうしたのよ」
冴子の声が寝室まで聞こえた。
「これ根室の毛蟹なんだ。残業して腹が減ったから、行きつけの飲み屋に行ったら、おやじが一杯貰ったからとくれたんだ。俺の部屋の冷蔵庫では入らない
いら、急いで持ってきたんだ。ママが毛蟹が大好きだから」

「こんな時間に帰ってもしょうがないでしょう。お風呂に入りなさい。四畳半に布団しいといてあげるから」
起きてやろうと思いながら、惣太郎は先ほど呑んだ酒の酔いも手伝った、微睡んでしまった。

目が覚めたのは大分経ってからだった。隣に妻はいない。
浩二のところかと、起き上がった時だった。
「あぁどうしたのかしら……続きすぎるの……あぁまた逝く! 逝く!」
下のリビングからいつもより激しい妻の嬌声が絶え間なく聞こえる。
[今夜のママどうかしたんじゃないの。凄く感じている」

惣太郎は、ふと思い当たった。
劉との交合の余韻が残っていたに違いない。そこに浩二としたわけだから、再び躯が燃え上がってしまったのだと気付いた。
女の躯は複雑だ。
男は終われば性欲も一時衰えていくが、女の躯は貪欲に、与えれれば当てられるほど燃え上がる。これは自然が与えた女の生理現象なのだ。
「そうだ、妻をより深く燃え上がらせて、その淫楽に狂奔する姿を見るためには、なにも新しい男を与えるだけでなく、激しい連続した刺激を与えればいいのだ」
手短な方法は、浩二と劉の二人一緒に相手をさせたら、きっと妻は激しく燃え上がるに違いない。

そのための手段はどうする。
二人に思い切り酒を呑ませることが一番かも知れない。それは田宮が計画したことがあり、浩二がと田宮のトリプリに性交した例がある。これはいいアイデアだ。劉
は酒に弱いし、浩二は多分いくらか正気であっても拒みはしない。


劉が枕から頭を乗り出して弓なりにのけ反って居る妻の白い裸体に密着して重なり、腰を猛烈に動かしている。重なった劉と妻の横では、浩二が妻の乳房を揉みな
がら接吻している。
妻はふたりから与えられる快楽に、もう何度も登り詰めたらしく、眉根の皺を濃くして、あけた口と両肩を揺すりながら激しい息をしている。
喘ぎを抑えきれずに、長い髪を振り乱し、狂気に犯されて悶え続ける妻。
二人の逞しい躯に挟まれて、妻の真っ白い肢体が愉悦にのめり込んでいる。いつもの清純さをかなぐり捨ててのたうつ妻の肢体に、はじめて見る女の美が輝いている。

そうだ、二人を一緒にして交合させ、淫猥の極致に溺れ込む妻の姿を見よう。
また悪魔に魅入られて、惣太郎は生唾を呑み込みながら、階下から聞こえるる妻のいつもと違った激しい嬌声の聞き入っていた。


まだまだ妻を狂態に落とし入れて、その悦ぶ姿に新しい妻を見つけるという自分の性癖は、決して悪いことではない。
愛しいが故にに自分が嫉妬や怒りや興奮に身を焼く時は、それは妻にいいようのない深い愛情を覚えている時なのだ。
自分の秘宝は、いつも輝いていなければならないのだ。
そのための手段として、他の男に妻を与えて妻が男達の精液を吸収して、さらに輝きを増すということの実証を見て満足するということは、どういわれようが妻を愛する
自分が見つけた最高の至福の方法だと惣太郎は確信した。


(完)
  1. 2014/12/04(木) 09:32:34|
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花 濫 第16章田辺が狂った2

田辺が掴んだ髪を動かせた。冴子が布団の上に投げ出されて、俯せに倒れた。
田辺が、冴子の腰を両手で掴み引き上げて、自分の腰にあてがった。
「もう濡れているじゃないか。自分で確かめてみるかい」
両手を布団に突っ張って躯を支えている冴子の片方の手を後ろから掴んで、その掌を冴子の股間へ導いた。
「ほら、自分でいたぶってみるかい」
冴子は慌ててその掌を引いて、また躯を支えていた。 

冴子が短い声を上げた。田辺の掌が差し込まれたのだろう。腰を抱え上げられて上半身を支えるために両腕は必死で布団を突っ張っているので防ぎようが
ない。
「その辺の男達と一緒にするなよな。俺には長い経験があるんだ。ほら、ここがあんたのGスポットだね…ほら、気持ちいいだろう」
田辺は、顔を上げて、自分の指の触感を確かめるように執拗に指を動かせる。また二人の間に沈黙が広がり、やがて冴子の尻が動きはじめると同時に呼吸
がしだいに荒くなってきた。

二〇分ぐらい経っただろうか、
「うぅう………‥ああ…」
冴子が呻き声を上げ、腰を振った。
片手で冴子の腰を持ち上げていた田辺の腕が滑って外れると、冴子が両膝を布団につけて、膝をつけて四つん這いになった。
「よしよし感じだしたな」

田辺が納得したというように言うと、今度は指の抽送に力を込めて、激しく揺すった。
冴子が悲鳴をあげると、激しく動く掌のあたりから、噴水のような音と水が噴き出していた。
「逝ったね、よくなっただろう」
静かな和室に、田辺の低い声と指の動きんつれて淫らな淫水の混じり合う音が響いた。

飛び出した淫水の飛沫が、惣太郎の顔にかかるほど二人のすぐ後ろに居た。
「奥さん この間はこのチンポに啼かされたなあ。今夜も思い切りよがるようにしてっやるからな」
田辺は膣から指を抜くと、再び冴子の腰を持ち上げてから、じろりと惣太郎を振り帰ってから、ぐいと自分の腰を押しつけた。 

「あぁ…見てるじゃありませんか」
「気になるのは今の内だけだ。そのうちそんなことは忘れてしまうさ……おーら元まで入ったぞ」
眉間に皺を寄せて、垂らしていた頭をもたげて冴子は呻いた。
すぐ目の前で、男らしい頑健な躯の田辺とたおやかな姿態の冴子が繋がって、激しく揺れ動いている。
田辺の背筋が強く動く度に冴子は嬌声をあげた。
田辺が次第に腰の動きを強めていくにつれて妻は、田辺に征服されていく。惣太郎はすでに快感に無我になった冴子は、自分がすぐ側にいることも意識し
ていなに違いないと思った。

田辺の男に屈服して、彼から与えられる快感に身をよじらせ嗚咽の声を放っている妻は、自分が与えられなかった享楽の極致を今感じているのかと思うと、
激しい嫉妬も沸き起こってくる。
力が抜けて崩れ落ちそうになる冴子の躯をずり挙げながら、さらに田辺は腰の動きを加速していく。
接近した凝視している惣太郎からは、二人の身体から吹き出す汗に一滴までが鮮明に見える。
田辺の下腹と冴子の尻の肉とがぶつかりあって音を立てていた。

冴子が上体を支えていた腕の力が抜けて上体が崩れた。顔を布団に擦りつけて、長い黒髪が布団の上で蛇のように揺れ出しても田辺は抽送は止めなかった。
強烈な力で陰茎が押し入れられ、それが引き抜かれる。その度に冴子の嬌声と陰唇から漏れる体液の淫猥な音が、深閑として深夜の和室に響く。伏して長
い髪が顔に乱れ散っている間から、時々冴子の真っ赤に上気した顔が見える。
悦楽に歪んだ顔に、荒い呼吸音をさせている口が魚のように大きく開け閉めしてた。
常識では考えられないほどの長い 抽送だった。
その間に冴子の嬌声は絶え間がなく続き、何度も[逝く……イク」を連発していた。
田辺の性技の鍛錬ぶりに惣太郎は度肝を抜いていた。

やがて田辺は冴子への 抽送をやめて、深々と陰茎を押しつけて、自分の腰を円形に動かせてはじめた。
冴子の悲鳴が一時止まった。
きっとボルチオ性感帯を刺激してるに違いないと惣太郎は思った。ボルチオ性感帯は子宮頸部にある。そこを刺激されると、陰核やGスポットの刺激による局
部的な快感ではなく、全身を電流でも突き抜けるような激しい、全く快感の質が違う強烈さだと聞いている。

ボルチオ性感帯を刺激するには、長い陰茎で子宮のすぐ側まで達しなければならないし、それも単に入れば良いというものではなく、うまく刺激しないと、そ
れをされても女性は最初違和感を覚えるだけだという。
違和感がやがて壮絶な快感へと変わっていくのだが、そのためには女性が、与えられる快感に慣れてこなければ快感に変わらない。
つまり挿入している男性を容認して、心から受け入れなければ得られない快感だ。

田辺はその性技にとりかかたのだと思った。
自分の陰茎では、とても子宮頸部まで届いて、そこを攪拌するだけの長さはなく、技術もない。いままでの男の内でボルチオ性感帯を刺激した男が、果たし
ていたのかどうかを、惣太郎は知らないが、みな若かったから、子宮頸部には届いていても、この技巧があったとは思えない。

冴子の嬌声が一時やんだ。子宮頸部は刺激されていても、まだそれが快感に変化するところまではいっていないのだろうと惣太郎は思った。
田辺はそうした過程を経験上掌握しているらしく、無言のまま腰を深めたまま、汗みどろになって腰を微妙に揺すったり前後させたりしている。
深夜の和室の中は、繋がったまま揺れ動く二つの肉が発する熱と緊迫した呼吸音がけが、どす黒い霧のように室内に煙っていた。

それから15分も経っただろうか。突然冴子が狂ったように嬌声をあげはじめた。冴子は田辺を心から受け入れ、今までの恐怖から受容したということだ。
果たして冴子は田辺を心から受け入れはじめたと言うことなのだろう。

布団に擦りつけている顔を左右に振りながら、冴子は嬌声ではなく、子供の泣き声のように、腹の底から絞り出すような声を、気が違ったように発していた。
田辺が陰茎を抜いた。
冴子の股間から抜けた、力を失っていない濡れそぼった陰茎が躍り出て、その後まるで小便を撒き散らすように、体液が散った。

もうぐったりとした冴子を、今度は横抱きにした。
田辺はそんな格好の冴子の後ろから添え寝をする格好になり、冴子の片足を大きく挙げさせて、自分の腰の載せ、開いた股間に自分の腰を入れた。何度か失
敗をしながら陰茎を陰唇に押し込んだ。
後ろから挿入しているので、惣太郎からも陰茎の抽送がはっきりと見えた。自分にはっきり見せるために、この体位を選んだのだろうと惣太郎は思った。

後ろから挿入して腰を揺すりながら、冴子の身体に後ろから差し込んだ掌で乳房を揉んでいた。無理矢理また髪を掴んで冴子の顔をねじ曲げて接吻した。唾
液の交流する長い接吻だった。
後ろから激しく腰を動かす度に、横向きなって布団に擦りつけている冴子の顔が揺れ、鎌首を持ち上たように、長い黒髪が揺れていた。
そして自分との年齢差の少ない田辺の強壮な体力と,甲羅経た性技にに舌を巻きながら、惣太郎は絡み合って揺れる二人に痴態を凝視していた。
いつのまにか自分の陰茎が勃起しているのい気付いた。

田辺が正常位になった。
冴子の嬌声が一段と高くなり、田辺の腰の動きが狂気のように激しくなった。冴子も両腕は田辺の頸にしっかりと巻き付き、両脚も彼の腰の上で合わせられて、
田辺の腰の動きに合わせて組み合わせ、一部の隙もないほど密着した二つの肉塊がひとつになって激しく揺れた。冴子の悲鳴が、あたりかまわない叫び声にな
ると同じに、田辺が腰を押しつけて二,三度腰を古せてからじっと押しつけあ。射精がはじまったのだ。

交合していた二人の射精直後の静寂の中で、まだぴったりと身体を合わせたまま、冴子は横隔膜のあたりに、時々痙攣を起こしながら、長い接吻を止めない、
繋がったまま互いにぴくぴくと身体を微動させながら言葉ではない肉の会話を交歓しあっていた。
惣太郎は終わってから、そのままの格好で、なにか小声で囁いている二人の態度は、実は冴子も一緒なって、二人で仕組んだ芝居ではなかったのだろうかと言
う疑念すら浮かぶほど、親しげだった。

しかしそれは肉の交わりをしてしまった男と女はもう他人ではないという惣太郎の持論からすれば、強姦まがいにはじまった行為としても、互いに享楽を交歓え合
って、ふたりは他人でないということだ。

田辺が妻の身体を仰向きに、くるりとひっくり返した。
「さあ奥さん、これからが本番だよ。今夜はまだまだ許さないからね、今度は奥さんが上になってくれ」
妻の両手を掴んで上体を起こすと、その横に仰向きに寝て、妻を抱いて自分の上に載せた。
「田辺さん、もうゆるして」
半泣きのような声で妻が言ったが、その声は媚びを含んでいると惣太郎には思えた。
田辺の足の先が、惣太郎の目の前にきた。その股間には、淫水と精液に濡れそぼっててらてらと濡れそぼった陰茎が見事に屹立していた。

「もうこんなに……」
感服したような妻の声がして、自ら田辺の身体を跨いだ。そしてそそり立つ陰茎を自分の股間に導いた。
妻のふっくらとした尻が惣太郎の目前にあった。陰部も肛門も惣太郎に丸見えなのに、主人を無視して、屹立した陰茎を頬張っていた。
「ああ、いい」
妻が嘆息しながら、腰を沈めていく。
惣太郎を無視した二人に、むらむらと怒りが込み上げてきた。
いままでも、これに近い妻の性交を間近で見たことは何度もあった。しかしそれは惣太郎を意識していての行為だっし、ある意味では惣太郎を巻き込んだ行為だっ
たが、これほど、その存在すら無視されいたことはない。
田辺のこの行為は妻への嗜虐ではなく、自分への不遜な暴虐行為ではないかと気付き、そう思うと無性に腹が立ってきた。


無視されていると思うと、また享楽にのめり込んでいくふたりに激しい嫉妬の感情がわく一方で、田辺のように妻を満足さえられないという寂寥感などの綯い交ぜ
になった気持ちを抑えることが出来ずに、立ち上がって、言もかけずに、悄然としと階段を上がっていった。

書斎の椅子に座って、虚脱感のようなものを払拭しようと煙草に火を付けた時、階下で妻の嬌声が聞こえてきた。性交の逸楽に狂乱した妻の叫喚が、深夜の家の
静寂を切り裂いて響いた。
自分が消えたことは二人とも判ったはずだ。それを全く気にもせず交接を続けているということは、交合に惑溺されて無我になっているか、無視されたかのどちらか
である。
惣太郎は思わず立ち上がりかけた。
これはもう一度和室に行って確認しなければならないと思ったからである。

消していたはずの和室の灯りが煌々と照らされた下で、屈強な男の身体と嫋やかな妻の躯が一つに縺れ合って蠢いてた。
下になった妻の躯を二つ折りにして、脚を肩に担ぎ上げて被さり、田辺はまた腰を複雑に揺すっている。またボルチオ性感帯を攻めているらしい。
二人の体臭と淫液と汗の入り交じった匂いが、むっとする熱気と混ざって充満していた。

二人の性宴は夜明けまで続いた。
まるで争っているように二人の肉塊gが激しく縺れ揺れ動くのを、惣太郎は、これが成熟した男と女の真の姿かと、改めて識ったと思った。
  1. 2014/12/04(木) 09:30:57|
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花 濫 第16章田辺が狂った

その日は、田辺がどこからか朝鮮のマッコリという酒を貰ってきたので、三人で呑んだ。
ビールほどのアルコール含有量のその酒では飲み足らず、惣太郎が愛蔵していたコニャックを空けた。
田辺がの日ははじめから酔っていたが、一〇時を過ぎると眠ってしまった。田辺に与えていた二階へ連れていけなくて、冴子がリビングの隣に敷いた和室の布団に、
二人がかりで、その重い身体を横たえた。
田辺は鼾をかいて、そのまま泥のように寝込んでしまった。

[お前は田辺君をどう想っているのかね」
率直に訊いてみた。妻はなにも言わずに微笑した。

「お風呂に入っていいかしら」
しばらくして惣太郎は、酒のグラスを置いて、田辺の様子を伺いに和室の襖を少し空けて覘いてみた。
暗い和室の布団の上に、田辺が座っていた。なぜか浴衣を脱ぎ捨ててる。
そればかりか下履きも脱いで全裸になっていた。酔っていると思った。
しばらくすると田辺は裸のまま立ち上がった。トイレにでも行く気なのだろうと、惣太郎は慌ててその場を立ち去り、自分も入浴の用意をするため、二階の寝室に向
かった。

惣太郎が階段を降りかけて、ふと見ると、リビングのソフアに全裸のまま座っている田辺が見えた。
まだ呑む気かと思ったが、なぜ裸になったのだろうと訝りながら、注意してやらなければと思った。


階段を降りかけて、田辺が、裸のままソフアに堂々と座って、まだ片づけていないテーブルにあったグラスに酒を注いで呑んでいるが見えて驚いた。
広げた股間からは、黒い陰毛のなかから、屹立した陰茎がにょっきりと飛び出して脈打っていた。
大きいが、これというと特徴は見あたらない。だが亀頭がいやに黒いし、それに続く陰茎の表面がざらついていて皮が厚そうだ。鍛え抜いた陰茎だと惣太郎は思っ
た。
早速階段を降りて、声を掛けようとした時だった。

廊下側のドアが開いて、浴用のバスタオルを肩から羽織った妻が、そこに立っていた。リビングを通り抜けて寝室に上がってくるつもりだったのだろう。
裸の田辺を見て、妻が惚けた表情で立ちすくんでいた。
その妻を見つけた田辺が裸で立ち上がった。半立ちの陰茎が揺れていた。
驚いた表情で呆然としている冴子は、声も出ない様子で、両手を胸のあたりにおいて棒立ちになっていた。
田辺が無言のまま妻に近づいた。

階段の途中からリビングを俯瞰して見ている惣太郎は、浅黒い巨体が、真っ白いふっくらとして妻の裸体に近づく様子が、現実の光景とは一瞬思えなかった。
妻のすぐ前まで、ゆっくりとした動作で近づくと、目の焦点もうつろな妻のバスタオルに手を掛けたかと思うと、片手をあげてバスタオルを妻の頸のあたりから引き
はがした。妻は言葉も出ないのだろう。
顔面を警戒してか思わず肘で顔を庇ったとき、露わになった乳房がゆらりと揺れた。

妻は全裸にスキャンティー姿で立ちすくんでいる。
惣太郎も突然の出来事に圧倒されて階段の途中で足が止まってしまっていた。
白いスキャンティーだけで、両手でで胸だけを覆って、大きく胸をゆらせて呼吸をしながら、恐怖に引きつった顔で、やはり無言のまま田辺の顔を凝視していた。
田辺も無言で冴子の裸体を見据えていた。惣太郎も事態の急変に立ち尽くした。
三人の人間が、緊迫した事態にもかかわらず、無言である。不気味な静寂が立ちこめていた。

その静寂をや破って、田辺は玲子の躯に手を掛けて冴子を半回転させて背中から抱きしめた。そして片手を降ろしてスキャンティーを脱がしにかかった。腰を屈め
て阻止しようとする冴子に、田辺も中腰になり、一気に引き下ろした。冴子の足首にスキャンテーが引っかかりよろめいた。
冴子が、はっと我に返って、両手で抱きかかえられた田辺の腕を引き払おうとする。その冴子の両手を掴んで、ぐいと後ろ手にして両手首をあわせて手錠でもか
けたような格好で押さえつけた。逃れようとする冴子の頭が揺れ長い髪が散った。
「止めて! 主人が二階にいるのよ!」
冴子が初めて正気に返ったらしく声を出したが、田辺は無言だった。

まるで囚人を引き立てるように田辺は、冴子の裸体を押して、隣の和室に向かわせる。
冴子の思い乳房が揺れ、黒髪が湿気を帯びたまま波打っていた。浅黒い隆々とした男が、真っ白いふっくらとした女体をいたぶりる様子を惣太郎は、夢を見てい
る気分で凝視していた。怪獣が獲物を連れ去るような光景だった。

早く降りて行って妻を助けなければと思いながら、一方では身を縮めてあがらっている妻の白い躯が、可憐でいとしく見えるのはなぜだろうと、頭の隅で考えてい
た。その猛獣がれからはじめるようとしている性宴への恐れと期待と興奮が、下腹あたりから、むらむらと沸き上がってくるのを、抑えることが出来なかった。
この興奮は一体何だろう。繁殖期に愛猫が、野猫と交わって大きな鳴き声を上げているのを、痛々しくも被虐の感情で見ているのに似ていると思った。 

和室に妻が連れ込まれたのを見て、惣太郎もやっと我に返り、階段を降りてリビングに立った。
和室の襖は開け放たれたままで、布団の上に転がされ、くの字に躯を縮めて横たわっている冴子が見えた。室内に妻の風呂上がりの石鹸の匂いが漂っていた。
田辺は降りてきた惣太郎に気付いた筈だが見向きもしないで、転がされている冴子の真上に両脚を分踏ん張って立っている。
いつのまにか、その股間の陰茎は隆々と怒張して下腹に付きそうなぐらい反り返って脈動していた。

全身の筋肉の隆起がいちじるしく毛深い剛健な裸体が、両腕を組んで仁王立ちになっている姿は、プロレスリングの選手のように頑強で、男の惣太郎が止めに入
っても、はじき返されそうな迫力があった。
田辺は右脚を揚げて冴子の腰に載せて、ぐいと仰向きにした。なんの抵抗もなく冴子は麻酔を打たれた患者のように、ごろりと仰向きになった。顔を上に向けて、
下から虚ろな目で田辺を見上げていた。
田辺が腰を屈めたと思うと、片手でいきなり冴子の長い髪を鷲掴みにして引き上げた。

「痛い やめて!」
冴子が声を出した。
惣太郎も妻の声に触発されたように声を上げた。
[田辺君、今日はここまでにしよう」
言ってしまってから、これでは共犯ではないかと反省し、慌てて言い換えた。
「ともかく止めたまえ」
大きな声を出すつもりが、しわがれた声になっていた。

田辺の血走った目の顔が、はじめて惣太郎に向けられた。酔いが深いらしく赤ら顔で、惣太郎を睨み付けていた。しばらく惣太郎をじっと見据えていたが、
「今夜もう一度奥さんを犯す」
惣太郎に宣告するような口調で言った。
まだ濡れている黒髪を引っ張られて横座りのまま起き上がり、両手を髪を握られた彼の手をもぎ離そうと両腕を挙げて悶えている妻の姿態がなんとも猥雑に見えた。
掴んだ髪を引き寄せて、先ほどから勃起したまま揺れていた陰茎に片手を添えて、冴子の口にあてがった。
冴子があがらって髪にかけていた両手で田辺の下腹を押していたが、ぐいと固い陰茎を口に押しつけられて、はっと口を開いてしまった。その隙に陰茎はやすやす
と冴子の口腔に侵入してしまった。

「おらおら、大好きなチンポをしっかりと咥えてくれよな」
髪を掴んだ手首を揺すって、冴子の顔を動かした。
冴子の口が陰茎を含んで揺らされていた。
「もうやめろよ」
無理に陰茎を出し入れさせられている妻の苦しげな表情を見て、
惣太郎が和室の敷居のあたりから室内に入って、田辺の躯に手をかけた。

いきなり田辺の右脚が惣太郎の足首に絡んで引いた。惣太郎が足を掬われて、畳の上にもんどりと仰向きに尻餅をついていた。田辺の早業だった。
「この人はこれでいいんだ。決して止めはしないから」
鼻にかかった笑い声でいうと、もう惣太郎は無視して、冴子を布団の上に俯せに押し倒した。すばやい動作だった。腰を屈めて冴子の腰を掴むと、ぐいと持ち上
げた。
後ろから股間に掌を入れて女陰を嬲りはじめていた。
惣太郎は田辺のあまりの変身ぶりに唖然としていたが、ふと、妻が犯されるのを見たいと田辺に言ったことを思い出た。
これは田辺の演技だと気付いたのである。
惣太郎は和室の入り口まで下がって、そこで座り込んだ。
  1. 2014/12/03(水) 09:11:29|
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花 濫 第15章田辺の告白

惣太郎は月に一度大学の分校がある千葉に集中講義に出かける。
講義が終わると現地の学生達とのコンパに出席するから、帰りは最終電車になることが多い。
その日も冴子に遅くなることを電話していて、夕食は田辺と二人で済ましておくように伝えててあった。

田辺の告白は次のようであった。
暑い夏の日であったから、汗を流して帰宅した田辺は、冴子の勧めるままに、食事の前にシャワーを浴びた。冴子が脱衣場に置いてくれた、糊のきいた
浴衣を着ようとしたら腰紐がなかった。冴子を呼ぼうとして、ふと思い直して、そのまま脱いだ着衣を抱えて、浴衣の前を合わせただけで、キッチンに入っ
ていった。
「奥さん帯が入っていませんでした」
対面の流しにいた冴子は、飛び出してきて、まず田辺が抱えている脱いだ着衣を受け取ろうと掌を伸ばした。田辺の浴衣の前が、はらりと開いた。田辺は
ひやりとし冷房の感触を下腹に感じて、言いようのない開放感を覚えた。

すぐ前に、ノースリーブの薄いブラウスに、一枚の布を回しただけで釦でとめたミニのラップスカート姿の冴子に抑えきれない欲情を覚えた。
浴衣の前がはだけたまま、田辺は呆然と冴子を見つめていた。
田辺の躯は、身長もあり分厚い大胸筋が逞しく、太股も筋肉の塊のようであった。大胸筋のあたりから濃い胸毛が腹部まで続いて、股間の陰茎がにょっき
りと上向いていた。
まさに成熟した男そのものという感じで、向かいあった冴子を圧倒していた。

浴衣の前が開いて覗ける田辺の筋骨逞しい姿に冴子は思わずそこに立ちすくんだ。
その冴子を無意識のうちに抱きしめていた。
「あっ、いやな田辺さん」
と声を出した冴子の唇を奪った。

「奥さんの抵抗はあまりなかったように思います。ただ私の胸を両手で押していましたが、抱きしめていた腕を解いて、ブラウスの上から乳房を揉みながら、
私は奥さんが欲しいとずっと思っていました。もう我慢出来ませんと、本心を告げました」
田辺は冴子を抱きしめたまま愛撫を続けた。乳房から躯全体を愛撫し、ラップスカートのホックを外そうとすると、奥さんはその手を握って抵抗されました。
思い切ってフラウスの前を引き裂きました。釦の飛ぶ音や私の激しい気迫に驚かれたのか、その後の抵抗はあまり強いものではありませんでした。

しばらく二人は無言のままでした。奥さんの息が徐々に喘ぎに変わっていくのがわかりましたし、躯のあちこちに愛撫と接吻を繰り返しているうちに、奥さん
の性感帯が判ってきました。
耳朶から頸のあたりに唇を這わすと奥さんは猛烈に感じるのですね。
この歳までさんざ女を知った私の愛撫は、絶対に女体を燃え上がらせるという自信がありました。私は羽織った浴衣を脱ぎ捨てました。
「田辺さんって、凄く男臭くってお上手なんだから……あたし知らないから……」
奥さんがはじめて言葉にされたのです。私は奥さんが承諾されたと確信しました。心底私に好意を寄せられたとは思いませんでしたが、私の経験を積んだテ
クニックに嵌ってこられたのがわかりました。

二人の足下に散らかった私の着衣はそのままにして、奥さんを横抱きにして、リビングに行き、ソフアに荒々しく放り投げました。
私のを見て下さいと、私は勃起している陰茎を奥さんの顔の上にもっていき、それをしごきました。
下半身はスカートが取り除かれてスキャンティーだけになっていることも忘れたのか、私の陰茎から目をそらしていた奥さんが、時々怒り勃っている男根に時
々目がいってしまうようでした。
私は奥さんをものにしたと、こみ上げる雄叫びを殺して、いままで蓄積してきた愛技をつくして奥さんを愛撫しました。

スキャンテーの上から陰部を強く愛撫しはじめた頃から、呻き声を出しはじめられました。
先生からお聞きしていた奥さんの性歴を識っていましたから、これだけ愛撫すれば、奥さんはもう拒みはしない。しだいに昇華していかれるのが、手に取る
ように判りました。
奥さんは自分の裸体を私の前に曝し、もう完全に抵抗を止め、それどころか私の勃起した陰茎に掌を伸ばしてこられました。
私の陰茎は濃い茶色で血管を浮かび上がらせて、亀頭は極限まで腫れ上がっていました。そこに奥さんの小さな白い手が絡みついているのが、とても淫猥で
した。

「私のはどうですか?他の男と較べて」
「凄いわ、ものすごく固くて熱いの……握り切れないわ」
 奥さんがこの場におよんで、さすが甲羅経た性愛の経験者らしく、やさしく私の陰茎をいとおしんで下さるのが、とても嬉しく、また怖いと思いました。
「奥さんごめんなさい。ここの家にお世話になった時から、奥さんに夢中になっていました。やっとこれで満足しました」私ははやる心を抑えて、もう一度奥さ
んに接吻してから、躯
を離して終わりを告げました。

それは決して本心はありません。奥さんの意志を確認したかったからです。
「田辺さん あたしがお嫌い?」
小首をかしいで言う奥さんの目がうるんでいました。
これはいけるな!

奥さんの言葉に私は満足していました。先生の秘宝が私に墜ちたという満足感です。
私は先生から聞いていた、奥さんと関係のあった男達のことを思い出していました。互いが猛烈に愛し愛ながらの性交が、いままでの奥さんが体験した交合で
す。ここでまだ奥さんが体験していない交合とは、犯される歓びだと思ったのです。
私は態度を改めました。

「会った時かから、奥さんとこうなる時を狙っていたんだ。今日は奥さんを頂くからな、覚悟しなさい」
突然変貌した私の顔を、奥さんは惚けた顔で覗き込んでおられました。
そういいながら、いきなり私は奥さんの乳房を鷲掴みしました。
「痛い!」奥さんが悲鳴をあげました。
そして奥さんのスキャンティーを荒々しく剥ぎ取リ、パンパンとお尻を強く平手で叩きました。
一瞬きょとんそた表情の奥さんの顔を無視して、まだあまり潤っていない陰唇へ無理に指を突っ込みました。

奥さんは無言で私のその掌を押しのけようとされました。かまわず指を挿入したまま、私の技巧を屈しして、微細な動きをはめた私の指の動きに、あっと声を上
げて、躯を弓なりに反り
返らました。奥さんの陰部から透明な体液が溢れ出していました。

私は怖声でどすをきかせて
「奥さんそろそろ頂くよ。」
と言いながら、両足の間に腰を入れ、開ききった陰唇のピンクに狙いを定めて、大きく腰を振って一気に男根を突き入れました。
奥さんは「あっ 痛い! ううっつ」と叫び躯をよじらせました。

嵌め込んだ陰茎を 抽送はせずに、中をかき混ぜるように動かせしました。やがて動かす度に「あっあっ」と奥さんは嬌声をあげます。ぐっと奥まで突き入れると、
「きついわ……どこまで入るの、怖い」
と奥さんは狂いました。
その奥さんの言葉に刺激され、私はさらに 抽送のスピードを速めました。そして、
「どうです私のチンポは…良いだろう……こんな長いチンポで貫かれるのは初めてかい?」
わざと卑猥な言葉を吐きながら攻め続けます。

「そらそらもっと奥まで突っ込むぞ」
「お腹の中がこわれそう……キャアー」
と叫んで奥さんが早々に逝ってしまわれました。
弛緩した奥さんのほっぺたを叩いて、
「これから本番だというのに、もう逝っちゃたのかい。さあさあ本気でよがさせてあげるからな」
私が 抽送をはじめると、奥さんも電気仕掛けの人形にスイッチが入ったように、またよがりはじめました。

「奥さんのオマンコの中でチンンポが締めつけられているよ。俺のぶっとい陰茎が全部奥さんの中に埋まってるんだ。うわあ、この締め付けはたまんないな」など
とさらに卑猥な言葉
で攻め続けると、奥さんは半狂乱の情態になり、逝き続けました。体位もいろいろと変えて、最後は奥さんの手首を後ろ手に縛って、後ろから思い切り突っ込みま
した。

全身全霊を亀頭に集中して、今まで経験してきた、あらゆるテクニクを使いました。
私の奥義はボルチオ性感帯の刺激です。
奥さんは近所に聞こえないかと思うほど、大きな声でよがっていましたが、最後は失神してしまい、今度は簡単には起きてくれませんでした。

先生の最終電車の時間が近くなり、私は慌てて裸のままの奥さんを風呂場に運び、すこし熱めのシャワーを奥さんにかけて、やっと正気にかえさせました。
その後慌てて後始末をしていたら、先生が帰ってこられました。

あの時、先生を囲んでブランデーを呑みましたね。一緒にグラスを舐めるようにしていた奥さんの視線が、ちらちらと私の方に向けられていました。それは怒りの顔
ではなく、共犯者同士が、こっそりと意志を交わしているような感じで安堵しました。

「それで終わったんだな。その後はどうなったんだ」
奥さんを頂いたのは、その時だけです。失神はされましたけど、満足はされっていないと思いました。それだけにこの交に奥さはきっと未練を残しておられますから、
また機会があれば、今度は苦労せずに、すぐ出来ると確信しています」

「なるほど冴子が被虐の歓びを知ったということか」
惣太郎は思わず唸った。
「被虐というほどのことではありませんが、いままで惚れられて大切にあつかわれてだけいたのを、ちょっとマゾを感じさせてあげたということです」
「それで冴子は悦んだというのだね」
「私の感では、奥さんはいわゆる被虐の歓びはお好きではないけど、受け身の女として、男の強烈な力で抑えつけられる歓びはかんじられるようですね。特に言
葉の暴力には、いままで清純な方だっただけに敏感ですね」

「おかしいな。万一そのようなことがあったら、私は絶対報告するように言ってあるんだがなあ」
「彼女は、先生に顔向け出来ないと泣いていました。私は先生から一部始終を聞かせてもらっていましたから、彼女は要するに自分の意志ではなく、、無理矢理手
込めされたのですから、もし報告すると先生がお怒りになり、不注意で私に躯を許したことや、私の行為に先生が激怒され、私との仲が決すると思ったらいのです。
私も不注意だったし、それでなのに感じてしまい、無念だと判断したようで困惑しておられました」

田辺は自分から先生に報告して、穏当に解決するから、それまで黙ったいてくれるようにお願いしてあったのですと言った。
惣太郎は、いくら田辺が弁解しても、妻が田辺の説得に応じて自分の報告しなかったことを裏切とも思えて怒りを覚えた。
しかし陵辱される妻の、見たことない犯されながら悶えている姿態があやしく目に浮かんで、それを見たいと、おののく自分の思いに愕然とした。

「それ1回だったんだね」
念を押すようにもう一度田辺に言った。
頷いた田辺に惣太郎は、なにげなくと言った口調で、
「いたぶられる妻はまだ見たことがないよ、大人しい男達だったからね。そんな妻の様子ま見たこともないが……」
自分で言って、未練がましいと反省していた。
  1. 2014/12/03(水) 09:10:09|
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花 濫 第14章田辺の帰国

田辺に東京にいる間は、ぜひ我が家に下宿するよう進めたら、恐縮しながらも感激して喜んでいた。

あの野蛮人の長髪族のような風貌で、我が家の玄関に彼が立ったら、冴子は驚愕するだろうと思っていた。

ところが実際に現れた田辺は、きりりと締まった顔に、ストライブのスーツを着こなしていて、惣太郎の方が、かえって驚いた。
「東京は近代都市ですから、ちゃんとした身なりでないともてませんからね。日本の美しい婦人には飢えていますから」
帰国の祝いの夕食で、ブランデーなど久しぶりで、いつもは山羊に乳からつくった酒を呑んでいたというだけあって、本当に旨そうに飲む。
具合のいいことに、田辺が帰国する二ヶ月前に、劉は母親が亡くなって台湾に帰国していた。
再び静謐に戻った家で、冴子もいつしか静かな挙措の妻に戻ってた。

しかし惣太郎は妻の躯のうちで、情念との激しい葛藤が繰り返し起こっているのを充分承知していた。
夜の床でねだる妻を二度ばかり抱いた。昼間の静謐をかなぐり捨てて夜叉のように、むしゃぶりついてくる妻を、惣太郎は御すのに苦労した。
なにかの弾みに、すこしばかり性的な会話をしたり、ふと接吻したりした時の冴子の顔が、にわかに生気を取り戻したように紅潮し、潤んだ眼差しが男
心をそそる。

田辺と初めての会食をした夜、惣太郎は冴子に聞いてみた。
「田辺君をどう思うかね。はじめた会ってみて」
「あたし若い男のひととばかり会っていたから、彼のような中年の男性は、どう対応して良いのか判りません。それに田辺さんって、男の体臭を振りま
いているようで、なんだか怖い気がするわ。じっと見つけめれると、なんだか呑み込まれてしまいそうで、脚がすくむ感じなの」
「彼に男の魅力を感じるということかね」
「わからないわ…なんていうのかな……彼と対面すると、なにか堅い大きな棒を突きつけられたという感じなの。体中が竦むという感じ……」

悪い印象はないらしい。田宮、浩二、劉とは違った男というものを見つけたという感じらしい。
問題は、妻よりも田辺にあると惣太郎は考えた。独りでも多くの女性を知りたかったからと、パイプカットまでして、女性遍歴を重ねた来た、甲羅を経た
田辺に、自分の妻はどう映っただろうか。自分の秘宝の鑑定がどうなのかが一番問題である。

なんでも言葉を濁さず、堂々としゃべるのが田辺らしさである。このために誤解を生むことも多い。その彼が、妻に酒を汲まし談笑しても、ひとことも妻
を褒めないばかりか、冴子を見る表情にも、さしたる変化はない。田宮や浩二、劉のように、妻に惹かれて輝く瞳もみいられない。
惣太郎は秘宝に関心のない田辺に、自分がどんなに妻を過信していたか知らされたような気がした。

帰国から一ヶ月の間この家に泊まっていても、田辺は妻にこれという関心を示さなかった。
大学の同窓生有志により田辺の帰国歓迎会が催されたのはこの頃だった。微醺をもう一杯という感じで二人だけで居酒屋に立ち寄った。
「奥さんの冴子さんのことですけど、先生は寝取られの性癖をお持ちですか」
いきなり切り込まれて惣太郎はたじろいだ。
「どういう意味だね」
「奥さんから発散するあの男心を痺らすような濃厚な精気は、先生お一人でつくることは出来ないと思ったんです。何人かの男の精によって醸し出された
女体だと思ったのです。そう思ってから、奥さんに接する度に、耐えられない欲情に苛まされているんです」

「そうかね冴子はそんなに男心を誘う雰囲気を持っているかね」
「いままで私は結構の数の女性を識ってきたと自負しています。女性を見たとき、いつも、犯したい女か、抱きしめたい女か、どうでもいい女かと三通
りに見分けることにしています。しかし奥さんの場合は、犯してたいし、また奥さんは抱きしめたいと複合しています。要するに男心をそそるということな
んですね」
「君ほど女を知りぬいた男が、家内のような、どこにでもいる嫁が気に入るとは信じがたいね」
「いや先生にとって奥さんが最愛の貴重な人で手中の存在だと思います。しかし奥さんには、男を惹きつける媚態が備わっているのです。美貌は勿論で、
私は奥さんのようなつぶらな瞳やぼっちゃりとしたタイプが昔から好きです。いわゆる特別にスタイルが優れているというのではないけれど、あの柔らか
そうなむっちりりした色白の肌は、ほんとうにむさぶりつきたくなります。そして性格が清純で挙措がうつくしい」

「おいおい……少し褒めすぎじゃないのかい」
冗談めかして言ったが、実は内心では不魚であった釣り竿に、突然猛烈な引きがあった時のような衝撃が惣太郎を襲っていたのだ。
「わたしは大変失礼かも知れませんが、奥さんは、性的にも完全に成熟されている。濃厚な男の精を思い切り吸収しておられるように見え、先生お一人
で創り上げた女体には見えなかったのです。普通なら静謐で叙情な挙措のあの奥さんを、先生がほかの男に与える筈がない。だから性癖として寝取られ
なのかと思ったわけです」

「冴子とわたしを、そんな風に見ていたのかね」
田辺は杯を干すと、彼の特徴である、じっと人の眼差しを覗き込むような目つきで、惣太郎を見据えた。
ここまで切り込まれ、見透かされていれば、もうすべてを語るべきだと惣太郎は決心した。なんと言っても、彼が妻に魅力に魅せられていることには間違い
ない。
秘宝は最大級に評価されたのだ。

「少し長い話になるが聞いてくれるかね」
惣太郎は岡山の鄙で厳父の元で育った玲子を半ば強制的に我がものとし。最近年齢差から彼女を満足させられていないと思い出し、若い男と交合させた。
すると秘宝は、男の精によって一段と艶がましてきたと話した。
「実は先生の秘宝は実に甘美でした。申し訳ないのですが、もう奥さんを頂いてしまいました」
惣太郎にとって百雷が落ちたような衝撃的な言葉だった。

「それはいつのことだね」
「先生が千葉の集中講義でお留守の時でした。
「何時のことかね」
「冴子は嫌がらなかったんだね。すぐ応諾したのかい」
「いえ、激しく抵抗されました。いまでは私が無理矢理犯したとのが正しかったと思っています」
  1. 2014/12/03(水) 09:08:33|
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花 濫 第13章焼けぼっくり6

腰で折り曲げられ、伸びきった両脚の足首を掴んで左右にひらかれ、その間に男の腰が入っていた。掴んだ両足を手綱のように上下に揺すりながら、
男は前後に抽送運動を繰り返していた。女は人形のように自由に動かされながら、この世にいなかった。
男だけが夜のしじまの中で一点を見据えて孤独な動きを続けていた。突然鳴りはじめた電話のベルは、最初男にしか聞こえなかった。

調布のインターチェンジを出たから、あと三〇分で着く……、劉がまだいるなら、駅前の餃子を買って帰るが……。電話が切れる直前に、そのままで
もいぞ、と夫が言った。意味はわっかったが、劉の手前、そうはゆかなかった。
しかし、夫の期待を、すべて消し去ることも出来ず、思案のすえに、和室をそのままにすることにした。
劉には、夫が和室に入ることはないから、と説明した。和室は二人の体液と汗の淫らな痕跡が、布団にも空気にもいろ濃く残っている。
身体を洗う間もなかった。素肌に皺になった茶のハウスコートを着た。釦がふたつとれていた。その分だけ乳房と尻が多くむき出しになった。劉が着
替えたのを見届けてから、自室にかけこみ、鏡にむかった。狂って血の色に染まりかけた妻の顔が、おぼろげに視えた。
乱れた髪を直しながら、寝起きのような顔を化粧で隠そうとしているな、と惣太郎は思った。目の潤みも上気した顔も隠しようがないのにとも思った。 

