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闇文庫

主に寝取られ物を集めた、個人文庫です。

黒の凱歌 第一部 第1回

三度目のコール音でようやく受話器を取る音がした。
忠志の眠そうな声が聞こえてくる。
「なんだよ朝っぱらから。何か用なのか、母さん」
乱暴な口調で言う忠志に、美枝子は少しふくれて、
「あら、ご挨拶ね。昨夜もかけたのに、いつまでたっても応答がないから心配してたのよ」
「昨夜はサークルの飲み会があったの。あのなあ母さん、俺はもう十九歳だぜ。いちいちそんなことで心配する必要なんてないの」
そう抗議する忠志の様子に、しかし美枝子はかえって子供っぽいものを感じて思わずくすりと笑った。
「はいはい、分かりました。別にたいそうな用事があるわけじゃありません。ちょっと声が聞きたくなっただけよ。それはそうとして、ちゃんと食べてる? 食事をちゃんとしてないと、いくら若くてもそのうち身体壊しちゃうわよ」
「はいはい、分かりました」
「ふざけないの」
道化た口調でオウム返しする忠志をたしなめながらも、美枝子はまた笑ってしまう。

坂口美枝子は四十歳を前にして、家族と別れて一人で暮らすことになった。といって、離婚したわけではない。
夫の忠明は一年前から単身赴任で福岡へ行っている。息子の忠志はこの春、念願の名門T大学へ入学、東京で一人暮らしを始めた。一家三人、離れ離れで暮らしているわけである。
美枝子は結婚するまでは両親とともに暮らしていたし、結婚してからは常に夫が、そして息子がいた。したがって三十九歳になる今年になって初めて、一人暮らしを体験することになる。
最初は淋しかった。だが、美枝子にはまるきりやることがないわけではない。
美枝子は数年前から自宅で英会話教室を開いている。教室はジュニアクラスとシニアクラスに分かれ、いまでは下は小学生から上は中高年まで全部で二十数名の生徒を抱えていた。
シニアクラスは意外なことに男性の人数が多い。というのも、以前から近所で評判の美人妻である美枝子が教えるなら、とファンである妻子もちの中年夫たちがたくさん入会しているからだ。それについて、美貌で男の客をひきこんでいるなど、と口さがないことを言う人たちがいることも美枝子は承知している。
が、何はともあれ、いまはこの英会話教室の主催者兼ただ一人の教師として教室を運営していくことが、一人になった美枝子の楽しみであり、日々の目的だった。

「でもね、ちょっと最近、気になることがあって・・・」
美枝子はふとそこで声をひそめた。
「何?」
「あなた、岡くんを覚えてる? 岡祐樹くん」
岡祐樹は忠志の子供の頃の友達だった。優等生だった忠志とはちがって勉強が苦手、親の離婚など家庭の問題もあって中学あたりから不良になった。高校へも進学しなかったはずだ。
「ああ、岡ね。覚えてるよ。あいつがどうかした?」
「この前、駅前の商店街で岡くんとばったり会ってね。ちょっと話したんだけど、岡くん、わたしが英会話教室をやってるって知ってたの。それで、今度入会したいっていうの」
「へえ~、あいつが? どういう風の吹き回しだろ。たしか高校へも行ってないでぶらぶらしてるはずだったけど。母さんが会ったときには、真面目な感じになってたの?」
「そうも見えなかったけど・・・」
美枝子は遠慮がちに言ったが、そのときの岡の様子は真面目とは程遠かった。髪は金髪、耳にはじゃらじゃらといくつものピアス、ド派手な服装。どれをとっても、いかにもヤンキーといった感じだった。
「それで、どうするの母さんは。あいつを入会させるの」
「それは・・・だって断るわけにもいかないでしょ」
「でも下手をすると岡が入ったことで、他の生徒たちが逃げちゃうかもしれないよ。あいつ、けっこうやばいし」
「・・・とりあえず様子を見てみるわ。それに岡くんだって自分から入会したいっていうくらいだから、やる気はあるみたいだし。最初から偏見の目で見て、可能性の芽を摘み取ってしまうのは可哀相だものね」
「まるで教師みたいな口をきくんだね」
忠志がちゃかすのを、美枝子はぐいと胸を張って答える。
「もちろんよ。お母さんはいま、たくさんの生徒を抱える英語の先生なんですからね」
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  1. 2014/07/07(月) 21:21:43|
  2. 黒の凱歌・TELL ME
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黒の凱歌 第一部 第2回

その日は朝から気分が晴れなかった。
ベッドから出て狭い居間へ入ると、ソファの上で母親が寝ていた。昨夜も遅くまで仕事をして帰ってきて、そのままの格好でソファに寝たらしい。その疲れた横顔を見ても、祐樹にはなんらの同情も湧かない。ただ、いっそう不機嫌になるだけだ。
父と別れた後の母は、以前にもまして身なりにもかまわなくなった。どこからどう見てもただの醜い中年女だ。仕事をして、帰ってきて、豚のように寝て、起きて、また働くだけの生き物。
もっとも祐樹の母に対する軽蔑の念は、昔からあった。小学校のとき、すでに授業参観に母がやってくるのがいやだった。人の目を過剰に気にするたちである祐樹は、普段いきがって格好ばかりつけている自分の母が、なんの変哲もない平凡な女であると周囲に知られることが耐えがたかった。
授業参観といえば・・・祐樹は思い出す。その頃仲のよかった坂口という奴の母親は、凄い美人だった。すらっとしていて、しかもスタイルがよく、グラマラス。端正な容姿で性格も明るく、はきはきと喋る。何より、その切れ長の瞳の優しげな色合いが、今も心に残っている。
彼女こそ、祐樹にとって理想の母親像そのものだった。彼女はいま、自宅で英会話教室を開いているという。最近も二,三度、家の前を通りかかったが、中学生らしい自転車がたくさん停まっていたところを見ると、それなりに繁盛しているのだろう。
そこまで考えたとき、祐樹は少しだけ気分がよくなった。外へ出て行こうという気になった。
ソファで寝ている豚にはもう目もくれず、祐樹は玄関から外へ出た。

幸運というものは意外なときにやってくる。
駅前のパチンコ屋を冷やかしてから、近くのゲーセンへと向かっていた祐樹の目に、その幸運が歩いてくるのが見えた。
件の理想の母、そして現実には自分ではなく坂口忠志の母――坂口美枝子だった。
祐樹は深く考えることもなく近寄っていった。
「おばさん。お久しぶり」
突然、挨拶した祐樹に、美枝子は少しどぎまぎしたようだったが、すぐに明るい笑顔で
「お久しぶり。岡くん、でしょ?」
「そうです」
ふたりはしばらく雑談した。といっても、美枝子の息子である忠志と友達であったのは小学生の時期だけだったから、話す話題も少ない。
しかし、そのときの美枝子の話で、ちょっと衝撃だったのが忠志が今はあの名門T大の学生であるということだった。
(あの野郎・・・)
腹が立った。美人の母だけでなく、あいつは祐樹にとっては手も届かない学歴まで手に入れたのだ。奴の将来はきっとバラ色であるにちがいない。昔から要領のいい奴だった。たいていの奴に好かれ、たいていの奴より優れていた。そんなところがむかついてたまらなかった。
祐樹に問われて、ちょっと照れながら美枝子はそれでも少しだけ誇らしげに息子の行った大学について話したが、祐樹の現状については聞かなかった。高校へも行かず、働きもせずにふらふらしているとう風評を聞いているのだろう。
祐樹はそれに思い当たって屈辱でかっとなった。
「おばさんは今、英会話教室を開いているんでしょ」
気がついたら、そう口が動いていた。
「ええ、そうよ」
「俺も入っていいかな」
えっという顔で美枝子が祐樹を見つめた。
その顔を見ながら、祐樹は腹の底から湧き上がる邪悪な欲望を感じていた。
  1. 2014/07/07(月) 21:29:28|
  2. 黒の凱歌・TELL ME
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黒の凱歌 第一部 第3回

朝起きた瞬間からわくわくしていた。その日は土曜日。土曜日は坂口美枝子の主催する英会話教室の授業がある。当初はシニアクラスの授業も、ジュニアクラスと同様、平日にあるはずだったが、入会希望者の多くが大宮同様に美枝子のファン、つまり妻子持ちの会社員だったために土日に変更することを余儀なくされたのだ。
せっかくの休みの日に、わざわざ英会話教室へ行くなど普通の人間なら馬鹿らしいと思うかもしれない。だが、大宮にとっては当然のことだった。一緒にいて少しも面白くない妻や子の顔を見ているより、美枝子の魅力的な笑顔を見ているほうがどれだけ心が安らぐことか。