心に乱れはなかったが、動揺している男を、どう静めるか、ということだけが頭にあった。夫と通じ合って仕組んだ、とは言えなかった。帰ってきて、
夫がどういう態度を示すかということも考えてみたが、それは夫しだいで、考えてもはじまらないことだった。夫が男に無体な態度をとるとは思えなか
ったが、純な男の心の動揺には心が痛んだ。夫が、もう劉と会うな、と言ったら、はたしてそれに従えるだろうか。いまの女には、肉の希望だけが
すべてのように思えた。

夫が帰ってくるのだから、ちゃんとした服装で現れると思っていたのに、ネグリジェ姿で現れた冴子を見て劉は、息をのんだ。
ネグリジェは薄くどうかした光線のかげんで、陰毛が透けて見えた。下穿のないのも歴然としていた。
「そんな恰好で………」
微笑みかけた冴子の顔が一瞬、惚けた表情をみせてから、あわてふためいて、また自室にかけ込んだ。
まだ精神が正常にかえっていない、と劉は思った。
これでは、もうすぐ帰ってくる主人に見破られるかも知れないと考えると、日本の社会ではどうか知らないが、台湾で畏敬のひとの妻と通じたという
ことが発覚すれば、それは社会的抹殺を覚悟しなければならない。
劉の中に恐怖がはしった。すぐにもこの家を飛び出したい衝動にかられたが、日本の風習ではないことはたしかだが、この家の主人は、どこが違っ
ていると、前から考えていたことが、その衝動を阻止させていた。

調布の外人寮にいたころ、毎夜のように、この家にやってきて酒を飲み、夫婦と話し、そして主人が二階の書斎に消えるのを待って、階下の和室で
交わっていたことを、主人はほんとうに知らないのだろうか、という疑問があった。
若い妻とわかい男が、毎日のように、夜遅くまで、ふたりだけでなにをしていたと考えていたのだろうか。まったく疑念がを感じなかったとすれば、
よほど自分の妻を信頼していたか、世間知らずというほかない。

言語学者として世間でも通る五十歳の男の経験が、それほど非常識とは思えなかった。当時じの劉にとっては冴子が生き甲斐の軸だった。
はじめて識った女のやわらかさは、なにものにもかえがたかった。
そんな時、同じ寮に宿泊していたバンコック出身のヴエンという青年が、あなたも橋田先生の所に出入りしているらしいが、あの先生はインポで奥
さんを満足させてやることが出来ないと聞いた。もしそうであったら、あの若いし美人の奥さんは欲求不満に違いないから、ぜひ一度紹介してくれ、
と劉に言ったことがある。

ヴエンは、政府の奨学金で留学していたが、ただ貧困な母国を抜け出して豊かな日本で遊びたいという、真摯な学問を追求する劉とは違った世界
の人間だから、それまで劉は相手にしなかった。
しかし、その時だけは、ヴエンの話しにのるような恰好で、
「それは初耳だ。本当なら、あなたより自分が立候補しますよ。しかし、それは事実ですかねえ……」
劉が、わざと好色そうに問いかけると、

「隣の部屋のラサールも、よくあの家に遊びに行くそうだが、酒を飲んだすえ、奥さんを抱いてダンスを踊った時、あまりにも魅力的なので、つい
激しいチークダンスをしたのだが、横で見ていた主人が、自分はもう若くないが、妻は若いのだから慰めてくれ……、と言ったそうだ」
劉は焦る心を鎮めながら、
「そしたら?」
と促したが、
あとのことは言わなかったね。その後通っていないところを見ると、成功しなかったのではないか」

ちょうど劉が冴子によって男になったばかりだっただけに、ヴエンの言葉は衝撃で、しばらくは、そればかり考え続けて、あるいは、自分とのこ
とが発覚して、とおまわしに詰問してきたのだろうか、とまで疑ったが、そのあとなにもなかった。
いまの冴子は、たしかに精神的混乱を起こしていたのだろうけれど、混乱しているがゆえに、無意識で素裸にネグリジェをはおるというのは、夫
とのあいだに、それが許されるような一種の馴合の合意とでもいうべきものが成立している、とも考えられる。
だからこそ、本能的に裸にネグリジェを纏うという行動に出たのではないか。劉の脳裏に生じた瞬間の疑念は、なぜか彼の心に尾をひいた。

つぎに現われたとき冴子は、ミニのグレーのスカートに、胸ぐりの大きくあいた目の醒めるような深紅のブラウスをつけていた。深紅が冴子の
肌の白さを目立たせていた。
「これならいいでしょう……」
冴子は、少女のように短いスカートの裾に手をかけてしなをつくってみせた。一瞬、股間のあたりまでまくれ上がったスカートの奥の隠微な部分に、
下穿は見えなかったが、きくわけにもいかなかった。

車の停まる音もなく、玄関があいたのは、それから間もなくだった。
冴子が出迎えに出た。靴を脱ぎ手提げ鞄を渡しながら見上げた夫の眼に光があった。首尾を問うまなざしであることは冴子の一目でわかった。
冴子は返事をせず顔を赤らめた。惣太郎があがってきた時に、冴子はリビングにいる劉を気遣いながら、そっと玄関横の和室の襖をあけてみせた。
惣太郎が、わずかに開いた襖から首を突っ込んで、

「相当派手にやったな」
小声で言ってから、冴子のスカートの裾に手をさしこんだ。
下穿のない股間は濡れていた。
「なんだ、風呂にも入っていないのか」
惣太郎は、ややふるえる声で妻に言った。自分が興奮しているのが、わかった。
「一度
入りましたけど……」
消え入るような声で妻が答えて赤面した。

リビングで聞き耳をたてているであろう劉を気にして、惣太郎はわざと大股で歩いてリビングに入った。ドアをあけた正面のソフアにかしこまって座
っている劉が、いたずらを見つかった子供のように顔を皺わらせて笑った。
「劉君はあまり飲めないのだったね。無理に飲むとどうなるんだい?」
惣太郎がブランデーグラスを揺すりながら訊いた。
「すぐに前後不覚になってしまいます。あとで聞きますと、とても元気よくなるそうですが、自分では覚えておりません。二、三杯飲むと、これが限
度だというように頭が重くなってきて、それを過ぎると、あとは忘れてしまうのです。自分の行動を覚えていないというのは恐ろしいことです。それ
で、あまり飲まなくなってしまったのです」
「酒を飲めば、多かれ少なかれ、記憶は失うものだよ。まあ、今夜は、もう泊まることにして、ゆっくりやろうよ」

劉をけしかけるようにして、ふたりで酒をかわしだしたのは十二時を過ぎた頃だった。自分で云った通り、劉はすぐ酩酊した。酩酊すると暗示にか
かりやすくなるタイプだった。それを惣太郎は巧みに利用した 自分が帰るまでの妻とのことなど、軽々と告白し、死んで詫びると、泣きながら訴
えた。
惣太郎の老獪な誘導で、劉と妻を和室に入れて愛交に入らせるには、それほど時間はかからなかった。

もう休んだ方がいいから……、とシーツの皺を横目で見ながら布団に劉を寝させ、その横に妻に添い寝するように命じたとき、妻は、
「いやよ、こんなに明るいところで……」
羞恥に顔を染める妻を説き伏せて寝させると、劉は自然の反応で、すぐに妻を抱いた。酩酊して眼はつぶっているが、もう惣太郎が、すぐそばで
見ているなどということは眼中にないらしく、着ていた寝巻も下穿も脱ぎ捨てて全裸になって、妻に挑んでいった。
贅肉のない硬く逞しい劉の裸体が、妻に馬乗りになって、妻の衣服を剥がしはじめた。酒を飲んでいない妻はあがらったが、劉には非力だった。

「そんな無茶なことしたら、破れてしまうわ」
薄いブラウスの前ほっくをはずさないで、強引に前を開こうとする劉に妻が叫んだ。
「いいではないか、ブラウスの一枚ぐらい…」
惣太郎が言った時には、もうブラウスは、左右にちぎられて、ぼろきれにようになって、妻の躯の下に落ちていた。
深紅のミニスカートが捲くしげられた格好で、妻は劉のものを受け止めていた。仰向けにされた蛙のように両脚をくの字形に開いたあいだに劉の
腰がはまってい動いていた。惣太郎のものと比較するとひとまわりも、ふたまわりも大きく見える劉の陰茎がまた妻を貫いた。
  1. 2014/12/03(水) 09:06:20|
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花 濫 第13章焼けぼっくり5

劉が旺盛な食欲で料理を片付けるには、さほどの時間はかからなかった。  
低く構えたカメラから見える食卓の裏側からは、向かい合って椅子に腰を降ろした二人の下半身が眺められた。                     
妻は淡い茶色のハウスコートに着替えており、劉は惣太郎の木綿の格子縞の浴衣を着ていた。                             

二年前の冬、田宮と浩二を交えた三人の性宴が思いがけなく開かれた時着ていたもので、惣太郎はそれ以来初めて目にするものだった。
学園祭で無理に買わされた服で、薄茶色の地に濃い茶の木の葉模様をあしらった地味なハウスコートだが、一枚の布地を合わせて着たよ
うな頼りないもので、裾は踝まであるものの合せ目のスナップが腰の上までしかなく、ちょっと触れば、はらりと落ちてしまうしどけなさであ
る。そのうえ腰から下は合わせただけだから、椅子に坐ると腰の辺りまで割れてしまう。食卓の下で劉には見えないが、今も妻の下半身は
前から二つに割れて臍の辺りから下があられもなく露出している。椅子から立ち上がる時には、下穿をつけていない股間の淡黒い陰りまで
鮮明に見えている。     

「お酒まだ召し上がるでしょう? 和室に用意するわね」
妻の下半身が椅子から立ち上がった。
ぼくも手伝います」
劉の下半身も立ち上がった。

「いいわよ、しばらく、ここにいてね」
妻が食堂から出て行った。惣太郎はカメラを和室に切り替えた。
和室のカメラは床に置かれた人形ケースの裏に仕掛けられているから、食堂よりさらに低い。どんなに広角にしても立った時には腰から上は
写らない。和箪笥の上もテストしたのだが、そこからはどんなに俯瞰にしても畳の上に寝た二人はとらえられない。

冴子の白い足が見えていた。歩く度に裾が割れて両足が尻のあたりまで見える。広角いっぱいにしたカメラからは、庭側の障子が見える。
障子の前にちゃぶ台が押しつけられ、そこに酒の用意がされている。正面の障子の左側が押入で、両開きの襖の半分が見える。右側は廊下
からの入り口の襖があるが、そこまでは見えない。
押入から妻が布団を出して敷いていた。これから好きな男との情事を楽しむために布団を敷く妻の表情は、酒のせいもあるのだろうが、上気
していて目元も赤く潤んでいる。化粧も前より厚くしていて、光の加減では能面のように見えるときもある。女は化粧を厚くすることで、日頃の
自分を消して別の女になることが出来ると、なにかの本で読んだことがあるのを惣太郎は思い出していた。妻もいまは、自分の妻を消し去って、
劉にふさわしい若く美しい恋人に変身していると思っているのであろうか。

「手伝いますよ」
突然劉の声がした。妻は腰を屈めてシーツを広げようとしていた。カメラの前に劉の浴衣の下半身がにゅっという感じで現れ、やがてしゃがん
だ妻の前で膝を突き、シーツの片方を掴んだ。
劉がシーツを持ったまま、あとすざりをして広げ、開き切ったシーツを二人で引き合っていたが、その動きが俄に止まった。胸の辺りまであげて
シーツを持った妻の視線が、魅せられたように劉に固定されていた。ふたりは森閑とした和室の中で、しばらく視線を交わしたままじっと動かなか
ったが、やがて、同時に堰を切ったような火急さで寄り合うと、敷きかけのシーツをそのままに、抱き合った。

「もう待てない」
せつなそうな声で劉が冴子の耳に囁き、しゃがんだままの冴子の肩を抱いた。妻は、それを待ち望んでいたように、全身の力を抜いて、眠り人
形に化身したかのように睫毛を閉じたまま、がっくりと首の力が抜けた顔を劉の胸に埋め込んだ。
妻の長い髪が銀鼠色の光沢を反射させながら、劉の浴衣から出た毛深い腕を伝ってよじれたシーツの上に流れていた。

劉が脱がせたわけではないのに、どこでどうなっているのか、熱い抱擁に二人が悶えている間に、茶色のハウススーツは、するりと妻の肩を滑
り、胸から腰を剥き出して、シーツの上に藻屑のようになって落ち、丸い肩や豊かな乳房や柔らかそうな腹があふれ出て、劉の腕の中にすべりこ
んできた。
仰向きになった妻に寄り添うように横から裸体を密着させて、乳房を揉みしだきながら接吻をしていた劉が、不意に?全体を妻の下半身の方に
滑らせていった。劉の両腕が閉じて重ねられた太腿にかかって広げにかかった。
「ああそんなあ………明るいのに……」
劉が妻の股の間に顔を入れて、舌をはしらせはじめたとき妻は乱れはじめた。その部分に口と舌を使われることに妻は弱い。それをされると、
きまって乱れてしまう。

「きれいだ……いつも、ここのことを考えていたんだ」
劉は中国人らしい大げさな感嘆のことばを口にし、妻の溢れるもので濡れた繁みの毛むらをかきあげ、舌をチロチロ動かす。
……そして、劉の舌がありとあらゆる秘めやかな部分に触れ、浅瀬をなぞり、深みをうねうね這いまわると、蟻走感にもにた性感はいっそう昴り、
妻は身悶えてしまう。妻は下腹を波打たせ腰をふるわせながら、劉に挿入をせがむ言葉を口にしていた。

劉は妻の顔の横に位置していた自分の腰をずらせて妻の顔に押し当てた。カメラからは男の尻が邪魔をしてよく見えないが、猛けり狂った男を妻
の顔に突き当てているようだった。妻がが上体を起こして、乳房を揺すりながら男の股間を俯かせて、天に向かって憤怒している硬直した陰茎を
両掌で掴み口に含んだ。妻の股間に埋もっていた劉の顔がよじれるようにあがってきて恍惚の表情をみせた。劉が腰をひねって陰茎がまっすぐ上を
向くような恰好になったので、陰茎を含んだ妻の表情も見えるようになった。

妻は、静脈を浮き上がらせた男に白い指を巻き付けて、深々とくわえて舌を巻き付けていた。劉の人並はづれの大きいものはきっと先端が彼女
の偏桃を打っているの違いない。劉の腰が痙攣する。                   
劉は顔をふたたび妻の股間に埋めると、妻の陰部に武者振りついた。妻の両膝が小刻みに震えながら、縮めたり開いたりを繰り返して劉の愛撫
に応えている。やがて妻の膝の開閉が、激しくなった。体液が溢れ出したのか、締めっぽい音が聞こえだした。その音で、劉の欲望は、更に燃え
上がるのが、妻の細い指の絡まった陰茎が、ひくひくと脈動するのでわかった。妻の?からは夥しい体液が、吹き出しているらしく、劉の舌が動く
たびに淫猥な音を立てている。

劉が水中の息苦しさに水面に顔を出すように、妻の股間からときどき顔を挙げると、とめどもなく湧き出る体液が劉の鼻や口を、ぬるぬる濡らした
ているのがよく見えた。妻の白い裸が、ピンクに染まってのたうちまわる。腰が動く度に、濡れた音を立て、体液が劉の顔にふりかかった。劉は、
秘口から舌を抜くと、クレパスに強く顔を押し付け、固く突出している花芯をスルリと口の中に吸い込んだ。
「ひいっ……」妻の腰が、ぶるぶると左右に搖れる。陰毛が劉の顔をざらざらと撫でた。体液は、妻の大腿部の内側から臀部までも濡らし、シ
ーツに大きな地図を作っていた。

妻は仰向きに寝ている。
劉が横から右腕を女の首に巻け、左手は女の左の乳房を握っている。そして右足は女の股間を割っていた。
妻の右腰に劉の隆々と勃起した陰茎があたていた。それは巨大で硬そうに見えた。男の右膝が妻の太腿を大きく割り広げた。左側だけ大きく開かれ
た股間に劉の腰がはいり、やがて大きく硬いものが、妻の陰唇を割ってぬめり込んでいった。 挿入と同時に妻は声をあげた。大きく硬いものはゆ
っくりはいっていって静止していた。それは静止しながら息づいていた。息づいているぐあいがわかった。

劉が妻に入って静止したまま大丈夫か、ときいた。ええ、と妻は答えた。そのとき最初の山がやってきたらしく、妻は、声を絞って泣き声をだした。
劉が体位を替えた。妻の両の脚を掴み、胸のほうに折り曲げた。妻の腰と尻ががシーツから離れる。劉は怒り狂った青い血管をどくろのように浮
かび上がらせて脈動する陰茎をあてがいながら、両手を妻の二本のふくらはぎの内側において、妻の躯を折りたたむようにしてから、欲望を叩き
こむように腰を沈めてそれを埋没させた。劉はなめらかな水飴のような感触のなかにまみれ、しりぞき、そして押し込む動作をはじめた。

妻の全身がふるえ出し、痙攣していた。
ふたりはもう口をきかなかった。劉の息遣いと粘液の音だけが聞こえている。よけいなお喋りは、邪魔なものにしかならない。妻の頭の中も、空
っぽもになっているようだった。
の自分がいつ帰るかということも、いまの妻の脳裡からは消えているはずだ。そのようなことは、どうでもよくなっているにちがいない。いまは、
愛し合うことだけしか考えられない筈だ。
ふたりはこの陶酔と充足感のほかに、いま何もない。それ以外のことは、すべて忘れる。いや、忘れるのではなく、忘れさせられるのだ。男と女
が協同して狂乱の歓喜を、ひたすら目指していた。めくるめく快美感を、貪欲に求め続けている。可能な限り、たくさんの喜悦をむさぼり味わうこと
が、唯一の目的であった。

劉のものは妻の中で、ダイナミックに躍動している。劉は、深く激しい抽送を繰り返す。それが、少しも衰えない。いつまでも、規則正しく続けら
れる。劉が日本人ではないというのが、裸体になると、その強壮な体つきや細い腰や逞しい筋肉の動きや、それにも増して特徴づけられる陰茎の
亀頭の並外れた大きさや太さでよくわかる。
歓喜の表情も日本人より大げさだし、抽送運動も大胆で野生的である。その劉の躍動のたびに、妻は深奥部までいっぱいに満たされているに違
いない。きっと間断なく、貫かれるという感覚なのだろう。自分なら、あれだけ強烈に亀頭が見えるほど
抜いてから、一気に陰茎の根元まで突っ込むという運動を間断なく続けたら、あっという間に達してしまう。それを、延々と続ける精力は日本人には
ない。

もう妻は圧迫感ではすまなくなり、外子宮口を直接突き上げられるという強烈な感覚を味わっているに違い。全身を貫かれるような激烈な刺激で、
性感が頭まで響いていのだろう。
劉は、疲れを知らなかった。その体力には、見ている惣太郎も圧倒された。
夜の冷気が迫って、肌寒さを感じる気温だが、劉の滑らかな肌には汗が浮きでている。それに応じて妻の腰が慣れた動作で貪欲な動きを見せている。
そういう逞しいセックスを、妻はこれまで何度も経験したのだということが如実に見ている惣太郎の心に響いてきた。

劉は体力に任せて、飽くことなく求め抜く。全身を使うようにして、深々と埋め込むという動きが、何百回となく繰り返されている。そういう大型で
動的なセックスというものに、妻は臆することなく応じているのも惣太郎には驚きだった。
妻の性感は、すでに上昇しきっているにらしい。溶岩となった快感美が、いまにも火口から溢れ出すような感覚が、悲鳴に近い嬌声からよくわかる。
溢れてしまえば一気に、エクスタシーへとのぼりつめることになる。

オルガスムスの弱い波が、もう何度も押し寄せているのは、妻の太腿の痙攣する様子でわかる。それがいまは、妻の胎内で小さな中海を作ってい
る。中海の水面は、常に波打っているらしい。
あちこちに、渦巻が生じている陶酔の中海が、そのまま維持されているのであろう。その弱々しく到達しっぱなしの状態に、身を任せているのが妻
の陶酔の極致にる惚けた表情でよくわかる。
妻はバラ色の性感に、柔らかく包まれるのだろう。忘我の境にいて、甘美な夢を見ている朦朧とした顔で、大きく開けた口から涎が顎に流れて光っ
ている。そうした歓喜がいつまでも、妻の身体の芯に溜まっているようだ。そして貪欲にも妻は少しでも長く、その歓喜を味わおうと時間をかけたが
っているのだ。溶岩が溢れそうになるのを、必死になって抑える表情が、ときどき怒りのような緊張しているのが頬の痙攣となっている。。
 
その爆発しかかるものを、堪えるというのがまた新たな快感となるらしい。
妻の嬌声は、瞬時もやむことがない。長短と高低の変化はあっても、妻の声が止むことはなかった。切れ目なしに部屋の空気を震わせていた。苦
しくなって、声を殺そうとして妻は口を結ぶ。くぐもった声が口の中で、呻きのように聞こえる。首を締められているような、呻き声にもなった。それ
らはむしろ奇声になって、唇の間から漏れている。かえって息苦しいように、見ている惣太郎には聞こえる。妻は、また口をあける。空気を裂くように、
甲高い声が吐き出される。

いまの劉は妻の両脚を抱えた体位を崩そうともしない。それが、ほんの少しばかり姿勢を変えた。天井に向けられていた妻の両足を、さらに押し倒
すようにしたのだが、妻の両足の甲が、自分の肩に触れそうになった。妻の身体は、完全に二つ折りにされた。その上に、劉が腰を浮かせてのしか
かる。
劉の体重に、おしつぶされるという感じであった。妻が最も歓迎する姿勢であった。男から完璧に征服されたようなこの体位をとると、妻は精神的
に満足する。肉体的にも、結合感が深まる。劉の巨大な陰茎が真上から埋没して、妻を激しく突き刺している。

妻の声が、一段と狂おしさを増す。頭を押さえて、髪の毛を掻きむしったり、両手を伸ばして、頭の上のベットに縁を握りしめていた。開いた口の中で、
白い歯が震えていた。
妻は次第に噴火を封じきれなくなったらしい。気を反らすどころか、妻は訪れる性感を期待するようになっていた。いつの間にか、甘美な中海が消え
ている。

外海から巨大な波が襲ってくるのを、妻は察知していた。骨までとろけそうな麻痺感が、地面を割るように盛り上がってくるらしい。何が何だかわか
らなくなるような陶酔の感覚を覚えて胎内の噴火を繰り返しているのが、全身の痙攣している情態で判る。
もう我慢できないぞと、妻の朦朧となった表情を見ながら惣太郎は思った。
ついに到着したらしく妻の腹が大波のように激しい起伏を見せ、重い劉の乗った下肢を持ち上げて痙攣している。
劉が狂気したように腰を使いはじめ、苦痛のように眉の間に縦皺を寄せて、大げさな呻き声を挙げはじめた。

「ねえ、一緒よ!」
劉のものが一層太さを増して膨張しながら脈搏のしてるのがはっきりと見える。妻は悲鳴を上げた。そのあとは、あらゆることを口走る絶叫となった。
うねりが生じて、妻の裸身を弾ませた。妻は、首を振り続けた。頭の中まで、甘く痺れているようである。底無しの闇の世界へ、妻のエクスタシーが
引っ張り込まれているようである。         

劉は、さらに大きくて深い律動をはじめていた。
劉の両足が敷布団を踏ん張っているでいるせいか、腰の上下運動が思いがけない激しさで、妻の中へ没入するようすがはっきりと眺められる。
「劉さん!」
大きくのぞけってから、妻は頭を枕に打ちつけた。両手を後頭部に回して、押さえつけるようにする。
妻の股間で最後の勇をふりしぼって狂気のように陰茎が出入りする音が生々しく聞こえ、妻が、知恵足らずの女のように声を上げ、汗を流しながら我慢
出来ない快感波に揉まれ続けていた。
劉の硬い尻を両手で掴み、まるで切り裂いてやるというように尻の割れ目に爪を立てていた。                           

劉が妻の乳房に顔をうずめ、身を強く押し付けたままぴくぴく震えて気を放つのを、妻は不満だというように、自分の腰を激しく揺すってうながしてい
たが、やがて全身を弓のよにしならせて硬直した。                
最後に妻は、ほんの短い間だったが臨終を迎えたように息を止め、微動だにしなかった。
思い切り噴出した後も、劉は妻の中のものをそのままにして妻の上で弛緩していた。             

しばらくして劉が妻に静かな接吻をした。もう劉は「どうだった」とは訊かなかった。長い長い対話をしつくした後のような理解が、ふたりの皮膚
から皮膚を通じて、互いの胸にしっくりとおさまっているようであった。 
二人は裸を平べったく重ねたまま、全身汗みどろで、息も絶え絶えに、死骸のように、身を投げ出していた。征服するがわも征服されるがわも共に斃
れ、あとはひっそりとした中で、瀕死の息づかいだけだけが聞こえていた。妻のからだは、腹の下から突き上げられたせいで、蒲団から畳の上へ上半
身を乗り出し、枕が畳みに落ていた。汗っぽく乱れた髪に覆われた顔が、眉間の皺を深め、虚ろに上吊った瞳に意識のない恍惚とした表情を浮かべ、
何が悲しくてか、長い睫毛に涙の幕を張って、一滴が頬を伝って落ちた。              

ブラウン管を凝視しつづけていた惣太郎は、ほっと、大きな息をついてから煙草に火をつけた。今日の交合は、ある時には艶やかに、ある時には歓
びに、またある時には、凄愴をきわめ、それぞれに男と女の性交の時にのみ、見られる凄艶に輝く美が存在するということを惣太郎は識った。
極色鮮で艶めかしく、交合した男女が、活きて躍動する極色彩の春画の『美』、この『美』は否定出来ない。
いったい美にも倫理の規制があるのか、あってもいいのか、それとも美の極限は醜に繋がるのか。どちらにしても、人間がこの世に生きているという
そのことの奥深くにある、偽りのない真実、人間が生存することの正体が、交合に極致にこそ虚構なくそこに露呈している、と惣太郎は感銘を深めていた。              

よかったわ」                            
劉の体が離れると、妻は心底から堪能したような顔を見せた。情事を始めてからすでに三時間半がたっている。            
劉は、壁ぎわに、どすんと、肩をうちあてながら、妻の横に長々とのびてはいた。
ふたりが死んだ魚のように懈怠したのは、わずか数分で、これですべてが終わると考えていた惣太郎を驚かせた。
ゆっくりと上半身を起き上がらせた劉が、妻に軽い接吻をしたと思ったら、妻が意外にも悲鳴をあげた。おや?、と下半身を見やると、妻の片脚は、
すでに劉の腰のうえにあって、その中心には、深々と劉の陰茎が埋没していた。驚くべき劉の強靭さに、惣太郎は圧倒されてしまった。
妻が身をしならせた。
これでは、二人の終焉はいつになるかわからない、と惣太郎は考えた。

人並みはずれた劉の猛攻も、妻が女である限り果敢に応受する本性が備わっているのだ。それに妻は、劉の絶倫さは、すでに慣れ親しんでいて、い
まや畏伏の状態にある。妻は劉という男に隷属の情態だという事実をまのあたりにした惣太郎の心は動揺していた。
妻を劉から奪い返す必要がある。それは劉より、さらに完璧な男を与えることしか今の惣太郎には考えられなかった。
美食を重ねた果てには、かならず飽食の絶望がくることは解っていたが、いまの惣太郎には、そこまで考えるゆとりはなかった。直情から醒めた惣太
郎には、また激しい歓交にはいったふたりが、いままでの美としてではなく、肉の残滓をどろどろと全身に塗りたくって、腐敗臭を撒き散らしながら交合
しているようで、ふたつの狂った肉塊が蠢くのを、辟易とした感情で視ていた。
  1. 2014/12/03(水) 09:04:42|
  2. 花濫・夢想原人
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花 濫 第13章焼けぼっくり4

カメラをワイドにズームして見る。見慣れた食堂だが、カメラが幼児背丈の視線の高さにあるのと、遠近感が誇張されていて、はじめて見るどこかの家の食堂のように目新
しく眺められる。カメラのすぐ前のアールヌボー調の食卓は眼前に迫って写り、料理が並べられた食卓の裏側や食卓の下に差し入れられた椅子の暗い間を通して、向こうの
明るい壁際に置かれたソフアで絡んでいるふたりが見え、自分が食卓の下に潜んで窺視しているようなスリルがあった。

床に伏せて眺めているように水平な床が彼方まで続いていて、水平線の辺りにソフアが小さく見える。ソフアのすぐ前の床には、ふたりが脱ぎ捨てた衣類が寄せる波のよう
に間近に見えた。妻の深紅のミニスカートと薄緑のカーディガンや劉のズボンなどの大きな波にに混じって、劉の格子模様のパンツと妻の小さな白いスキャンティーが小さく
溶け合うように重なって見えるのが印象的だ。

惣太郎はその時、ふと妻のブラジャーもスリップも見えないのに気づいた。妻はスキャンティー以外下着はつけていなかたのだろかという疑念がわいてきた。
カーディガンを羽織っていたとはいえ、あの薄いシルクのブラウスだけでは、豊満な乳房の陰影や突起が自然と見えることになる。それは当然劉の欲情をそそることを計算
してのことといえる。
自分が帰宅して劉と一緒に夕食をとるはずだたっ時点では、まさかそんな格好をするとは考えられないから、自分が遅くなることを知らせた後ということになる。それはに
劉が来てから電話した直後、妻がちょっと食堂から出たあの時着替えたに違いない。
あの時、妻が食堂に帰ってきて劉の前に姿を現したのを見た彼の表情が、一瞬硬直したように思えたのは、妻の薄いフラウスを透かして乳房が見えたからに違いない。いや
、それだけではない。

妻はブラウスの前のホックさえ外していたのだ。
妻は捨て身で劉を挑發したに違いない。夫の帰る前に劉と結ばれることを心底願っていたのだろう。うぶな劉の躊躇による時間を惜しんだのに違いないと思った。
いつの間に売女のようなことを覚えて……と惣太郎に怒りがこみ上げてきた時、彼はふと劉と妻の関係を思い返した。
二人は初会ではない。互いに身体の隅々まで知り合った深い仲だったのだ。
そう考え直すと、妻の大胆な挑發も劉への甘えの表現と受けとめられる。食堂に入ってきた妻の、あのにこやかな罪のない笑顔がそれを物語っていたではないか。
妻はあの電話で自分の企みを見抜いたのだろうか。それとも最初から機会さえあればその気でいたのだが、自分が帰らないことを知って一層大胆になったのだろうか。
いずれにしても大胆不敵な挑戦である。 

「せっかく忘れていたのに……知らないから…」
今日の劉のことを伝えた時の妻の鼻にかかった言葉が思い出されてきた。惣太郎はカメラをズームアップして慎重にソフアの上を調べようとした。
 リモートコントロールのボタンをゆくりと押すと、まるで自分が食卓の下をしゃがんだまま絡み合ったふたりのいるソフアに近付いていくようにカメラが寄っていく。劉が覆いか
ぶさって、激しく腰を躍動させている下に、妻の白い躯がくねっている。だがソフアの上のどこにもやはり妻の下着は見つからなかった。 

先程までは、片脚をソフアの背に揚げ、もう一方を垂らしていたのが、いまは劉の腰に強く巻き付けて、男の腰の抽送運動の快感を的確に受容するため自分の腰も男の動き
に相応して上下に動かし、その上貪欲にもさらにより一層鋭い快感を得ようと微妙な円運動までしている。フロアスタンドの光がふたりの交合を斜め横から照らしているが、
高感度のビデオカメラは、鮮明にその様子を写し出し、指向性の高いカメラのマイクも交接の微妙で淫猥な粘膜のきしる音を生よりもはっきりと拡大して伝えていた。

ふたりの会話は聞こえない。のぞけった妻の顔を両手で挟んで上から激しい口づけをしていた劉の手から、苦悶の表情でかぶりを振って逃ががれた妻が、
「ああ…いく…」
と叫んだ。その拍子に劉の背がまるまって顔を引き妻の乳房に落とした。  
しばらく揉みあっていた劉が、顔を天井に向けて激痛に耐えているような表情を皺ませたかと思うと、
「もう駄目!……」
と絶句しながら、勇猛な勢いで腰を激しく律動させはじめた。
「いって………いって…」
妻も嬌声を絶え間なく発しながら、両手を男の首に巻き付けて、腰をソフアから浮かせて男の抽送に応えて激しく揺すっていた。

劉の狂気のような動きが最後の瞬間を迎え、放出の微動を開始すると、妻は身体全体をくの字に反らせて男の身体を支えて硬直したが、最後の躍動を終えた劉が、がっくりと
全身を弛緩させて妻のうえに倒むと、互いに神経が通じあってでもいるように、ふたりは同時に硬直を解いて、ぐったりと
重なり合って弛緩していた。

惣太郎はブラウン管の明かりに透かせて腕時計を見た。まだ七時前だった。死体のように微動もしな二人の裸体の密着した腹部だけが、まだ激しい性交運動の余韻を残して大
きく呼吸しいるだけで、辺りがあまりの静寂に包まれて深夜の感じがしたからだった。久しぶりの交歓に劉は敢えなく果ててしまったらしい。
無音のなかで音を探し求めて、カメラの自動集音装置がボリュームをいっぱいにあげるので雑音が激しい。その雑音の中に微かに置時計の
秒針を刻む音だけが聞こえていたが、突然、異様に大きな擦過音が聞こえた。ブラウン管を凝視すると、劉が妻の上から下りているところだった。

ソフアから下りて立ち上がった劉の股間には、まだてらてらと濡れ光っている巨大な逸物が、もう鎌首を持ち上げるていた。
劉が裸のままカメラに近付いて来た。カメラに近付くと次第に大きく写り、やがて下半身だけになる。勃起した男根が反りかえって臍の辺りまで鎌首を持ち挙げて、何かを訴える
ように首を振っていた。劉が食卓まで来ると食卓の下に見える下半身しか見えなくなったが、コップに水を注ぐ音が聞こえた。
「飲む?」
優しい劉の声がして、向こうから、ええ、と弱々しい妻の声がした。劉がソフアまで引き返し、まだ喘ぎを残してソフアに仰向けに横たわったままの妻の前にひざまずいて、口移
で水を与えた。

「ああ…」
劉の裸体の陰で見えないが、水の旨さとも愉楽の余韻ともとれる妻の感嘆の溜め息が聞こえた。劉の頭はしばらく妻の顔の上に落ちたままなのは、あと長い接吻に変わったのだ
ろう。                         
カメラはソフアに向かって中腰になって妻の上に顔を落としている若い劉の壮健な裸体の後ろ姿と、上半身は劉の陰で見えないが、ソフアの上で片膝を立てた脚をやや閉じ加減に
して陰部を隠すようにしている妻の下半身を写していた。
一糸もまとわぬ劉の後ろ姿は、拝むように背中を曲げて妻に接吻をしている。頭は見えないが、背中も腰も脚もむきだしのまま、弓なりに躯を撓めているのが、崇高な祈りを捧げ
ている若者のように清楚に見える。無駄な肉は一切れもなく、名工の刻んだ美しい大理石の像を見るようであった。汗に濡れた肌もなめらかにしめってている。
そこに輝いているものは若さだけだった。      

妻の白い下半身の裸身が、カメラに鮮やかに写っている。最近のビデオカメラは性能がよくなって天井についている明かりだけで白昼のように鮮明に写り、色彩も見事に再現して
いる。
カメラをややアップにして妻の下半身を舐めるようにパンしてみると、二八歳の妻の体が、はじめて見る女体のように見える。こうして子細に妻の裸身を熟視したのは久しぶりだった。
妻の身体は女の盛りの成熟に匂い立っていた。腰のくびれは優しく、乳房はふくよかであった。下腹を覆う淡黒いひろがりにも、大人の匂いがあった。脚を動かすたびに揺れる内
腿の羽二重のような白い肉にも艶がある。ふたりの肢体が美しいだけに、どこかで見た写真集の美しい性愛の場面のように芸術的な匂いさえ漂ってくるような気がする。

やがて美しい男と女の塑像は、生き返ったようにひそひそと聞き取れない会話をはじめた。囁きの合間の含み笑う声だけが大きく聞こえた。
囁きながら劉の手が妻の股間に滑っていった。劉の手が触れると、妻は一瞬股間を広げかけたが、突然、
「さあ……、そうしましょ……」
と、劉の手をを払い除けるようにして起き上がろうとした。劉がすかず手をのべて助け起こした。
なにを約束したのか、二人は明確な目的を持っているように全裸のまま手を取り合って食堂を出て行こうとした。

ドアを開けてから劉が妻の手を引いて引き返すと、食器戸棚の上の時計を振り返って見て、
「まだ三時間もある」
と片腕を上げて喜びの声を上げた。劉に引き戻されよろけた妻が、その反動を利用したように劉に抱きついて、
「三時間しかないわ」
と言ってから劉の背の高い首にぶら下がるようにして自分の方から、短い接吻をした。

ふたりは間もなく笑い声を残して廊下に出て行った。
傍若無人にも、脱ぎ捨てた衣類もそのまま、家の中を全裸のまま我が物顔に出ていくふたりに惣太郎は、腹の底から突き上げるような怒りを覚えた。それは自分に対する不遜な行為
であった。若い劉はともかくとして、世間一般の常識を備えた今まで清純な挙措の正しい人妻だと、自分ばかりか誰でもがそう信じている妻までが、全裸で家の中を男と手を取り合
って騒ぐとは惣太郎にとって思いもよらない妻の行動だった。

妻が落魄したということなのだろうかと惣太郎は考えて見た。女には男に理解出来ない心理がある。
たとえば妻の交歓の時のことを考えてもそれがいえる。あの貞淑な妻が、たとえ夫のたくらみであっても、夫以外の男に次々と躯を開いていった心情の底には、勿論はじめて知った
官能への耽溺があったであろうが、知った淫欲への貪欲な願望を、巧みに夫の強制によって不本意ながら実行させられていると、自分以外の者にも自分もそう信じることで罪の意識
を回避している。

惣太郎自身も、今までは、妻自身はためらいながらも夫の強引な示唆によって、しかたなく男との歓交にはまり込み、その結果として躊躇が何時の間にか、性の官能にのたうってい
るという構図になっていると信じていた。
最初は強引に麻薬を打たれ苦悶していたのが、やがて自ら薬の快感を求めていくのに似ている。妻ももう一人前の淫蕩な女になり果てたということなのだろうか。

秘すれば花で、花がみずからを露に見せてはいけないのだ。それは結果的に、花に魅せられて集まる男達を嫌悪の情にさせるか、ありきたりの花として、なんの感動もなく蜜を食べ
るのに似ている。
だが、妻をそうさせたのも結局は自分の欲望からであって、妻を責めることは出来ないと惣太郎は思わず溜め息をついた。
これから妻をどう導けばいいのだろうか。

ふたりはシャワーでも浴びているらしい。時々妻の悲鳴が浴室独特のタイルに反響する声で聞こえる。惣太郎はふたりはシャワーを浴びながらいちゃついているに違いないと判断して
カメラのスイッチを切り、今まで録画していたビデオを巻き戻して掛けた。サ
ーチを繰り返して、先程の、終わった後の囁きの場面を出しレーシバーをかぶりなおした。
聞き取れない部分をボリュームを上げて見る。雑音がひどくなるが、かすかに囁きが聞こえてきた。

「………お食事を済ませておかなければ………」
「…………お酒は飲みたい………」
「………あのホテルの時に…………」
後は劉が妻の秘所に触ってからの、しどけない囁きだった。

問題は、あのホテルの時に、という言葉だった。何度か聞き返してみたが、そこだけしか聞こえない。劉と妻の関係は、すべてこの自宅だけだった筈だ。劉だけではない。あの留
学生達すべてに言えることだであった。

田宮と伊香保の温泉でのことがあるが、妻をひとりこの家以外で男と逢わせたことはないし、食事さえ外で男とふたりでさせた事もない。………あのホテルの時に………と云ったの
は劉の声だった。あるいは劉が、いつか泊まったホテルの話を妻に聞かせたという何気ない会話だったのかも知れない。だが惣太郎の心にはひっかかるものがあった。

惣太郎は妻が自分に内密で、妻がいそいそと男のもとに出かける場面を想像してみた。そしてホテルの一室で、男と戯れ合っている妻の裸身が目
に浮かんでくる。
その幻の光景は、今まで妻が惣太郎に見せた男達との数々の性交場面の嫉妬と被虐と陶酔の入り混じったある種の恍惚感と違って、背信の憎悪に充ちた嫌悪感しかなかった。そ
れは世間によくあるの浮気妻の頽廃と自堕落な性情と少しも変わらないからであった。
秘宝の妻を他の男に与え、その男が妻に魅せられて狂喜し、また妻も男の礼賛に応えて一層潜めていた自分さえ知らない凄艶さを現し、それによって夫の自分もまた感奮するという、
三人の間に醸し出される親和力が欠如しているからである。

最近流行している夫婦交換には、妻ひとりを男との逢引きに出してやる夫の話しも聞いていた。だがそれは夫が妻を自分の見えないところで他の男と歓交することに、ある種の嫉妬
、羨望、自虐と被虐、陶酔を覚え、妻も夫のそういう性情を満足させ自分も歓びを得るという一体感があるからこそである。
妻の裏切りがあったとすれば絶対に許せないことだ。だが、もし妻の秘事が事実であることが判ったとしたら、お前はどうするのか。
惣太郎は自分自身に訊いてみたが、ただ心の動揺が高まるばかりで返事はなかった。それよりも自分の秘宝を失う恐怖の方が先に立った。決して偽物でない秘宝と信じていたのが
仮面であったと信じたくなかった。冴子という若い妻は、自分にとって残された唯一の秘宝である。それが偽物になってはたまらないという気持ちが強かった。

まだ偽物と決まったわけではない、と惣太郎は考え直した。妻
を責めて告白させることは可能かも知れないが、それで信じていた秘宝が、ただの贋作に色褪せるのが恐ろしかった。
それよりも、妻が自分に秘して男と戯れる光景が目にちらつき、それが目前で他の男に犯されているのを見た時よりさらに強烈な高ぶりになってくるのに我ながら驚いていた。考えて
見れば、今現在の妻も、こうして自分が窃覗しているとは知らずに劉との時をわけ持っているわけで、隠れて男と過ごしたのと変わりはないではないか。ただ違うのは、自分が示唆
し、妻が劉に逢えばそうなることをほのめかしていたという、
自分と妻の間に暗黙の密約が成立していたということである。

だとすると、万一妻が自分の知らない情事をホテルで劉とわけ持ったとしても、その原因は結局自分がつくったことといえる。
妻は劉と今後絶対逢ってはならないなどと夫から言い渡されたことはない。劉や他の学生達に、移転したら一切を関係を断つと約束させたのは自分である。妻は劉とのことも禁じら
れていたわけではないから、偶然でも呼びあってでも会うことに背信を覚えなかったともいえる。ひとつの思いは、なぜ自分にその事実を打ちあけなかったか、といことだけである。

それも、その後、静謐に返った我が家の現状では、前のように性事は話せなかったのではないだろうか。
それより問題は、これからどう妻をあづかうかが問題だった。自分に隠れて密会をさせないためには、前のように情事が気楽に話し合える夫婦関係に戻す必要ある。そのめには妻に
再び性に関して気楽に話し合えるムードを復活させる必要がある。
それは再び妻に充分な性の歓楽を与え、それを容認することだと惣太郎は考えた。一度甘美な蜜を知った女王蜂は、その後絶えず与え続けなければ、大勢の働き蜂に囲まれた巣
からび出して、どこまでも甘美な蜜を探し需め続けると聴いたことがある。妻が味わった甘美な蜜である浩司が関西転勤でいないし、田宮がアメリカに帰っている現状では劉しかない。

当分劉をどう妻に与えるかが問題だ。
また曾ってのように自宅にこさせるか。いやそれだけでは、慣れがあって自分にとって刺激が少ない。自分の了解のもとでなら、外でふたりだけで会わせるのもいいではないか。
妻のバックに超小型のテープレコーダーを忍ばせるか、場所さえ確定すれば無線盗聴器を設置して、邪魔者のいない二人だけの密室での赤裸な歓交を聴くのも面白い。惣太郎は、そ
んな邪妄をしていると、再び激しい昂りに襲われた。
これは自分自身の回春効果も大きいし、一挙両得の話しだと、先ほどの怒りも忘れて悦に入った。

そうだ、妻も例え劉に惚れているといっても、新しい男を与えれば、なお一層の悦楽を知るかも知れない。いやきっと知る。なぜなら女の淫欲は、どんなに理性的な女でも、ひと
たびそうなると理性より躯が勝って、性交の快感には徹底的に実利主義、実質主義になるようにつくられているからだ。
それは女が男より低俗とか言う問題ではなく、子孫を残すために神から与えられた業というものである。暴漢に襲われた時にも、挿入されると、つい快感を感じてしまうのもそれである。
だから妻も劉のように慣れた身体よりも、初めの男に一層強い刺激と快感を感じる可能性は間違いない事実と考えられる。

それならば、この間ふと思い付いたように、帰ってくる後輩の田辺勇夫に妻を抱かせるということも現実のこととして実行していいのではないか。
秘宝をいつまでも自分のものとしておくためにも、妻の愛情を一人の男に集中させるのは危険である。
惣太郎がそんなことを考えながら、またカメラのスイッチを入れた。
だが、モニターテレビには依然として先ほどと同じ人気のない食堂のソフアが写っているだけだった。まだ風呂場か………と思った瞬間、惣太郎は床に散らばっていた脱いだ衣類が
片付けられているのを発見した。

思わず腕時計を見た。ふたりが消えてから、いつの間にか四十分が経過ぎしている。そんなに長くシャワーを浴びているわけがない。
惣太郎は慌ててカメラを和室に切り替えた。だが、和室は電気も付いておらず音もしない。高感度カメラは、わずかな庭からの明かりに、畳が冷たい暗さで静まり返っているのを写
し出しているだけだった。

惣太郎は思い切って、携帯電話を取り上げてダイヤルしながらカメラを再び食堂に切り替えた。
呼出音がしばらく無人の食堂になっていたが、やがて廊下を小走りに近づく足音がして妻が、タオル地のバスガウン姿で現れ、急いで受話器を取った。妻の顔にまだ水滴が付いている。
今までまだ風呂場にいたのである。風呂場でふたりは睦み合っていたのに違いない。
「小泉です……」
妻の声がかすれている。
「おれだ、まだ成田にいる。出発の飛行機が二時間も遅れていて、帰れないんだ。ユーナイテッドだが、機材に故障があって、修理に手間取っ
ているらしいんだ」

まあ、どうするんですか?」
「十二時には搭乗で来るって放送があったから、二時には帰れるはずだ。とんだ目にあったよ。明日は講義があるし、ついていないな。それはそうと劉はどうしている?」
「貴方が悪いのよ………知らないから……」
「もう、したのか?」
ちょっとだけ………だって、劉さん……我慢の限界だったんですもの………」
久しぶりによかっただろう」
「いやね………。そんなに遅くなるんだったら、あたしだって………」
いいではないか。ゆっくり楽しむんだな。なんなら劉を泊めてもいいんだよ」
いまそこに劉はいないのか?」
シャワーを浴びているの……そこでまた……一緒に入る気はなかったんですけど……どうしても入りたいと言うから……」
「思い出の和室で、ゆっくりと楽しんだらいいではないか」
「そうするわ。劉さん遠慮して泊まらないと思うけど……」

妻が正直に実状を報告したことに、惣太郎は気分を良くしていた。お前もいいのだろうと聞きかけた時、開け放たれたドアから劉が裸で現れた。
前は勃起したままだった。劉が妻に目線で訊いている。
「じゃあ、お帰りは二時を過ぎますのね」
妻が横の劉に認知させるように改めて言った。
「お前達が気兼ねなく出来るように、車に乗るときまた電話するから……」
お気をつけてお帰り下さい」

事務的な口調で言って妻は電話を切ると、斜め後ろにいる劉が、待ちかねたように、受話器を置くため腰を屈めた妻を後ろから抱きしめて、
「先生もっと遅くなるの?……二時だとすれば、まだ七時間もあるね」
子供のように無邪気な喜びの声を出して言った。妻は返事がなく、くすん、と笑った。受話器を置いた妻を、くるりと向きを変えさせて抱き取ると、劉は手を下げて妻のバスガウン
の腰紐を解くと、胸の辺りに両手を差し入れてガウンを脱がせた。肩からガウンが滑り落ちて、白い妻の裸身が一度に電灯の光を集めて輝いた。接吻をすませた劉が、劉の首に巻
いていた妻の腕を解いて、一方の手を自分の勃起したものに導いた。すなおにそれを柔らかくり締めてから、
「悪い坊やね……。早くシャワーを済ませて来なさい。頭を洗うのだったでしょう?」
「……残酷だな……途中だったのに……」

「あと、たっぷりと時間があると言ったのは、どなた様でしたかしら……。折角先生が貴方のために注文してくれた酢豚とふか鰭のスープだけでも召し上がらなくては失礼よ」
「うん、時間がたっぷりあると思ったら、安心して、急にお腹が空いた」
「さあ、ちゃんと洗ってきなさい。その間に用意しておきますから……」
まだ勃起したままの男根を、指先で弾いて笑いながら言った。劉が出ていくと、妻も食堂を出て行った。足音から自分の部屋に向かったのが判った。
  1. 2014/12/03(水) 09:02:29|
  2. 花濫・夢想原人
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花 濫 第13章焼け簿ぼっくり3

惣太郎は画面を睨みつけたまま携帯電話機を取り上げ、自宅のダイヤルを回した。
レシーバーに呼出音が響き、妻が画面から遠ざかって行った。電話は食卓の向こうのソフアの横にある。カメラを広角にしてあるので、ソフアのところで電話を取った
妻がいやに遠くに見える。
「もしもし……」
「あら、あなた?………」
乱れた髪をなで上げながら妻が、ちらりと劉に視線を投げて夫からの電話を知らせている。

「まだ銀座だ。食事は終わったんだが、この外人がね、成田に行く方法を知らないっていうんだ。しかたないから、これからタクシーで成田を往復するから、少し遅
くなる」
成田往復ですって?そうすると一体何時にお帰りになるの?」
劉が妻に近づいて行っている。妻が受話器を手で覆って、これから成田往復ですって……、と劉に告げている。
「片道二時間として往復四時間……調布までだと、もうすこしかかるかな。でも高速道路だから、あまり変わらないかも知れないな」
「四時間としても十時過ぎになるじゃありませんか」
「劉君は来たのかい?」
「ええ、いらっしゃっているわよ」

劉が心配そうに妻に更に近づいて肩に手をかけている。
「ちょっと代わってくれ」
妻が受話器を劉に渡す。
「せっかく来てくれて悪いね。ゆっくり遊んでいてくれないか。なるべく急いで帰るが、彼の飛ぶ飛行機が出るのが八時半だから、どうしても十一時近くになると思う」
「それじゃあ、先生、ぼくまた来ます」
いいじゃないか。知らない間でもないし、折角料理も用意してあるんだ。帰るまで必ず居てくれよ」
電話を妻に代わらせてから、
「いい機会じゃないか、ゆっくり楽しんでいいよ」

妻が言葉に詰まった隙に惣太郎は携帯電話のスイッチを切った。
「十一時になるって……」
劉がソフアに座りながら言った。                    
受話器を置いた妻は、一瞬何か考えているようだったが、劉の肩に手をやさしく置いて、 
「ちょっと待っててね」
というと、すんなりと伸びた形のいい二本の脚を揃えてバレリーナのような仕草で一回転すると、ドアを開けて廊下に出て行った。
ひとりになった劉が所在なさげに煙草に火を付けしばらう喫っていると、妻が帰ってきた。ソフアから見上げた劉の顔になぜか緊張がはしるのを惣太郎は見た。妻は出
て行った時と変わらぬ服装で劉の横にぴったりと寄り添って坐った。

ズームを少しアップにしてみると、画面一杯に坐った二人が映った。テレビ画面でみるわが家の食堂で進行している場面が、声を出せば届く近くなのに、なぜか遠い場
所での出来事のように思えた。見慣れた自分の家の食堂も、妻も劉も、テレビドラマの場面のように現実味が薄くも感じられたが、一方ではカメラをアップすると、確実
にすぐ側で窺視している実感があった。

劉が妻の肩に手を掛けて引き寄せた。
お腹が空いたでしょう。もう用意出来ていてよ」            
「え?」                               
「スープ暖めましょうね」                        
劉は、それには返事をしないで、すっと腕をのばし、冴子の上体をひきおこした。ソフアの背に寄り掛かっていた冴子の上体は、一挙に劉の胸の方へなだれこみ、ミニ
スカートから伸びた白い脚が付け根の辺りまで露わになった。
劉がミニスカートの裾を引き下ろそうとするのを阻止するように手を掛けたままの恰好の冴子の躯を、劉は吊り上げるように抱き直し、軽々と自分の膝へ乗せてしまった。
待っていたように全身の力を抜いてしなだれかかった冴子と、ゆっくりと唇を近づけていく劉との間には、慣れ合った親和力が作用しているのが画面からも察しられた。         

唇を合わすのを待ちかねていたように冴子は無抵抗に唇を開いた。カメラをさらにアップして、二人の顔だけを画面一杯に操作すると、冴子の小粒の歯が、すぐ劉の舌
を吸いこみ、柔らかく甘噛みする様子がはっきりと判った。 
冴子は目もとをぼうっと染め上げたあどけない表情で、上向きに劉の接吻を受けていた。
躯の奥から染め上げられたそんな自然な紅の色が映えて、どきっとするほどなまめかしさをそそる。そのくせ、接吻の後の冴子の表情は、何もかもまかせきったという自
己放棄の安らかさをたたえ、線という線がゆるみきって、見ている方で泪のこぼれそうなほど無邪気にかえっているのであった。     

劉はやにわに冴子をソフアの上に押し倒した。劉の突然の行動を予期し期待していたように、冴子が劉の体にすがるように、柔らかく劉を誘て仰向きに倒れた。                     惣太郎が操作した画面いっぱいに、仰向きになった冴子の白い顔が広がった。顔の肌や広くあいたカーディガンの襟から覗いた胸元の肌も、灯が肌を透かすように強く
差し込んで、白く肌目の細かい冴子の肌を、半透明に輝かせて、一層柔らかく艶やかに女らしい魅力を感じさせた。
劉は、その女体を夢中で抱き締め、薄緑のカーディガンの胸元を広げ、なぜか釦を外すしぐさもなくブラウスの胸元を押し開いて顔を埋めていった。

やがて劉はこまやかな手つきで、妻の服をぬがせていった。冴子は人形のように身じろぎもしないでなすままにされていた。それでも、ミニスカートのかくれたホックや
ファスナーを探しあぐねる劉の手を、風のように導いた。

全裸にされた何もつけない冴子の全身を見て、惣太郎は涙があふれそうになった。美しいと思う心の底から、情欲も嫉妬もむしろ萎えそうな清浄な思いに襲われた。
妻の腕が花茎のように伸び、劉の首にまわされた。劉の逡巡が破られたように、ふいに荒々しく自分の身につけたものをはぎとると、劉の逞しい身体が冴子の上に重ね
られた。

前技はなく、ふたりはわずかに唇を合わせただけで、劉がいきなり妻の上で背中を丸くして自分の逸物を冴子に挿入しようとしていた。
妻は脚を広げ十分な受け入れ体制をとっていたが、初な劉は思い通りにいかないらしく焦っていた。
妻の白い手が劉の股間にちらりと見えたと思うと、途端に劉が腰を沈めた。二人の躯が一瞬硬直して一体になり、冴子が、ああ、と声を上げた。
「やっと奥さんとひとつになれた」
感慨を込めて囁くようにいう劉の掠れたこえが入ってきた。二人はしっかりと抱き合ったまま、ゆっくりと動きはじめていた。
わずらわしい日常性を何ひとつ分け合わず、暮しむきの現実的な処世の喜憂を全く共有しない男と女の関係は、はじめから根のない感じで、いつまでも風のままに、どこ
へでも吹き飛ばされてしまいそうなはかなさを持っている。
その危なつかしさ故に、こうした不倫も現実味のない幻想の世界のように嫌みなく見えるのだろうかと惣太郎は、絡み合った二人を眺めながら考えた。       

美しい光景であった。記憶にある何かのバレーのシーンに似ていた。
二人とも全裸だった。
妻は仰向いて、形のいい片脚をはね上げ、もう一つの脚をソフアから、床に落としていた。そのあいだに、背筋の深い溝と臀筋の隆起をみせて、劉が割って入っていた。
褐色の大きなのように臀だけを動かしていた。       

画面を凝視したまま惣太郎は痺びれて立ち尽くした。自分の感情が快楽なのか苦痛なのか、嫉妬なのか悦びなのか、安堵なのか不安なのか、判らなかった。
ただ一つ、はっきりしているのは、陶酔感だった。
それも、苛ら立たしく、苦々しい陶酔だった。ある種の麻薬を服用したときに、おそらく、こんな感覚があるのか。 この瞬間が、永遠に過ぎないで欲しかった。
二人に気付かれぬ自分の存在に満悦していた。出来れば、これがカメラによる窺視ではなく、空気のような透明な存在になって、二人に気付かれづに纏付き、二人の間に
入り込み、二人をそっと、柔らかく、包みたいと心底思った。
  1. 2014/12/03(水) 08:59:16|
  2. 花濫・夢想原人
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花 濫 第13章焼けぼっくり2

調布市の郊外であるこの辺りのは、最近まで雑木林であった。惣太郎の父が家を建てた昭和三十年ころから、雑木林が拓かれはじめて、今ではわずかにこの家
の付近にしか残っていない。
この納屋のある裏に百坪ばかりの雑木林を残したのは、自然にの憧憬した父であった。今では裏に建った家との目隠し役目しかない林だが、初
夏になると、生き残りのしもつげの花が咲く。今も納屋に入るため雑木林の小路を通ったが、しもつげのこんもりとした茂みが、仄赤く染まりはじ
めていたのを惣太郎は思い返していた。

納屋は、惣太郎の古い書籍が埃にまみれて積み重ねてあるのがほとんどであった。時折、書物を探すために、父の代からあった、旧い腰掛け
が置いてある。 今、その机の上にはモニターのテレビが一台とビデオ、それに母屋に設置したビデオカメラのリモートコントロール機器やカメラの切り替えスッチの
器具などが雑然と置かれている。そべて惣太郎が、ここ数日のうちに妻に内緒で持ち込んだ物だ。

今夜、このモニターに劉と妻の演じるすべてが映し出される筈だった。外は強さを増した初夏の陽光が照りつけているが、ここは薄暗くなにか秘密めいている。
大学の教授ともあろう自分が、この歳になってまで、こんな窺視装置まで苦労して取り付けて、自分の妻と男とのきわどい場面を視ようという自分は、いったいどう
いう男なのだろうかと、自己反省が頭をもたげてきた。

人は朴念仁と自分を思っているだろうが、自分ではそうは思っていない。だが人並外れた好色家とも、漁色家とも思わない。具体的に言えば、据え膳を据えられて
逃げ出すほどの意気地んしでもないが、毎夜遊里を徘徊して女を漁るほどの希代の色好みでもない。
しかし、現に自分がいままで実行してきた性宴の数々の実績は、他人がみれば希代の好事家顔負けの痴態であり、現にこうしてまたもや自分の妻の不倫の実態を盗
み見するために、大変な労苦と費用を割いているということは、やはり色狂いの男といわざるをえないのだろうか。

だが自分では、自分の趣味が少々変わっているとしか思えない。この因果な趣味に取り憑かれたそもそもは、冴子という歳不相応な美しい妻と再婚したからだった。
匿秘している美しい妻を磨く技も歳とともに衰えていた時、ふとした機会に、外の男に犯される妻を垣間みた。妻の凄艶な魅力の虜になった若い雄鹿のような男性の
勇猛な活力に充ちた男に組伏せられて、官能の極致にのぞけける妻が、なんと美しく見えたことか。
それを手始めに、次々と妻を若い男に与えてきた。

突然、惣太郎の胸の中に、さまざまな男に組み敷かれてのたうつ妻の美しい姿態が蘇ってきた。
それぞれの時に自分の脳裡に焼き付けられた猥ら過ぎる狂おしいほどの印画は、いったい何だったのだろう。何に自分は魅入られたのだろう。
今こうして、また新しい刺激を求めて妻を男に与える準備をしていることが、自分に嫌悪感や拒否感をもたずに、逆に胸ぐるしい期待とさえいえるもので自分を苛みな
がら息をつめているのは、もしかしたら妻に自分が果たせなかった強烈な男の愛のかたちを与えたかったからかもしれない。
自分はまだその異様な愛のかたちから逃れられないでいるのだが、いままでの淫猥の極であるあの情景は妻にとっては何だったのだろうか。

従順に自分の指示通りに従った妻の態度はいまだに謎というほかないのだが、自分にわずかでも想像できることといえば、すくなくとも最初は、彼女は性という麻薬
に犯されたとでもいうほかはないような気がする。未知の快楽の深淵に落ち込んで無我のうちに悦楽を貪っていたというのが本音のようだ。やがて一通りの性愛を修得
した後は、妻は自分を抱く代わりに、与えられた若い男を抱くことによって、それをまた夫の自分にみせつけることによって何かを……自分の夫への愛を確認したかった
のだ。

太郎はそこまで考えて、自分が今夜また妻が犯されることで自分もまた犯される歓びを得ようとしているにと似ているかもしれないと思った。それは一見奇怪な姿を備
えているかもしれないが、惣太郎は今そういう形もまた、激しい愛のかたちのうちであることに気付いていた。そ
れが二人だけで交わす愛の行為よりも、もっと深いところで噛み合った契りかも知れないことも自分の身体の痛みのように疑えないものだと思った。

惣太郎は腕時計を見た。いつの間にか納屋の中は薄暗くなっている。
夕闇にすかして見ると五時を少し回っていた。
もう冴子は帰っていい時間だ。冴子は新橋の中華料理屋に今夜劉のための料理を取りに行かせていた。酢豚、鱶鰭スープの旨い店で惣太郎の行きつけの店だったの
で無理に用意させたのだが、三時半に受け取に行くように妻に命じたのも惣太郎の筋書きだった。

惣太郎は今夜の筋書きを綿密に立て、誤算のないよう書き留めてまで念を押していた。土曜日だから二時には学校から帰宅できる。彼が帰った
時は妻は出かけた後になるような筋書きだったが、彼が帰宅したとき妻は玄関を出るところでかち合ってしまった。
「劉は六時に來るのだったね。三時半に新宿でアメリカの大学から来た友人に書類を取りに戻ったんだ。渡したらすぐ帰るから六時には帰られからね……」
「必ず帰って下さいよ」
南部の紫根染めの絞りに、白っぽいつづれ帯びをあわせた妻は、午前中に美容院に行ったらしく、すなおな細いたっぷりの髪を結いあげた洋髪がほんのり乱れて、ほ
つれ毛がこめかみにおちかかっているのがなまめかしく見えた。

そのほつれ毛を掻き上げながら、    
「きっと帰って下さいよ」
夫の企みを見透かすように上目使いで惣太郎の目の奥を覗き見るような目付きで言った。
「自信がないのか?」
惣太郎の揶揄するような質問に、ほんのりと顔を染めただけで出て行った。
三時十分に、惣太郎は予定通り、自宅の電話から新橋の中華料理屋に電話を入れ、妻が着いたら、客と夕食をしなければならなくなったから、先に食べて置くよう
に言付けた。

四時には夕食に買ってきたサンドヴィッチとウイスキーのポケット瓶を持って納屋に入って、カメラのテストを繰り返した。
玄関横の和室の床の間の人形ケースの後ろに隠したビデオカメラの調子がおかしかったが、それも直した。
盗視カメラの設置は、地方に出張して古老の方便での会話を採取するために何度も使っており慣れた作業だったが、家の隅々まで熟知した妻に気付かれづにセット
するのは苦労した。
自分が持っているカメラに学校から借りてきた一台を加えた二台を食堂と玄関横の和室にセットしたが、食堂のは最初食器戸棚の上に隠したが、テストしてみると八畳
間の狭い部屋の俯瞰で死角が多く、慌てて冷蔵庫と壁の隙間の腰の高さに設置た。壁の柱に冴子が掛けた小さなカレンダーのおかげでカメラのレンズは大人の視線を
遮って見えない。

和室の方は人形ケースでうまく隠せた。問題はズームを使った場合の機械音だが、これもカメラをタオルで巻いて、やっと聞こえない程度になった。カメラとこの納屋
のモニターテレビとは無線でつながっており、操作も無線でコントロール出来る。これらの機材の設置には数日を要したが、冴子は一度納屋に入って蛇を見つけて以
来ひとりで入ることはなかったので見つけられる心配はなかった。

納屋の窓は南側に一つだけついていて母屋は見えない。
六月の陽気だから、温度は気にならない。早めに夕食でも食べるかと、惣太郎は用意した毛布に寝ころんでサンドヴィッチの紙箱を開けてレシーバーを耳に挟んだ。
突然レシーバーから食器の音が裂くような硬質の音で聞こえてきた。惣太郎は慌てて起きあがると、机の上のモニターテレビのスイッチを入れた。
テレビには食卓の向こうにあるソフアの一部である模様がクローズアップで映っている。リモコンのズームボタンを押すと、画面が次第に開けて、部屋全体が映り、右
隅に流しに向かっている妻の姿がわずかに映っていた。

妻は帰宅して着替えたらしく、明るい灯の中に、薄緑のカーディガンをふっくらと着ている。肱まで引き上げた袖口からのびた白い腕が、薔薇色に染まっていた。
カーデガンの裾は小さなえぷろんできりっとスカートにしばりつけて、片手に長い料理箸を持っていた。スカートは惣太郎が見たこのない真紅の派手さで、わずかに腰
を覆ったというほどの超ミニだった。後ろから見ると太腿から尻の膨らみが盛り上がる陰りまで露出している。かたちのよ脚は、画面の右端のせいで明確には見えない。

玄関のチャイムが鳴ったのは、それから三十分ばかりたってからだった。ほとんど料理は並べられ、冴子は食堂にはいなかった。
「あら、いらっしゃい」
玄関から妻の声がかすかに聞こえた。劉がなにか言っているが、低い男の声としかわからない。
「急に用事が出来て……」
「いいのよ……」
「わからない……でも、そんなに遅くならないと思うわ」玄関での会話が、切れ切れに聞こえてくるが、テレビの画面は、ひっそりとした食堂の全景だけを冷酷に映
しているままである。

「あっ……」妻の短い声が聞こえた後会話は聞こえなくなった。自動集音装置の付いたビデオカメラのマイクは、音が聞こえなくなると小さな音でも拾おうと自動的に
ボリュームを上げる。雑音に交じって微かに時計の時を刻む音が聞こえていた。玄関で抱擁しているに違いないと惣太郎は昂った気持ちで思った。会話のとぎれたあ
との音のないブランクは、玄関で何かが起こっている証拠だった。

惣太郎にとっておそろしく長い時間に思えた。
突然ドアの開く音が響いて二人が食堂に入ってきた。
妻が先に真っ赤な薔薇の花束を抱いて入ってくると、カメラの方に大きく近づいてきた。微笑している顔が溶けるように和らいでいる。劉は黒いセーターに紺色のズボ
ンを穿き、ネクタイのないワイシャツの胸の釦を外したラフな服装である。

妻がカメラに近づき過ぎて、ミニスカートから下しか見えない。カメラを隠してある冷蔵庫の横に飾り棚があり、そこの大きな花瓶があったのを惣太郎は思い出した。
劉の顔は妻のスカートに隠れて見えないが、やがて劉も妻の方に近づいてズボンだけしか見えなくなった。妻の後ろに劉がぴったりと寄り添った。

「まあ、いい匂いだこと」
なにか花束を持ってきたのだろう。
妻の声がした後、俄に妻の脚がよじれた。劉が後ろから妻を抱いたのだ。
妻の白い脚がしだいに向きを変えて劉と向かい合った。吸い合う唇の音が聞こえた。劉のズボンの脚が妻の裸の脚を割って差し込まれた。全体が見えない苛立ちが惣
太郎をやきもきさせた。
突然妻の逆光で黒く見えるミニスカートの尻の辺りに劉の手が当てがわれ、その手がしだいに股間に後ろから差し込まれた。妻の尻が阻止すようによじれた。
「駄目よ、駄目よ、もう帰ってくるから」
「だって、残酷だなあ、気がくるっちゃうよ」
「我慢して……あたしだって……ほら、こんなに………」
劉の手がミニスカートを捲り上げ、ほとんど尻を露出した恰好で、わずかに股間を覆うだけの小さな白いスキャンティーの中に手を入れようとしていた。妻の白い掌が、
その劉の手を押さえてさらに奥に導いた。
「ね………わかるでしょう……」服を着たままのペッティングは長々と続いた。
  1. 2014/12/03(水) 08:53:41|
  2. 花濫・夢想原人
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花 濫 第13章焼けぼっくり

教え子の田辺勇夫がインドから帰ってくる便りを受け取った日に、悪魔に見入られたように忽然と湧いてきた、妻という自分の秘宝をこの田辺
に鑑定させるという思い付きは、久しぶりに惣太郎の欲望を昂らせた。

しかし、現実に還って、東京での宿泊場所を、自分の家にするように手紙を書きはじめたら、しだいに現実味が薄れ、欲望もおさまってきた。
一時の妄想とはいえ、それはあまりにも非現実的だった。
まだ若く、人一倍健康な田辺のことだから、あるいは妻にぞっこん惚れ込んでしまい、こちらが機会を与えなくても、無理矢理にでも妻を抱く
かも知れない。妻にしても、一年前に知った、あのめくるめくような歓楽の限りを尽くした大勢の男との情交の余韻は、いまでも燻っているは
ずだから、田辺のような男の精を溢れさせた若い男に言い寄られれば、無我になって落ち込んでゆく可能性は充分考えられる。

悪魔の囁きを実行すれば、こちらの思う壷になる可能性は高い。
だが、会ったばかりの男女が、それも先輩の妻という立場の冴子を、いきなり犯すことは常識的にも出来ることではない。
だから、自分が、偶然そうなるような演出をしてやらなければならない。
その方法は、いろいろ考えてみたが、さまざまな演出が思い浮かんだ。どれをとっても実行可能で、確立は高い。

だが惣太郎の逡巡は、成功率よりも心の問題にあった。夫の庇護を信じ切っている妻は、今まで純粋に夫の仕掛けた罠に自らを溺れさせて
きた。決して夫の欲望の犠牲になるとか、夫の企みに便乗して狡猾に自分の欲望を満足させてきたということではない。
最愛の庇護者の夫から甘美な食べ物を与えられるように、男を与えられて満足してきた。

しかし今回妻は夫の居ない場所で、夫にそそのかせられることもなく、自分の意志で他の男を受け入れるわけだから、妻にとってもはじめ
てのケースといえる。純情でありながら男との情交に関しては、普通の人妻では想像もできない豊富な体験の持ち主だから、美味しい食べ
物に引き寄せられる子供のように、善悪や倫理などを超えた、超人間的な欲望のおもむくままに男を受け入れるに違いない。なにしろ貞節と
か貞操という観念を、夫によって喪失させられ、不倫も夫婦関係を円滑に保つための正当な手段という観念が植え付けられている。 

厳格な教育者の父に育てられ、女子短大まで出た冴子に、貞操観念や倫理観念がない筈はない。当然、不倫行為が夫への背信行為であ
ることぐらいは常識的に知っている。それなのに、夫にそそのかされたとはいえ、あれほど容易に大勢の男に溺れ込んでいったということは、
一体どう考えればいいのだろうか。

はたして今までで妻の心の中には、裏切りと欲望との葛藤とか、自分の行為から生じる心の落魄とかに関して悩んだことがあるのだろうか。
たぶんそんなことはないと惣太郎は思う。
 父と二人だけの鄙びた山奥で育った冴子には、性に関しては本質的な意識欠如のようなものがあったのではないだろうか。戦後世代に育
った者だから、昔の深窓の令嬢と違い、性に関する情報は書物や村の若い者達から当然溢れるほど得ていたに違いない。だが、それはあ
くまで観念的なもので、男と女のする情交など、彼女にとっては現実には無縁の世界の出来事だったに違いない。

自分が、夏の夕暮れに冴子の実家で初めて彼女を犯した時に一体どう思っていたのかと、結婚してから訊いたことがるが、
「現実の出来事とは思特になにも考えなかったわ。女が年頃になれば男の人と、そうなるということくらいは識ってましたが、それさえ夢の
ようなことで、とても現実とは思えませんでした。それが、晴天の霹靂のようにわが身に降り懸かってきたわけですから、夜、独りになっても、
まだ夢を見ているような気持ちでした……」
と素直に答えた様子からでも察しがつく。 

田宮からはじまった若い男との遍歴もまた、冴子にとっては青天の霹靂に違いない。冴子の生涯で夢想だにしなかった性宴の深淵につぎつ
ぎと落とし入れられて、その度に妻は激しい驚嘆とめくるめく官能の喜びを味わいながら、この世にこんな世界があったのかと、希望と恐れ
と歓びと悲嘆のうちに、今日を迎えたのだった。

たとえ今度の企みが実現したとしても、妻は、また新しい性の扉が開かれたというくらいにしか受け取らないに違いない。これは安堵でもあ
るが、反面、それを異常とは理解せずに、自分の識らなかった一般世間の裏面での常識的行為として甘受する可能性が強い。

そうなると一体妻の想念はどうなるのか。当分は自分の夫としての強い庇護の下で、そういう異常な感性もまかり通るが、これは世間に通用
するものではない。とすれば、妻は異常者であり妻を異常者に教育したのは自分である。異常者は、自分を正常と思っているから、どこで異
常な自分を平然と現すか知れない危険がある。田辺との企みがうまくいったとしても、妻の側には異常の感情はないのだから、夫の指示がな
くても、自分を需める男が現れて、もし自分も好ましければ、迷うことなくめりこんでいっても、それは夫公認で許されることと信じるだろう。
そうなると後はどうなるか推察が付く。

自分に妻の欲望を充たしてやるだけの能力がないとすれば、妻に自制心がない限り、他の男にそれを需めるに違いない。そしてそれが不道
徳だとか裏切りだとかの観念が欠如しいて、夫もそれを迎合していると信じたら末恐ろしい。
惣太郎がこんどのたくらみを逡巡する原因はそこにあったのだ。

八重洲ブックセンターの二階で書物を探していた劉を見つけて、先に声を掛けたのは惣太郎の方だった。
初夏の汗ばむほどの陽気の日で、ほとんどの客がワイシャツ姿か、スーツを脱いで肩に掛けたりした気楽な恰好で本を漁っている中で、劉
は良家の息子らしく、相変わらずきちんとしたスーツ姿で、髪も整っていた。           

劉が選んで小脇に抱えた本に眼を流すと、それは「アイヌ部族の言語から推察する南方漂流説」という惣太郎が一昨年書いたものだった。
「ほおう、そんなものを読むのかね」
再会の挨拶より先に惣太郎は、そんな言葉を吐いた自分がおかしかった。自分の書いた本など、ほとんどの書店には並んでいないし、また
言語学を専攻する学生以外読む事はないと信じていたから、まして劉のような経済学専攻の一般学生が小脇に抱えているのにまず驚いたわけ
である。

「しばらくです先生……。ああ、これは、最近北海道に旅をしまして、アイヌ部落を訪れた時に、ふと台湾の高砂族を思い出しました。彫り
の深い顔や太い眉、そして体格などにあまりにも似通ったところを発見しまして驚いたいたのですが、その時、ふと、先生からかって、そん
なお話しを伺ったのを思い出しまして、書店で調べて貰いましたら、著書があるいわれましたので頼んでいたのです」

ふたりは客で混雑する本売り場を避けて喫茶室に入った。
「……奥様もお元気でいらっしゃいますか……」
劉が妻のことを言い出したのは、アイヌに関する話題が尽きてからだった。惣太郎は劉がいつそれを話題にするかと心待ちに待っていた。あ
れほど愛し合った女の消息も訊かずに去るような冷淡な青年ではないと、話しの合間に考えていたのだった。もし劉が、妻のことを訊かなかっ
たとしたら、あの激しい愛は劉の虚構であったと思わざるを得ない。秘宝をざれごとで褒めそやされて使い棄られたのでは惣太郎の衿持が許せ
なかった。

だから、劉がいくぶん羞恥に顔を染めて妻の名を口にしたとき、惣太郎は思わず、ほっと安堵のため息が出て、思わず思っても見なかった言
葉を出していた。
「ああ元気だよ。冴子も君がどうしているか心配しているようだ。一度元気な顔を見せにやってこないか」
言ってしまってから、これは大変なことになったと後悔した。

しかし、日焼けした顔をほころばせて白い健康そうな歯を見せて、こちらも安堵の笑顔を見せている劉を眺めていると、一年前の、あの頃の夜が
忽然と甦って、あれからずっと味わっていない、妻と劉の激しい媾合を覗き見した時の、激しい興奮がたまらなく味わいたくなっていた。

テープに残った妻とこの青年の激しい愛媾の場面が思い出される。そうだ、今度はビデオがある。惣太郎は、田辺とのたくらみは逡巡の最中であ
ったが、それでも憑かれたように、盗撮の準備は進めていた。
最新の超小型カメラも買ったし、無線での送信装置の他に、アップやロングなど行うズーム機構を遠隔操作出来る機材も整えてあった。                          

自分はまだ、この青年を愛した妻が、どんな姿態や言葉で愛を告白し男を受け入れているのか見たことはない。もう一度、この青年に妻を抱かせ
ても、そう不足の事態が起きるという心配もあるまい。

妄想に駆られていた田辺とのたくらみよりよほど現実味があるし、月に一回ばかりの申し訳程度の愛撫しか与えていない妻にとっても、このあたり
で一度思いきり欲望の発散をさせる必要もあるのではないか、と惣太郎は千載一遇の機会を得たような感慨で、
「そうだな、今週の土曜日などどうかな。君の好きな天津丼でも作らせておくから……」
上機嫌な口調で言った。

「正直申し上げて、いままでに何度かお宅の近くを徘徊したか知れません。しかし、お約束がありましたから……」
劉は純情さをむきだしにして眼に涙さえ溜めて言った。
「もう来るなと言ったのは、あれは、ヴエンとかラサールなど他の学生に言った事で、君のことは毛頭もそんなことは考えていなかったよ。劉君も
白情だねと思っていたんだ」

自分勝手な口から出任せなことを言って、この若い純情な青年の心を嫐りものにする呵責を心の隅で感じながら、それでも惣太郎は笑顔を絶やさ
ずに言った。
コーヒー茶碗に手を伸ばした劉の男にしてはほそっりとした指を眺めながら、惣太郎は、そのしなやかな指が、曾って妻のすべてを識っていること
が、妙に嫉妬心を誘った。この指が、また妻を狂わせようとしている。いや、狂わせようとしているのは自分だ。折角、安寧な生活に戻っている妻
を、淫蕩の地獄にまた投げ込もうとしている自分は一体なにを考えているのだろう。自分こそ淫狂の亡者になっているのではないか。
妻だけではない、この若い劉も、結局は自分の毒牙の犠牲者なのだ。惣太郎の肚の底で妖魔が、低い声で高笑していた。

夕方惣太郎が帰宅した時、妻は玄関に迎えにこなかった。帰りの道々、劉を誘った結果をどう妻に伝えるか思案しながら、結論のでないうちに家に
着いてしまったので、帰ったよ、といういつもの声が小さかったのは事実だ。
鞄を下げたまま廊下を台所に向かうと、油の強い匂いと派手な揚げものをしている音が聞こえてきた。この音では聞こえないのも当たり前だと、台
所に入ると、妻はガスレンジに向かって天婦羅を上げるのに夢中になっていた。      

今日の妻は、デニムの紺色ミニスカートに、Tシャツだけという軽快な姿だった。
前だけは長いエプロンをしているが、後ろから眺めている惣太郎には、太腿も露なミニスカートから伸びすらりとした脚の白さが、暮れはじめた台所
の暗さをはじきかえすようにそこだけ仄白く輝いているのが眩しく映った。
「あら、お帰りなさい。ちっとも気がつきませんでしたわ」

惣太郎に気付いた冴子が振り向いて匂やかに微笑んで言った。マシマロのような軟らかい感覚が身体のどこにも具っていて、長い調理箸を持ったまま、
自分の額の汗を拭いながら、少し集めの唇を反開きにして笑う時、殊になまめかしさが濃く滲み出た。
妻のように、いかにも二八歳という、爛熟の頂点にある女のからだのボリュームを如実に顕していて、肉感をかげろわせているタイプの女に、知的な
ムードを感じさせるものは少ないが、妻の冴子には軟弱な中に知的なひらめきが添っている。
それが特に若いインテリ男達を魅了しているのだと惣太郎は、妻の笑顔に応えて微笑しながら考えていた。                 

「今まで劉君と一緒だったよ」                     
煮沸する油の中から海老を引き上げている妻の後ろ姿に向けて、惣太郎は言った。長い調理箸で油泡の飛び散る鍋から、こんがりと狐色に揚がった海
老を性急に取り出しかけた妻の手元が狂って、海老が鍋に落ちた。
やはり妻にとって衝撃的な言葉だったのか、と惣太郎が言い放ったまま踵を返そうとしたとき、    
「熱い! 」                             
 油が飛び散ったのか、妻のいかにも惣太郎の言葉を無視したことが歴然と判るような言い方であったのが、去りかけた惣太郎の胸に響いた。

「今度の土曜日に遊びに來るように言っておいたから、彼の好物の天津丼でもつくってやったらどうだい……」                     
劉に会った、という夫の言葉のに昏倒するほどの衝撃をうけて、冴子は一瞬煮えたぎる油をいじっているのさえ忘れた。飛び散る湯泡の激しい破裂音の
中で、聞き間違いではないかと思った。箸であげかけた海老が鍋に落ちて、油の飛沫が手にかかって悲鳴を上げ我に帰った。その直後、夫は、劉が土
曜日に來るから天津丼を作っておけと言い残して部屋を出て行った。             

劉に再会したのは昨年の春だった。街で偶然会ってホテルに行った。その後、なんども彼から会いたいと電話があったし、一度だけ、夫の留守にこの家
までやってきたこともある。
やはり去年の初夏だった。その数日後に、夫の出張の夜に、六本木のレストランで待ち合わせてホテルに行った。別れてから三度、夫に内密で逢い引き
したわけだが、それが夫に知れたのだろうか。それとも、また夫と劉のたくらみで、知らぬのは自分だけだったとでもいうのだろか。

劉と夫が、偶然街で会ったとすれば、それでいいのだが……冴子の中に不安と恐怖が拡っていた。  
昨年のホテルを最後に劉に会っていないのは、劉が厭になったからでも、別れることを二人で決めたわけでも、喧嘩をしたわけでもない。ひとえに劉の
純粋さにほかならない。 
別れて半年目に再会してから三度の逢瀬を重ねてからは、冴子の方が離れ難くなっていた。夫に背信行為してまで劉と内通するということは純な冴子の心
情では考えられないことであったけれども、躯が絶えられなかった。

男達が去ってからしばらくは、まるで色情狂のように、日に何度も衝動的に淫欲が襲ってきた。自慰行為を覚えたのもこの頃である。
男なしの生活は考えられなかった。男という麻薬に犯され禁断症状に狂乱する夜もあった。

はしたないと羞恥にまみれながら夫にせがんだ夜も多い。夫はグロテスクな性具を買い求めてまで、その頃の冴子の狂瀾を鎮めてくれた。だが、半年も
すると、禁断症状もしだいにおさまって、月に一度か二度の淡泊な夫の愛撫だけで過ごせるようようになった時、劉に再会したわけである。
飢餓の中で美食に出会ったように冴子は劉の肉体に溺れて行った。劉とても、はじめて識った女体を取り上げられ、狂瀾状態にあっただけに、めぐりあっ
た冴子に狂喜した。あの三回の逢い引きは生涯忘れられないだろうと冴子は今でも思う。
白昼、明るいホテルの部屋で、互いの身体を確かめ合いながら、夢中で貪った快楽は、死の予感まで感じるほど激烈で甘かった。

それが三回目で切れたのは劉の純情さのほかに、一時帰国したためと、劉が二回目に自宅に来た時に、向かいの家の主婦に見つかり、それが当時まだ
その家に出入りしていたヴエンに伝わったためだった。
ヴエンが強迫まがいの執拗さで冴子に迫ってきた。一度だけ、自宅に押し込まれて、冴子は強姦同然に犯されている。
先生を裏切ることは死ぬほど辛いと、逢い引きを躊躇する劉を冴子が解き伏せて三度目の情交を結んだ後だった。
劉が一時帰国する数日前だった。

ヴエンの前と変わらぬ女を知り抜いた愛撫で抵抗する冴子を陥落させた。気がついたときには、ブラウスは引き裂かれスリップの肩紐は切れて全裸で横
たわっていた。抵抗しているうちに、いつの間にか快感が押し上がってきて夢中にさせられた。何度か失神した。最後は官能の業火にあぶられて悲鳴を上
げたまでは覚えていた。気がついた時に、ヴエンが、ほっそりした裸の身体を冴子の上から降ろしながら、

「劉とあんたが出来ていたのは知っていたんだ。前に劉がこの家に来た後、おれがやってきて、あんたにちょっかいを出した時、本当はやる気なんかなか
ったのだけれど、激しい情交の後の、なんともいえない女の妖艶さが、あんたの身体全体からにじみでていておれを狂わせた。
ちょっと抱きしめると、あんたは本気で抵抗した。その抵抗のしかたが普通ではなかった。
これはまだ劉との後始末もしていないな、と思ったら、おれは狂暴になった。案の定、あんたはズロースさえ穿いていなかった。

今度も、劉が来ていると識ったので、ついその気になんだ。おれはもうじき帰国から、あんたが心配することはないが、劉には、ちょっと用事があるんだ」
「用事ってなんですか?」
「少しばかり金が必要なのでね。あんたとのことをねたに、帰国費用を出さそうってわけだ。あいつの家は台湾の富豪だそうだから、おれが帰ってから数
年暮らせるくらの金はなんでもない……」

後から聞くと、ヴエンは、その時すでに滞在期限が切れていて、その直後、強制帰国させられたそうで、日本にいなかった劉に直接被害はなかったらしい。
冴子は、劉のためにヴエンを恐れた。それでも劉の愛撫が忘れられず、最後に一度だけと、劉に連絡を取ったが、すでに劉が一時帰国した後だった。      
劉の一時帰国は、彼の祖父が死亡したための遺産相続のためで、時間がかかった。中国式の葬儀も何日も続くと最後に劉から聞いた。

劉から帰国したという連絡があったのは、その時から三ヶ月が過ぎた頃だった。逢いたいという劉の言葉にはやる気持ちを抑えて拒否し続けたのは、ひたす
らヴエンへの恐れからだった。あの狂暴なヴエンは冴子が初めて知る凶悪な人間であった。
恥知らずの凶悪なヴエンがまた現れて、自分と劉のことが暴露されたら………と考えると冴子は恐怖で夜も眠れなかった。
最近になってヴエンがとっくの昔に帰国していたと知った。それを知った時、一瞬劉の顔が浮かんだが、平穏な心情に慣れてみると、今更炎はかき立てられ
なかった。

忘れかけた劉が、週末には現れる。そして夫と会っている。
冴子は心の動揺を抑えて夫の部屋に着替えを持って、重い脚を運んだ。

惣太郎は庭の向こうに見える納屋のトタン葺きの屋根の上の暮色の空を眺めながら鞄を机の上に置いた。なぜかトタンを残光に白く染めている納屋が気になっ
た。そうだ、盗視のビデオカメラを設置するなら、あの納屋が一番いいという気がした。納屋の窓が、玄関横の和室にもキッチンにも面している。
もし自分が何かの都合で、劉が来た時不在だったとしたら、ふたりは一体どんな行動をするだろうか。そこには誰にも干渉されない男と女の自然な行為が展
開するに違いない。

恋焦がれていた自分の妻に劉は、やっと逢うことが出来て、若い男の純な全身全霊を尽くして妻を愛撫するに違いない。妻の方も、きっと待ち焦がれて女の身
体にたぎっていた思慕の思いを、さらけ出して応えるに違いない。そこには自分の妻としての意識を忘れた純粋な女としての妻の赤裸々な姿が見えるに違いな
いし、劉にしても、自分への気兼ねもなく、憧憬する女への愛着をあらわに燃やした男の情熱の表現が見えるに違いない。

これこそ自分が望んでいた、妻が他の男にとっても仰羨の的であるという秘宝の真価の証ではあるまいか。惣太郎は、妻の白くしなやかな裸身に拝伏する劉の
姿が見えるようだった。そう考えただけで惣太郎は激しいときめきを覚えはじめていた。                                
「本当に劉さんがくるのですか」
後ろで妻の落ち着いた声がして惣太郎は我に返った。
「逢いたくないのか?」
返事はなかった。

惣太郎は煙草に火を付けてから振り返った。襖を開けた暗がりに妻は着替えを捧げるように持って立っていた。白い顔の表情も定かではないが、能面のように無
表情で立っているように惣太郎には思えた。惣太郎は次の言葉を探す合間に煙草を灰皿にすりつけた。
豆腐売りの喇叭がけたたましく通り過ぎて行った。
惣太郎が服を脱ぎはじめると、妻が近づいて後ろからそれを受取ながら、
「どうしてそういうことになったんですか」
と訊いた。尋問するような強さはなかった。

「偶然さ……、偶然会って、つい言ってしまったんだ。お前がいやなら、いつでもよすが……」
また返事はなかった。妻のなかである悶着が燻っているのがありありとわかった。惣太郎はまた言葉に詰まった。会話の途絶えた一瞬の沈黙の中で、惣太郎は
今にも劉がここに出現して、妻を奪ってでも行くような錯覚を覚え昂った気持ちを処置する方法の見い出せないままに衝動的に妻を抱きしめた。
「いやかい?」
妻は夫の胸に顔を埋めたまま、
「また元のようになったら、どうするの?」
くぐもった消えような声だが、否定ではない鼻にかかった甘え声で言った。

妻に告げた時に拒否されるとは考えてもいなかったが、こうもあっさりと迎合の態度をしめすとも思ってはいなかった。抱きしめた妻の温もりが、もう期待に弾んで
いる昂りかと思うと、意外にも劉に対して激しい嫉妬が湧いてきた。それと同時に、愛する妻が、自分から離れて、恋しい男に恋慕の情を露わにしたことに倒錯した
自虐の興奮を覚えた。

惣太郎は、久しぶりに青年に還ったような性的興奮が突き上げてきて、思わず妻をベットに押し倒した。
荒々しく妻のスキャンティーを剥ぎとりミニスカートを捲り上げて脚を広げて、女陰に口づけした。知らぬ間に妻のそこは溢れつづけていた。劉との再会の期待に妻
は興奮していた。
年齢に多い早漏気味の短い交わりであったが、劉の精悍な身体を想い出してか、冴子はいつになく激しく燃え続けた。
惣太郎が冴子のなかで萎縮をはじめた時、
「せっかく忘れていたのに……知らないから………」
妻の身体の上で弛緩したままでいる惣太郎の耳元で囁くように妻が言った。
  1. 2014/12/03(水) 08:52:11|
  2. 花濫・夢想原人
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花 濫 第12章欲望の果てに3

庭の椿が満開だった。ことしは暖冬だったせいか花付きがいい。買い物に冴子も出かけて、森閑とした土曜日の午後の書斎で、惣太郎は机に
向かったまま、ひとり椿の花の落ちる音を聴いていた。
卓上の原稿用紙の上に一通の書簡があった。先程郵便屋のバイクの音に惣太郎がとってきたものである。大学の後輩である田辺勇夫からのも
のだった。
卒業してから、東京の教職員試験に合格したにもかかわらず、自分から志願して海外青年協力隊に入り、インドを皮切りに、東南アジア各地の
日本語学校を渡り歩いていたのだ。

四〇歳になってから北京の国営の日本語学校の教師になっていた。任期が切れたが、中国政府の要請で、もう三年ばかり延長するが。節目で
もあるので、一度帰国しようと考えていたところ、実家の両親の執拗な要請で、やむなく今回はじめて見合いをする。
生涯独身で遊びたいと考えていたが、自分でもそろそろ年貢の納め時だと思っているから、いい娘なら結婚してもいいと考えている。
今中国ではコンピューター関係の図書が不足しており、その翻訳をしたいから、ぜひ先生のご協力をお願いする。些少だが中国政府からも翻
訳料も支払われる。約一か月先生のご指導をお願いしたい。


東京在住の同窓生である矢島の所に転がり込むはずだったが、胃がんで入院中で駄目だったので、これから下宿先を探すことにしている、とい
う内容だった。
英文科と違って、専攻の少ない彼の専門である言語学教室では、卒業生の名簿を繰るまでもなく、十年前までなら、ほとんどの学生を名前だけ
でなく思い出すことが出来る。言語学教室だが、彼は別の口座で中国語を専攻していた。言語学とか中国語とか、当時、他の学生に人気のない
科目を専攻した方が得だと思って惣太郎と同じところを選んだという彼の打算的な考えが印象に残っている。

背が高く、いつもジーパンをはき、よれよれのシャツを着ており、刻みの深い美しい瞼の陰に男らしさを秘めた眼が、ちょっと凄みをもって見据
える癖のある、野獣のような逞しい青年だった。
 優等生でも学研の徒でもなく、普通の現代風の学生だったから、惣太郎との付き合いも一般的な教師と学生の範疇をでることはなかった。その
上、女子学生を妊娠させて、親からの訴えで教授会で問題になったこともあり、どちらかというと学校としては敬遠したい学生だった。

惣太郎とは、むしろ学校を卒業しからの方が付き合いが深い。数年前に惣太郎が文部省に研究費補助を申請していた「ヒンズー族の語源につい
て」の研究が認可になり、大学から六名の調査隊をインドの奥地に派遣したことがある。惣太郎は団長として学問以外の庶務や現地での食料、宿
などの調達という重荷を背負った。その時、ふと青年海外協力隊員として現地にいた彼を思い出して協力を要請したところ、彼は快諾して、一ヶ月
の滞在中、親身の世話をしてくれて大助かりした。

その時会った田辺は、学生時代よりさらに逞しくなった感じで、青白い顔の多い言語学専攻学生とは思いも及ばない。もう一歩で長髪族とみまち
がえられる長い伸びほういだいの髪で、口髭をはやし、前からすごみのあった視線が雄豹を思わせるような強さを増し、全身が陽灼けした逞しさに
輝いていて、一見アラブ人かインド人のような野生味を帯びていた。反面、学生時代の不良っぽい軽率さがなくなり、律儀で沈着で知性な探検家
のような風貌に変わっていた。

約一ヶ月の間一緒に生活して、学生時代には想像もつかなかった親密な仲になった。その田辺勇夫が帰ってきて、自分に頼ることがあるというなら、
本気でやってやらなければと、またひとつ、聞こえるか聞こえないほどの微かな音を立てて落ちた赤い椿の花を眼で追いながら惣太.
郎は考えていた。

三枚の再生紙らしい粗末な中国の便箋を封筒に戻しかけて、ふと惣太郎の手が止まった。最後の便箋に書かれていた田辺の見合の件が、ふと気に
なった。相手は偶然だが同窓の六年下の英文科卒業の娘で、卒業後は、銀座にあるわが国最大手の旅行会社の本社に勤めていうrOLである、と書
かれていた点である。

あの野獣のような逞しい青年と、銀座のなよやかなOLとを想い重ねた時、なぜか、その見知らぬOLの替わりに、自分の妻冴子が重なったのである。
無意識に重なった、日焼けした田辺の勁逞な身体と妻の軟弱な肢体の幻影に、思わず惣太郎の胸がどきんと動悸を打った。
自分の秘宝を試す機会があった。                    
晴天の霹靂のように、それまで安穏としていた惣太郎の心が乱れはじめてきた。
そうだ、田辺勇夫は冴子を知らない。冴子も田辺勇夫については全く無知である。田辺は今年四〇歳。美しいものを的確に判断する審美眼は備わ
っている。
涯嫁は貰わずに女性遍歴をしたいというほど多情である。実際にその方n経験も豊富で、女を見る目は肥えている。その田辺が冴子をどう見るか。
 
これは重大な事だぞ、と惣太郎は高鳴る新造の音を自分で聴きながら煙草に火を付けた。
野獣のように逞しい田辺が、憑かれたように冴子の白い裸体に重なっていく幻影が、眼の前の出来事のように惣太郎にははっきりと見える。巨樹の
ねじれた根のような頑強で巨大な陰茎が、冴子のふっくらと盛り上がった肉丘の割れ目を強引に開いて突き入っていく。冴子の悲鳴が部屋に響き、か
細い腕が田辺の太い頚に回され、力なく開かされていた冴子の白い脚が痙攣しながら田辺の躍動する腰に、しっかりと巻き付いていく ……。

惣太郎の夢想は、しだいに現実味を帯びて無限に広がりはじめた。
その時には、冴子は最高に美しくなければならないが、二十九歳の女性遍歴も豊かな田辺を果たして惑わすに足りる美しさで対処出来るだろうか。
自分は最高に美しいと信じているが、考えてみれば冴子も、もう二十七歳である。子供も生まないので若さは衰えていない。目尻に皺もないし肌も
輝いている。人並以上に盛り上がった乳房もまだゴム鞠のような弾力を失っていない。腰のくびれやすんなりとした脚や逞しい太腿も魅力的である。
それ以上に惣太郎が自慢に思っているのは、若い男との情交で醸し出された、男に対する無意識の所作である。

無意識というのは、冴子が努力したり演技したりするのではなく、ひとりひとりの男と無垢な心で真剣に交わっている間に体得したテクニックでも
なく、男達から引き出された冴子に潜在されていた天性の淫蕩な媚態が自然のうちに露呈してきたのだった。
例えば、男達が冴子を抱こうとするとき、長い髪の間から上質の香油を溶かしたような艶を湛えた瞳を少し眠らせて凝っと見上げられると、男達
何とも言えず濃い肉感がうごめき出して来て、憑かれたように冴子に吸い込まれる。また、男に磨かれた滑らかで柔らかな肌を、羞恥の姿態でし
をつくるとき、男には冴子の優雅な姿態全体が、香ぐわしい美食を盛った器のように見えて、思わず生唾を呑み込むのを惣太郎は幾度も見ている。

かって劉、ラサールなど、毎晩淫蕩の限りを尽くしていた時に現れた、陰微に落魄した立居振る舞いも最近は消えて、昔の清楚な挙措に還って
いるが、それにしても、一瞬で田辺を収攬するには、まだまだ妻を磨く必要がある。
今更容姿を変えることは出来ない。なんといても妻冴子の女としての魅力は、技巧のない純真な性交の姿態にある。情交時の最高度に魅力ある
冴子を見たのはいつだっただろうかと惣太郎は考えてみた。

いづれも冴子がはじめての男と情交をかわす時の羞恥を含んだ、それでいて純真な大胆さで男を受け入れているときである。いままでの妻の相
手は、妻が好ましいと思っている相手ばかりだから、妻に期待感があった。やっと想いが充たされるという興奮と羞恥が解け合って、あの得も言わ
れぬ淫奔な解けるような姿態になるのだった。

しかし今度は違う。なにしろ見たことも聞いたこともない男が、いきなり目の前に現れて、それと交わるという前代未聞の事態が起こるわけだから、
冴子には期待感も事前の欲望昴揚といったものはない。下手をすれば恐怖に顔を歪め、逃げるかも知れない。
それを事前にどうして調整するかが問題だ。田辺の魅力を妻に教え込んで、妻が先に媚態をとったのでは、秘宝をどう他人が見るか試す事には
ならない。生の妻をそのまま見せなければ意味がない。

だが、どんな秘宝でも、他人に鑑定させる前には、必ず磨き抜いて秘宝の真価を出来るだけ引き出し安くするのが普通だ。しかし女という秘宝
は、どうして磨けばいいのだろう。

惣太郎は、ここまで考え及んで、煙草に火をつけた。もう論文をまとめる意欲は失われていた。立ち上がると、書庫の中から録音テープカセット
収納箱を取り出した。今まで集めた方便を記録したテープの一部である。惣太郎の収集したテープは、北海道のアイヌの各部族から沖縄まで五百本近いが、二十
本ほどカセットの入ったこのケースは、全部未整理と朱で書かれていて番号と記号だけしか打っていない。惣太郎は、その中からRUという記号のカセットを取り出し
て、テープデッキに入れた。
スピーカーからジーツと微かなノイズ音がしばらく聞こえていたが、    

「いやよ……」                           
いきなり妻の短い声が聞こえて、家具の軋るような音がした。妻が何かを拒否している様子だが、その声は決して本気で拒否をしている声ではな
く、なにか甘い響きがある。
「……着物の袂というのは、こういうことをするために開けてあるの? 」
笑いを含んだ劉の声だ。
「馬鹿ね……。ああ……」
妻が劉にどこかを触られて思わずため息を漏らした。その後は、衣類の触れる音や畳の下の板がきしる音に交じって、時々舌打ちをするような
短い唇の吸音が聞こえるところをみると、明らかに妻と劉は長い接吻をしているようである。

時計の振り子の音が聞こえているので、ふたりがそのために毎夜のように使っていた階下の玄関横の和室であることも判った。一体ふたりはどんな
姿態で接吻しているのだろうか。衣類の触れあう音ではなく、あるいは布団が、二人の動きで揺れる音かも知れない。
惣太郎は浩二や田宮の場合のように、妻と劉の媾合の現場にいたことはない。今テープで聞くのと同じように、二階の書斎や、時には和室の襖の
外の廊下で立ち聞きしただけである。

ただ一度だけ、ある冬の寒い夜、書斎にいたら、いつもとは違う、発狂でもしたような激しい妻の嬌声に驚いて、足音を忍ばせて階下に降り、襖
をそっと少し開けて、中の様子を窺い見たことがある。
その時は、胡座をかいて布団の上に坐った劉の上に妻が跨った座位で、ふたりは激しく動いていた。くの字に曲がった妻の両脚が劉の腰を挟んだ
まま激しく揺れていた。火の気もない和室の底冷えの中で二人は全身に汗を流していた。劉の肩に両手を回して長い髪を後ろに垂らしてのぞけった
妻は、かろうじて妻の背に回された劉の両手で上体を支えられていた。

激しい痛みにでも襲われているように眉間に深い立て皺を寄せ、咆哮を放ち続ける大きく開いた口からは涎が流れていた。
ちょうど妻の背が斜めに見える位置で、妻の表情も斜めからしか見えなかったが、劉の顔は斜めではあるが、惣太郎が覗いている襖の方を向いて
いたので、気付かれる恐れがあり、ほんのわずかの時間しか惣太郎は盗み見しなかった。しかし、短い時間だからなおさら、底冷えのする寒い夜
に、火の気もない和室で、全身に汗を流して狂喜の媾合をしてる二人の姿態を、いまでも鮮烈な印象となっている。

「……冬休みの間が長かった。台湾にいても奥さんに会いたくて……、今日ここにきて奥さんに会うと、もう……こうなっちゃって……食事の時なん
か、先生に見つからないかと気がきでなかった……」
「まあ……」
くすん、と笑う妻の声がした。多分、劉が勃起した自分のものへ妻の手を導いたのだろう。
「あたしも会いたくて……。あなたを見た時、思わず顔が紅潮したのが自分でもわかったのよ」
「わかってます。今日の奥さん、いままででいちばんきれいだった……」

切なそうな妻の聞き取れない鼻声がして、ふたりはまた接吻を始めたようだった。テープはしばらくノイズ音しか伝えてこない。
惣太郎は、このテープは、劉が冬休みで台湾に帰省して帰ってきた時のものであることに気付いた。
惣太郎も、あの夜のことははっきりと覚えている。冬休みに入って、浩二は広島に劉は台湾に帰省し、ヴエンもラサールも帰省しない留学生のた
めに開かれた蔵王のスキーキャンプに行って、荒れ狂っていた妻の淫奔な生活が、俄に静謐になった後だった。それまので毎日の乱交は、妻に凄
艶な美貌を与えそすれ、商売女がみせる頽廃や淫蕩な落魄したような変化はなかった。

しかし、惣太郎は約半月の禁欲生活を余儀なくさせられた妻の容貌に、明かな変化が現れているのに気付いた。それまでの昼夜を分かたぬ淫乱
の限りを尽くしているあいだの妻は、平素でも、なにか悦楽の余韻を含んだような目に潤みがあり、妻の全身からは妖し気なメスの匂いが立ちの
ぼり、その原因はどこからと指摘出来ないままに、雰囲気にむせ返りそうになる妖艶さであったが、禁欲を続けると、濡れたようの目の潤みが、
いつの間にか、きらきらと輝いくる。

姿態も、それままでの体液をしたたらせているような湿った軟らかさとは違い、甘酸っぱい若い女の匂いが内部から照りはえてくるような薄い皮膚
が艶やかになり、動作も敏捷になってきた。妖艶さよりも、こりこりとした若い女の肉の匂いに、惣太郎でさえ口内に唾のたまってくるような食欲に
通じる性欲を感じさせるような魅力が出てきた。                             

新年会から惣太郎が帰宅して、ひと風呂浴びて茶の間に戻るため廊下を歩いてきたら、玄関で劉を迎えた妻が、劉に寄り添うようにして茶の間に
入るのとかち合った。その時、昏い廊下から明るい茶の間の灯に照らされた妻の顔を見て、惣太郎は一瞬、それが先ほどまでの妻かと疑うほど輝
いているのに驚いたのを思い出した。

先ほどまで白かった妻の顔が、目元に血の赤さを染め、目がぽっと潤み、全身がどことなく華やかさに匂い立っている。女の精が劉の男に触発さ
れて一瞬にして身体中に拡散したような感じがあった。劉に座布団を出す拍子に腰をひねった姿勢までなまめかしい。そして座布団を受け取るため
に向き合ったふたりの間に、男と女の強烈な吸引力が作用しているのを惣太郎は肌で感じた。

男として忘我でぬめり込んでいきそうな女の魅力があの時の妻にはあった。それは禁欲が限界に達して、若い妻の肉体が男の肉を需めて疼き、悶
々としていた矢先に、予期せぬ恋人の出現に妻の欲望が爆発して、体内のあらゆる性の機能が一斉に活動をはじめたとでもいうような活力に満ちた
姿態だった。どう表面をつくろっても隠しえない妻の血のたぎっりが、女の命のあらん限りの美しさを放出しているといった情態だった。

そうだ、あの時のように、妻を禁欲の極限まで追い込んで置けば、自然と異性を需めて、女として輝きはじめてくる。だが、あの当時とは違って、
今の妻は毎日が禁欲情態である。だから、田辺が来た時に、二人が結ばれるにふさわしい雰囲気だけつくってやれば、妻の方は自然に輝き出すに
違いない。出来れば、前に従兄弟から貰ったままになっている催淫剤の灸を事前に打っておいけば、さらに効果があるだろう。

二本目の煙草に惣太郎は火をつけた。テープは二年前の劉と妻の情交の模様を忠実に再生していた。妻の咆哮が激しくなっている。どういう体位
でしているのかわからないが、さかんに湿った肌と肌が打ち合う音が聞こえている。
問題は、二人の出合をどう演出するかだ。惣太郎は、それを考えただけで、もう動悸がはじまり、全身がぞくぞくと欲望を催し出すのを抑えられな
かった。

もう後へは引けないと惣太郎は考えた。妻の冴子がどう反応するだろうか。あの浩二や田宮や留学生達に狂った妻だから、今度も簡単に陥落する
と考えるのは軽率な気がする。当時は、妻も初体験の歓楽に酔いしれて我を失っていたが、冷静に本来の自分を取り戻している妻が、本気で乗って
くるだろうか。また、独身とはいえ、田辺勇夫は三七歳の甲羅経た男で、あの童貞ばかりだった純情な浩二や留学生達とは違う。一歩間違えば、惣
太郎の人格までおかしく評価される。絶対失敗は許せない。

だが、田宮はどうだったか。あれほど遊び馴れた男でも冴子にめり込んで行ったではないか、と惣太郎は、怯む感情を奮い起こす。
幸い田辺勇夫は酒が好きだ。インドの奥地でも、彼は毎夜の酒だけが楽しみのような男だった。酔うと磊落になる性格の男で、女の話しも自分から
はじめるくらいだ。若い女ひとりが、一か月二千円で雇えるインドでは、自宅に四人の若い女を常時女中に使っていたが、全部に手を付けたという
話しも酔って聞いた。夜の面倒まで見させて二千五百円も払えば充分だったらしい。一晩にどれだけやれるかと、四人の女を並べてやってみたが、
ひとり二回づつでダウンしたと、砂漠の風音を聞きながらのテントの寝酒でしゃべっていたことも惣太郎は覚えている。

惣太郎と一緒にいた間も、現地の部族の若い娘を手なづけて、夜のお伽をさせたのも彼だけである。それも酒がなければ出来ないらしく、飲み過
ぎて酔った晩に限って、娘を買いに付近の部落に出て入った。

娘でも先天的な病気をもったのいるから、身体の隅々まで厳重に調べなければ危ないと、親から買った娘を、テントの外に置いた金盥に湯を入れ
た風呂に入れて、全裸にしたまま自分のテントに連れ込んで行くのを見たこともある。田辺は好色であることは間違いない。その上、あの野獣のよ
うな猛々しい身体付きといい、精悍な動作や、筋肉の盛り上がりといい、性的絶倫な様相であるし、経験の豊富さから察しても技巧的にも優れてい
ると思われる。

それにしても、浩二の場合のように、自分が同席した乱交は無理と考えなければなるまい。酒は好きだが、浩二のように我を忘れるようなこと
はないから、酔うだけ酔わせて、させるわけにもいかない。また、酔った忘我の状態では、秘宝の価値判断は出来ない。
しかし妻が酔うぶんにはいっこうに問題はない。酔ってしどけなく横たわる美しい妻とふたりだけの夜の密室において、どうなるか。これこそ秘宝の
真価が問われる、真迫の鑑定である。

テープの妻の声が断末魔の様相を帯びてきた。今聞こえている場面が自分が垣間みた時だろうか。惣太郎は目を閉じた。向き合って坐わり、しっか
りと抱き合った恰好で、互いに全身に汗を流しながら、狂ったように腰を揺すっていた妻の姿態が思い出される。
自分が同席出来ないとすれば、興味は半減する。自分の妻に惹かれていく男の情態。男によって快楽の極限に追い上げられ酔いしれていく妻。
この状態をどうしても見たい。

自分が部屋にいないとすれば、このテープのように盗聴という手がある。最近買った小型ビデオで盗撮とう方法もある。地方に行って、老人同士の
方便を取材すと時に、最近ではテレビなどの影響で、土地の人間でない物がいると、つい標準語を混じえて話す場合がある。そのためテープを仕掛
けていたのだが、最近、小型のビデオカメラを買って、これを部屋に隠しておいて取材することにした。テープでは拾えない、唇の動きまでが、は
っきりわかるので重宝している。これを使うことにすればいい。テレビカメラからは、電波で受信装置まで映像と音声を送ってくるから、自分の書斎
に受信装置を置けばいい。問題はカメラだ。どの部屋に仕掛けるかが問題だった。カメラは自分が買った物と学校にあるのと二台が使えるから、居
間と田辺を泊まらせる客間に仕掛けよう。だが、もし、酔った勢いで、田辺と妻が使っていた玄関横の和室か妻の部屋に行ったら万事休すである。

和室には、なにか荷物を入れて置いて使えないようにしておく。妻の部屋だけはどうすることも出来ないが、まあ、初対面の者を妻が自分の部屋に入
れる事もあるまいと判断した。
テープが静かになっていた。囁くようなふたりの睦言が流れている。
「愛している……」
「綺麗だ……」。弛緩した躯を並べて横になり、掛け布団を掛けて抱き合って、接吻を繰り返しながらしゃべっているに違いない。

惣太郎は、ともかく田辺勇夫に、遠慮なく自分の家に滞在するように早急に手紙を出すことにして万年筆を握った。書くことによって、夢想の中での
さまよいから、現実がしだいに戻りはじめた。                   

ふと、時計を見ると十一時過ぎだった。もう買い物に出た冴子が帰ってくる時間である。
惣太郎は、立ち上がって秘密のテープをカセットデッキから取り出して仕舞った。これがあることは冴子は知らない。自分だけの秘密である。   
だがもし自分が心臓マヒとか交通事故とかで突然死するようなことがあったら、冴子に分かってしまう。ある時期には処分しなけれならないと思った。 

今の自分にとって、このテープは、わずかに残った男としての欲望を奮い立たせるための最高の催淫剤であるから放棄することは出来ない。せめ
て六十歳になるまでは持っていたい。だが、自分が六十歳になったとき、妻の冴子は四十九歳である。女の四六歳と言えば、一番脂ののった
頃である。その頃には、自分の欲望も失せて、初老の静謐な生活を望むようになっている筈だ。
惣太郎は、若い妻を娶った男が味わう悲哀と恐れを、いま確実に感じはじめていた。
  1. 2014/12/03(水) 08:50:24|
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花 濫 第12章欲望の果てに2

 惣太郎の日曜日の朝は遅い。
 翌日の仕事を気にすることなく、雑誌社や出版社の依頼原稿を書ける土曜の夜は彼にとって貴重な時間である。やすむのが黎明の白む頃に
なることも珍しくはない。若い頃は、翌日のことなど全く気にせず、依頼のあった原稿を徹夜で書きまくり、翌日平気で登校したものだが、五
十歳近くなると、到底そんな芸当は出来ない。
 冴子が嫁いで来た頃には、夕飯の後、夜半まで冴子を抱いて、堪能するまで愛媾の悦楽に耽けり、その後、習慣になっている深夜の珈琲
を二人で楽しんでから執筆にかかったものだが、今では嘘のように思えてくる。
 一二時過ぎのティータイムだけは、今でも続いているが、昔と違うのは、夕食後は互いの存在すらしらぬげに、それぞれ別の部屋でひっそ
りと自分のしたいことに専念していて、男と女の対の住処ともおもえぬ静けさである。ほとんど惣太郎は自分の書斎で執筆を続けており、冴子は
家事を終えると、最近興味をおぼえている趣味の植物画を書くのが習慣になっていた。一二時前になると、冴子が絵を書くのを終えて、
 「お茶にします? 」
 書斎の襖をあけて、机に向かって背を丸くしている惣太郎に後ろから訊く。うん……といえば珈琲で、執筆を一二時で終えるときには、酒がい
い……と答える。

酒だと、冷えきった家に、ぽっと火がついたように、夫婦の会話がはじまり、冴子は安堵するが、珈琲だと、黙って書斎の机の隅に珈琲茶碗と
砂糖をおいてくるだけで、また、もとの静寂が家を包んでしまう。
 そういう夜は、冴子は独り風呂に入り、先にベットに入る。こういう隠遁生活のような静謐に冴子は厭気を憶えるわけではないが、独り冷たい
ベットの中で、あたしは一体なんのために生きているのだろう、と反蒭することが最近よくある。
こういう夫の隠遁のような静謐な生き方は、いまさらはじまったことではなく、冴子の育った実家の父も夫と同じ静謐な隠遁生活だったので、ほ
かの人はともかく、冴子にとっては、それが平常の馴れた生活だった。しかしここ一年半、別世界にまぎれこんだような、男達との荒れ狂うよう
な生活が、冴子自身をつくりかえてしまったのだった。
 これでは老人夫婦の生活と同じではないか。いや、年老いた夫婦の生活でさえ、生活をエンジョイする工夫があるはずだ。夫の生活には慰謝
がない。学者なのだから学研に没頭するのは当然のことだが、もうすこし夫婦の間に意志の疎通がてもいいではいか。夫にとって自分は一体ど
ういう存在なのだろう。

夫が男性を喪失してしまったのであればいざ知らず、つい半年前までは、浩二や田宮、それに劉、ラサール、ヴエンといった若い男達に互し
て自分にいどみかかってくる体力があったではないか。それが半年くらいでにわかに失われるとは考えられない。火をつけておいて平気で急に放
ったらかすほど夫は底意地悪いひとではないのだが……。もしかしたら、夫の中で何か心の葛藤でも起こったのだろうか。
 もしかしたら………、冴子は深紅の絵具をたっぷりと含ませた筆の動きを止めて、ため息をついて考えた。ここ数年、まったく性に関心を示さ
なかった夫が、田宮の一件以来、人変わりがしたように好色で、精力的になってきた。それが、いまでは元の静謐な男に戻ってしまったのは、
夫は自分の妻をほかの男に抱かたせた時にのみ性的興奮を感じる性的性癖の持ち主なのではいのだろうか。もっと善意に解釈すれば、あの刺
激的な性宴に、夫は残った性的エネルギーを消耗し果たしたのかも知れない。
 しかし、夫はそれでいいかもしれないが、火をつけられたままの自分を夫はどう思っているのだろう。それほど無責任な人ではなかったはず
だが……。
 気をとりなおして筆をはしらせていると、遠くでサイレンの音が聞こえていた。深紅のダリアの花を塗っていた冴子の掌がまたとまった。ときど
き、おこりのように突然躯の中の血がたぎりだすことがある。いまがそうだ。突然、禁断症状の薬物中毒患者のように、躯が男の匂いを求めて狂
いはじめる。        
 それを冴子は悪病の発作のようにうけとめて必死にこらえる。しかしいったん躰の血を逆流させる発作がおこると、冴子の顔には血の色がぽっ
と滲みだし、躯が火照って落ちつきがなくなってくる。考えてはいけないと思いながらも、火照りの熱さのなかで冴子は、男達との歓楽の眩暈を
躯が自然に反蒭しはじめ、わが身をもてあましてしまう。過ぎ去った男のことを反蒭することは有夫の女としてはいけないことだ、あれは夢だっ
たのだと考えながらも、そうした観念とは別に?が自然に男を需めてとめどなく潤んでいく。
 いますぐ男が欲しいといった情態ではなかったが、これからさき男なしで生きていけないと思った。夫が相手にしてくれないとすれば、いずれ
別の男で自分を昇華させる以外ないと考えた。                      

 浩二はその後ロンドン出張から帰り、今度は大阪に転勤になっていた。
 二月に一度ぐらいは出張で上京してくる。上京するとかならずこの家に泊まり、当然のように冴子を抱く。この前やってきたときには、夫は千葉
に出張して不在だった。一夜、浩二の肉を包み込んで冴子は飢えをいやした。あれからもう二月過ぎるが、浩二は上京する気配はない。
 田宮は先週一時還っていたアメリカから戻ってきた。しかし近日中に正式にアメリカの大学に帰る事になって、その準備に多忙である。劉やグ
エン達は、思い出したように電話はくれるが、ここにいた時だけで、あとははっきりとけじめをつける、という夫との約束があり、そう簡単には近づ
けない。

 しかし劉には逢いたい冴子は思った。本当は大阪の浩二に一番逢いたかったが、大阪まで行く理由を夫に告げることは不可能だった。劉なら、
いまの下宿も学校も電話番号がわかっているし、逢いたいといえば飛んでくることは確実だった。実は夫の留守中に劉は何度も電話してきていた。
奥さんに逢いたい、死ぬほど逢いたい、と電話の向こうで熱い想いをうったえ続ける声が、冴子の耳に灼ついていまもはなれない。半年前、偶然、
新宿で劉に再会して以来、劉からは何度も電話があった。電話だけでなく、夫のいない時間に、この家に訪ねて来たことさえある。
 あれから半年が過ぎたが、劉はいまでも自分のことを思っているだろうか……。女は、たとえ自分にとって不要で迷惑な男でも、自分のことを
忘れられるのは恥辱だった。まして冴子にとって劉は、忘れることの出来ない存在だったから、その思いは一層深かった。いままでも何度か、今
のように躯が火照ってきた時、こちらから連絡をとってみようかと思ったことがあったが、夫を裏切る恐ろしさの方がさきにたって出来なかったので
ある。 

 劉に明日連絡をとろう………。冴子は、床の間の牡丹の花につぶやいた。わたしが悪いのではなく、私の躯に火をつけた夫が悪いのだから、
夫が逢うことを禁じていても、夫とかかわりのない場所で劉と自分だけの世界で昇華させてもらったとししたら、夫は怒るだろうか。もしそうなっても、
偶然劉に会って、そうなってしまったと言ったら………。夫は、もし怒ったとしても、夫婦関係に亀裂が生じるような激しいものではない筈だ。
 そもそも原因をつくったのが夫なので自分は被害者の立場なのだから……。                    
 そう思いながら、冴子は自分のなかに頽廃が見えて、いつも最後には苦い思いで、劉と逢うのをとどまるのだった。

 今夜は酒にしよう、と惣太郎は冴子に襖越しに告げた。来月の学会で報告する「岡山と広島の方便にみる源平合戦の影響」という百枚近い
レポートを纏めていたが、昨夜まで連日続けていた三学期の期末試験の採点で、疲労が溜っているらしく、これ以上続ける意欲を喪失したのだと
いう。
 欠伸をこらえて、卓上を整理した時、廊下に擦り足の音がした。今夜の冴子は浴衣だなと惣太郎は頭の片隅で思った。着物と洋服では足音が
違う。冴子の場合特に着物の時の足音が楚々としてきれいだった。              
 襖が開いたので、椅子から立ち上がり振り向くと、果して、茄子紺の菊模様の浴衣に縮緬の芥子色の帯をしめた冴子が、片膝を折って、座り
机に料理を載せた盆を置くところだった。風呂からでたばかりらしく、妻の動きに石鹸と化粧の匂いが部屋に立ちのぼった。                        
 やや俯き加減で、横の座り机に銚子や肴を並べている妻の後ろ姿を見おろしながら、惣太郎は椅子に座ったまま煙草に火をつけた。最近、心境
の変化でもあったのか、冴子は腰のあたりまで伸ばしていた長い髪を思いきりよく切って、顎のあたりまでのカールした。そのため、後ろから見ると、
いままで気付かなかった白い襟足が、妙になまめかしく見える。

男達と性宴に狂奔していた頃の、発情の淫糜な匂いを全身からただよわせているような妖しい魅力は、最近なくなったようだが、そのかわりに、
熟した果物のような芳香を放ち、もぎ取られるのを待っているような、瑞々しいしたたるような色気が全身に匂い立ち、大輪の牡丹が咲き誇ってい
るような成熟した女の魅力がでていた。
 もとはほっそりとした身体つきで、清楚な容姿が魅力的だったのだが、最近では、しこしことした固肥りになって、白磁のような光沢のあった肌
が、今ではさらに白さを増し、ぬめぬめと吸いつくような凝脂を浮かせて妖しく照りはえている。それに肩にも腰にも腿にも、女らしいやわらかく
なめらかなまるみがでてきた。

「この間九州出身の学生さんからいただいたからすみです……」      
薄く切ったからすみに、赤い小粒の梅干しをあしらった九谷焼の小皿と、信楽の徳利二本を置いた。
「熱いうちにどうぞ……」
徳利を取り上げ、小首を傾げてにっこりとほほえみながら、わずかに肩をいやいやをするように揺すって、自覚のない女のコケティシュをみせる
妻のしぐさを見て惣太郎は、これでは放っておけないな……、と考えた。

男の女への感情は、最初、生理的に花の蜜に吸いよせられる虫のように、女性への思慕から始まる。惣太郎の冴子に対する感情もここからはじ
まった。続いて思慕は所有に変わった。それは美しいもの、快楽を与えてくれるものへの独占欲であった。

しかし、所有に成功し、絶えず身近に対象があり、愛でているうち、美しさも快楽も麻痺して来る。ここに人と動物の完全な差を見いだすことが
出来る。ひともここまでくると、その所有に飽きて、他の対象を求める者、別の新鮮な視点で、もい一度対象を見直し、その美や快楽を更新しよ
うとする者に別れる。

惣太郎は後者を選んだ。理由は、自分が老いて、もう他の花を捜す力が弱っていることと、対象が、たぐいまれな逸品であるため、丁度、
骨董の銘品のように、自分が見飽きても、他人に見せることで、新たな価値を再発見するように、時には、展覧会に出品して、大勢の他人が涎
垂の眼で対象を見るのを見て、新たな魅力を見いだす。惣太郎の冴子に対する感情はこれだった。
すでに、こっそりと所有して、一人での悦楽に倦怠がきそうであったから、浩二やほかの男達に、こっそりと見せて、冴子の美しさや、良さを再
発見したのであるが、だが………と今は考える。結果的には、満足すべき結果をもたらせてくれたのであるが、それは冴子を思慕していた連中
を選んだので、冴子に夢中になるのは当然のことであった。本当の魅力を引き出すには、展覧会に出して、不特定多数の男達が、冴子の美し
さにどう魅了されるかである。 

初対面の男が妻の魅力に惑乱して、狂ったように妻の身体にむしゃぶるつく。とまどいながらも、悦楽の誘惑に抗しかねて、おずおずと応じ
はじめた妻が、やがて官能の業火に溶かされて咆哮を放って悶え狂う。惣太郎はいま、そんな異常な交合を覗き見ている自分を想像する時、
不意に高まる熱さ、下全身からわきおこる細胞のふくらみ、嵐のような鼓動のたかまり………想像しただけで身悶えするようなこの官能の波浪の
うねりは、一体どういうことなのだろうか。そう考えただけで、どんなことがあっても、ぜひそれを実行してみたい欲望に駆られる。

しかし、妻は骨董ではない。骨董と違うところは、美が不変ではないということである。
他人が美を見つけるのは、個人差があり、それぞれで美の対処も変わって行く。幸い現段階では、冴子という美の対象は、他人に與える度に、
その美しさと魅力を増しているが、果して、全くの第三者に與えた場合、冴子の美しさ、たおやかさ、豊饒な肉体が、賞味されるかどうあか、
これは大きな賭である。

不特定の第三者といっても、古美術に素養のない者に骨董展を見せても、下手をすれば食器と間違えて、それでお茶を飲んだり、飯を喰った
りされてはかなわない。ひょっとすると、扱い方も知らずに割られてしまう恐れもある。
冴子の場合も、対処によっては、壊れる恐れもある。冴子の良さを理解できる素養とは、冴子の純真さを慈しみ、相手も、健康で、清潔で、
後腐れがない、さらに惣太郎も好感の持てる人物で、その上、これまで冴子に逢ったことがない人物であることが必要である。

はじめて出逢った瞬間に、互いに好感の火花が散るような衝撃があり、男は没我になって妻にのめりこんでいく。美の発見は衝撃的なほど効
果的である。出来ることなら、これぞと思う男の前に、妻の美しい裸体を、突然、つきつけて、呆然とした男が、憑かれたように抱きしめる。
そのとき、自分は、妻に魅了されて朦朧となっている男に抱擁されて悶える妻に、どれほど新鮮な魅惑を覚えるだろうか。考えるだけでも身震
いを感じる。しかし、これは無理なはなしである。

いずれにしても妻の飢えをいやさなければならない。浩二は滅多に上京してこないから、田宮に頼むことも考えたが、今の田宮は、帰国を前
にして多忙を極めていた。劉のことも考えないではなかった。妻は浩二と劉とどちらを本当に愛しているのだろうか。多分妻は、いまは劉の方に
愛着を抱いているような気がする。浩二とは、二月に一度でも情を交わすのを許してあるし、もし妻が浩二に逢いに大阪に行くと行ってもたぶん
自分が許可を与えるであろうことぐらい妻は識っているかが、劉とは逢うことも電話で話す子とも禁じてあった。

劉に嫌悪を抱いたわけではない。紳士的で、性格がよく、清潔で若く、いままで妻に与えた男の中では一番好感がもてた。若鹿のような滑ら
かな琥珀の肌と、ひきしまった肢体は男の惣太郎がみても魅了的だったし、第一、やがて学校を出ると台湾に帰るという尾を引かない交際が魅
力だった。いま一番妻の飢えを癒すには適した男であることには違いない。

しかし劉と妻は、あのまま放置しておくと狂う心配があった。肉の関係が出来で、互いが愛し合うのは当然なのだが、浩二や田宮、ラサールや、
ヴエンの場合は、その愛はまだ浮遊状況だったが、劉との場合は極限状況だった。あのままでは二人は一時的にしろ狂ってしまう恐れがあった。
精神的でも、妻が劉の所有物になってしまうのは防がなければならなかった。冴子はあくまで自分の妻であって、自分に寄り添い、自分の意志で
動き、自分のために美しくなければならない。

肉体的にも、精神的にも自分の所有物だからこそ、その蠱惑的魅力が、自分だけでなく他の男をも魅了してやまない最高のものであることを再
発見するために、惣太郎は危険を犯してまで妻を他の男に抱かせたのである。妻が他の男の愛に盲従して、その男の所有物になってしまったら、
すべてが崩壊する。

しかし、と今夜の惣太郎は反蒭していた。あれほど愛し合ったふたりが、本当にあれ以来、ぷっつりと糸が切れたように思いを絶ち切れるものな
のだろうか。妻は自分に従順だから出来るとしても、あの一途な劉が、そう簡単に妻を忘れるはずがない。だが、どう思い返してみても、妻の様
子に不審な点はなかった。あの頃、妻は、充分すぎる官能に堪能していたから、もしかして、劉とのことも、一時の感情であったのかも知れない。
あれだけの数の男に毎日昇華されていれば、一人の男に夢中になる情緒など失われて当然だ。だとすると妻の方から積極的に劉を慕うことはな
いから、劉がしつこく言い寄ってきたとしても、妻が相手にしないことは充分考えられる。

それにしても、劉がその後、言い寄って来たという話は、何でも話す妻の口から洩れたことはない。あれほど夢中になっていた劉が、あれ以後
一度も妻に連絡をとらないはずはない………。
「その後、劉やラサールやヴエンから連絡はないか? 」
惣太郎は杯を差し出しながら妻に訊いた。訊きながら、妻の表情に注意した。しかし、急な話題の転換に驚いて夫の顔を見上げた妻の表情に翳
はなかった。
「ええ、ありません。若い人たちだから、きっともう新しい環境の中で、新しい世界に入って行って、あたしたちのことは忘れてしまったのね、き
っと……」

一瞬さびしそうな表情で眉根を曇らせただけだった。
「逢いたいとは思わないかね」
杯を干した夫の目が、すこし悪戯っぽく微笑して、冴子の顔をのぞき込んでいた。心臓の鼓動が、夫に聞こえはしないかと冴子は思って目を伏せ
た。夫はもともと感の鋭い人だがどうしてわたしの心の奥底を見破ったのだろう。顔が上気して色づいていくのが自分でわかって顔があげられなか
った。

「やはり、逢いたいのか、……そんなに赤くなることはない」
笑いながら夫がいった。もう隠しようがないと冴子は思った。
「だって……、あのまま……でしょう……」
言葉にならなかった。肯定したことで、それまで漠然と考えていた劉への思慕が、突如、冴子の中で現実味を帯び、切実な問題として沸騰してき
た。するために、惣太郎は危険を犯してまで妻を他の男に抱かせたのである。妻が他の男の愛に盲従して、その男の所有物になってしまったら、
すべてが崩壊する。

しかし、と今夜の惣太郎は反蒭していた。あれほど愛し合ったふたりが、本当にあれ以来、ぷっつりと糸が切れたように思いを絶ち切れるものな
のだろうか。妻は自分に従順だから出来るとしても、あの一途な劉が、そう簡単に妻を忘れるはずがない。だが、どう思い返してみても、妻の様
子に不審な点はなかった。あの頃、妻は、充分すぎる官能に堪能していたから、もしかして、劉とのことも、一時の感情であったのかも知れない。

あれだけの数の男に毎日昇華されていれば、一人の男に夢中になる情緒など失われて当然だ。だとすると妻の方から積極的に劉を慕うことはな
いから、劉がしつこく言い寄ってきたとしても、妻が相手にしないことは充分考えられる。

それにしても、劉がその後、言い寄って来たという話は、何でも話す妻の口から洩れたことはない。あれほど夢中になっていた劉が、あれ以後
一度も妻に連絡をとらないはずはない………。
「その後、劉やラサールやヴエンから連絡はないか? 」
惣太郎は杯を差し出しながら妻に訊いた。訊きながら、妻の表情に注意した。しかし、急な話題の転換に驚いて夫の顔を見上げた妻の表情に翳
はなかった。
「ええ、ありません。若い人たちだから、きっともう新しい環境の中で、新しい世界に入って行って、あたしたちのことは忘れてしまったのね、き
っと……」
一瞬さびしそうな表情で眉根を曇らせただけだった。
「逢いたいとは思わないかね」
杯を干した夫の目が、すこし悪戯っぽく微笑して、冴子の顔をのぞき込んでいた。心臓の鼓動が、夫に聞こえはしないかと冴子は思って目を伏せ
た。夫はもともと感の鋭い人だがどうしてわたしの心の奥底を見破ったのだろう。顔が上気して色づいていくのが自分でわかって顔があげられなか
った。
「やはり、逢いたいのか、……そんなに赤くなることはない」
笑いながら夫がいった。もう隠しようがないと冴子は思った。

「だって……、あのまま……でしょう……」
言葉にならなかった。肯定したことで、それまで漠然と考えていた劉への思慕が、突如、冴子の中で現実味を帯び、切実な問題として沸騰してき
た。
「一度逢ってみるかい?」
夫の言葉が、突然、耳元で鐘楼が鳴り響いたように冴子には聞こえ、思わず夫の前もかまわず冴子は涙ぐんでいた。
しかし、その後、このことに関しては期待が裏切られ、冴子は夫から劉の一言も聞くことはなかった。
  1. 2014/12/03(水) 08:48:17|
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花 濫 第12章欲望の果てに

惣太郎の日曜日の朝は遅い。
翌日の仕事を気にすることなく、雑誌社や出版社の依頼原稿を書ける土曜の夜は彼にとって貴重な時間である。やすむのが黎明の白む頃に
なることも珍しくはない。若い頃は、翌日のことなど全く気にせず、依頼のあった原稿を徹夜で書きまくり、翌日平気で登校したものだが、五
十歳近くなると、到底そんな芸当は出来ない。
冴子が嫁いで来た頃には、夕飯の後、夜半まで冴子を抱いて、堪能するまで愛媾の悦楽に耽けり、その後、習慣になっている深夜の珈琲
を二人で楽しんでから執筆にかかったものだが、今では嘘のように思えてくる。

一二時過ぎのティータイムだけは、今でも続いているが、昔と違うのは、夕食後は互いの存在すらしらぬげに、それぞれ別の部屋でひっそ
りと自分のしたいことに専念していて、男と女の対の住処ともおもえぬ静けさである。ほとんど惣太郎は自分の書斎で執筆を続けており、冴子は
家事を終えると、最近興味をおぼえている趣味の植物画を書くのが習慣になっていた。一二時前になると、冴子が絵を書くのを終えて、
「お茶にします? 」
書斎の襖をあけて、机に向かって背を丸くしている惣太郎に後ろから訊く。うん……といえば珈琲で、執筆を一二時で終えるときには、酒がい
い……と答える。

酒だと、冷えきった家に、ぽっと火がついたように、夫婦の会話がはじまり、冴子は安堵するが、珈琲だと、黙って書斎の机の隅に珈琲茶碗と
砂糖をおいてくるだけで、また、もとの静寂が家を包んでしまう。
そういう夜は、冴子は独り風呂に入り、先にベットに入る。こういう隠遁生活のような静謐に冴子は厭気を憶えるわけではないが、独り冷たい
ベットの中で、あたしは一体なんのために生きているのだろう、と反蒭することが最近よくある。

こういう夫の隠遁のような静謐な生き方は、いまさらはじまったことではなく、冴子の育った実家の父も夫と同じ静謐な隠遁生活だったので、ほ
かの人はともかく、冴子にとっては、それが平常の馴れた生活だった。しかしここ一年半、別世界にまぎれこんだような、男達との荒れ狂うよう
な生活が、冴子自身をつくりかえてしまったのだった。

これでは老人夫婦の生活と同じではないか。いや、年老いた夫婦の生活でさえ、生活をエンジョイする工夫があるはずだ。夫の生活には慰謝
がない。学者なのだから学研に没頭するのは当然のことだが、もうすこし夫婦の間に意志の疎通がてもいいではいか。夫にとって自分は一体ど
ういう存在なのだろう。

夫が男性を喪失してしまったのであればいざ知らず、つい半年前までは、浩二や田宮、それに劉、ラサール、ヴエンといった若い男達に互し
て自分にいどみかかってくる体力があったではないか。それが半年くらいでにわかに失われるとは考えられない。火をつけておいて平気で急に放
ったらかすほど夫は底意地悪いひとではないのだが……。もしかしたら、夫の中で何か心の葛藤でも起こったのだろうか。

もしかしたら………、冴子は深紅の絵具をたっぷりと含ませた筆の動きを止めて、ため息をついて考えた。ここ数年、まったく性に関心を示さ
なかった夫が、田宮の一件以来、人変わりがしたように好色で、精力的になってきた。それが、いまでは元の静謐な男に戻ってしまったのは、
夫は自分の妻をほかの男に抱かたせた時にのみ性的興奮を感じる性的性癖の持ち主なのではいのだろうか。もっと善意に解釈すれば、あの刺
激的な性宴に、夫は残った性的エネルギーを消耗し果たしたのかも知れない。

しかし、夫はそれでいいかもしれないが、火をつけられたままの自分を夫はどう思っているのだろう。それほど無責任な人ではなかったはず
だが……。
 気をとりなおして筆をはしらせていると、遠くでサイレンの音が聞こえていた。深紅のダリアの花を塗っていた冴子の掌がまたとまった。ときど
き、おこりのように突然躯の中の血がたぎりだすことがある。いまがそうだ。突然、禁断症状の薬物中毒患者のように、躯が男の匂いを求めて狂
いはじめる。        

それを冴子は悪病の発作のようにうけとめて必死にこらえる。しかしいったん躰の血を逆流させる発作がおこると、冴子の顔には血の色がぽっ
と滲みだし、躯が火照って落ちつきがなくなってくる。考えてはいけないと思いながらも、火照りの熱さのなかで冴子は、男達との歓楽の眩暈を
躯が自然に反蒭しはじめ、わが身をもてあましてしまう。過ぎ去った男のことを反蒭することは有夫の女としてはいけないことだ、あれは夢だっ
たのだと考えながらも、そうした観念とは別に?が自然に男を需めてとめどなく潤んでいく。
いますぐ男が欲しいといった情態ではなかったが、これからさき男なしで生きていけないと思った。夫が相手にしてくれないとすれば、いずれ
別の男で自分を昇華させる以外ないと考えた。                      

浩二はその後ロンドン出張から帰り、今度は大阪に転勤になっていた。
二月に一度ぐらいは出張で上京してくる。上京するとかならずこの家に泊まり、当然のように冴子を抱く。この前やってきたときには、夫は千葉
に出張して不在だった。一夜、浩二の肉を包み込んで冴子は飢えをいやした。あれからもう二月過ぎるが、浩二は上京する気配はない。
田宮は先週一時還っていたアメリカから戻ってきた。しかし近日中に正式にアメリカの大学に帰る事になって、その準備に多忙である。劉やグ
エン達は、思い出したように電話はくれるが、ここにいた時だけで、あとははっきりとけじめをつける、という夫との約束があり、そう簡単には近づ
けない。

しかし劉には逢いたい冴子は思った。本当は大阪の浩二に一番逢いたかったが、大阪まで行く理由を夫に告げることは不可能だった。劉なら、
いまの下宿も学校も電話番号がわかっているし、逢いたいといえば飛んでくることは確実だった。実は夫の留守中に劉は何度も電話してきていた。
奥さんに逢いたい、死ぬほど逢いたい、と電話の向こうで熱い想いをうったえ続ける声が、冴子の耳に灼ついていまもはなれない。半年前、偶然、
新宿で劉に再会して以来、劉からは何度も電話があった。電話だけでなく、夫のいない時間に、この家に訪ねて来たことさえある。

あれから半年が過ぎたが、劉はいまでも自分のことを思っているだろうか……。女は、たとえ自分にとって不要で迷惑な男でも、自分のことを
忘れられるのは恥辱だった。まして冴子にとって劉は、忘れることの出来ない存在だったから、その思いは一層深かった。いままでも何度か、今
のように躯が火照ってきた時、こちらから連絡をとってみようかと思ったことがあったが、夫を裏切る恐ろしさの方がさきにたって出来なかったので
ある。 

劉に明日連絡をとろう………。冴子は、床の間の牡丹の花につぶやいた。わたしが悪いのではなく、私の躯に火をつけた夫が悪いのだから、
夫が逢うことを禁じていても、夫とかかわりのない場所で劉と自分だけの世界で昇華させてもらったとししたら、夫は怒るだろうか。もしそうなっても、
偶然劉に会って、そうなってしまったと言ったら………。夫は、もし怒ったとしても、夫婦関係に亀裂が生じるような激しいものではない筈だ。
そもそも原因をつくったのが夫なので自分は被害者の立場なのだから……。                    
そう思いながら、冴子は自分のなかに頽廃が見えて、いつも最後には苦い思いで、劉と逢うのをとどまるのだった。

今夜は酒にしよう、と惣太郎は冴子に襖越しに告げた。来月の学会で報告する「岡山と広島の方便にみる源平合戦の影響」という百枚近い
レポートを纏めていたが、昨夜まで連日続けていた三学期の期末試験の採点で、疲労が溜っているらしく、これ以上続ける意欲を喪失したのだと
いう。
 欠伸をこらえて、卓上を整理した時、廊下に擦り足の音がした。今夜の冴子は浴衣だなと惣太郎は頭の片隅で思った。着物と洋服では足音が
違う。冴子の場合特に着物の時の足音が楚々としてきれいだった。              

襖が開いたので、椅子から立ち上がり振り向くと、果して、茄子紺の菊模様の浴衣に縮緬の芥子色の帯をしめた冴子が、片膝を折って、座り
机に料理を載せた盆を置くところだった。風呂からでたばかりらしく、妻の動きに石鹸と化粧の匂いが部屋に立ちのぼった。                        
やや俯き加減で、横の座り机に銚子や肴を並べている妻の後ろ姿を見おろしながら、惣太郎は椅子に座ったまま煙草に火をつけた。最近、心境
の変化でもあったのか、冴子は腰のあたりまで伸ばしていた長い髪を思いきりよく切って、顎のあたりまでのカールした。そのため、後ろから見ると、
いままで気付かなかった白い襟足が、妙になまめかしく見える。


男達と性宴に狂奔していた頃の、発情の淫糜な匂いを全身からただよわせているような妖しい魅力は、最近なくなったようだが、そのかわりに、
熟した果物のような芳香を放ち、もぎ取られるのを待っているような、瑞々しいしたたるような色気が全身に匂い立ち、大輪の牡丹が咲き誇ってい
るような成熟した女の魅力がでていた。

もとはほっそりとした身体つきで、清楚な容姿が魅力的だったのだが、最近では、しこしことした固肥りになって、白磁のような光沢のあった肌
が、今ではさらに白さを増し、ぬめぬめと吸いつくような凝脂を浮かせて妖しく照りはえている。それに肩にも腰にも腿にも、女らしいやわらかく
なめらかなまるみがでてきた。

「この間九州出身の学生さんからいただいたからすみです……」      
薄く切ったからすみに、赤い小粒の梅干しをあしらった九谷焼の小皿と、信楽の徳利二本を置いた。
「熱いうちにどうぞ……」
徳利を取り上げ、小首を傾げてにっこりとほほえみながら、わずかに肩をいやいやをするように揺すって、自覚のない女のコケティシュをみせる
妻のしぐさを見て惣太郎は、これでは放っておけないな……、と考えた。

男の女への感情は、最初、生理的に花の蜜に吸いよせられる虫のように、女性への思慕から始まる。惣太郎の冴子に対する感情もここからはじ
まった。続いて思慕は所有に変わった。それは美しいもの、快楽を与えてくれるものへの独占欲であった。
しかし、所有に成功し、絶えず身近に対象があり、愛でているうち、美しさも快楽も麻痺して来る。ここに人と動物の完全な差を見いだすことが
出来る。ひともここまでくると、その所有に飽きて、他の対象を求める者、別の新鮮な視点で、もい一度対象を見直し、その美や快楽を更新しよ
うとする者に別れる。

惣太郎は後者を選んだ。理由は、自分が老いて、もう他の花を捜す力が弱っていることと、対象が、たぐいまれな逸品であるため、丁度、
骨董の銘品のように、自分が見飽きても、他人に見せることで、新たな価値を再発見するように、時には、展覧会に出品して、大勢の他人が涎
垂の眼で対象を見るのを見て、新たな魅力を見いだす。惣太郎の冴子に対する感情はこれだった。

すでに、こっそりと所有して、一人での悦楽に倦怠がきそうであったから、浩二やほかの男達に、こっそりと見せて、冴子の美しさや、良さを再
発見したのであるが、だが………と今は考える。結果的には、満足すべき結果をもたらせてくれたのであるが、それは冴子を思慕していた連中
を選んだので、冴子に夢中になるのは当然のことであった。本当の魅力を引き出すには、展覧会に出して、不特定多数の男達が、冴子の美し
さにどう魅了されるかである。 

初対面の男が妻の魅力に惑乱して、狂ったように妻の身体にむしゃぶるつく。とまどいながらも、悦楽の誘惑に抗しかねて、おずおずと応じ
はじめた妻が、やがて官能の業火に溶かされて咆哮を放って悶え狂う。惣太郎はいま、そんな異常な交合を覗き見ている自分を想像する時、
不意に高まる熱さ、下全身からわきおこる細胞のふくらみ、嵐のような鼓動のたかまり………想像しただけで身悶えするようなこの官能の波浪の
うねりは、一体どういうことなのだろうか。そう考えただけで、どんなことがあっても、ぜひそれを実行してみたい欲望に駆られる。

しかし、妻は骨董ではない。骨董と違うところは、美が不変ではないということである。
他人が美を見つけるのは、個人差があり、それぞれで美の対処も変わって行く。幸い現段階では、冴子という美の対象は、他人に與える度に、
その美しさと魅力を増しているが、果して、全くの第三者に與えた場合、冴子の美しさ、たおやかさ、豊饒な肉体が、賞味されるかどうあか、
これは大きな賭である。

不特定の第三者といっても、古美術に素養のない者に骨董展を見せても、下手をすれば食器と間違えて、それでお茶を飲んだり、飯を喰った
りされてはかなわない。ひょっとすると、扱い方も知らずに割られてしまう恐れもある。
冴子の場合も、対処によっては、壊れる恐れもある。冴子の良さを理解できる素養とは、冴子の純真さを慈しみ、相手も、健康で、清潔で、
後腐れがない、さらに惣太郎も好感の持てる人物で、その上、これまで冴子に逢ったことがない人物であることが必要である。

はじめて出逢った瞬間に、互いに好感の火花が散るような衝撃があり、男は没我になって妻にのめりこんでいく。美の発見は衝撃的なほど効
果的である。出来ることなら、これぞと思う男の前に、妻の美しい裸体を、突然、つきつけて、呆然とした男が、憑かれたように抱きしめる。
そのとき、自分は、妻に魅了されて朦朧となっている男に抱擁されて悶える妻に、どれほど新鮮な魅惑を覚えるだろうか。考えるだけでも身震
いを感じる。しかし、これは無理なはなしである。

いずれにしても妻の飢えをいやさなければならない。浩二は滅多に上京してこないから、田宮に頼むことも考えたが、今の田宮は、帰国を前
にして多忙を極めていた。劉のことも考えないではなかった。妻は浩二と劉とどちらを本当に愛しているのだろうか。多分妻は、いまは劉の方に
愛着を抱いているような気がする。浩二とは、二月に一度でも情を交わすのを許してあるし、もし妻が浩二に逢いに大阪に行くと行ってもたぶん
自分が許可を与えるであろうことぐらい妻は識っているかが、劉とは逢うことも電話で話す子とも禁じてあった。

劉に嫌悪を抱いたわけではない。紳士的で、性格がよく、清潔で若く、いままで妻に与えた男の中では一番好感がもてた。若鹿のような滑ら
かな琥珀の肌と、ひきしまった肢体は男の惣太郎がみても魅了的だったし、第一、やがて学校を出ると台湾に帰るという尾を引かない交際が魅
力だった。いま一番妻の飢えを癒すには適した男であることには違いない。

しかし劉と妻は、あのまま放置しておくと狂う心配があった。肉の関係が出来で、互いが愛し合うのは当然なのだが、浩二や田宮、ラサールや、
ヴエンの場合は、その愛はまだ浮遊状況だったが、劉との場合は極限状況だった。あのままでは二人は一時的にしろ狂ってしまう恐れがあった。
精神的でも、妻が劉の所有物になってしまうのは防がなければならなかった。冴子はあくまで自分の妻であって、自分に寄り添い、自分の意志で
動き、自分のために美しくなければならない。
 肉体的にも、精神的にも自分の所有物だからこそ、その蠱惑的魅力が、自分だけでなく他の男をも魅了してやまない最高のものであることを再
発見欲望の果てに
  1. 2014/12/03(水) 08:44:00|
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花 濫 第11章淫雨止まず3

いよいよトラックが何台もきて荷物を積んで彼ら留学生が去る時、冴子は自宅の玄関で立っていられないほど慟哭し続けた。
妻からもそれぞれの留学生からも、移転後も現在の関係を続けさせて欲しいと惣太郎に何度も申し入れてきたが、惣太郎は頑固に人が変わっ
たきびしさでそれを拒否した。これ以上この淫蕩狂気の生活を妻に続けさせると、やがて妻は精神に異常をきたすと判断したからだった。
「こうなることは判っていたのに……あたし愛してしまったのね、あの三人を」
二日ばかり過ぎて、悲嘆が納まったとき冴子がぽつんと独り言のように言った。

柔和で鄙の素朴な竹人形のように慎ましかった冴子が、この二年足らずの内にみせた変貌ぶりには惣太郎も眼を剥く思いがあった。
特に留学生との情痴の坩堝の中で身を焦がし続けたこの三月の間に、凄愴なまで妖艶さをにじませ出した冴子は、回りの男が思わず吸い寄せ
られるような女の完熟して甘い匂いを撒き散らしていた。
触れればれすぐ落ちる果実のような、淫蕩さが彼女の躯から甘く立ち昇っていた。

昔、遊の女達のほとんどが、荒淫にしだいに容貌も衰え、最後には枯れ木のようになって衰えていく中に、男達の精気を栄養のように吸収して、美
しく輝く女が希にいたというが、冴子も男の精を吸収して光り輝くたぐい希な資質を備えているのではなかろうかと惣太郎は考えはじめていた。

あれほど毎日男と交わっていたのに、いざ男日照りになったら発狂しかねないと惣太郎の危惧は見事にはずれた。いつのまにか昔の、ひっ
そりとした静謐な家庭にふさわしく、これが四人の男と淫蕩の性宴に浸りきって喜悦の嬌声を上げ続けた女とは信じられない冴子の慎ましい
生活ぶりに、惣太郎は女の不思議さを、また改めて知らされる思いだった。

爛れた愛欲の臭気の漂っていた六畳は、いつの間にか元の浩二の部屋にかえっていた。
四月中旬に帰国予定の浩二が、予定の業務が早く済んだので帰国すると電話してきたのは昨日の深夜だった。夢の中で電話の音を訊いてい
た惣太郎は妻の電話の応対の声がいつになく華やいで柔らかいのに驚いて眼を醒ました。

相手は留学生の誰かではないかと危惧したからである。
電話が終わると、惣太郎が眼を醒ましているのを見つけた冴子が、するりと惣太郎の布団に入ってきた。
「浩二さんが明日帰国するんですって」
うきうきと弾んだ声だった。
 
「いまロンドンのヒースロー空港からよ、明日五時成田着ですって……あたしお迎えに行ってもいいでしょう」
「勿論いいさ、冴子ここしばらく寂しかったかい?」
「うん、淋しくないといえば嘘になるけど……今になって思えば、あんな生活って狂っていたのよね………あの最中は判らなかったけど」
「浩二が帰ったらまた彼とはするのだろう」
「うん、でも……浩二さんだって、やがてお嫁さんを貰って別れなければならないのよ、その時のことを考えると……辛くって……もうこの間
のような辛い思いはいや」

「そりゃあ、浩二だってやがてそうなるけど、お前だっていつまでも若い訳じゃない。この間の留学生のことだって、あんな体験をする女はそうざらに
いるものじゃない、きっとお前は歳をとって後悔することがないから、美しく老けていけると思うんだ。そのために今を楽しめばいいと俺は思っている」
「あたしも今頃そう思ってはいたの……でも、あなたに悪くって……」
「前にも言ったように俺はお前がいつまでも、男達から魅力ある女として恋い焦がれるような美しさを保って貰いたい。そのためにはどうしても若い
男との交わりが必要だと考えているんだ」
「あなた本当に浩二さんや田宮さんと続けてもいいのね」
「なんだお前はそんなことを心配していたのか」
「だって……あなたが、あたしやっぱり一番好きなんだもの……あなたに嫌われたらどうしようって考えていたの……あなたがしていいというのなら、
あたしはうれしいわ」

冴子がここ数週間見せなかった媚態を露にして惣太郎の胸に顔を寄せた。
「明日は、俺が早く寝てやろう、浩二と心おきなくするがいい」
「あなた……触って、戻ってきたのよ」
冴子が夫の手を取って自分の股間に導いた。そこはすでにしとどに濡れそぼっていた。
 
「して……お願い……あたし明日の晩を思っただけで興奮して眠れないわ」
女は耐えることの出来る動物だ、男との一番の相違点もそこにあるといわれるが、妻はあの淫蕩で悦楽に満ちたな毎日を決して忘れたわけでも諦め
たわけでもなかったのだ。ただただ堪え忍んでいたのだ。惣太郎は自分に縋るように身を寄せている妻がにわかに愛しくなり、思わず妻を抱き締めて
から、いそいそと妻の着衣を脱がせにかかった。
  1. 2014/12/03(水) 08:39:17|
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花 濫 第11章淫雨止まず2

その獣のように猛烈で助平なヴアンのやりざまを惣太郎は翌日目のあたりに見せつけられたのだった。
自宅の見える小川の橋を渡ったとき、惣太郎は自宅の玄関からそそくさと出ていく男の姿を目撃した。冬の六時過ぎであるからもう辺りは闇に
包まれていて、街灯の暗い光に中に背の高い痩せた男がオーバーの襟を立てて足早に遠ざかって行く後ろ姿が見えただけであるが、ヴエンに
見間違いはなかった。

家に着いて茶の間に入っていくと妻の姿はなく、何気なく続きの六畳の襖を開けると部屋の真ん中に敷布団が一枚敷かれて、その上に薄い腰
巻き一枚纏っただけの妻が向こう向きに俯伏せになってしゃがみ込んでいた。形のいい丸い尻をこちらに向けていて、その尻がぴくぴくと小さく
震えているのが先ず眼には入った。部屋の中はむっとなま暖かい熱気が立ち篭めて、はっきりそれと判る男と女の体液と性交時特有の湿っぽ
く甘酸っぱい生臭さの匂いが強く鼻を衝いた。

「よくみると敷布団の上皺だらけののシーツの中心の辺りに、ぐっしょりと濡れた部分が広がっている。部屋の隅には紅い長襦袢や濃紺の絣の着
物、絹の黄色い帯や白いパンティーまでが脱いだままの形で投げ出されている。
「おい、どうした? 冴子」と傍へ寄ると、
「あっ、あなた」
振り向いた妻の顔は振り乱した髪が顔の半分にかかり、その陰から白眼をはっきりとピンク色に染めてとろんと潤んだ瞳が物憂げそうに見上げ
ていた。

「いまヴエンが出ていったけど、ヴエンに抱かれたんだね」
「そうよ、もうじき主人も帰ってくるからっていったんだけど、丁度家の前を通りかかったからって」
「布団を敷いてあるところを見ると、お前も承知の上でさせたんだね」
「布団は日光に当てたのを今夜の劉さんのためにこの部屋に持ってきてあったので、そのために敷いたんじゃないわ。……でも早く済ますとい
うから、劉さんとかち合ってはまずいと思ってさせたんだけど……来たのは三時よ、早く済ますどころじゃなかったわ……あっ」

冴子は小さな悲鳴を上げると下腹を押さえてうずくまってしまった。
「おい、どうした」
惣太郎は同じ言葉を繰り返した。
「ヴアンさんにされるといつもこうなの、あの人の長いから子宮に突っかけてくるのね、今日はなんだか子宮には入ったみたいなの、痛いった
らないの」
「大丈夫かい?」
「大丈夫よ、もう」
冴子は夫に笑ってみせると、ゆっくりと大儀そうに座り直した。腰巻きが割れて丸い膝小僧の奥に、失禁でもしたように濡れている太腿の内側
が見え、更にその奥の陰毛が、嵐になぎ倒された叢のように粘液の鈍い光を見せていた。その辺りから蒸れるような性臭が立ち昇っていた。

「痛いのか」
「子宮が突き上げられるから元に戻るまで痛みが返してくるのね……最中はこの痛みが物凄い快感に代わるんだから不思議よね……でも平気
よ、いつものことだから」
「こんやは劉君はお休みだね」
「いやよ、このままなんて厭よ……劉さんのためにしたんだから……」

惣太郎は女の躯というものが判らなくなっていた。強靭というか淫蕩というか性愛に対してこれほど貪欲な生きものが他にいるだろうか、
「お前も何度も気を遣ったんだろう……それでも今夜また出来るのかい」
「うん、早く済まそうとしたから、それでよけい気がいってしまたのね……今日は気絶したみたい……今夜の劉さんとの時に、これでは狂うと
思ったらよけいに感じちゃって」
冴子はそう言って照れくさそうに笑った。乱暴に吸われたらしく唇の回りが厚っぽたく腫れたようになっていた。

「あ、立てない」
膝を立てて立ち上がろうとした冴子は、両手で腰を押さえたままへたてたとうずくまってしまった。そして悲しげに夫を見上げると、
「恥ずかしいわあたし」
「いいんだよ立たなくても……でもお前のその姿を見たら俺もしたくなってしまったよ」
「いいわよ、して頂戴……どうせ腰が立たないんだから思いきりやって……」
「でもお前、こんな躯で大丈夫かい」
「こんな躯だからいいのよ、ね、いまならきっといいわ……ねえ、して……」

惣太郎は妻の後ろに廻ると、薄物の腰巻きに包まれた尻を思いきり引き捲った。
燦るい電灯の下に晒された妻の尻の美しさに惣太郎は息を呑んだ。つい最近まで白磁のように冷たく輝いていた尻が、幾分大きくなって柔
らかい皮膚が脂を滲ませてぬめぬめと妖しい光沢を湛えているのだった。
惣太郎はその尻を割って抱き込むと、先ほどからの興奮で我ながら勇ましくいきり立ったものを一気に差し込んだ。
「いい、やっぱりいいわ、凄い」
惣太郎の妻は悦びに声を喘がせていたが、すぐ、喉の奥で「ぐううっ」というような妙な呻きとともに大きく襲ってきた痙攣に身を任せて悶絶
していた。

仕事に疲れた惣太郎の性交は、時間も短く、ヴエンの鉄槌を打ち込むような強烈さに較べると、柔らかな刷毛でくすぐられるような感じだっ
たが、メインディッシュのあとのデザートを味わうような、落ち着いた情緒に冴子は満足していた。


惣太郎が入浴して出てきたとき、やっと起きあがって夕餉の支度をはじめた妻の身を案じながら書斎で調べ物をしていた惣太郎は、九時過
ぎに劉がやって来たのも知らなかった。
「あなた夕飯のお支度が出来ましたわよ」
いつもの透き通った柔らかい妻の声に階下に降りていくと、すでに劉に酒を注いで冗談を交わしながら上機嫌で、足腰もしゃんとした妻が忙
しそうに台所で立ち働いている姿があった。

その夜もいつものように劉と愛の褥で睦み合っていたが、この夜ばかりは冴子の異常な興奮状態から、制する劉の言葉も耳には入らないらし
く、冴子は絶叫し続けていた。二時過ぎに劉が帰って行く音を惣太郎は耳にしたが、いつものように冴子がやってこないので六畳に降りて行っ
て見ると、全裸のまま性交の後の生々しい股間を広げた恰好で、まだ弛緩しきった躯をかすかに痙攣させ続けていた。

「あなた、もう駄目だわ、いき続けなの……とっくに終わったのに、躯が感じたまま、いつまでも続くの……劉さん驚いてりたわ。……けど
門限でしょう、仕方なく心配しながら帰って行ったわ……あなたもう一度抱いて」

いかに女盛りとはいえ、どちらかといえば小柄な女体に秘められた妻の驚異的に靭なスタミナと、そして新鮮な性への願望に目覚めた女として
の自分の妻の底知れない淫欲の深さに惣太郎は舌を巻く想いだった。

冴子の相手の三人の留学生が、かち合う時があるのではないかという冴子の懸念は、幸いにして実現されずに済んだのではあるが、一日の
中に続けざまに三人の相手と躯を交えるということは何度もあるようだった。
殊に惣太郎の千葉に行った日などは、前夜劉との愛媾に身を灼き、午前中にラサールとそして午後訪れたヴエンとにも躯を許し、夜は夜で劉
とまた烈しい愛戯に耽るという有り様だった。

そんな深夜、夫の寝床に入ってきた冴子が、
「ほっと」溜息をつき、
「まるで娼婦ね……あなたで四人目……回数でいくと九回目」

しかし、冴子の肢体のどこにも惣太郎には娼婦のもつ陰湿さは微塵も見られなかった。それどころか明るい瑞々した美しさが日に日に増して
きているようだった。
「こんなに一日中何度も続けざまにおもちゃにされて、あたしどうなってしまうのかしら」
「何人もの男に躰を開いて悲しいかい」
惣太郎が言うと、冴子はくるりとした眼で夫を見ると、
「………これが悲しんでいる顔?」
と、くすっと笑ってみせるのだった。

この淫蕩で爛れるような快楽に満ちた、二四時間中、淫液の臭気が躯中に漂っているような日々であったが、その生活もぷっつりと断ち切ら
れる寮の移転の日を迎えたのは三月の初旬だった。
  1. 2014/12/03(水) 08:37:35|
  2. 花濫・夢想原人
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花 濫 第11章淫雨止まず

冴子がタイ出身のヴエンに犯されたのは劉とのことがあって三週間目であった。
毎夜劉との愛欲の営みに没頭していたさ中だけに冴子にとってはかなり衝撃的な事件だったが、それは心のどこかで半ば予期していたこ
とだったので、夕方帰宅した惣太郎に話すときは、かすかな微笑さえその頬に浮かんでいた。

その日の昼前の一一時頃だった。突然玄関のドアの開く音に冴子が出てみると、鴨居まで届きそうな長身のヴエンが立っていた。痩身だ
が鋼鉄の針金のように筋肉質の躯体のヴエンは、肌の色が日本人より少し色が黒い。今年十九歳ということだった。ラサールや劉のように
名家の出身ではなく、実家もタイのチェンマイから百キロ以上離れたラオス、ベトナムの国境に近い山間地帯の農村の出身であった。


今は口髭をのばした丸顔が、さながら国から選抜された秀才の留学生タイプになっているが、本人の話しによると、中学生までは上着さえ
着れない貧農で、毎日百姓の手伝いばかりしていたと言う。
未開の山間地帯で、近くには麻薬の密栽培地帯もあり、村の風紀も乱れていて、ヴエンが女を知ったのは十五歳だったというから、他の
留学生とは異質な大人びた様子がいつもうかがえた。他の留学生が酒に酔って卑猥な性的な広言をしてもヴェンはいつも黙って微笑してい
るだけで、その仲間には入ろうとはしなかった。

惣太郎がいつかヴエンに、
「君は何人ぐらい女を識っているのかい」
と訊いたことがあるが、

「数はおぼえていませんね……十二歳の頃勃起しはじめたのですが、それを見付けた父親が、村の未亡人のところへ僕を連れて行きまし
た。なにしろ労働力の極度に不足している農村ですから、特に男の子の外部への流出防止は村を挙げて防衛するのです。麻薬の吸引もそ
のひとつです。中毒になるともう村を離れませんからね。……ですから手淫なんてものがあるということはチェンマイの高校に行って初めて
識りました。村では娘には絶対手出し出来ませんが、人妻はそこの主人の了解さえあればいいのです。

村の男は農業以外に山奥に伐採の仕事に行きますから、留守中の妻を逃がさないようにするためにも、独身の男の子を与える習慣が出来
たのでしょう。僕は幸いみんなに好かれたので、毎日のように出来ました」
「主人の見ている前でするのかね」
「僕たち若い者が出来るのは主人のいない昼間に限られていましたから、主人はいませんが、その家の老人子供はいました。特に老人が
うるさくて、いろいろな体位やテクニックを強引に教えに来るのです。おかげで随分上達はしましたがね」

十二月だというのに、オーバーの下には、半袖のスポーツシャツにジーパンという軽快な服装の彼は、玄関の三和土に立っていたが、出
てきた冴子を見付けると、
「夜は寮長がくるから……」
髭の奥から白い歯を見せてにやりと笑って上がってきた。いつもの通り茶の間に入るだろうと思って、先に廊下を茶の間の向かった冴子は、
いきなり後ろからヴエンに抱きつかれて驚いた。冴子よりはるかに背の高いヴエンは、後ろから冴子を羽交い締めにして冴子の首の後ろに接
吻すると、ひょいといった感じで冴子を抱き上げてしまった。

「前にも部屋に上がってくることは何度かあったのよ、でも抱かれてもキスだけで我慢してもらっていたの……」
冬の間はほとんど和服で通している冴子だったが、その日は年末も近いので家の片付けをしていたので前開きのワンピースを着ていた。

前夜劉との情事の後、主人とも交わって、朝一番に入浴する積もりだったが、どうせ片付けで汚れるから後にしようとその日は入浴をしていなか
った。そのせいで男達の残留物がふと腰に力を居れる度に流れ出たのでパンティーを脱いでいたのを、ヴエンが横抱きした時捲れたスカート
の奥に見付けてしまたのが運のつきだった。

細いが腕力のあるヴエンは、冴子を横抱きにしたまま、捲れたスカートからこぼれた女陰に顔を埋めた。
「ヴエンさん止めて、お願い」
泣き声を上げる冴子を茶の間に運んだヴエンは、冴子を炬燵の横に押し倒してしまった。

冴子は着替えをしている夫を手伝いながら「あたしね」としんみりした口調で言ってから、ためらうように、
「劉さんのことはしかたいにしても、できたらしばらく劉さん一人の女でいたかったのに」
と淋しそうにいうのだった。

「お前、ヴエンとこうなることは前から覚悟していたんじゃないか」
覚悟というか、あなたの暗示にかかっていたのは確かよ。でもそうなると三人を相手にすることになるでしょう……今はいないけど田宮さんや
浩二さんを入れるとあなた以外に五人もの男を相手にするってことになるのと……あたしそんな器用なこと、とても出来ないと思って……」
「女はいざとなると器用にも大胆にもなれるものだよ。劉だけの女でいたい気持ちも判るけどヴエンだってお前に惚れている気持ちは同じなん
だし、お前だってヴエンにその気持ちが全くなかった訳ではないんだから、こうなってしまったら時々抱かれてやるんだね」

惣太郎には計算があった。劉に夢中の妻をこのまま放置して置く危険を薄々と感じ初めていた折りだったから、妻がまた新しい男を識ることによ
って、劉とだけの仲に変化が現れるのを期待した訳である。
「そうね、もうそうするより仕方ないわね…劉さんは結構嫉妬深いから識られないようにしてね、お願い……そうなってしまったんですもの、あ
たし我慢するわ」

「でもヴエンはよかったろう。相当な経験があってあの若さだし、あの男は見るからに精力絶倫って身体つきをしているから」
「ヴエンさん? あの人経験が豊かなだけに恐ろしいくらい女の躯の扱い方を識ってるみたい……あたし今日は何度も失神しそうになって、途中
で泣き出しちゃった」
「それご覧、何のかのとは言っても、お前の方も随分よかったようじゃないか」
「あなた女の躯のこと識らないからそんなことが言えるのよ、女の躯って、どんなに厭で拒否していても、上手に扱われると意志とは無関係にそう
なっちゃうものよ、だから強姦されても感じちゃうって言うじゃない。ましてあたしヴエンさんに敵意を抱いているわけじゃないから……あんなにされる
とやっぱり燃えてしまうの……、それにあの時間茶の間にはお日様がかんかん入ってとても明るいのよ……そんなところで恥ずかしいところを見られ
たら誰だって興奮しちゃうわよ……ヴアンさんとても満足して帰ったみたい……女って強欲ね、好きでない人でも自分の躯に満足されなかったら厭
なのね」
「それにね」妻は夫に声をひそめるようにして、
「あの人あたしと劉さんのこと薄々気がついているみたいなの……だから今日だって最後まで拒めなかったのよ」

冴子は女独特の弁解を忘れなかった。惣太郎は妻の言葉をそうとって、彼女のいう危惧には耳を貸さなかった。その次の日もやはり同じ時間に
部屋に上がってきたヴエンに需られて冴子は躯を開いた。自分の躯を識ったばかりの男が当分の間は狂ったように自分に夢中になることを経験か
ら識っていっる冴子は、好き嫌いの問題以前に彼女の女心を満足させるものがあるらしいことに惣太郎は気付いていた。

「こんなことになるのだったら、あのとき必死に拒否すべきだったんだわ」
嘆息混じりに帰宅した夫に冴子は訴えた。
「ヴエンとするのが、そんなに辛いのかい」
「辛いだけならいくらだって我慢するわ……だって躯はやっぱりされると反応するでしょう……それが夜まで残って、劉さんとの時に爆発するの
……あたしのほうから、もっともっとと劉さんに需るようになってしまうのよ……ヴエンさんにこのままずっと許していたら、あたし取り返しのつかな
い凄く淫乱な女にされてしまいそうなの」

「そんなに奴の愛戯は濃厚なのかい」
「濃厚なんてものじゃないわ、まるで動物みたいなの。それが猛烈に繊細でそれでいて力強いの、そのうえいつまでも続くときているでしょう、
あの人どれだけ助平なのか判らない」
「だからお前の快感も凄いのだろう」
「……だから困るのよ、あたしまで感染ってしまいそうな気がするのよ」
  1. 2014/12/03(水) 08:35:28|
  2. 花濫・夢想原人
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花 濫 第10章妻が惚れた2

劉が惣太郎の前に現れたのは、その夜の九時頃だった。入ってきた劉の様子を惣太郎は一見していつもの彼とは違っているなと思った。顔面蒼白と
いった感じで表情も緊張で引き吊っているようだった。
冴子が酒肴の用意に台所に行くと、劉はいきなり惣太郎の前に正座し、畳に両手を突いて「先生」と悲痛な声で叫ぶと深々と頭を下げた。
「先生、申し訳ないことをしました。僕は、僕は奥さんを犯しました」
「犯したって冴子を無理に犯したの? 強姦の犯人のようにかね」
「そういわれても仕方ありません。いいえ、その通りです」

妻の冴子が、あれほどまでに劉に熱を上げた理由がやっと惣太郎にも判ってきた。劉は最近では珍しく純情で正義派の青年と認めざるを得なかった。
こんなに純真で素朴な男を妻との情事に利用しようとした自分に惣太郎は嫌悪をもよおしていた。妻は悪くない。妻も自分の悪企に載せられた犠牲者
なのだ。

そして田宮も浩二もそうだ。惣太郎はそう思うそばから、しかし、彼らは何一つ損害を被った訳ではない。美しい人妻を抱くことが出来ただけ幸いと言う
べきではないか。妻の冴子にしてもそうっだ。人の妻の身でありながら、これほど自由に他の男を体験できるなどというのは果報に尽きる。

惣太郎が黙しているのを怒り心頭に達していると劉は読んだのか、深々と畳に擦り突けた顔を上げようともせず、微かに泣き声まで聴こえている。
部屋に入ってきた冴子が、二人の様子に唖然として用意してきた物をそこに置くと、劉の後ろに小さく坐った。惣太郎が眼配せしたのである。感の良い冴
子は演技しなければならないことを悟って、殊更神妙そうにうなだれていた。

「劉君、確かめておきたいんだけど、君は冴子をどう思っているの」
「奥さんが好きです。僕はこんなに女性を好きになったことはありません。奥さんを慕っています」
「冴子、お前は?」
「あたし? あたし劉さん大好きよ」
「それじゃあ、劉君に手篭にされたことは恨んではいないね」
「手篭だなんて……あたしもその気持ちで劉さんを誘たんですもの」

祖太郎は演技をしながらおかしくなってきた。これではまるで芝居ではないか。しかし、劉は外国人である。うっかりすると大変なことになる。この際
大学教授としての威光を光らせておかなければならない。
しかし、既に性の深淵を覗いてしまった者として熾烈な愛情と、特異な性の悦びに没頭しはじめた自分ら夫婦の生きざまを、この若い純情な青年に理解
さすことは無理な相談である。

この際飽くまで教授としての寛容さと惣太郎なりの常識で言い含めるしか方法はないと惣太郎は腹を決めた。
そこで言いたくもない自分と妻の年齢差から起こる冴子の欲求不満の問題を、真実そのままに話し、結果的にこんな問題が起こってもそれは詰めれば惣
太郎自身のふがいなさに帰るものだと説いた。

君のようないい青年なら自分に替わって妻を慰めてもらうことは、自分にとっても有り難いことだから、決して怒りはしないし、かえって今後もこちらから
お願いしたいくらいだと惣太郎は頭を下げた。
そして二人がどんなに情痴に耽ったとしても、十五、六年に亘る自分と冴子の夫婦生活の彩りにこそなれ、こんなことで傷付く自分達夫婦ではないこと
を強調して話してやらなければならなかった。

「それでいいね」
惣太郎が肩の重荷を降ろしたように劉にいうと、
「先生……どんなに先生から激怒されるかと覚悟していましたのに……」
劉は涙を流して歓喜していた。

それから酒になって座がいくらか和らいでくると、それは今までになかった雰囲気になっていった。当然、惣太郎の呑む酒の量は彼等の倍以上になって、
意識的にも惣太郎は泥酔に近い状態になっていった。


公然と許されて二人はもう惣太郎を意識していなかった。冴子が劉の手を取って自分の両手で挟むと、さも愛しそうにそれを頬に当てて音を立てて接吻した
のがはじまりだった。劉は荒い息遣いを抑えようともしないでそうした妻の顔を目指しで見惚れている。冴子も例のくるっとした瞳ですくい上げるように劉の
顔を見返す。自分の前でそうしたはばかりのない二人を見ていると惣太郎の酒の量はつい多くなる。

やがて演技ではなしに本当に酔いが深く廻ってきて惣太郎はふらふらと立ち上がった。
「あら、おトイレ、大丈夫?」
冴子が立って夫を支える。
「寝る。……劉君ゆっくりしていき給え」

劉が訪問するようになって、初めてのことだった。しかし、二人を残して惣太郎が先に座を立つことはこの夜を初めとして、それからは劉の来た日の例になっ
てしまった。
冴子は、惣太郎を二階の寝室まで送ってきて、
「それじゃ、先に休んでいらして、あたしあちらに行くわ」
「今夜もやらせるんだろう」

「ええ、その積もりよ……もう下の六畳にお布団敷いて置いたの」
「手回しがいいんだね、お前はやさしいから」
「だって彼とても欲しがるんだもの、さっきだってお炬燵の中で手を延ばしてきて、もうあたし声が出そうだったわ……判ってた?」
「ああ、お前も劉も眼が血走っていたからね、早く行ってやれ、俺は寝ている」
「あとで来るわ、待っててね」

そういってから冴子はいきなり夫の上に覆いかぶさって短い接吻をすると、きびすを返して急ぎ足に降りて行った。あとには甘い体臭と濡れた女の体液の匂
いが濃く漂っていた。

それから間もなく茶の間続きの六畳から男女のひしめく気配が横になった惣太郎の耳に伝わってきた。妻のあられもない声やどちらかの脚が襖を蹴った鈍い
音から二人が今交わりの最中であることは判ったが、泥酔していた惣太郎は不覚だと思いながらも泥のような眠りに落ちて行った。
なにかとんでもない粗相をしてしまったような焦燥感が、眠りの奥にあった。妻が同じ家の中で他の男に抱かれているという異常の中で、不覚にも眠ってしま
ったことの焦燥が、惣太郎の安眠を妨げていたのだろう。
 
「………あなた」
細い柔らかな妻の声がして、燃えるように温かな裸体を布団の中に入れてきた妻の気配に眼を醒ました。
「劉は帰ったのかい」
「ええ、いま先帰ったところよ。寮は規則がきびしいから寮長でも事前に届けしなくって朝居ない訳にはいかないらしいわ」
「今夜は何回したんだい」
「いま? 今は三回よ……激しかったわ、あたし今夜はお布団の中でさよならしたの、だって起きあがれなくなって」
「遣き過ぎて腰が抜けたというわけか」
妻は含み笑いをしてから、
「ね、する? そうならお風呂に入ってくるわ……だって、そんな元気なかったんですもの」

他の男と性交した直後の妻の躯を惣太郎が抱いたのはこのときが最初ではないが、今夜の妻の秘肉は、馴染み尽くした惣太郎に取って初めて感じた違和感
を持っていた。挿入すると思わず、熱い!と、惣太郎が呟くほど膣は異様に火照っていて膣壁が熱く腫れ上がった感触で尋常でない蠢きを繰り返していた。

なによりも突き入れる度にむず痒く溢れ絡まる膣奥に溜まった寒天状のものが、あきらかにいつもの妻の愛液とははっきり異なったものだった。
 
男の精液も人種や食べ物によって違ってくるのだろうか、劉の放出したものは量が格段に多く匂いも濃いし、最大の違いが粘度の濃いことだった。それが妻の
膣壁と惣太郎の陰茎の間に粘質の膜をつくってさらに違和感を与えているのだった。その違和感は惣太郎に妻の秘肉が他の男に蹂み荒らされて自分だけのも
のではなくなったという憤りのようなものが込み上げてきて、次第にたかぶりが増して凶暴性を帯びてきた。

それが冴子の方にも、夫ではない見知らぬ男に続けて犯されるような錯覚の刺激になったらしく、惣太郎より更に強烈な快感となって燃え盛ったらしい。挿入
した途端に瘧のようになって全身を戦なかせて、
「あっ、どうして?……いや、どうなったの、あ、あっ」
叫ぶのさえ慚くで、直に愛液とも小水とも区別し難い生暖かい淫液を、呆れるほど噴出させて悶絶していった。

後で惣太郎が訊くと、やはり劉との激しい性交の余韻も消えない内に、主人とはいえ別の男が入ってくるという被虐的な悦びが心理的にも異様に冴子を狂わせ
たのだという。そしてその因は、膣や子宮に溜まっていた劉の精液が、惣太郎の抽送する度にまるで媚薬のように物凄い快感を呼ぶ刺激になったのだという。
暁方、惣太郎と冴子は疲れきった躯を互いにいとしみ、いたわり合うようにより添って抱き合っていた。

「冴子、また楽しみ方が一つ増えたみたいだね、冴子を夢中にさせるやり方が……」
「ほんとう、あんなの初めてよ……なんだかあたし病みつきになりそう、いい?」
冴子はそう言って夫の胸に顔を寄せて羞かしそうに笑った。明らかに荒淫の疲労の跡が眼の縁にはっきりと隈をつくっていたが、それはいかにも幸せそうな爽や
かな笑い顔だった。

その夜から茶の間続きの六畳が公然と妻と劉との愛の密室になった。
劉の来訪する時刻になると冴子はまずパンティーを脱いだ。そしていそいそと六畳に布団を敷き延べて待つようになった。パンティーを着けないのはどうやら炬
燵の中での彼の指先のいたずらに応じるためと、人目がないどこででも手を出してくる男への思いやりかららしかった。そして、惣太郎が茶の間から去るのを待
ちかねるようにして冴子を抱くのだった。

抱けば必ず熟れた女体の旨味を心行くまで味あわせてくれる冴子の躯は、若い劉に汲めども尽きない香り高い女体の神秘を惜しみなく探らせているらしく、惣太
郎の眼から見ても夜ごとに爛れるような情痴の限りを尽くしてのめり込んで行く劉の様子が、容易に感じとれるのであった。
「あの人、ほんとうの女の人というものが、あたしで判ってきたのね、夢中になっていくみたい」ツシのあの 冴子は劉を送り出してからの寝物語にそんなことを
満足気に夫に話しかけるようになっていた。三十にもなったいい若者が、女の子の一人や二人知らない筈はないと惣太郎は思うが、若い娘の躯などでは到底想
像もつかない、豊醇な悦びを妻の身体に劉は覚えてしまったのだと思った。
  1. 2014/12/03(水) 08:33:21|
  2. 花濫・夢想原人
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花 濫 第10章妻が惚れた

一日おきに続いた冴子とラサールの交媾も、さすがに一月を過ぎると間が開くようになった。それに引き替えて他の留学生の来宅が増え
ていった。毎夜のように誰かが来ていた

惣太郎が相手しなくても彼らは少しの気後れもせず、冴子を相手に酒を飲んだり喋ったりして帰っていく。そうした中でも劉の来訪がことに
多かった。台湾の中国人で、父も台湾大学で日本語を教える教授である。
 
彼の言葉は、田舎から上京した日本の学生より確かである。台湾では数少ないインテリの一家に育った劉は、他の留学生と一線を画す
程に品があり紳士だった。彼自身台湾大学の助教授で、この留学生アパートの寮長を政府から任される信頼ぶりは、三十歳という年齢か
らもきている。
 
他の留学生も彼には一目をおいて、酒を飲んでつい冴子の前で淫らな話になって冴子が困り果てたときなど、彼の一喝があ
ると一同はどんなに酔っていても慌てて口を噤むほどだった。

みんなでやって来ても、大抵劉が最後に一人残った。冴子の劉を見送りに出る時間がしだいに長くなっているのに惣太郎が気付いたのは、
つい最近である。

ある夜、劉と妻がリビングから消えて十五分以上かかっているのを惣太郎は発見した。
 玄関のドアの音がしないから彼らはまだ家の中にいる筈だった。リビングから廊下を玄関に向かうと、右側がトイレや風呂があり左側に和室
の四畳半、応接室となっている。

二人がいるのは玄関にいちばん近い応接のようだった。惣太郎はその時間にはいつも二階の一番奥の自分の書斎に閉じ込もっているのだが、
その夜に限って、喉の乾きを覚えて階下に降りようとしたのだった。二階からの階段は玄関のロビーに続いていたので、奥から出てきた二人が
すっと応接に消えたのが見えた。

惣太郎は仕事を止めて、二階の階段に近い寝室に入って灯を消した。階下はしんと静まって物音一つ聴こえては来なかったが、丁度十五分経っ
た頃ドアの音がして劉が帰って行った。

寝室に入ってきた冴子は妙に息を弾ませている。どうしたのかい、と訊くと、
「今ね、初めて劉さんに抱き締められたの」
と上気して言った。劉を見送り玄関のロビーで別れようとした折り、劉は 「さようなら」 といってからいきなり振り向いて抱きついてきた。
冴子は突然なのでびっくりしたが劉が非常に熱情的だったので、かえって嬉しくなり、そっと応接室のドアをあけて中へ導いたと言う。抱擁され
たまま当然接吻されるものと期待押していた冴子は、劉の唇がいきなり冴子の首筋に押し付けられて驚いた。噛み付くように激しく吸い付いたま
ま数分を過ごしてから、劉はやっと冴子の躯を放して、
先生に済まない、先生に申し訳ない」と何度も言って帰って行ったという。
冴子は話し終えてから
「これ、みて」と寝巻きの襟を肌けて見せた。
 
スタンドの光にこの頃めっきり脂の乗った白い咽喉首の付け根に今付けたばかりの真っ赤なキスマークが歯形まで付いて血を滲ませていた。
次の夜もやってきた劉が十二時近くまで冴子を相手に酒を飲んで、帰りに当然のように昨夜と同じ場所で冴子を抱擁した。冴子の報告では、昨
夜と同じ首筋を吸おうとするので、
「そこはういや、見つかるから」
と眼をつぶって唇を差し出すようにすると、劉は「奥さん」といって激しく唇を重ねてきた。初めて唇を許した喜びで冴子はうっとりとしてしま
い、ただ相手の吸うに任したと言う。

寝床に入ってからの冴子は、興奮から醒めきらず、
「ねえ、とうとうキスしてくれたのよ……ああ、やっとキスですものね」
うっとりとした表情で言った跡、夫の身体に燃え狂うような情熱でいどんでいった。
それから三日後にやってきた劉が、帰りぎわに冴子と玄関のロビーから消えるのを惣太郎はそっと二階の階段の上から覗いていた。その日は応
接室に入らず隣の四畳半に二人は入って行った。

後からの冴子の報告では、接吻の時間が日を追って長くなり舌を吸い続けられるので苦しくなり呻き声が出るまでになったので、次第に立って
いることも困難になり和室に変えたということだった。
「最後の一線はまだ越えていないのよ」

畳の上でお互いに横臥の姿勢で抱擁や接吻を繰り返すのだから、当然乳房や陰部へのペッテングぐくらいまで行っていると思って訊ねると、
「興奮するとお尻を強く抑えたり、太腿を手で押し揉んだりすることはあっても、まだ直接肌に触れられたことはないわ」
と冴子は当然のように言うが、その様相には明らかに期待が裏切られて焦りが滲み出ていた。
「そうしようと思えばいくらでも出来るのに、パンティーの中にはどうしても手を入れてこないの、そしてお洋服の上からあたしのそこに彼のもの
をぐっと押し付けてくるだけなの……あの人童貞かしらね」

「馬鹿、男が三十にもなって童貞ということがあるかい……思い切ってお前の方から誘ってみればいいんだよ」
「女のあたしから? ……こんなにラサールなんかと遊んでいる躯なのにね……やっぱりあなたに遠慮しているんだわ」
「そんなに劉にさせたいのか?」
冴子は夫の胸に顔を埋めて、
「だって、彼紳士だし……一途にあたしのことをおもっているんだもの…… 」 といって頷いた。

新しい政府がつくった町田市の留学生のアパートの説明会や劉の父親の訪日があったりして、劉が二日顔を見せず冴子をさんざん寂しがらせた。
三日目、きっちり八時にやってきた劉を見た冴子が急に生き生きとした様子に惣太郎は思わずほっとすると同時に微かな嫉妬まで覚えた。
すき焼きや中国の老酒で夕餉をとっていると、冴子のなんとも楽しげな様子が、惣太郎の酔眼にも映ってくる。

冴子が劉の持ってきた中国の饅頭のセロハンを剥そうとしているのを、
「違うよ、そこじゃない。ほら……」
睦まじそうにより添った劉が、いつもの礼儀正しさを忘れて不用意に洩らした無遠慮な言葉遣いに、
「あら、どこ?ねえ、わからない……」

惣太郎がびっくりするような甘ったるい声音で妻が答えていた。すき焼きなので八畳の和室を使って炬燵の上でしていたが、その時劉が炬燵の中
でぐいと冴子の膝を押したのが惣太郎にははっきり判った。すると妻が「えっ」となつかしさを篭めた眼差しで優しく頷いた。惣太郎が深酔いを装
っているのをいいことに、ふたりは惣太郎の眼の前で幾度か何か絡み合うような大胆さで眼と眼を絡み合わせては頬笑み合っていた。

十二時になると劉はいつものように帰る様子で立ち上がった。
「送るわ」
と冴子も一緒に立ったが、部屋を出る時、
「あなた寝ていらして」
と見返った顔が何 ───許して───といっているように惣太郎には思えた。

寝床に入って耳を澄ますと、時折、階下の部屋から啜り泣くような妻の声が聴こえたように惣太郎には思えたが空耳かも知れなかった。冴子が室に
戻ったのは四十分ぐらい後だった。

入ってきた妻の様子を見て惣太郎は驚いた。妻のパーマの髪がセットの後も判らないほど崩れ、頭の後などは毛の束がぶらりとぶら下がっている。
胸も肌け太腿が覗けるほど裾を乱し、そこから強い肌の匂いと女の体液の匂いが部屋の中に熱い体温を含んで流れてきた下着一枚になって布団に潜
り込んできた冴子に、
「おい、とうとう劉にさせたのか」
惣太郎が興奮した口調で言うと、妻は物憂げにいやいやをしながら、
「ううん、まだ、それはまだなの……でも、みて」

そういって冴子は、自分で胸を開くと、乳房をぶるんと出して見せた。スタンドの灯にもどきっとするような真っ白い豊かな乳房の丘に鮮やかなキスマ
ークが二つ血を滲ませていた。そして小さ目の乳暈と乳首がいかにもいま吸われたというように紅く大きく突起しているのだった。
「お前おっぱいを吸わせたのかい」
冴子は夫を見て、べそをかくような笑みを浮かべてこくりと頷いた。

「おい、お前がそれで我慢できる筈がないじゃないか」
乳首を吸われると阿呆のように抵抗力を失ってしまう彼女の躯は、冴子自身がいちばんよく識っている筈だった。冴子はとろんとした眼を開いて夫を
見ると、
「だから、だから今日はパンティーの中に手が入ってきて……」
「触らせたんだな」
「……そうよ、やっぱりお部屋にお布団いれといたのがあの人をその気にさせたのね。いきなり押し倒してあたしの胸を開いて、はっつと思ったとき
にはおっぱい吸われていたの」

「パンティーを脱がされたのかい」
「脱がなくったって手は入るわ、でも、脱いでしまえばよかった……あたしが思わず、いや! っていったらあわてて手を引っ込めるんですもの、今度
はあたしがその手を掴んで『いいのよ、好きにして』っていったら指を入れたりしてまた弄って来たけど、どうしてもそれ以上はして来ないの……なん
だか必死で最後の線を堪えているみたいなの……好きにしてってあたし何度もいったんだけれど」
「今日の冴子はどうしても劉にやらせたかったんだね」
「……うん、そう思わないこともなかった。別れるとき堪らなそうにあたしの乳房に噛み付いてきたんだけど、跡が付いたのを見て先生に隠してくれっ
て泣きそうになっているんですもの……」
「ね、……」

冴子は切なそうに腰をもじらせて夫の胸にすがりつくと、
「あたしいやよ、このままじゃいや、女ってそんなものよ。あたしの恥ずかしいところまで触って、あたしを恋い焦がれていながらしないなんて……あた
しの躯をあの人のものにして、あの人の身体もあたしのものにするの」

必死に想いを込めてかき口説く冴子の濡れた柔らかな躯を、惣太郎はいじらいくなって強く抱きしめた。
しかし冴子が劉と完全に結ばれるにはそれほど日数はかからなかった。

それは惣太郎が学期末に突然の予定外に出張があった日だった。翌日夕刻帰宅した惣太郎は、玄関に迎えに出ら妻の様子が妙に華やいで生
き生きしているのにすぐ気がついた思いなしか頬の血色もよく爽やかな微笑が絶えずその頬上がるようすだった。

着替えの手伝いに部屋に付いてきた妻に惣太郎が、
「おい、ずいぶん嬉しそうにしているけど、何かあったのかい」
というと、冴子はぼっと赧くなって、
「あら、やっぱり判る?……後でおはなしするわ」
「今は言えないのか」
「ううん、言えないことはないけど」
と冴子は小首を傾げて夫の着替えを持って後ろに廻り、着物と一緒にそのまま夫の肩に捕まるとその背中にぴったり頬を押し付けて、

「あたしね……あたし昨夜とうとう……あの人と出来ちゃったの」
「あの人って劉のこと?」
「ええ、劉さんととうとう」
「劉としたというのか」
惣太郎は着替えも忘れて妻を正面から肩を掴んで引き寄せると、
「冴子、劉と完全にしたというんだね」
と念を押して訊いた。妻は照れもせずじっと夫の顔を見返すと、

「したわよ、できちゃったのよ……あたしとうとうあの人のものになっちゃったわ」
「でも劉は俺の留守には絶対にこなかったじゃないか」
「それが昨夜はあなたの出張を識らないできたの。そしてねえ、あなたが居ないのを知って帰ろうとしたのをあたしが引き留めて……そしてお酒を
出して、昨夜はあたしも呑んだわ……一二時になって帰るというから、しばらくお炬燵で抱き合っていたんだけど、どうしても我慢ならなくなって、
どちらからともなく、今夜一緒に過ごそうって言い合っていたの……そしてあたしが六畳にお布団敷いて……」

「お前の方から誘ったんだね」
「結果的にはそうだけど、でもあの人ももう我慢の限界まできていたみたい。あたしがお布団敷いていたらすぐに上着を脱いでおズボンに手を掛けて
いたわ。あたしも急いで帯を解いて、あの人の前でパンティーを脱いでしまったの。恥ずかしかったわ……だってそうでもしなければあの人とても思
い切ってしてくれないと思ったの……でも、そうしてよかった。素敵な一夜だったわ」
「そんなによかったかい」

冴子は夫を見つめると、うっとりと眼を潤ませていった。
「好きな人にしてもらうって、あんなにいいものなのね……あたし昨夜は嬉しくって泣いたみたい」
「じゃ、何度もさせたんだね」
「ええ、昨夜は三回だったし、今日は五回したわ。二人で寝たのが一時頃で、今朝十時頃一度起きて食事をしたりお風呂に入ったりしてまた寝たの。
十五時間近くも一つ寝してたわけね」

「射精は受けたんだね」
「ええ、受けたわ。だってそれが欲しかったんですもの……」
妻は当然のような顔で答えた。
  1. 2014/12/03(水) 08:31:42|
  2. 花濫・夢想原人
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花 濫 第9章凌辱の期待3

「そのマッサージが大変だったの。はじめ肩を揉んでくれていたのだけど、思わず声が出そうなほどとても気持ちがいいの。そのうちに、脊椎
が少し曲がっているから矯正してあげると言って………」

「裸にされたんだな……、一昨日も着物だったのか」
「ええ、裸にはならなかったけど、長襦袢だけにされたの」
「それはリビングでかい?」
「横にならなければならないからって、あたしの部屋に行ったの……」   
 
テープの最初に聴こえた妻のすすり泣きはリビングからであった。話を信じると、妻はラサールがまだ着衣のままマッサージをしていたリビングです
でに発情を開始していたことになる。

廊下を躙む大きな足音がして、次に襖が開き二人が妻の部屋にはいてきたのはマイクが鮮明にとらえている。足音は一つだけだったから、きっと妻
はラサールに抱かれてきたのだろう。

「………布団を敷いてください。畳では膝が擦れて痛いですから……」
ラサールの意外に流暢な日本語が大きく,入っていた。妻の言葉は聴こえなかった。

「着物を脱いでください」
とラサールが言ったときだけ、
「そうしますから、あちらの部屋で待っててね」
いやに柔らで優しい妻の声が聴こえたが、それは既に発情のきざしを思わせる鼻にかかった声だった。

「敷き布団だけ敷いて………。最初はうつ伏せにされて、全身の力を抜けっていうからそうすると、胸と両足に太腿の下に手を入れて思いきり反らさ
れたの。信じられないくらい躰が後ろに反り返って背中の骨が、ぼりぼりと音を立てて鳴ったの、あたし思わず悲鳴をあげちゃったわ。………そした
ら今度は股関節を矯正するって、いきなり両足頸を掴んで思い切り開かせられたの……」
 

惣太郎はテープと妻の話から、ラサールと妻の情事は大体次のように進行したと確信した。

全身の力を抜かなければ骨が折れるかも知れないと、何度もラサールに言われながら、一瞬ではあるが、激しい力で、全身が左右上下に曲げられ折られて、
そのたびに信じられないほどの大きさで骨が鳴った。痛みはなく、終わってしばらくすると、冴子の全身が生き返ったように壮快になってきたのは事実である。
そういう意味でラサールのヨガは、相当修練を積んだ本物であると信じてよかった。 激しい矯正の後、矯正の効果をいっそう高めるためめだと、横たえた妻に
ラサールは優しいマッサージを施した。

冴子はかって田宮から、この種のマッサージを受けたことがあったが、ラサールのは、田宮とは比較も出来ないほどの腕前だった。ゆっくりと全身をラサール
の女と紛うほどの細く長い指が匍いまわっているうちに、冴子は媚薬でも嚥まされたようにいつしか恍惚状態になってしまった。気が付いた時には、すでに長
襦袢は脱がされ一糸まとわぬ素裸にされて、股間にラサールの愛撫を受けていた。

「それが違うのよ……」
「ラサールの触りかたかい? どう違ったんだ」
「いえない………いえないわ」

冴子は夫の肩に必死につかまりながらその顔をこすりつけて夫の胸の中に隠そうとするのだった。惣太郎は妻の顔を両手で挟むと自分の顔の下に引き据え
るようにして、
「冴子、いうんだ、そのためにラサールとさせたんじゃないか、みんな言ってご覧」
冴子は真赧に上気した頬と、うるんだ瞳が童女のようにかわいいと惣太郎には思えた。
「ええ、いうわ……みんな、いうわ」
冴子がごくっと唾を嚥み込むようにして、

「男の人の舌って、大体大きいでしょう、ラサールは一体どんな訓練を受けたのか、その舌を細い筆先のように丸めてしまうことが出来るらしいのよ。それで
ひだひだの隙間から、あそこまで丹念に舐め回すの。なにしろ接点が小さいでしょ、思わない襞の奥や………ほら………あそこなんてたいがい、一度に触ら
れるのに、彼のは下の方から先っちょまで順々に舐あげてくるの、もうかっとなってなにがなんだ判らなくなってしまったわ」

「それで達したのか」
「何度も何度も………余り流れ出るので、もうお布団までびっしょり………。舌だけであんなになるなんて信じられないわ」
たしかにテープに刻まれた妻の声は、もうその頃から嗚咽ではなく完全な嬌声に変わっていた。

「それから入れられたんだな」
「そうじゃないの。ラサールが最初ぜんぶ脱いで裸になって、またあそこを舐なめながら、躰を回して自分のものを、あたしの顔にもってきたの。驚いたわ…
……絶対に入らないと思ったの、それほど彼のって大きいのよ。お口に入らないくらいだもの。あたしのここくらいあったわ………」

冴子は自分の手首を夫に示して言った。冴子が識っている日本の男性のものとは違っていた。あらわな静脈が浮き出し、古褐色のものを見慣れた冴子には、
ラサールのそれが、逞しさの象徴のような焦げ茶色と、途方もない太さと、静脈を表面に浮かさない硬質の皮で、特に亀頭のえらの張りと盛り上がりが、野
生の若雄の動物のような壮絶さに見えたという。

「だから出血したんだな。堅さはどうだった」
「かちかち………、もう人間のじゃないみたい。特にあれの後ろ側には中心から左右に太く筋肉のようなものが盛り上がってるの」

冴子はラサールの巨根を見て狼狽えた。反り返って屹立したそれは、毛の多いラサールの臍まで達している。ラサールに手を添えられてそれを掴まされた時
も、ラサールの下腹にくっつくほどの漲りで勃起している巨根は、押し下げるの冴子の細腕では容易ではない。このたけりくるったものが自分に入ったらきっ
と破れてしまうに違いないと冴子はまず恐怖に襲われた。

ラサールが、自分の掌を濡らしている冴子の淫水で、おのれの男根をしごき立てた。中腰になって冴子にあてがて、ゆっくりと押し進めてきた時、冴子は恐
怖にひきつった声で、
「やめて! こわれてしまう」
と叫んでいる。

「楽にして下さい奥さん……。心配入りません」
ラサールの興奮を抑えた猫撫で声が聴こえた直後、ひいっ、いう冴子の悲鳴が聴こえた。
「まるで、すりこぎでえぐられたような痛さだったわ。裂けてしまうと思ったわ、ラサールも無茶をしているわけではなかったの。ゆっくりと時間を掛けて、じ
わじわと入れてくるんだけど、その痛さったらないの」

「それでも彼奴は止めなかったんだね」
「ええ、思わず、裂けるって、何度も何度も叫んだのに……。でも彼は止めてくれなかったわ………、元まで入った時は、子宮がつぶれると思ったし、子宮
からあそこの全部が張り裂けるような痛みに襲われて、力いっぱいラサールの躰を突き除けようとしたわ。でもあの大きな躰でしょ、あたしの力ではびくとも
動かないのよ」

「ひどい奴だ。許せない」
「ラサールが悪いんじゃないわ」
「なんだお前は、ラサールの肩を持つのか」
「そんなんじゃないの、よく聴いて………、躰中いっぱいに押し込められたような彼のが奥まで入ってからは、じっと動かないの。最初は張り裂けるような痛
が全身にあったのが、不思議なことにしだいに変わっていくのよ……いい気持ちに………、そのうち中の彼のが、じっとしたままぴくんぴくんと脈動ていうのか
しら動き始めたの。それが日本の男の人と違って、とても力強いの。腰が上に持ち上げあげられるように感じる程の強さなのよ……あたし、もうそれだけです
っかり感じてしまって、いってしまったわ」

テープに不思議な時があったのは、その時だっったのかと惣太郎は思った。妻の、痛い! 破れる! と喚く声がしだいにおさまってしばらくすると、今度は、
いつのまにか妻は妖しい声をあげはじめた。その声は次第に高くなっていったが、肉と肉がもつれる動きがかもしだす気配もなければ、抽送の音もしない。
ただ妻の声が上がる度に、さっと布団の上をどちらかの肉が滑るかすかな音がするだけで、緊迫した性交の気配は一切感じられないのだった。惣太郎はその
テープを聞きながら、なんとも言えないもどかしさを感じたものだったが、実はそのときが、今妻が告白する状態だったのだろう。


奥深く巨根を沈潜させたまま、それを脈動させるだけで妻は激しく達したというのだから、ラサールの男根が並みのものでないことがよく察しられる。そんな状
態で冴子が何回か達して朦朧としてきたとき、ラサールが抽送を開始した。最初はゆっくりとはじめたらしいが、何しろ膣の中の襞を無理矢理押し広げて挿入
された巨大な陰茎が動くのだから、冴子にとっては強烈な刺激であったに違いない。ラサールに腰を引かれると、女陰ごともがれてしまうような恐怖に駆られ、
を沈められると、胸の方まで突き抜けていくような衝撃が襲った。

痛みは遠の昔に去って、今度はあの痛みに倍する快感が躰中を奔りはじめていた。その快感は浩二や田宮や夫が与えてくれた、甘い陶酔に導かれた快感では
なく、鋭い錐を躰の奥に捻じ込まれでもしているような、大脳の奥まで達するような強烈な刺激の快感だった。テープに録音された冴子の嬌声を聞いて惣太郎
も驚いたのだが、いつも冴子がクライマックスに出す、あ、あっ、あーっ、というような声ではない。

「きゃーっ………あっ……いやっ……あぁーん」
どんな拷問に合わされているのかと紛うほどの絶叫が、息絶え絶えの中で繰り返されて聴こえていた。

「それで、一回目が終わったときに、また驚いちゃたわ。量がものすごいの。子宮が、彼のが出る度に膨れていくのが痛いように判ったもの」
「何回したんだ」
「二度目までは、あたしも意識が割合しっかりしていたの、でもね………」
「三回目の時、失神してしまって、やっと気がついたら、彼のそのまま入ってるの。その後も何回か失神して戻る度にいるのよ。結局朝までそのままにされちゃ
ったの………ずっとそのまま」

「そのままって、なにをそのままに?」
「だから入ったままで………ひとつ躰になったままで、朝を迎えてしまったの」
「なんだ、抜か六をされたんじゃないか、よくよくお前の躰がたまらなかったんだね。それで出血までさせられてしまったんだね」

「出血したのは昨日のお昼なの。だって、彼も何度も何度もいったでしょう。昨日のお昼になったら、いくらしてもいかないから、あたしを上にしたり、立った
まましたり、もう無茶苦茶。二時間以上もし続けたのよ。……そのとき子宮が少し瑕ついたみたい。……だっていくら頼んでも抜いてくれないの、そうしているう
ちに、女って受け身だからいくらでも感じてくるでしょう。もうあたし切なくって悲しくって」

「でもよかったんだろう、堪能したかい」
「今思うとそうかも知れないけど、最中は、このまま悶絶してしまうのではないかと思って恐かったわ」
「でも気は何度も遣ったんだろう」

「………堪忍して、あたしどんなにされても気は遣らない積もりだったのだけど、もう最初から遣り続けよ、いきなり痙攣がきたり失神したりで、昨日の昼間で
き続けって感じにさせられてしまったわ。あたし情けなくって………ラサールが滅法巧い上に長い時間でしょう、どうしようもなかったのよ」
「満足したんだね」
「ラサール?」
「ラサールもお前もさ」

「ラサールはとても満足したようよ、あたしのからだ」
「お前もだね」
「あんなのに馴らされたら、あたし恐いわ。麻薬中毒患者のようにならないかしらと、ちょっぴり心配だけど」
「またラサールとしたいんだろう」

「………ねえ、もう許して、あたしあなたのいうようにしたんだから、もういじめないで」
そいいいながら冴子は、くるっとした眼で、すくい上げるように夫を見ると、
「………あたしね、あなたと一緒になってつくづく幸せだと思ったわ。こんなこと普通の夫婦では絶対に出来ないでしょう。………でも、心配なさらないで、し
てる瞬間は、ラサールの技巧に翻弄させられるけど、やっぱりあなたが最高よ」
とくすりと夫に笑ってみせた。

それから十日ばかりの間に惣太郎は一日置きに外泊した。千葉の大学や東京の学校で深夜になり研究室にある仮眠室に泊まったのだった。勿論そんなに多忙なわ
けではない。冴子は夫が外泊する意図を識ると
「ね、どうして? どうしてそんなに外泊をなさるの………そんなにしてくれなくったっていいのに」
羞らって詰まるようなことをいったが、決して最後まで引き留めることをしなかった。勿論、ラサールはその都度抜け目なく確実に冴子を襲った。
最初の時、あれほどの憔悴をみせた冴子は、二度、三度目からは疲労どころかいかにも自信あり気げな余裕を見せて、明るい笑顔で夫の帰りを迎えるようになっ
た。

外泊しない夜には惣太郎はラサール以外に妻に行為を寄せているラサールと同じシンガポール出身のチェンやタイから来ているヴェンシーを中国の留学生で惣太郎
の学校にでいいりしている劉を招待するついでという名目で夕餉に呼んでいた。妻の冴子がラサールとそういう関係に入っても、冴子はこの他の留学生の面倒もよ
くみた。
意外なことに冴子は中国の劉に好意があるのか、彼に面倒を一番良くみているようであったが、惣太郎のいない夜にラサールが来れなくて、残った三人がやって
きて、風呂に入って帰った時、冴子がチェンの背中を流してやったのだとなにか妖しく上気して報告するようなこともあった。

いずれにしても、このことは後三カ月で仮の寮が閉鎖になり終止符が打たれるという限りがあったから、惣太郎は安心できてことを運んだともいえる。
三月後にも彼らが近くにいるならば、そう易々と妻を与えたりはしなかっただろう。今の妻に短期日の遊びと割り切るだけの余裕はないに違いないが、これもい
ずれ浩二や田宮が帰国
すれば自然に解消するだろうと思っていた。

冴子は夫の外泊が度重なると、
「ね、また外泊なさるの、この前の外泊から二日しか経っていないわ」

「仕事が忙しいんだよ、どうしても今夜中に調べて外国に送らなければならない書類があるんだ」
惣太郎がそのころある研究テーマに取り組んでいるのは事実だったが、それは決して一日を争うほど急を要する仕事ではなかった。
「嘘、あたしに気を遣っていらっしゃるのよ。ラサールにあたしを抱かせようと思って………」

「いいじゃないか。乗りかかった船だよ。今のお前達には一日だってしないでいるのが辛いんじゃないのか」
「……まさか……向こうはそうかも知れないけど、あたしはそれより心配なことがあるの」
妻は顔を染めた。

「ね、初めの話では、一度か二度あたしの躰をラサールに任せたら終わりにする積もりだったのに、あなたにこんなにされるとだんだん深みに入ってしまうわ」
「深みに嵌るのがいやかい」

冴子は夫に羞かしそうに寄り添ってくると、
「ねえ、あたしの躰変わちゃわないかしら、あんな大きいのといつもしていて」
妻の言葉に惣太郎はにじり寄って、妻のスカートを捲り挙げてパンティーをずり下げた。そこには、最近一段と艶を増したぬけるように白い肌に、叢が頼りなげに揺
れていた。

「見て………」
冴子は乱れた夜具に背をあずけ、ゆらゆらと下肢を広げた。惣太郎は指をのばし冴子の柔肉を広げてみる。ここのところの荒淫にも荒れた様子がないのは若さの
せいかと惣太郎は驚く。その珊瑚色は変わりないし、指を差し込んだ膣の狭さにも異常はない。ふるいつきたいほどの内側の粘膜が薄い桜色に湿っている。惣太
郎はゆっくりとそこに唇をつけた。冴子の白い腿が惣太郎の顔を挟みつけてきた。そっと、そしてまたじんわりと締め付けてくる。花芯の核を惣太郎は舌で弄びな
がら指を膣にあてがう。もう濡れはじめている……。妻がはしたなさを捨て手足を大きく開いてきた。

「大丈夫だよ。ちっとも変わってはいないよ。きれいだよ………」
「よかった……だって無茶苦茶にされちゃったって感じでされるのよ……一度入れちゃうと揉むみくちゃにしないと気が済まないんだから………いつもそうなんだ
ら」
「お前の方でも、そうされるのがよくてたまらないんだろう」
「………うん、今は少し馴れたけど、でもやっぱり羞かしくて厭、それにあなたに済まなくて」

「俺のことを考えるのかい」
「考えるわ、いつの時だって………だから切なくってもう止めにしたいと思うの……あんまり深みに嵌らないうちに………でも、二月にはいなくなるのだからって
割り切ることにしたの、それ
までですものね………あなた、それでいいのよね」

四回目のラサールとの一夜を冴子が過ごした翌日の夜だった。いつものように留学生を呼んだ晩餐が終わって、二人がベットに入ったときだった。
いつものように惣太郎が挿入して動きはじめたとき、
「何! これ何?」
喚くような声を上げると冴子は狂ったような悶えぶりを示して、果ては失禁して失神するほどの乱れようだった。性感の受け方が強くなっていたのだ。快感に泣き
喚きのたうち廻る女体を抱き締め押さえつけて惣太郎も巨大な渦の中に吸い込まれていくおうな快感の中に嵌っていた。
 二人はかってない快感の激しさの中に埋没して行った。やっと醒めたのはもう暁方近かった。汗と体液にまみれた躰を寄せ合って、妻は夫の足に自分脚を預け
たままでぽつりと言った。

「ねえ、今までだってあたしたちするとよかったけど、でも、今度のはよさがちがうわ……ね、……どうしてこんなにいいの………ラサールとしたから、あたしがラ
サールとしたからなの?」
「そうだよ、冴子、すばらしい儲け物をしたじゃないかお前がラサールに本当の性を教えてもらったからなんだよ、これは」
「やっぱりそうなのね、……ラサールと寝たのは三晩か四晩だけだったのに……ああ、それがこんなによくなるなんて……思っても見なかったわ」
「三晩か四晩といったって、ひと晩にどれだけするんだい、回数にすれば大変じゃないか」
「ええ、それはそうね、……それにあたし、やっぱりはじめての外国人という感激もあったのね……そこへあの人ものすごいでしょ」
「お前の躰をもっともっとよくしたいな」
妻は含羞んで夫に抱きつきながら言った。

「でも、あたし白人は厭だし、言葉の通じない人も厭よ」
「おれもそうだ。ともかく今の三人で一応外人は卒業だ」
「なによそれ、あの留学生を全部あたしとさせる積もり?」
「そうなってもいいという話だ」
「そんなこと絶対に不可能よ、それに後二月くらいしかないじゃないの」

冴子の白い顔が次第に興奮して朱色に色付くのを惣太郎は見逃さなかった。
女性の性器というものは、これだけの経験をしただけでもその構造まで変化するものなのだろうかと惣太郎は思う。確かに田宮や浩二を識って以来妻の機能は徐
々に増してきたことは疑いもなかったが、妻がラサールと夜を共にするようになってたしか三度目あたりの時だった。素太郎は妻の膣が途中で絶妙な締め方をする
のに気付いた。膣のくびれ方も進入を阻止するかのように急に強力になったのもこの辺りからだった。田宮や浩二が帰国したら必ず気付く筈だ。
  1. 2014/12/03(水) 08:29:48|
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花 濫 第9章凌辱の期待2

家に着き、玄関の扉をあけた。
物音を聴いて迎えに出た妻の様子を一瞥して、惣太郎は息を呑む思いをした。
女とは一夜のうちにこんなに変わるのかと思った。茄子紺の結城紬に白地に桔梗の模様の入った真綿紬の帯を締めているが、着物の衿が乱
れているし、帯もゆるんでいる。裾も乱れ赤い帯締めもゆがんでいる。いつもきっちりと着ないと気の済まない妻とも思えない乱れようである。
 
しかし、その乱れ姿は、落魄した印象ではなく、いかにも妖艶で発情の精臭が匂いたっているようななまめかしさである。顔を伏せたままだが、
後ろでまとめた髪が乱れて、額から頬に垂れている。表情は見えないが憔悴し切っている様子が伺えた。
「お帰りなさい」
口の中で呟くように言ったまま妻は顔をあげなかった。しかし顔は俯向いていても首筋まで真赫にしているのが判った。
 
こんなに羞恥のこもった妻の姿態を見るのは新婚の初夜以来である。これが二十七歳になって三人の男を識っている女かと思うほど、妻の羞
恥は新鮮で初々しかった。惣太郎はすべてを了解した。
「おい、ラサールが来たんだね」
というと、冴子はなおも夫の顔を見ないよういにして、こくりと頷いた。そして、
「いや!」
と叫ぶようにいうと、夫に背を向けて部屋の中に走り込んだ。しかしちゃんと心得ていて、玄関からいちばん遠い自分の部屋に飛び込んで行っ
た。惣太郎が追いかけて入っていくと、部屋の隅に妻は背を向けてうなだれて坐っている。俯向いた細い襟足や肩の辺りにげっそりと窶れが見
えるようだった。

「顔をみちゃいや、お願い顔を見ないで」
そう言って必死に顔をそけようとする妻の頬を、惣太郎は両手ではさんで強引に仰向かせると、激しく噛み付くような接吻をした。咽喉の奥で
呻きながら力なく夫の接吻を受けた冴子は、やがてぐったりと夫の腕の中で顔をう仰向けてしまった。
それは惣太郎がはじめて見る妻の顔だった。惣太郎は驚きを隠すことが出来なかった。化粧を施していたが、化粧では隠しきれない荒淫の
後が痛ましかった。

眼の縁が黒ずんで下瞼にはっきりと隈をつくっていたし、頬にも型のいい額にも疲労の後が哀れだった。
いつもきらきらしている黒い瞳がとろんと潤んでいて、白眼にはまだうっすらとピンクの色が残っていた。それは激しい疲労と睡眠不足の証なの
だろうが、、どうしたことか頬を真っ赤に上気させ、とろんと眼を潤ませているのは何を物語っているのだろうか。惣太郎は尋常ではない妻の様子にあっけにとられ
ていた。
 
まるで妖術にでもかけられて、その憑きものが今なお落ちていないような妻の呆然とも朦朧ともとれる様子を見ていると、一体妻はどんな凶暴
な性の餌食にされたのだろうか。しかし、妻の尋常でない表情には、恐怖とか驚愕を体験した後の緊張感はない。眼の潤みや上気した頬の様子は、明らかに徹底し
た快楽に翻弄され続けた跡の、余韻のくすぶりの中にいるということを証明している。

突然惣太郎の身内を駆け回る凶暴な血と、けねげにもそれをやりとげた妻へのいいようのないいとしさとで、彼はいきなり妻の体を畳の上に
押し倒すと、その弛緩してぽってりと骨を抜かれたような女体に覆いかぶさって抱き締めた。

「ラサールとしたんだね。してくれたんだね」
「したわ………あたしもう滅茶苦茶よ」
「何度もしたのかい」
 
冴子はじっと夫の見詰めたまま二、三度頷いて、
「一度がとてもとても長いの、それに何度も何度もよ…………あたしもう駄目、ラサールの悪魔のようなテクニックにすっかり溺れてしまったわ。
何度も失神しては目覚めてまたしたわ。あたし汚れてしまったの」

冴子の充血した眼にみる見る涙があふれて、それは幾筋も眼尻に流れていった。唇も悲しげに震えて、
「中が破れるかと思うほど大きくて、体の奥深くまで達するほど長いの。それに、一体どうなっているのか、する度にものすごい快感が押し寄
せてきて、あたしもう殺されると思ったわ。それがあんなに何度も何度もされて、最後には気絶してしまったわ。それで終わりかと思ったら、気が
つくとまたしてくるの。もう勘弁してと言いながら、不思議にまたあたしも感じてくるのよ。きっと色情狂になってしまったと思ったわ」
「そんなに奴は凄かったのかい」

「激しいとか凄いとか言うのじゃないの………入れられただけで思わず泣き叫んでしまうくらい感じるの……あんな人が本当にいるのね」
「どれ、今の内に見せてご覧、お前がそんなに感じたところを」

着物の裾を割って太腿の間に手を入れると、冴子は腰を振って必死に拒むようにするのだった。
「おい、どうした」
一昨夜までは、浩二との後でも拒まなかったのに、
「………駄目、今駄目、ね、お願い、今はやめて」
「いいんだよ………おれは見てやりたいんだ」
妻の諦めたようなほっと息を抜くような囁きが耳をくすぐった。
 「なんだか、いつもと違うような気がするの。とても大きなのが、昨夜から今先までずっと入っていたでしょう………まだ開いているような
気がするので恥ずかしくて………」

「えっ、彼は今先までいたのか……じゃラサールのがまだ残ってそのままだって言うのかい?」
妻はゆっくり頷くと、
「お風呂にもまだ入っていないんですもの……あとで、あとどんなにでもされましから、いまはそっとしておいて、お願い」
「お前、ラサールが、そんなによかったのかい?」
「そんなじゃないの。そんなんじゃなくって……あ、あ」

惣太郎は無理矢理に妻の躰を押さえつけると裾を捲りあげた。二本の象牙のように白く輝く白い太腿は、やや湿り気を帯びてはいたが別に変わ
ったところはない。捲るにつれて奥の方からかって嗅いだことのないほどの濃い性臭が漂ってきた。
「ここにまだラサールのが入っているんだな」
「………入ってるわ………いっぱい入ってるわ、あたしどうしよう……」
「なにをそんなに興奮しているんだ。浩二のだって田宮のだって………ラサールだけは違うとでも言うのか」
「ちがうわよ……ものすごく多いの……無茶苦茶多いのよ」
「よし、見てやる、さあ、見せるんだ」
「昨日から、ぜんぜん洗ってないのよ……ねえ、驚くから、きっと驚くから」

冴子は諦めたように全身の硬直を解いた。もう拒まないという放棄の姿勢だった。
深紅の腰巻きを更に捲りあげるとぴっちりと肌を包んだ真っ白い絹のスキャンティーが現れたが、一瞬惣太郎は我が眼を疑った。白いなかに
点々と小さなバラの花を散りばめたような紅い染みがあった。急いで股を開かせると、スキャンティーの丁度谷間をつくっている箇所にべっとり
と五、六センチほどの長さに血の滲んでいる跡があった。

「生理じゃないだろう? 冴子、お前こんなにされて………」
「だから驚くといったでしょう……でももう大丈夫よ、もう痛みもないし、癒っているから……ほとんど子宮から出たらしいの」
「もういいでしょう、あたしお風呂に入ってきれいにしたいの。……ねえ、今夜抱いて、お願い」
そういって部屋を出て行きざま、冴子は夫を振り返って淋しげに笑った。

その夜、惣太郎と冴子の閨の営みは、いままでにない激しいものとなった。何よりも惣太郎は自分の妻が、現実にラサールという異人の男
を体験したという実感が、興奮を掻きたて、妻の冴子は、まだほとぼりの覚めないラサールの実感が夫の愛撫によって再び燃え上がり、ふた
りはそれぞれの思惑が興奮の坩堝を溶かし込んでしまたようだった。
それはいつものような差し回した前戯や手管などはもう必要としなかった。ふたりは唸り、呻きながらまるで憎しみ合うように凶暴に奪い合い
求め合って、悶絶するまで貫き貫かれ続けていた。

冴子が惣太郎にラサールとの情事をぽつりぽつりと語りはじめたのは、次の晩からだった。
翌日の授業を風邪を引いたからと休講にし、妻の冴子には急ぎの原稿があるからといって書斎に閉じ込もり、惣太郎はセットしておいたテー
プにイヤホンをつけて朝から聴き入った。
学校から借りてきたテープレコーダーは、何しろ二四時間も録音できる装置だから、カッセットではなくオープンリールの大きな機械である。
これを自分の書斎の押入に置き、マイクのコードを書斎の外の廊下から、妻の部屋に延ばしていた。コードを隠すのに苦労したが、高性能の
 
マイクは妻の部屋の中ならば、どんな微細な音も逃しはしないし、近くのリビングの音もうまくすれば拾うはずだった。
期待に胸を膨らませて惣太郎はレコーダーのスイッチを入れた。すると、いきなり冴子のすすり泣くような声が耳に飛び込んできた。惣太郎
の胸の動悸が思わず高くなった。しかし、その声はさまざまな雑音に混じって余り明瞭な音声ではない。冴子の部屋の小さな置時計が秒を刻
む音が、大きな時計のように大きく明瞭には入っているところを見ると、妻がすすり泣いているのは彼女の和室ではなくリビングらしい。テー
プは自動的にあの日の夕方五時から作動しているのだから、ラサールの訪問は五時より前だったに違いない。

なんといってもラサールと冴子は初交である。やってきてすぐそんなことが出来るわけではない。お茶でも出し話をしている内にそうなったか、
あるいは食事の後かも知れない。しかい、食事にしては時間が早すぎる。五時といえば、まだ夕暮れの薄闇が漂いはじめたばかりである。
惣太郎には、その時間になると見えるリビングの窓の外の茜の空をバックにした梢の様子や、もう暗くなった部屋の隅の電気ポットの使用中を
知らせる赤い小さな光や、テーブルに置かれたシクラメンの赤い花のかげろいまでが正確に思い浮かべられる。そんな光景の中でふたりは一体
何をしていたのだろうか。

「ラサールは何時頃来たんだい?」
「三時頃だったかしら、あたしがそこのストアにお買い物に行って帰ってすぐだったわ」
「それからすぐはじまったのかい?」
「まさか、犬じゃありませんわ。お茶を飲んでお話をしていたの、彼のお国のことや彼のお国での家族のこと、いろいろ話してくれたわ。彼の
家ってとても大きいんですって、お部屋だけでも一五もあるそうよ。とても恵まれた家庭の長男らしいわよ」
「どんなきっかけからはじまったんだ?」
 
「ヨガのお話からよ。ヨガのマッサージがたいへん楽になるからって、肩を揉んでくれたの」
「肩の次が躰になってとうとうっていう訳か、それは何時頃だったんだ」
「四時頃かしら…………ねえ、どうして刑事みたいに、そんなに細かく聴くの?」
「お前と一緒になって、お前の体験を識りたいからさ。できるだけ話してご覧」
「あたしそんなに正確には覚えていないわ。せっかく用意した食事もつくらず、結局も昨日朝までしなかったんですもの」
「飲まず食わずでやたというのか」
「ううん、お酒とつまみはあったわ」
妻の話に偽りはない様子である。一日かかって聴いたテープの内容に合わせて聴いて行けば、惣太郎自身がその場に居合わせたように正
確に微細に妻とラサールの情事が判るのである。
  1. 2014/12/03(水) 08:27:13|
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花 濫 第9章凌辱の期待

惣太郎が妻に抱いた疑念は、それからしばらく彼の脳裏に重く渦巻き続けていた。
静謐で純朴だった妻が、娼婦のテクニックを覚えていたという衝撃は、惣太郎にとって衝撃だった。一体誰が妻にそれを教えたのか。
浩二がそんなテクニックを識っているはずはない。偶然二人が性愛の最中に覚えたということも最初は考えた。そう思えばこの問題は自
分の考え過ぎだと一笑に付せることができるし、案外そんな単純なことかも知れなかった。

しかし、惣太郎の心に巣食ったこの疑念をより大きくしたのは、妻自身の口からだった。
この静かな住宅街に、最近土地の高騰からアパートが増え、なかでも惣太郎の家の、すぐ近所に出来たアパートが、外人留学生のために
国がつくるアパートが完成するまでの半年の間、仮の外人留学生専用アパートとして二軒が国から貸し切られた。二軒とも男子留学生専用
だった。そのことが夫婦の話題になった。夜道でアジア系の留学生らしい青年から声をかけられた近所の娘の話などを妻がした。

「一丁目のある奥さんなんか、バンコクからきている青年と出来ちゃって、毎日ご主人の留守に自分の家に引き入れて大変だっていうし、
向こうの角の……ほら、よくピアノが聞こえてくる家の短大に行っている娘さんは、オランダの留学生とできて、自分の部屋で寝ているところを
お父さんに見つかって、大騒動になっているんですって。ねえ……どうして、外人の男と寝た日本の女の人は、二度と日本の男の人とは駄目
になるの?」寝物語だった。

「誰がそんなことを言ったんだ? 浩二かい?」
「あら、浩二さんがそんなことを言う訳ないじゃないの……」
「じゃ……誰だ」
「向かいの奥さんが、バンコックの青年と出来た一丁目の奥さんはもうご主人とは駄目だっていうの。どうしてですかって聴いたら、そういった
の」

妻の返事は妙に惣太郎の心に引っかかった。ぎこちなく慌てた言い方が気になった。さらに続いてでた妻の言葉が完全に惣太郎を慌てさせた。
「それは西洋人の男の人のことでしょう? アジアの人はそんなことはないわね。だって日本人と少しも変わらないんですものね」
妻の顔に何か屈託がうかがわれた。妻自身が、心の中にこの問題に対する恐れがひそんでいるように思えた。世慣れていない妻は、よく自分を
騙す気で言ったことが、かえって妻の心の襞を露にしているということがあるが、今回もそんな予感がした。

「お前も、誰かアジアの若者と寝たのか?」
「ばかね。あたしがそんなことになったら、あなたに黙っているはずないじゃない」
「だって、お前がいつか下宿させないか、といってきたフィリッピンの青年にお茶を飲ませてやったら、とってもいい青年だったって言ってたじ
ゃないか。買い物の帰りに中国の青年に声をかけられたとも言っていたな? ほら、いつか、あたしって、アジア系の男の人にしか魅力ないの
かしらって、お前自身が言ってたじゃないか。だからお前がその気になれば、相手は何人もいるだろう」

「あら、それは向こうが勝手にそう思い込んでいるだけよ。あたしは今で大万足なの」
「そんなにお前に気のある男がいるのか?」
「あたしが買い物から荷物を抱えて帰ってくると、あそこの坂道のあたりでアパートの窓からそれを見つけてきっと荷物を持ちましょうと走ってく
るフィリッピンの学生がいるの。洗濯を干していても話にくるの。とっても日本語が上手なのよ。フィリッピンの大学を出た航空エンジニアで、
帰国すると軍隊の航空研究所に入るんですって。日本人よりスマートで清潔よ。それからタイの男の子もよく声をかけてくるわ」

「させたいと思ったことはないの?」
「そうね、正直にいうとあんまり欲しそうにされると、ふらっと思うことはあるのよ。でも、いざとなると、とうていそんなことは出来ないわ」
「さあどうかな。本当にせっぱ詰まると躰を開いてしまうのじゃないかな。所詮は女なんだから」
「大丈夫よ、布団を干しているとき来て抱き締められかけたことがあるけど、ちゃんと躱したわ。あなたに隠れてなんか絶対ないし、いまのと
ころ浩二さんだけで充分です。いまはいないけど……」

浩二はその頃半年の予定でロンドンに出張していた。田宮も偶然だがアメリカに一時帰国していて、冴子は孤閨をかこっていた。ここのところ性
に対してにわかに開眼した冴子にとって、突然の男日照りは相当な苦痛であることは惣太郎にもわかっていたが、それをおぎなうほどの力は彼
には残されていなかった。

「浩二もいいが、あんまり片意地張って損をしても知らないぜ。お前がいい青年だと思ったら遠慮なくやってもいいんだぜ。そのかわり後で俺
に正直に話すのは前にも言ったとおり条件だよ」
重ねて言うと妻は率直に頷いてから、惣太郎をじっと見つめて笑った。

惣太郎の悪魔が囁いた。
そうだ、あの連中は日本に滞在する時間は限られていて、やがて遠い母国に帰っていく。それに我が家の近くに入るのは三ヶ月だけだ。考えて
みれば、世間的にも全く絆もない。
その上、選ばれて留学して来ただけに、躯も健全だし頭も良い。

そして異国での生活で女性との接触もほとんどない。きっと性的な欲求不満は健全なだけに限界に違いない。
妻に与えるには、これ以上最適な男はいないだろう。
しかし、その時は惣太郎も自分の妻だけは、若い浩二とのことあり、まあ空想の世界だろうとたかを括っていた。

惣太郎夫婦の推測がいかに甘いものであったかを、それから後になっていやというほど知らされたのであった。
妻の言う‘大丈夫’は、そのあと十日も過ぎないうちに脆くも崩れるときがやってきた。そして結局は、近所の女の誰よりも、激しい爛れるよ
うな愛欲の淵に、妻はその女盛りの躰を沈めることになったのだった。

惣太郎の妻がはじめて女の受難を迎えたのは、以外な時に意外な男によってその幕が開かれたのであった。
十一月半ばの肌寒い夕方だった。惣太郎が千葉の大学に二日間集中講義に行って帰宅すると、冴子が主人の帰宅を待っていたように声をひ
そめて惣太郎に話しかけてきた。惣太郎は何か妻の尋常ではない気配につい引き込まれて、その囁くような声に聴き耳を建てたのだった。
「ねえ、昨夜部屋に入ってきたのよ、留学生が」

「部屋って、お前のところへかい」
「ええ、それも十二時過ぎ。あたしがひと寝入りして夜中に目を醒ましたの。やっぱり何か気配がしていたのね。そしたら真っ暗い中でなかに黒
い男の陰が、あたしの布団と一メートルつ離れていないところであぐらをかいてじっと見ているじゃないですか。あたしびっくりして………」
「それで、どうした?」

惣太郎は思わず妻の肩をつかんで訊いた。
「あたし恐いから寝たふりをして震えていたの、そしたらしばらくしてむっくり立って出て行ったわよく判らなかったけどラサールさんらしいかった
わ。……たしかにラサールさんだったわ」

ラサール!。惣太郎はシンガポール出身の、妻に早くから劣情を抱いていたあの野生的と言うのか、視線のきつい精悍な若い男を思い出した。
それは先日、惣太郎の研究室に出入りしている中国からの留学生が、このアパアートにいるのが判って、彼は台湾の裕福な家庭の長男だったが、
なかには貧困生活を送っている留学生もいると聞き、腹いっぱい飯を食わせてやろうと、この中国からの劉という学生に仲のいい友達を誘ってこ
させたとき一緒に来た一人だった。
その翌日、ラサールが一人で遊びに来た。炬燵の上に酒肴を載せ、その時はどうした訳か惣太郎と冴子が差し向かいになり、ラサールが二人の
間に座ったのだった。

ラサールはたしか二五歳になったばかりの青年で、シンガポールの大きなホテルの社長の息子だといっていた。父親がイギリス人で母親が中国人
というとおり、彫りの深い容貌と屈強な躰付きは父親ゆずりで、黒髪とアジア人特有の黄色い肌は母親ゆずりらしい。日本にきて何がつらいと言っ
ても、女友達がないのが一番辛いと言っていた。シンガポールでは結構大勢の女と交渉があったらしいが、日本の女の人は特に魅力的だが、一
人も恋人になってくれる人がいないと、酔いが回るに連れてそれを繰り返していた。

かなり酒が進んでから、惣太郎は妙なことに気付いた彼が炬燵の中で冴子の掌を握っているらしいのである。
それは妻の照れ臭そうな表情と、ラサールの興奮しきった表情からも容易に判ることだった。惣太郎はわざと酔った振りをして彼等を安心させ、
その成りゆきを娯しんだ。隣り合った彼等の片方ずつの掌は絶対に炬燵の上には上がってこない。そして残った片方の掌不自由そうに酒を飲ん
だり、給仕をしたりしている。惣太郎に命じられて冴子が台所に立つまで、かなりの長い時間それは続いた。

ラサールが帰ってから
「おい、掌を握っていたね」
 惣太郎が妻に訊くと、
「判ったでしょう。判ると思っていたのよ。ラサールって若い割に割合図々しいことやるのね。それともあちらでは、平気なのかしら」
「掌だけかい」
「ううん。最初はあたしの膝を撫でていたの。いい加減にしなさいというようにその掌を払いのけようとしたらその掌をつかまれてしまったの。外国
の人はレディーファーストだなんて言っているけど、それはヨーロッパやアメリカ人だけの話しなのね」

それはお前が魅力的だからだ、と惣太郎は言いたかった。そして妻の魅力は、東洋的なぽっちゃりとした美貌と躰全体から発散する爛熟した女
の美しさである。その上に、妻はいくらつんと澄まして見せても、男からみると容易に近づき安い独特のある暖かさを持っているのだった。
「お前まさか、その掌を握り返さなかっただろうね」

祖太郎が言うと、冴子はけろりとした表情で
「あら、握り返したわよ。いつまでも放してくれないから、こちらから握り締めて放してもらったのよ」
「おいおい、女が握り返すってことは、あなたの思うままになりますと言う、承諾のサインなんだぞ」
「あら、そうなの。困ったわね、ほんとうにそうとっていたら」
「本当だよ。奴は本気でお前に求愛したんだよ。今ごろ有頂天になってお前の躰をものにすることを考えているよ」
「そういえば変なことをしていたわ。あたしの掌を掻くようなことをしたり、小指の尖りをなぶってみたり、おかしなことをする人だわと思ったのよ」
「それが求愛のサインなんだよ。どうする。躰をいただきにくるよ彼はきっと……」
「知らない。知らないわあたし」
「でも、奴は本気だぜ。いつかはお前は襲われるよ」
「明日からは、絶対に彼を近づけないから………。それに浩二さんが帰ってえるし」

「浩二の帰ってくるのは三月後だし、そのころになれば彼等だって、新しいアパートが出来てここからいなくなる。問題は今のことなんだ」
ラサールは明日にでもここにくるだろうと思った。彼だけではない、故国から一人やってきて愛に飢え性に飢えているあの若い獣のような彼等に妻
を晒して置くには妻は美しすぎると惣太郎は思った。そうだこの女盛りの熟れ切った躰がいけないのだ。田宮や浩二に開発されて、いま爛熟の女の
が燃え盛っているこの肉体が、自然に他の男をも吸引するのだ。妻のふくよか過ぎる乳房も、豊かな腰もどんなに彼等のやり場のない欲情を煽り立
てていることか。

「ねえお前」惣太郎は、そのむっちりとした妻の乳房を揉みながら言った。
「………なあに」
冴子の声が甘く潤んでいた。
「ラサール一だけじゃ済みそうもないね。チェンもお前の躰をねらっているし、タイのなんっていったっけ……」
「ヴエンシー?」

冴子のぱっちりとした瞳が、くるっとした感じでいたずらそうに問いかけてくる。
ラサールよりもチェンの方が、むしろお前に執心が強かったのじゃないか」
「ええ、でも昼間だと何とか防げるのよ」
「これも時間の問題だね」
「いやだわ。時間の問題だなんて、まるであたしがそうされるのを待っているみたい」
妻が真剣な表情で問いかけてきた。
「いいじゃないか。アジアの青年達は、きっと性的にも魅力あるし、選ばれてきているだけに、病気や後のわずらわしい問題もない。ラサールやチェ
ンなんか、ヨガのベテランだというから、一体どんな性的エネルギーを秘めているか、またテクニックだってに日本の男では味わえないすごいものを
持っていると思うよ」

冴子は一瞬、はっ、としたように夫の顔を見て息を呑んだ。
「そんな、あなたはそんな……あたしはいやよ。そんなに大勢の男の人とだなんて。………あたしはいやよ。ねえいや」
いや、いやと言いながら、手と足を夫に絡めて激しく抱き縋っていった。それは異様なと思えるほどの、興奮ぶりだった。
しばらくして興奮が醒めてから、冴子は夫にしみじみと言った。
「田宮さんも浩二さんも、今度のことも、あたしがみんないけなかったんだわ。あたしがみんなにあんまり親切にし過ぎたから」
「いいんだよ。お前にそれがいいところなんだ」

「本当にそう思って許してくださる?」
「もうとっくに許しているじゃないか。こちらからも頼んでもいるし」
「あなたっていい人………でもチェンやタイの劉さんのことは少し考えさせて。今はあたしラサールにされる不安で一杯なんだから」
「ラサールにやらせる期待もあるんだろう。あんなに若く頑強な男にされるんだから」
「あら、期待なんて………不安だけ。どうされるかという不安だけよ」
妻は心配そうな表情で寂しそうに笑った。しかし、その目の底に惣太郎は、成熟した女の逞しい淫蕩の光を見たと思った。
 
次の週、千葉の集中講義が済むと、惣太郎は急いで電車に乗った。
妻に内緒で、ラサールを言語を調べたいからと、大学の近所の喫茶店に呼び出し、ついでにバーに誘った。
「君はシンガポールで、相当女あそびをしたらしいね」
「いいえ。ぼくは女遊びはしていません」
「しかし、この間君は、女がいなくて寂しいと言っていたではないか」

「ええ、せっかくの訓練が駄目になると思ったのです。シンガポールの一部の華僑の家では、男の子が青年になる前に、ヨガを習わせま
す。それは躰と心の訓練と、もうひとつ……これは公然の秘密ですが……性教育としてのヨガの訓練があるのです。華僑の金持ちの家の
男は妻の他に数人の女を秘密に持ちます。この女達を性的に満足させるには、特殊な訓練を積んで置かなければ出来ません」
「それが日本では出来ないというんだね」
「やはり習慣と継続しして鍛えなければ、駄目になりますが、日本では相手がおりません。売春組織もありますが、病気を恐れてそれは厳に
禁止されております。だから相手がおりません。それに、やはり女の人はかわいいし、そういう愛する人がいないというのは寂しいですね」

「君は私の妻をどう思うね」
「日本にきてはじめて、すばらしい女に出会ったと思います。美しいし魅力的です」
「もし私が妻と君が関係を持っていいといったらどうする……」
「本当なら、喜んで奥さんをいただきます。………だけどお金は払えません」
「そんな意味で言ったのではない。わたしはもし妻がいいと言うのなら、君ならば貸してあげてもいいといったまでだ」 
「本当ですか?」
「もし君が約束を守れるなら」
「どんな約束ですか」
「一つは、君と今夜話したことは妻にも誰にもいっさい内緒であること。つぎに妻を暴力で犯さず、納得の上でする事。最後に、妻との関
係は、あのアパートが存在する三月以内であって、その後は絶対に近づかない。……これが守れるかい?」
「絶対に守りますから、やらせてください。奥さんは自信を持って納得させます」

千葉にいる間中、もしかするとラサールは昨夜来なかったかも知れないと思ったりもした。自分で妻を唆し、ラサールを唆して、そのお膳
立てをしておきながら、是非そうであれと祈るような気持ちになったりもした。

しかし、あれほど目を輝かせて妻との情交を望んでいたらラサールが、来ない筈がなかった。そうすれば昨夜妻はまちがいなくラサールに
襲われている。襲われれてしまえば、自分も納得の上だし、それにラサールのヨガで鍛えたテクニックがどれほどのものか知らないが、いず
れにしても冴子にとっては、生まれてはじめてのテクニシャンとの交わりであるから、完全に溺れきるに違いない。

もしかするとラサールは昼間の内にやって来たかも知れない。ラサールにも、自分の家を出る時間も帰宅時間も知らせてある。そうなれば
二人の情事は誰はばかることなく遂行されてしまったに違いない。そしてラサールは、日本人の女として、今が女の甘味の絶頂といってもい
い妻の熟れ切った躰を心行くまで味わったのだろうか。妻もラサールの英国と中国の血の混ざった屈強な体を、そして日本人にはない巨大な
陰茎を無事呑み込んだのだろうか。


二人の情事を正確に識るため、惣太郎はリビングと妻の部屋にマイクを仕掛けてきた。普通のテープレコーダーでは時間が短いので、学校
にある二十四時間の長期録音の出来る機械を借りてセットしてある。昨日の夕方五時からテープが回るようにセットしてきたが、もしラサールが
朝から来ておれば、最初は採れていないことになるし、最後も危ない。

妻の白い裸身がラサールの汚辱にまみれて、のたうちまわる有り様を何度も想像しては、ホテルで酒ばかり呑んでいた。電話に何度も手が延び
かけたが、あえてそれを止めた。
こうして想像し期待することに意義があるような気がしたからだ。

いままで妻が犯されることを渇望していた惣太郎だが、いざそれが現実のものになると惣太郎の心はにわかに狼狽え慌てるのだった。いままで
味わったことのない巨根を入れられ、それに神秘のヨガで鍛えたテクニックで責められた妻は無事だろうか。妻がいつか言っていたように、そんな
高度の性技を味わった妻はもう日本の男に興味を失うのだろうか。そう思うと妻のふくよかな肉置きや、小気味よく伸びた胴が、逞しい腰の広が
りがまたと得難い至高の宝のように思われてくるのだった。

しかし、その胸を締め付けるような悲痛な思いとは裏腹に、またしても尾てい骨から腰椎にかけて、ぞくぞくするような、この妖しい悦びは一体
なんなのだろうか。自分はこの異様な悦びのために、あの傍若無人な東洋の混血の若者に妻を与えたのだろうか。惣太郎は千葉から東京への電
車の中で、灼けるような嫉妬と期待と不安でどうすることもできなかった。
  1. 2014/12/03(水) 08:25:01|
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花 濫 第8章陰陽二つの情事4

浩二が、支えていた妻の片足を放した。妻の性器が見えていたところに、浩二のきりりと締まった臀があった。
上向きに寝た妻の白い裸体がその向こうに横たわっている。精悍な幼獣のような浩二の琥珀色の裸体と対比して見る妻の真っ白い躯は、
その腰の線が、いかにも二九歳という、爛熟の頂点にある女のからだのボリュームをものがたり、肉感をかげろわせている。剥き出しの胸
から腹にかけての、皮下脂肪を透かせた白い皮膚が、満ちた光りの中で女らしい柔らかさと優しさに匂い立っていた。                         

先ほどの広げられた妻の性器を見て思った淫靡さは、嘘のようにみじんもない。あれは欲望の受容を中断された、女の業の姿だったのだ
ろうか。中断から、いま、再び男を受け入れようとしている妻の全身は、期待に胸を大きく膨れさせながら、軟弱な情緒を身体全体から滲み
だしている。この柔媚な女のどこに、荒れ狂う野獣の猛々しさが潜んでいるのかと、惣太郎は今更ながら妻の変幻極まりない生態に眼を見
るのだった。

浩二が妻の躯に重なって、再び律動を開始した。惣太郎は、浩二のなめし皮のようなしなやかな幼さの残った脊中線の真直通った背中の
動きと、その浩二の動きを、やさしく包むように下から抱き支えている妻のぽってりした躯の対比を眺めている内に、惣太郎は、先ほど見た、
ふてぶてしいまでに爛熟と貪欲さを露わにしたように妻の性器が見えた理由がわかったきがしてきた。
それは浩二の幼さを残した背中の動きを眺めていた時にひらめいたものだった。まだ堅さの残った浩二の身体に比較して、妻の躯は、女の
生涯で一番美しく咲き開いた時を迎え、背にも腹にも、白いぬめぬめと光るような脂肪がついていて、熟した果実のように、そこにあるだけで
芳香を放ち、自分から崩れそうに匂い立っている。                                

終末に近づいたのか、ふたりは正常位になって激しく揉み合っていた。全身に緊張しきった筋肉のみなぎりをみせて、全身で妻の躯を叩き
つけるように打ちふるわせている浩二を、下から抱き止めるようにしながら、愉悦にのたうっている妻は、全身で浩二をいとおしそうに包み込
んでいる。しかし、よく見ると自らも巧みに尻を動かせて、一図に突き込んでくる陰茎を自分の一番感じる位置に挿入するように調節している
のがわかる。尻の動かせ方だけではない。浩二の唇の受け方も、耳の辺りを愛撫していたのを、自然の動作のように見せかけながら、自分
の敏感な部分である耳から頚にかけての辺りに巧みに導いている。無意識の自己快感受容調節とでもいうのだろうか。                  

あくまで受動的に見える妻の女らしいやさしさに満ちた態度も、注意深く観察すると、実は、自分がより強烈な快感を貪欲に求めるために、
自ら男の動きを励まし、調節し、抑制しているのである。                  

惣太郎の腰掛けている側に、絡んだふたりの脚があった。いまは妻の両脚が二つに折り曲げられて、臀が大きく持ち上げられ、局部が上
を向き、そこに上から男根が突き刺さっているから、惣太郎からもふたりの結合部分がはっきりと見える。だらだらと体液をほとぼらせて、男
根を啣え込んでいる冴子の性器は、いまや深紅に充血し、満開の紅薔薇のようである。その薔薇は、大きく開いて男根を吸い込み切ると、
思わぬ敏捷さで、きゅと強烈な強さでその男根を締め付けている。その度に浩二に快感がはしるらしく、思わず呻き声をあげさせている。  

ああ、これだ。先ほどから妻の性器に淫蕩と貪婪さを視た原因はこれだった。惣太郎はそう思った。かっての妻が男を受容する時は、す
べて受身だった。妻には男を弄する技巧も、快楽をコントロールする沈着さも全くなかった。ただ男によって堀り起こされる刺激に、自分の
躯が思わぬ反応を示し、自分でもどうにもならない快感に驚嘆しながら溺れていくという、無垢な躯だったのだ。

それが今は、自らが貪欲に快楽を需めて能動的にうごめいている。妻は変わった。一人前の女になったとでもいうのだろうか。性交に慣れ
たというのだろうか。 しかし、惣太郎にとって、これはかならずしもよい結果とはいい難い。彼にとって妻は常に新鮮で清純でなければなら
なった。自分の愛玩する宝は、他人の手垢に染まってはならない。掌中の秘というものは、自分の手垢しか染まってはならないのだ。自分
だけのものでなければならないのだ。他人に触れさせるのは、その宝が、いかに貴重なものであるがの確認のために他人に曝して、価値を
確認したいからなのだ。他人がその宝に触れて魅了されれば、すぐ引っ込めて、また、そっとしまい込む。それが掌中の秘というものだ。             

自分の妻も掌中の秘として、他の男に触れさせ、その男が妻に魅了されることによって、妻の女としての魅力を再確認し、さらに自分の性
的能力を越える力を持った男と妻が接することによって、さらに妻に磨きがかかる。これが目的で自分は妻を他の男に与えたのだ。                      
その妻が、自分という存在を無視して、みずから他の男の手垢を需め、かつその男に奉仕しようなどということは、宝が光を喪失し、そこ
らあたりにあるがらくた同然になるということに他ならない。                 

浩二は妻の躯に未知の魅力を失ってしまったのではだろうか。妻の躯の隅々まで知りつくし、いまでは若夫婦の交わりのように、ただ生理
的な欲求だけで交わっているとすれば、惣太郎にとって、自分の宝物をただの道具にされたのと同じである。また妻も、浩二に若い男の身
体という未知の驚異による感動と刺激を失って、いまや男の愛を失うまいと男に奉仕するようになってしまったとすれば、これもまた妻という
宝が、ただの浮気妻に落魄してしまったことになる。   

たしかに浩二は、男として成熟してもいないし、性的技巧に長けているというわけでもない。あるのは若いエネルギッシュな肉体というこ
とだけである。田宮には、まだ中年男の慣れた女のあづかい方と、特殊な技巧の持ち主としての価値があった。もし妻が、田宮との情交の
あった頃、もっと女として成熟しておれば、どんなに浩二が若く強靭な身体の持ち主であったとしても、田宮から離れられなかった筈だ。                              
そこまで考えて、惣太郎はある疑念に思わず息を呑んだ。

目の前で、浩二の巨根を呑んでいる妻の性器が、一途に上下運動を繰り返し
ている浩二の陰茎を、臀を巧みに動かせて突き入れる方向を調節したり、思わぬ動作で締め付けたりしているのは、もしかすると浩二との
性交で覚えた技ではなく、田宮から教え込まれたものではないのだろうかということだった。。              

妻が声放ちはじめた。浩二の激しい抽送運動に突き上げられながら、全身が淫らに上下に動かされれている。それにつれて絨毯に流れ
た長い髪も揺れていた。時々、耐えられなくなるのか、いやいやをするように顔を左右に激しく振ると、惣太郎のところまで、妻の髪の湿っ
た淫靡な匂いが漂ってくる。もう妻は完全に無我の境地にあるのだろう。正常位で男に組み敷かれ、男の下肢が入った股間が大きく左右
に開かれ、男の動きに合わせて揺れていたが、やがて、自らその足を挙げて男の腰にしっかりと巻き付けた。両の踵を男の腰で組んで離
れないようにして、自分も下から腰をゆすりはじめた。激しく突き入れる浩二の動きに、どこかで神経が連動しているような巧みさで、妻の
腰がな妻の腰が持ち上がり、微妙な動作で左右に振られる。それは次第の早さを増す浩二の動きに、一瞬の狂いもなく追従していた。

惣太郎が驚いたのは、終焉を迎えた浩二が、
「ママ……いく………」
呻くようにいって、狂気のように腰を打ち震わせたときだった。
「いやよ……もっとよ………。ね……。少し休んで……」
妻が諭すように浩二の耳元で囁きながら、それまで浩二の腰の動きに応じていた自分の腰の動きを止め、すいと臀を持ち上げて、浩二
が上下運動を出来ないようにしてしまったと思うと、次の瞬間、すっと腰を引いて浩二の陰茎を抜き放った。そればかりではない、浩二の
肩を抱きしめていた両腕も解いて、一方の掌があっという早さで浩二の股間に延び、放出寸前の浩二の怒張し切った陰茎の根元を指先で
きゅっと絞めた。

「あっ……またやられた」
浩二が苦笑いをしながら言った。静かに横たわった妻の股間に、根元を絞められた自分の陰茎に掌を添えて、ゆっくりとまた挿入した。
爆発の一瞬が牽制されて、浩二はまた幾分の平静さを取り戻して、ゆっくりと抽送をはじめた。今度は妻の方が早く昇りはじめた。浩二の
抽送の快感を一瞬も逃さない貪欲さで、巧みに腰を振り自分の最適の場所に突きいるように調整しながら、懸命に昇り詰めていく。再び
腰を浩二の腰に巻き付けて、下から激しく腰を振っている。真っ赤な口が大きくあけられ、眉根の皺が一段と深くなり、あらんかぎりの力
で浩二にしがみついて嬌声を放っている。一度、中断された浩二は、まだ昇り詰めるところまで達していないらしく、夢中でそうなろうと躍
動させている。壮絶な男と女の絡みが目前に展開していた。

先ほど妻が見せた昇り詰める男の一瞬をとらえて牽制をかけるという、あのテクニックを妻は一体どこで覚えたのだろうか。昔、娼婦が
このテクニックを使って男の気のいくのを延ばし、より長い快感を男に持続させて人気を得たという話を聴いたことがあるが、経験したこ
ともないし見たこともなかった。まさかそれを自分の妻が識っているなど考えも及ばない。先ほどの妻の掌の動きは、まるで熟練された者
のみが持つ自然な動きだった。あれほどまでに落ちついて、男のインサートの一瞬前を巧みに牽制できということは、今までに何度もこの
手法を使っていたということになる。現に浩二も、また……と言ったではないか。

惣太郎の胸の中に、どろどろとした疑惑が渦巻はじめた。いま、もう目前で、男のすべてを呑みとりながら、喜悦の快感に身を焦がし
ている自分の妻が、もう自分から遠く離れてしまった他人のように思われた。
  1. 2014/12/03(水) 08:22:55|
  2. 花濫・夢想原人
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花 濫 第8章陰陽二つの情事3

懸命に股間を両手で押さえつけている冴子の躯から、タオルが引っ張られて、むっちりとした艶やややかな太腿やふくらはぎが露わになってい
る。       
あのねえ……どうしても大きくしてくれって………」          
浩二が顔を紅潮してむきになって、今度は冴子の肩の辺りのタオルを力いっぱい引いた。冴子がまたけたたましい悲鳴を揚げた。はらりと、皮が剥げた
ように冴子の滑らかな肩を滑ってタオルが落ち、梨の花のような、白さの中に、うす青みをおびた翳をつくっている上半身が露わになった。乳房だけが、
ほのかな紅をこめてもりあがり、乳首は海棠の花びらのをおしあてたようにみえる。    

「それで結局どうなったんだ?」                    
コーヒーをそれぞれのカップに注ぎ分けながら惣太郎が聴いて、ふと、目を挙げて二人を見ると、浩二が自分はタオルに包まれたままで、冴子の裸身を
き締めて、その肩の接吻していた。

冴子が、萌黄のノースリーブノワンピースに、浩二がジーンズの半ズボンにランイングに着替えて朝食を終え、互いにくつろいで姿勢でソァに落ち着いて
ら惣太郎は昨夜の話を繰り返しはじめた。
「結局、果たせなくって、君達はまだ欲求不満というわけか」         
「あら、あたしは違うわ」                        

冴子が、持っていたジュースのコップを置くと、嬌恥の媚態で、躯をくねらせながら言った。いやいやをする幼女のように、肩と腰を揺すりながら、両手
で顔をかすしぐさでも、昔仕込まれた日本舞踊の型がきまるのか、いかにも女らしい色っぽい優雅さで、惣太郎は、あらためて妻の女らしい姿態をまぶ
しそうに見た。

「浩二、本当かどうか試してごらん」                   
惣太郎がけしかえるように言うと、にやりと、ふてぶてしい表情を作ってから、浩二が怒りを覚えたように顔面を紅潮させながら、やにわに、並んで座った
冴子をうしろから羽交い締めにした。浩二の両腕が冴子の脇の下から躯の前に回り、乳房の裾野の膨らみが見えるほど大きくえぐられた衿から、ぐいと差
入まれた。

浩二の掌が乳房をむんずと掴んだらしい。その瞬間、萌黄色のワンピース一枚の冴子の肩が、波うつように大きく息づいた。浩二の掌が布の中で、乳房
を包むようにくるんで、ゆっくりと揉みしだき、乳首を両掌の中指でころがすようにしている様子がうかがえる。
冴子がいつの間にか酔ったように瞼の周りを朱に染めあげて、もう肩で大きく呼吸しながら喘ぎを隠している。

「おい、おい……君らは、いま済ましたばかりなのだろう? 催していているのは冴子だけかい? 」
「もちろん! いつもそうですよ」                   
浩二が、我が意を得たりと言うように、声をあらげて言った。うつむいた顔を羞恥に染めて、両手で隠した冴子が、片手を顔から離し、おずおずと浩二の
股間に伸ばした。自分だけと言われた抗議のつもりらしい。そこもいつの間にか盛り上がっている。その盛り上がりを冴子の掌がやさしく愛撫した。        

「冴子、浩二が苦しそうだから、解放してやったら?……」         
惣太郎が、浩二にとも冴子にともつかづに言った。乳房を愛撫していた浩二の片手が抜かれて、自分でベルトを外すと、冴子の白い指が物慣れた様子で
チャックを下げた。半ズボンの下には、なにもつけていなかったらしく極度に膨張した浩二の陰茎が、待ちきれないような勢いで飛び出してきた。         

しばらく見ないうちに、浩二の陰茎はまた一回り大きくなったように惣太郎には思えた。亀頭の粘膜も、桃色を帯びた薄い粘膜に覆われていたのが、いま
は日焼けした浩二の頬のように、やや黒味を帯びて健康そうに艶やかに張り切っている。亀頭のくびれもえらが逞しくなって彫りが深くなってきた。
陰茎の皮膚は、前は、薄いピンクの粘膜が張り付いたようになっていて、そこに赤い糸の絡んだような毛細血管が浮き出て見えていたのが、いまでは、ふ
てぶてしい黒さと厚さの皮膚に変わっていて、そこに青黒い血管が怒ったように浮き出ている。


女の体液には、男のものを変色させる成分が含まれているのだろうか。それとも、冴子の粘膜との摩擦が、こうも逞しくしたのだろうか。
中空に向かって吠えるように脈動している浩二の壮健な陰茎を、桑の枝にまつわりつく蚕のような白さと柔らかさで愛撫している冴子のしなやかな五本の指
を見ながら惣太郎は考えていた。 

「君のものと同じように冴子の胸も苦しいがってるし、下の方はもう溢れているんじゃないか? 」                          
惣太郎の言葉に扇動されて、浩二がワンピースの前釦を上から一つづつぎこちない手付きで外していった。最後の釦がとれると、ワンピースが命を失ったよ
うに、はらりと冴子の足元に屑のようになって落ちた。ブラジャーのない冴子の裸身が、庭から射るような強さで差し込む真夏の陽射しを吸い集めて白く輝
いていた。 

冴子の躯も、以前より丸みを帯びてきたような気がする。豊かな乳房が艶をまして張り切り、そこから下腹へ流れる肌や、むっちりした腿の皮膚が、前に
は象牙のように冴えた白い艶に輝いていたのが、今は、ねっとりと湿り気を帯びて、つきたての餅のように色っぽい。             
「浩二、遠慮はいらんよ。さあ、したいならするがいい……」       

これから始めようとする白日夢の性宴に、互いを愛撫し合いながら、しだいに高まって、いまや身内にたぎる情熱の爆発を目前にして、狂いはじめた二人
を見ながら、自分もまるでその情熱に巻き込まれたように、胸の高鳴りを覚えながら惣太郎は二人を凝視していた。                      
浩二が、ズボンを脱ぎ捨て、冴子を自分の膝に、惣太郎の方を向かせて抱き上げた。浅黒い浩二の膝に載った冴子の白い躯が、ゆっくりと開かれ、半透
明の小さなスキャンティーだけの股間が不自然に大きくむき出しになる。

すでにスキャンティーのその部分は、ぐっしょりと濡れて透明になり、黒い翳りの中で蠢く浩二の指までがはっきりと見える。そのスキャンティーを、浩二の
残った掌が、冴子の臀のほうから、ゆっくりと下ろしはじめた。妻が腰をあげてそれを手伝う。太腿の中程まで下がった時、浩二の長い脚がくるしそうに
曲げられたかと思うと、スキャンティーに脚の指がかかり、一気に押し下げられた。         

浩二と冴子は、二人ともこちらに向かって腰掛けの上で重なっていた。冴子の股間の下からのぞいた浩二の陰茎が、ゆっくりと、冴子の割れ目に出し入れ
されている。
惣太郎は、テーブルの上に片肘を突いて、二人の結合部をのぞき込む。
濡れて光った、太い肉柱が出入りしている。
こちらを向いた妻の弓形の部分は左右に押され、皺ばんでそれを呑込んでいる。               

今、浩二の太い部分は、ゆっくりと妻の浅黒い左右のふくらみをめくり上げながら、引き抜かれてくる。太く、浮き上がったあの静脈が、妻の内部の褶曲
を、摩擦して引き出されてくるのだ。尿道のそこだけは柔らかそうに膨らんでいる。妻の鮮烈に赤い肉片様の左右の舌は、右は挟まれ押し付けられひしが
れて妙な形に曲がっている。もう一方は、浩二の若々しく節くれ立った幹に張り付き、今、引きのばされている最中だ。ますます抜き出されていく。妻の色
鮮やかな左の唇は、一杯に引きのばされて、反動で縮んだ。

若者は、先端ぎりぎりまで抜いて待っている。突き入れるタイミングを計っているのだ。             
妻が焦って尻を振る。きしみながら若者が入れていく。ついに全部が没入した。毛の生えた睾丸が妻の陰部全体を覆う。根元まで押し入ってから浩二はとど
めを刺すように膝をぐっとせり上げてさらに突き上げた。            

「あぁ………」     
妻が耐えられないような声を揚げた。
思わず結合部分から視線をあげると、妻はもう、浩二の膝の上で姿勢を立てることも出来ないほどに、官能の極致に追い込まれているらしく、ぐったりと躯
を浩二の胸に預けたまま斜めに倒して、片手をソファに突いて辛うじて支えている。

妻はもうためらわず声をあげた。その声を聞くとふくふくとした可憐な小鳥を締殺しているようなあの残忍な快感と、浩二に今ではゆだねきった姿勢の可憐
な生き物に対する無限のいとしさと、猛烈な嫉妬心がこみあげて、惣太郎は、このままほんとうに、妻を殺してしまいそうな危険さを、ひやっと背のあたりに
感じた。                                  

妻は目もとをぼうっと染め上げたあどけない表情で、目尻に泪を流している。そんな自然な紅の色が映えて、どきっとするほどなまめかしさをそそる。そのく
せ、浩二に貫かれている妻の表情には、何もかもまかせきったという自己放棄の安らかさをたたえ、線という線がゆるみきって、見ている方で泪のこぼれそ
うなほど無邪気にかえっているのでもあった。                 

浩二に腰を抱えられて、上下左右に強く揺り動かされながら、妻がしっかりと浩二をくわえて、円を描いている。肩や腰の肉づきが、汗にまみれて光っている。
浩二が激しく腰を波打たせた。そのたびに、妻の体が浮き上がった。濡れた巨根が、妻の腰の下でチラついた。
浩二と妻の位置が、入れ替わった。二人はソフアに折り重なって倒れ込み、浩二が、妻の脚を肩にかつぐようにして、攻めた。交合の部分が、惣太郎の目に
、はっきりと見えた。見覚えのある妻の局所がはっきり見える。

妻の局所から、体液がほとばしっていた。粘膜が、キュッ、キュッと泣いていた。快楽の嗚咽であった。浩二の腰が猛烈な精悍さで律動を繰り返して、妻の
粘膜をかきまわしていた。                      
「あっ……もう……駄目……」
妻が、溺れでもしたように、浩二の頚に下からしがみつき、声を放ちながら、自ら腰を激しく振る。粘液の音が水っぽさを増し、やがて、漏水のような短い
水音がしたと思うまもなく、妻が、ひぇー、と刺されでもしたような声をあげた。
妻の顔が、苦痛に歪み、額の横に動脈の太い筋が浮かび出る。大きく開かれた唇から、よだれ流れ出ていた。浩二の背中に回された掌の指が、怨念でもあ
るかのように全部曲げられて、爪が浩二の皮膚に食い込んでいる。

傷つけられても怯まず、理性も抑止もなくなく狂人のように、ただ全身を波立たせながら、浩二の腰は蠢動を続ける。腰全体で、妻の股間をたたきつけるよう
に、激しく打ちすえる浩二の逞しい肉体の攻撃に、なよなよとしたきゃしゃな妻の躯は、いまにも壊れるように、激しく揺り動かされ、たえだえの呼吸を荒めな
がらも、なお浩二を奥深く誘い込もうとするように、迎え入れる姿勢を崩さない。

クーラーのない室内で、重なったふたりの上から水でも浴びせかけられたように、全身汗にまみれながら、壮絶な性交が続いていた。浩二が妻の躯に、強烈
な力を込めて自分の身体を叩きつける度に、濡れタオルをたたくような音が、静かな昼前のリビングに木霊し、下腹の股間のあたりからしぶきが散った。
惣太郎は、何時の間にか、ふたりと同じように、自分も、激しい性交をしているような興奮の坩堝に巻き込まれていた。

「少し休んで、汗を拭った方がいいな」
惣太郎が声を掛けた。
「いや………やめないで……」
吐息を吐くような、切実な実感を伴った声で妻が哀願した。その声に羞恥はない。昇り詰めようとしている快感を中断されたくない必死の叫びだった。
惣太郎の言葉に、律動を止めかけた浩二に、惣太郎は、あわててまた声をかけた。
「いいんだ。そのまま続けても……。汗は、俺が拭ってやるとしよう」

祖太郎が、バスタオルをもって立ち上がりかけた時、
「ここ狭いから、汗で身体が滑っておっこちそうだよ」
一旦律動を中止していた浩二が、誰にともなく言うと、ぐいと腰をぬいて、妻から離れた。陰茎が抜ける時、ずぼっ、と音がして、
「いや!」
妻が声をあげた。
浩二が敏捷な動作で立ち上がると、ぐったりと全身の力を抜いて弛緩した妻の裸体を、脇と尻の下に掌を入れて抱き上げようとした浩二が、
「滑って駄目だよ」
嬌笑を上げながら言った。
「ママ立ってよ」
浩二が言ったが、妻は返事もなく、弛緩した躰を横たえたまま荒い呼吸をしている。

浩二が、もう一度妻を抱き上げにかかった。
やっと抱き上げると、ソフアから、広い絨毯の上に移るつもりらしく、ゆっくりと妻を横抱きにしたまま歩いていった。ふたりが去ったソフアの上には、水を
流したような痕跡がついていた。

「あっ……いやー……」
妻の悲鳴に惣太郎が顔を上げると、丁度、部屋のまん中辺りまでやってきた浩二が、掌が滑ったらしく、妻の裸身の上半身が絨毯に落ち、片足だけが浩二
の手で持ち上げられていた。妻の股間が窓側に向かって大きく広げられていて、強烈な真夏の光に照らし出されていた。
妻の股間は、太股の付け根の辺りから、体液とも汗とも判別出来ないが、ぐっしょりと濡れそぼり、大陰唇が開いて、奥の摺曲した薄紅の粘膜がのぞきいて
いた。その妻の女陰は、ひどく淫猥で好色で貪欲な落魄した中年女のもののように惣太郎に映った。

こんな感じに妻の性器が見えたのははじめてである。こっそりと、叢の隅に羞恥を含んで咲いた野の花のように可憐だった妻が、何時の間に、そうなったの
だろうか。いま、強い光に隈なく照らし出された妻の性器は、たっぷりと露を含んで咲き切った薔薇野ように、淫蕩な妖気を漂わせている。執拗に虫を誘い
込もうとする虫食植物の奇怪な花にも似ていると思った。
そう思うと、濡れて全身をてらてらと光らせている妻の躰の線にも、かっての初々しい可憐な曲線が消えて、丸くふっくらとした肉感的な曲線が艶っぽい。 
  1. 2014/12/03(水) 08:21:14|
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花 濫 第8章陰陽二つの情事2

ベットを出た惣太郎が、リビングの廊下から庭を見ると、思わず目の奥に痛みがはしるほどの強烈な陽光を反射している芝生のうえで、半ズボンに上半身
裸体の浩二が水道のホースを持って水を撒いている。浩二から数メートル離れて向かい合った冴子は、深紅のミニスカートに紺の横縞の入ったタンクトッ
プのTシャツ姿で、片手に園芸用の小さな如雨露を持って立っていた。
ふたりとも脚は裸足である。

ホースの先を指で押さえて、遠くまで水が飛ぶようにした浩二が、筒先を左右に振って散水している。勢いよく飛ぶ水が、激しい陽の光の中で、白銀の
噴出のような透明感のある銀色に輝いて見えた。

突然、ホースの筒先を浩二がひねって、冴子の脚に水を掛けた。冴子が大げさな悲鳴をあげげながら、掛けられた水の白さとは違った、なまなましいま
ぶしさの二本の脚を飛び跳ねると、水に濡れた白い脚は、若鮎が跳ね上がったような美しいきらめきをみせて輝いた。冴子も負けじと手に持った如雨露を、
浩二に向けて振った。白く細い幾つもの線が弧を描きながら浩二に降り掛かる。浩二が反射的に身構えの姿勢をとると、ホースの筒先が思わぬ方向に向
いて、浩二にだけでなく冴子にも無差別に、水は複雑な曲線を描きながら飛び散った。

「いやんーん。浩二さん!」
頭から水を被った冴子が、両手で顔を拭いながら叫んだ。長い髪も濡れたらしく、先ほどまで敏捷な冴子の動きに軽く踊っていブラウスが、身体や腰にぴ
たりと纏いついて、女の曲線を露わにしていた。浩二も頭からびしょ濡れになったらしく、仔犬のように頭を振ると、白い飛沫が周囲に飛んだ。
「ようし! やったな! どうせ濡れたんだ」
浩二が冴子の足元に向かってホースをかまえた。
「止めて!」

冴子がミニスカートの裾を両手で持ち上げ、夢中で足を跳ねると、股間を隠しただけの小さなスキャンティーがちらりとのぞく。浩二はそれがおもしろいらし
く、次第に筒先を冴子の膝から太股に向ける。冴子が大きな悲鳴を挙げて芝生の上を逃げ回る。
大きく芝生の縁を回るように走っていた冴子が、リビングから見ている惣太郎に気づいたらしく、

「パパ、助けて……」
「燃えてかげろうのたつ芝生を、こちらに向かって冴子が駆けてくる。両腕を曲げて腰の辺りに構え、懸命に走って来る冴子は、濡れた髪を後ろになびか
せ、濡れて身体に張り付き、透明になったタンクトップのTシャツの胸が、くっきりと乳房の丸みが浮き出して搖れている。
締まった腰の下の大きな臀と付け根まであらわな太腿の柔肉が、乳房と違った複雑な動きで搖れ、辺りに若い女の精気を撒き散らしているように匂い立つ。
惣太郎の前まで来ると、廊下の前のガーデンセットの陶器製の椅子に身を投げるようにして座り、息を切らしながら惣太郎を仰ぎ見て、いたずらを見つけられ
た子供のように、てれた表情で、肩をちょっとすぼめながら舌を出した。それは義理に示した媚びだったのか、すぐに、くるりと顔を庭の浩二に向けて、

「浩二さん! パパが起きていらっしゃったからご飯にしましょう」
はしゃいだしぐさで手を振って呼んだ。
「ママ! 水道の栓を締めて……」
浩二がうなずいてホースを捨てると、ホースは狂った蛇のように、あたりかまわず水をはね上げながらのたうち、こちらに向かいかけた浩二の背にも、思いき
り水しぶきを浴びせかけた。驚いた浩二が飛び上がったり、走ったりするのを、声を挙げて囃してから冴子が元栓を締めた。

ガーデンセットの椅子に腰掛けた二人は、照りつける陽射しも気にならないらしく、惣太郎に取ってこさせたジュースを飲みながら談笑している。日焼けした
浩二の琥珀色の肌も、凝脂の浮いた真っ白い艶やかな冴子の肌も、いま濡れたばかりなのに、肌に点々とダイヤモンドの小粒のような水滴をつけただけで、
肌は水をはね返して、若さに匂い立っている。

特に冴子の手や脚が、象牙のように白くなめらかに輝いているのが目立つが、その白い肌は、情事に堪能した後にだけ現れる、皮膚の内から萌え立つ生命
力の自然に開花したような生き生きした生彩が輝いている。           
男の肌には、情事の前後に現れる変化はないと惣太郎は思っているが、それでも、浩二の肌をよく注意してみると、直後の浩二の逞しい肌は、冴子の凝脂
が染みこんだように艶やかに輝いている。                   

「さあ、シャワーを浴びてきなさい、食事にしよう。コーヒーのうまいやつを炒れておくから」                                  
二人がならんで、椿のしげみから、浴室の方に消えるのを見送ってから、惣太郎はキッチンに入ってコーヒーポットを取り出すとのコンセントをつないだ。
コーヒー豆を曵くため、電気のスイッチを入れ、賑やかな音を立てていた時、浴室から、浩二の怒ったような声が聞こえたような気がしてスイッチを切った。 
廊下を隔てた浴室ののれんの奥に、惣太郎は聴き耳を立てた。シャワーの水音に混じって、浩二と冴子のはしゃぐ声が聞こえていたのが、いつのまにか、
シャワーが止められ、浴室の中は森閑としている。耳を澄ますと、なかで人の争うような気配がある。                             

「………だめよ、パパが待ってるじゃないの………」           
「誰がこんなにしたんだ……。ほら、責任とってくれよな」        
「誰が触わらせたの…………」                      
冴子の声が溶けるように生めいている。                 
「あつっ!」                             
冴子の押し殺した叫びが聞こえたあと、しばらく静寂があってから、しだいにあたりはばからない動きの気配が伝わってきた。

やがて、息づかいや、肉のしきみまでが、惣太郎の耳に明瞭に聞こえ出した。              
昨夜自分が寝たのが一時過ぎだから、その後に浩二が帰ってきて、ふたりが交わりを持ったのは確実だと思う。朝までに三回くらいはしたにちがいない
もしかしたら、朝も惣太郎が起きるまでに、一度くらいしたのかもしれない。
それとも、浩二が朝帰りで、出来なかったのだろうか。

いずれにしても、ふたりで躯を洗い合っているうちに、耐えられなくなってきたのだろう。先ほどの冴子の短い悲鳴の時に挿入があったに違いないと惣太
郎は思った。。          
しだいに激しさを増す息づかいと一緒に、ぱんぱんと濡れた肌が打ち合う音が、派手に響いてきたりする。浩二の喘ぎ声と冴子の呻き声と絡み合うようし
て聞こえて来る。ふたりの交わりは、狭い浴室の中で、どんな体位でおこなわれているのだろうか。そう考えると、惣太郎は何かわくわくするような思い
に駆られてきた。

惣太郎は新聞を膝に載せたまま、立ち上がるのをじっと我慢していた。
嫉妬焼きの亭主らしい振舞いをして、どうやら最後の断末魔に行き着こうとしているらしいのに、せっかくの二人の感興を殺いでしまうのも大人げない。
呻き声が一際高まって、叫びとも泣き声ともとれる響きにとなって、暖簾の向こうから伝わってくると、ちょっとおろおろした気持ちになって、思わず新聞
を膝から落として、立ち上がりかけるのだったが、その次は又しんと静まって、心なしか険しい息ずかいの絡み合いになる。

やがて、最後の断末魔が終わったらしく、例の凄愴な情景を思わせる一際高い呻き声や喘ぎのあと、だんだんと気配が静まって、その後、ひっそりした時
間が過ぎていった。その間、例の頬擦りや接吻や抱擁の執拗な愛撫し合や、いたわり合が長々と続いているらしい。       
そのあと、かなりしばらくして、二人は互いにタオルを素肌に巻いただけの格好で、のれんをわけて廊下まで出て来ると、左右に別れて、それぞれの部屋
に着替えにいく気配を示した。。

「まあ、そのままでいいじゃないか。せっかくのコーヒーがさめてしまう」
惣太郎は、沸き上がったポットを持って、二人がついて来ることが当然というようにリビングに入っていった。
リビングも、クーラーが入れていなかったので、庭の芝生を直撃している陽光の反射を受けてむっとする暑さである。
「クーラーよりも扇風機の方が自然でいいだろう」
ふたりのタオルだけ巻き付けた上気した顔を見ながら惣太郎が言った。   

「お顔だけなおしてこなければいけないわ」                
サイドボードから、エッジウッドのコーヒーカップを取り出している惣太郎の背に冴子が羞恥を含んだ声で言った。                    
「その日照った顔がいちばんきれいたよ。なあ、浩二……。昨夜は何時頃帰ったんだい……浩二は……」                       
「三時過ぎです。仕事は一時前に終ったのですが、係長が、どうしても飲もうというので仕方なく、京橋の赤提燈で飲んだんです」 

「そうよ、パパ聞いてちょうだい。浩二さんたら、すっかり酔っちゃって、もう玄関で、げろげろなの………。やっとお風呂場まで連れてって、脱がせた
んだけど、それからがまた大変だったの……」
「ママ頼む……それから後は内緒だよ。もし、言ったら、ただではすまさないよ」
浩二がむきになって言った。                      
「いっちゃおうっと。あのねえ………すっかり酔って……どうにもならないのに……」
冴子のおおげさな悲鳴が突然わきあがり、惣太郎が驚いて振り返ると、並んでソファに腰掛けていた浩二が、冴子のタオルを裾の方からはぎ取ろうとして
いた。
  1. 2014/12/03(水) 08:19:31|
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花 濫 第8章陰陽二つの情事

寝室のカーテンの隙間からさしこんだ真夏の強烈な日光が、漆喰塗りの壁に黄金の光る一本の線のようになって輝いていた。
クーラーがきいているので寝室の中は快適な温度に保たれているが、さしこむその光の強さに、外はもうきびしい暑さであることが推察される。
窓の外の庭から、冴子の陽気で華やかな笑い声と、浩二のなにかどなっているような大きな声が聞こえて来る。散水の水音が二人の声の合間
に聞こえている。庭に水でも撒いているのだろう。まるで子供が遊んでいるような騒がしさである。

もう十時近かった。昨夜、明日が締めきりの原稿を一時頃までかかって書き上げた時には、浩二はまだ帰っていなかった。十時過ぎに浩二か
ら電話があり、パリ支社と緊急の連絡があって、時差の関係から深夜になるので、場合によっては会社に泊まって、朝帰るという連絡が冴子に
入っているのを、書斎で聞いていた。

「会社って休む部屋があるの? ……えっ………椅子を並べて寝るって……風邪ひくわよ……あすは日曜日だし、終わったら帰ってきて………」
冴子の声には媚びがあると、惣太郎は翻訳作業を中断して煙草に火を付けながら思った。毎週、土曜の夜冴子は浩二の部屋で寝る。
いつの間にか三人の間で成立した暗黙の了解である。

田宮は、以前と変わりなくこの家にはよくやってきたが、冴子と接触をもつということは滅多にない。冴子と田宮の間に亀裂が生じたわけでもなけ
れば、惣太郎との間が気まずくなったわけでもない。
浩二が帰国した夜の乱媾の翌日、浩二と冴子が、ただならぬ仲になり、それを惣太郎が黙認したということを田宮が伝えた。田宮は浩二に惣太
郎の意図を伝えた。田宮が冴子と関係を持ったことは田宮は浩二に伝えてはいない。

田宮にはやはり教師としてのプライドのようなものがあって、純粋な浩二に、自分も冴子と関係していたとは言えなかったに違いない。もちろん、
冴子も田宮との関係は内緒にしているし、惣太郎にはっきりと、浩二の方がいいと言い切ったように、浩二の不在に田宮が誘っても冴子は応なく
なったと惣太郎は思っていた。田宮はそれを恨んだりもせず、自分と同じ立場にあるように立ち振舞って、一向に気にしていないように惣太郎に
は見えた。

冴子の態度も、田宮には全く気がないかというとそうでもなく、適当に田宮と接している。躯の関係だけがなくなって、親しい知人同志のような
関係だけになったと、一時は惣太郎も思った。そんな田宮と冴子の関係に疑念が生じたのは、浩二が大阪に出張した、つい最近の事である。

惣太郎もその日は一晩泊まりで札幌に出張するはずであったが、学校に急用が生じて、その出張を取りやめた。ある教室の教授がなくなって、そ
の補充に新しい教授を決める教授会が尾を引いたためだった。その教室の教授候補が二人いて、それぞれ学内の有力な教授の推薦があって、
夜になっても意見は二つに割れて難行した。結局、深夜におよんで決選投票が行われてやっと結論を得たわけである。

その後、恒例の新任教授を囲む宴会が開かれ、惣太郎が帰宅したのは一一時過ぎだった。タクシーを降りて自分の家の玄関に立った時、惣太郎は
いつもと違う家の様子に思わず立ち止まった。門灯はついているが、家の窓は、どの部屋からも灯が漏れていない。
自分も浩二も出張で、冴子一人だから、早く休んでしまったのかもしれないと、呼び鈴を押そうとした時、後ろで車の停る音がした。振り向くと、
止まったタクシーから、真っ白のタンクトップ姿の冴子が降り立った。
あら! あなた………」
驚いて惣太郎を見上げた冴子の瞳が、いつになくきらきらと空の星のように潤んで輝いていた。

その時は、上京してきた女学校の同窓生とホテルで食事をして話し込んでいたら、遅くなってしまったと冴子はいっていたが、惣太郎の求めに応じ
て茶ずけの支度をしてくれる妻が、惣太郎にはなぜかまぶしくてしかたなかった。
実家から送ってきた鯛の浜焼きがあります。あけましょうか」

冴子が情事の後、かならずそうなる鼻にかかった甘い声でいった。やや上目で惣太郎を見る瞳も潤んでいる。惣太郎は妻の目を見て思わず茶づけ
の箸を止めた。妻の瞼の周囲がかすかに充血しており、頬の血の氣にほんのりと染まった色艶といい、妻が立ち上がったとき、匂い立つ甘酸っぱ
い体臭などは、妻が性交の後の特徴的な生理現象がすべて現れている。冴子が情事をもってきたことは疑う余地もなかった。                              

冴子に新しい男が出来たとは思えない。思い当たるのは田宮である。田宮は今日は学校がない。助教授であるから、深夜までの会議にも出る必要
がない。直感的に惣太郎が、冴子は何処かのホテルで田宮と情事を持ってきたに違いないと結論づけた時、田宮から電話があった。
隣室の電話に出た冴子が、パパ出張に行かなかったの……あっ、そうね知ってたの、といってから急に声を潜めて、………大丈夫よ……心配
ないってば……嘘のつけない冴子との会話に、きっと受話器を握った田宮は肝を冷やしているだろうと、惣太郎は苦笑した。

田宮がなぜ拒否することのない惣太郎に隠れて冴子を誘い出したのだろうか。夫の視線や策略からのがれて、自由に冴子を抱きたいという田宮の気
持ちも判らないことはない。二人で共通の秘密を持つことも情事の刺激を高める一つの技巧である。情事に馴れた田宮が、酒でも飲んでいて、急に
自分も浩二も不在で、冴子が一人留守をしているのを思い出し、にわかに冴子が欲しくなって呼び出したと惣太郎は結論づけた。
田宮は、酒を飲むとよく衝動的なことをする性格である。
「田宮君も誘ったのか」
ああ、あたしが外出しようと思ったとき、田宮さんが見えたからお誘いしたの」
冴子の顔に動揺がおこり、無理に作った硬い笑顔を伏せていった。

それで、友達と別れてから、そのホテルで田宮と寝たというわけか、惣太郎はいいかけてその大人げなさに口をつぐんだ。
いまさら田宮に嫉妬してもはじまらないし、田宮が酒を飲んで衝動的に冴子が欲しくなるように仕向けてきたのも自分である。きっと、彼は情交が終
わってから、自分の了解もなしに冴子を連れ出したことに気付いて、どう冴子を口説いたかは判らないが、あわてて口止めをしたのだろう。

自分が今夜家にいるのを知って、今は仰天しているだろう。誰にも干渉されないホテルの一室で、あのテクニシャンの田宮が、一体どんなテクニック
を使って妻を翻弄したのだろうか。また、世間ではホテルの情事は常識であるが、生まれて初めて体験する冴子は、どんなに興奮し乱れたことだろう。

浩二との性交が、日常茶飯事になって、田宮と初めていった伊香保の夜や、浩二の帰国の夜のような刺激の少なくなった最近では、思いがけない刺
激だったにちがいない。疲れていなければ、その場に冴子を押し倒して抱き締めたやりたい衝動を、惣太郎は辛うじて押さえた。
あわてることはない。自分の知らない場所で、妻が男に抱かれる。そこには自分の保護も力も及ばない。世間も体験もすくない世慣れていない妻は、
そこで一体どんな衝撃をおぼえ、どんな新しい快楽を得たのだろうか。そんな体験を通して、妻はきっとまた、自分の知らない新しい女に生まれ変わる
に違いない。

あの夜の冴子の相手が田宮であることははっきりしているが、もし、これが、自分の知らない全く別の男だったらどうだろう。
最近、惣太郎は、ふとした時に、そう思うことがある。現実的ではないが、冴子が、ある日、買物にでた町で、見知らぬ若い男に誘惑されたと仮定し
ょう。その青年は、有名大学の学生で、清潔で、貴公子のような容貌で、スポーツで鍛えた躰の持ち主で、若い男として一点の否もない青年だったと
したら、自分は、それを迎合するだろうか。答えは否だった。

彼が望むのは、必ず自分が主役となって妻と、妻と交渉を持つ男を支配しなければならない。妻を愛するあまりに、より妻を美しく新鮮にするために、
他の男と交媾させるのだから、その愛する妻が、万が一にも自分以外の男に奪われる危険や、妻自身が自分からはなれて行くような危険は冒せない。
たとえ妻が自分より若く逞しい男と交わることによって、果てしない官能に溺れ込もうとも、妻を狂わす男は自分の分身でなければならない。
結果的には、自分が様々な手段により妻を、より深い快楽に導きく主役でなければならない。
本来なら人に見せたくない愛玩する秘宝をあえて人前に展覧して、その秘宝を見て驚嘆する他人から、尚一層の価値を見い出したりするのに似た心理
である。

田宮なら、自分の支配下にある。その安心感が、今度の事件にも惣太郎を鷹揚にさせる原因となったのだろう。
浩二と冴子の日常には、当初ほどの刺激はなくなったとしても、まだまだ汲み尽くせぬ、さまざまな悦びと刺激が残されていると、惣太郎は思ってい
る。

昨夜は、たまたま浩二の帰りが遅かったので、惣太郎は寝てしまったが、夢の中で、風呂場のタイルに反響する冴子の嬌声を聞いたような気がする。
遅く帰った浩二が入った風呂場へ、寝巻でも届けた冴子が捕まって、風呂の中で痴態を演じていたのか、それとも、浩二の部屋での交わりの後の入浴
で、またまたもよおしての媾合だったのか、いまでは詮索しなくても、起き出て二人に訊けば、二人は素直に答えるまでに教育が出来ている。                

今聞こえる二人の華やいだ声だけでからも、惣太郎には、昨夜二人が堪能するまで交わり合ったことが察しられる。                  
先週の土曜日の深夜など、浩二の部屋に居るとばかり思っていた冴子の声が、庭から聞こえるのに仰天した惣太郎が、雨戸をめくってみると、庭の椿
園の中の小さな四阿のなかで、腰掛けた浩二が膝に冴子を横座りに載せていた。

浩二は上半身は裸で、下はバーミューダーパンツを穿いただけでだった。木綿の茄紺の模様の浴衣姿の冴子は、前も裾もはだけられたしどけない格好
で、浩二にしがみ付き、やや顔を上向きにして浩二の接吻を受けていた。黒々と繁った椿の梢の上の一三夜の月の光が四阿にさし込んでふたりを照して
いた。
暗い四阿の奥に、抱擁した男女の等身大の塑像のように、月光を受けて白く浮かび出した二人の姿は、体温を持った生身とは思えないほど、夏の夜の
庭園の中で、幻想的な雰囲気をかもし出していた。                

惣太郎が近づいても、その塑像は、ぴたりとよりそったまま動こうともしない。もっと近づいて見ると、横向きに見える冴子は、浴衣の胸がはだけられ豊
かな乳房がこぼれ出ており、腰紐で一旦締めらた下も、裾が大きく割れて、ほとんど腰の辺りまで露わになり、格好のよい二本の脚が、浩二の膝の上で
膝を折り曲げた格好で開かれていた。
浩二の掌がその中心に埋もれて、せわしそうに微動するたびに、月光を浴びて白磁のように輝く脚が、微妙な動きをしている。

二人の向いに腰掛けた惣太郎が、
「涼しいかね」
ばつの悪そうな声をかけると、接吻を止めて、にんまりと笑いながら顔をあげた浩二の額が汗で光っていた。
「なんだ、汗をかいているじゃないか。ここは蚊もこないし、一層のこと裸になったらどうだい。冴子も汗をかくと、この夜風では風邪をひくよ……」
さあ……と、浩二を顔で促すと、浩二は決心したのか、怒ったような表情になって、冴子のはだけた胸から手を入れて一気に冴子の上半身から浴衣を剥
ぎ下ろした。腰紐が、どうほどけたのかわからなかったが、茄紺模様の浴衣は、除幕式のようなすばやさで冴子の躯を滑って闇に溶けた。その瞬間、冴
子の裸身が、自ら発光したかと見まがうように、月光を浴びて白磁に輝いた。

冴子は着やせがするというのか、着物を脱いだ時の方がふくよかに見える。肩にも背にも腕にも、白いぬめぬめと光るような脂肪がついていて、月光を
はじき返している。冴子は片膝をゆるくたてて浩二の膝の上に座り、心持ち小首をかしげ、顎をひいて下をむいている。ふくよかな豊頬も、首や肩のまる
みも、丸く盛り上がった豊かな乳房も、豊かなヴィーナス形の腰のみのりも、いまは青白い月光に照らされて、処女のかたさのように見える。              

冴子の青白さにひきかえ、陽灼けした浩二の硬い線の裸体は、月光を吸収してしまうのか、シルエットの顔も、筋肉が盛り上がった肩も胸も、一層黒々
と照り輝いている。なよなよした冴子の裸体と、その背と腰に太い腕を巻き付けた浩二の姿は、まるで夜叉が女を襲っている浮世絵のように、この世の
すがたとも思えない奇怪な雰囲気をかもし出している。

惣太郎は、すぐにでも立ち去るような雰囲気で言った。
「ぼくも脱ごおっと……」
夜叉が、ぬっと立ち上がり、声だけは若く張りのある響きで言うと、パンツを足元に蹴落とした。

全裸で仁王立ちになった夜叉は、こちらを向いて腰を下ろしている冴子の膝を跨ぐと、いきなり冴子に向かって立ちはだかった。夜叉の腰が女の顔の位
置にあった。隆々と月に向って吠えるように屹立して脈動する男根が、うつむいた冴子の頬を叩いた。膝に置かれていた冴子の白い両腕が、ゆっくりと
浩二の脚を両側から抱くようにして、しだいに足元から腰に向かって上がって行った。

硬く締まった浩二の尻の肉に食い入るように両側から抱きついた冴子は、当然のように浩二の陰茎を含んだ。浩二が、快感に首をうしろにそらせ、眉根
の深い皺を刻ませながら、月に吠える若狼のように呻いた。
四阿の細長い腰掛けに横になった冴子は、片脚を杉皮を張った背もたれに上げ掛け、もう一方を椅子から地面に投げ落としていた。その股間に、中腰に
なった浩二が入り込み挿入を試みている。冴子の脚を広げようとすると臀が椅子から落ちかけて、あわてて冴子があしをすぼめる。

「だめだよママ……動いちゃ……」
「だって……落ちるちゃうじゃないの」
自分が椅子に正面を向いて座り、その膝に冴子を向かい合う格好ですくい上げて、浩二はやっと挿入した。浩二の膝の上に馬乗りの格好で座った冴子の
両足が、狭い椅子の奥行きで、浩二の腰を挟んだまま膝を立てた格好で大きく両側に広げられて搖れている。浩二の太い両腕が、冴子の大きな臀を、両
側から抱えるように抱いて、激しく自分の方に押し付ける動作を繰り返し、その度に、冴子も微妙な円形運動を続けながら上りつめていった。

四阿の暗がりで、身体の所々に月光を浴びて律動するふたりの交わりの姿を、もっと美しく見たいと思った惣太郎が、池の縁に置いていた一畳敷ほどの
木製の涼み台に、毛布をかけてやり、その上でするように二人に命じた。

四阿から池までの、低いつつじと椿が両側に植え込まれた細い庭道を、背の高い逞しいからだつきの夜叉が、股間に隆々とそびえたものもそのままに、
ぐったりとした真っ白い冴子を横だきにして歩いて行く姿や、涼み台の上で、絡み合い激しく動きのたうつふたりに姿が、池の反対側の岸辺にいる惣太郎
からは、黒い硝子を張ったような水面に、くっきりと月光に輝くふたりの若々しい絡んだ肢体が浮かび出ていた。

時折、池の中の鯉がはねる音がすると、二人の姿が乱れ、さざなみだった池の面に、時には荒い油絵のように、時には点画のように、また時には印象
画のように、絡まり合った男女の動きがアブストラクトに躍動する。         
月の光を吸い集めてまばゆくさらされた仰向いた冴子の裸体が、筋骨隆々としたした夜叉に押さえつけられ、思い切りひろげさせられた股間を、夜叉の
巨大な男根が突き通していた。

夜叉の動きがしだいに激しさを増すにつれて、暗い夜庭に、そこだけが冴えた青白さに輝く冴子の脚が、先ほどまで押し広げられたまま台の上に投げ出
されていたのに、いまは夜叉の律動する逞しい腰にしっかりと巻き付けられ、激しく一緒に搖れている。
月光を真上から浴びた夜目にも艶やかな冴子の顔が、閉じた目尻に歓喜の泪を溜め、月光に濡れて、いまにもこぼれそうに見える。息苦しそうに開いた
口を、月の面にむけて、訴えるように、耐えられぬように、せつない絹を引き裂くような喜悦の叫び声を間断なく放っている。  
源氏物語の源氏君と美しい女たちの、夢の世界の交わりのような、この世のものとも思えないあやしい幻想の世界の出来事のように美しくあやしく見えたのは、惣太郎の脳裏に
こびりついて、いまでも消えない。
  1. 2014/12/03(水) 08:17:56|
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花 濫 第7章公認の情事4

惣太郎は、あまりにもあっけなく事が運んだのと、妻の素直というか無知というか、その素直さに、今は感謝したくなった。田宮も浩二も、結局は、冴子の
この素直さに好意を抱き、安心して妻を抱いたのだろう。
そうするとふたりは自分の立場を一体どう思っているのだろうかと、惣太郎はにわかな疑念に思わず息を止め、顔の血の気が失せていくのがわかるような衝撃
をうけた。
不能の男への憐憫と軽蔑とから、自分を無視した行為だったとしたら、それは惣太郎自身のプライドを著しく傷つけたこととなるばかりでなく、社会的地位まで
もおびやかす大きな問題である。

これは、二人を許せないとか、今後、二人との交際を断絶するという以前に、自分とりかえしのつかない大きな過ちを犯した事になる。
少なくとも田宮は、一般の妻たちが、潜在的に抱いている、夫以外の男に愛されたいという欲望を、背信の情事という歪んだかたちで処理することなく、夫の
諾と理解によって体験させているのだということは理解しているはずである。 

女はひとりでも多くの男に愛されることを望み、その男達から与えられる官能によって新しい女の命が与えられより美しくなる。
夫にとっても、ともすれば自分と同化して、言葉も生活も食べ物も自分と同じ癖がついた妻には、もう別の人格を認めるのも忘れてしまうか、自己嫌悪と同種の
嫌らしさを妻に感じてしまうのが通例である。夫婦は思い思いの魂胆を胸に畳んだまま、むなしく暮らして老いていく……。
自分がめざした怠惰な夫婦生活の打破の方策は、田宮の協力により、今のところ成功したと惣太郎は信じている。

妻の冴子は、田宮に愛されることによって、女としての熟爛を与えられ、素々とした可憐ないつまでも固い少女のようだったのが、羽化した蝶のように、身も心
も華麗変身した。それは、ただ妻を美しくしたばかりでなく、そうした妻に対する自分の気持ちまで変えてしまった。
今では、妻が田宮と交わる度に、妻が自分の知らない何かを田宮から吸い取って変わって行くさまや、自分と田宮の間の、恋仇のような心の葛藤など、一つ一
つが、今までの妻と違った、新しい女のような新鮮さで惣太郎には見える。

「自分も、アメリカに帰ったら、ぜひ先生と同じように、妻を外の男に与えて、いつまでも妻を新鮮な愛の対象としたいと思います」
田宮は、何度も惣太郎に、そう言い続けているのだから、まず心配はあるまい。問題は浩二の方だが、なんといっても浩二はまだ若い。
女の躱も、人生体験も少ない彼に、今の自分の気持ちを説明しても判るはずはない。
しかし、浩二には自分や田宮にはもう失われてしまった純粋さが残っている。

そうだ、その純粋さは、結局は、妻の冴子が持ち続けていた純粋さと同じものではないか。
これが若さというものに違いない。浩二と冴子は、年齢的にいっても同じ次元にある。
そうだとすれば、たとえ、自分を性的弱者と思っていても、彼の若さから見れば、五十代の自分は、もう老人であり、不能であっても少しも不思議ではない。
不能の夫を持った人妻との情事は、純情な彼にとって、冴子への同情とも、いたわりとも、また不能の夫の申し出よる協力とも、こちらの出方しだいで、どうに
でも理由を正当化させることが可能である。若さは、すべてに筋じ道だった理由の明確さを要求し、それが理解さえすれば満足する。
「さあ………二人がお腹をすかせて待ってるわ」
萎えたまま考えこんでいた惣太郎の態度を、やさしくいたわるように冴子が言って起き上がった。

冴子に続いてキッチンに入って行くと、大きな食卓に田宮と浩二が向かい合って腰掛けコーヒーを飲みながら話していたが、まず田宮が、
「おはようございます」
もうスーツに着替えた格好で、挨拶をした。一瞬合った瞳には、なにごとも異常のないという合図が隠されていたが、それは惣太郎以外にはわからない。田宮
の挨拶に惣太郎が入ってきたことを知って振り向いた浩二は、白のニットの薄いセーターに細いズボンという軽装で、ややおびえた表情で惣太郎の顔を見たが、
惣太郎が、
「よく眠れたかい」
にこやかに声を掛けると、緊張した表情が一度に安堵に緩み、微笑を返した。田宮の横の椅子に惣太郎は腰を降ろしてから、改めて二人の顔を見た。

田宮は、いつもとかわらない櫛目の通った髪を撫でつけた頭に後ろから朝日を浴びているので、その表情はよく見えないが、疲労の色は浮かんでいない。
正面の浩二は、田宮と対象的にまだ髪もといていない、乱れた髪のままで、不精髭がのびている。正面から朝日を浴びた顔は、張りのある艶ややかな肌に、薄
い脂を浮かべて、丸い大きな瞳が、熟睡から醒めたように、健康な光沢に輝いている。
先ほどまで、夜を徹して乱媾をほしいままにしてきた疲労や憔悴の後はみじんもない。惣太郎は、改めて浩二の若さに驚嘆した。

「先生は、今朝は講義ですか。私は、講義はないのですが、例の国際会議の主催社である日本新聞の最終スケジュール決定会議がありますので、このまま会場
の国際ホテルに参ります」
「ああ、君は実行委員だったね。日本ではじめての言語国際学会だから大変だろうが、君にとっても、世界の学者に接するいい機会だし、なにしろ君は英語が
堪能だから、主催国の中心人物になってもらわなければならない。
ぼくは今日も、千葉の大学の集中講義だ」
「たしかN大の農学部でしたね」
「ああ、最近農学部も拓殖学科なんかが出来て、海外に農場を持つ企業が多くなって生徒が賣れているらしいいのだが、なにしろ未開国が多くてね。
それで言語学なんかが必修科目になったのは、君も知っての通りだが、ぼくは、未開国に農地を開墾に行く青年に言語学など必要ないと思うんだが……
…」

「あら、むずかしいお話になってしまって……。浩二さん、あたしたちには興味ありませんから、ほかのお話をしましょう」
いつの間にか、パンやタサダを並べ終わった冴子が、浩二の横の自分の椅子に座りながら、華やかな声を立てた。
「浩二は、二、三日ゆっくりすりんだろう?」
惣太郎がパンにバターを塗りながら顔を見ずに言った。

「新しい会社には、来月から出社ですから、まだ二十日くらいありますが、それまでに下宿を決めたり、国にも一度帰ってこようと思いますが、送り返した荷物が、
明後日くらいに着きますので、それを受け取ってからにしたいと思ってます」
「下宿なんか探さなくていいじゃないか。ここから通えばいい。二階の六畳を君の部屋にしよう。冴子とよく相談して決めなさい。もっとも君が、どうしてもこの家
から通うのは厭だというのなら別だが………」
 
「あら、浩二さん、そうしなさいよ。それがいいわよ」
冴子が叫ぶように華やかな声を上げたのを聞いて、惣太郎は思わずバーターナイフを動かす手を止めた。
自分はどうして、いとも簡単に浩二の同居を許可してしまったのだろう。ほんとうにそれでいいのか。これでは浩二と冴子の情事を永久に公認したと同じではないか。
それほどの決心が自分にあったわけではないのに。

「浩二君、そうさせてもらったら……。一番それがいいと思うな僕も……」
田宮の言葉が、重大な判決を下す判事の言葉のように惣太郎には聞こえた。
  1. 2014/12/03(水) 08:15:23|
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