「今日は完了不定詞の説明をします。これは少々ややこしいところですから、皆さん、集中して聞いていてくださいね」
坂口家の庭に造られたプレハブ小屋。そこが美枝子の教室だった。せまっくるしいその中で、いま数人の中年親父と年増の女が美枝子の話を聞いている。
大宮は話など聞いていなかった。美枝子が真剣な顔で話す顔に見とれながら、ちらりとこぼれる歯の白さに心を奪われていた。もっとも、この場にいる親父たちの誰もが大小同異であるにちがいない。
一時間半の授業が終わって、生徒たちの皆が帰った後になっても、大宮はまだその場に残っていた。
「坂口さん」
美枝子に声をかけた。怪訝な表情で美枝子が見つめ返してくる。
「なんでしょう。何かわたしの説明で分からないところがおありでしたか」
「いえ、そうではありません。実は最近、この教室のよからぬ噂を聞きましてね」
その噂を聞いたときから、大宮はこうして美枝子へ話しかけるとっかかりが出来たことにウキウキしていたのだ。
美枝子が顔をしかめる。
「噂ですか・・・」
「そうです。お宅のジュニアクラスの、初級のほうに新しい子が入ったそうですな。たしか、もう二十歳に近い年齢の子とか」
「岡くんのことですか」
「そう、その岡くん。わたしの聞いたところでは、彼が入ってから、他の生徒―――皆、小学生や中学生だそうですが、全員やめてしまったとか」
「・・・・そうなんです」
美枝子はうつむいた。そうして深いため息をつく。
「でも岡くんが何かしたわけではないんです。ただちょっと不良っぽい子なので、他の子の親御さん方が心配されたみたいなんです。岡くんも責任を感じたみたいで、友達を数人連れてきてくれたんですけど」
「その友達というのも、皆、不良仲間なのでしょう。いけませんな。このままでは、ここに悪い評判がたって、せっかくここまで築きあげた信用が台無しになってしまうかもしれない」
深刻な表情でそう言いながら、腹の中では愁いに沈んだ様子の美枝子もなかなか美しい、と大宮は考えていた。思わず知らず、サディスティックな気分になる。
「それだけならまだしも、その不良連中が近所で問題なんぞ起こしたら、あなたがその責めを負わされることになりかねないですぞ」
「そんなことは・・・」
強い口調で言いかけた美枝子だったが、途中で尻すぼみになる。馬鹿な女ではないから、無論そのことも考えて心配していたのだろう。
「何かあってからでは遅い。早めにしかるべき処置を取られるよう、わたしからもご忠告させていただきます。何かお力になれることがあったら、わたしも出来るだけのことはさせてもらいます」
「ありがとうございます、大宮さん」
「いえいえ」
もったいぶった口調で言いながら、大宮はこれで他の連中にはない美枝子とのつながりが出来たと思っていた。幸い、美枝子のそばに頼れる夫も子も今はいない。一人きりのか弱い人妻の力になってやろう。そしてあわよくば――。
そんな甘い夢に浸る大宮の口元は、無意識のうちに緩んでいた。
  1. 2014/07/07(月) 21:33:30|
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黒の凱歌 第一部 第4回

自宅の居間でひとり座りながら、美枝子は今日の授業の予習をしていた。だが目はアルファベットの羅列をなぞるだけで、思考はまとまらない。
この前の土曜日に大宮に言われたことが、知らず知らずのうちに頭を巡っている。
美枝子は大宮という男を好きではない。授業の最中でも、鼻を伸ばして露骨にいやらしい視線で見つめてくる大宮は、美枝子にとって耐え難い存在だった。
だが、大宮が言っていた「わるい噂」を無視するわけにはいかない。
たしかに岡が英会話教室へ来ることになってから、もとからいた生徒は全員やめてしまっていた。かわりに入ってきたのは岡の知り合いで、皆、そろいもそろっていかにもチンピラ然とした若者ばかりである。
(やはり一度きっぱりと言うべきかもしれない)
だが、下手に彼らに何か言うと、逆上されてかえってひどいことになりそうな気もする。
美枝子は懊悩していた。
そのとき、電話が鳴った。夫の忠明からだった。
「どうした、なんか声が暗いぞ。何かあったのか。大丈夫かい」
ちょっと話しただけで、忠明は妻の異変を察したようだった。長年連れそっている夫婦だけに、お互いの心の動きが声だけでも分かるようだった。美枝子はふと胸をつかれる。思わず涙ぐみそうだった。
「なんでもないの。ちょっと疲れただけよ。心配しないで」
だが、夫に心配をかけまいとする心遣いが、美枝子に嘘をつかせた。
「本当に大丈夫なのか。何かあるんなら言えよ」
「本当に何もないわ。ありがとう、あなた」
「礼を言うことはない」
受話器の向こうで照れている夫の顔が目に浮かぶようだ。
(愛しています、あなたを)
美枝子は声に出さずに、強くそう想った。その想いが夫のもとまで届けばいい、と真剣に願った。

驚いたことに、美枝子が授業の始まる三十分前に庭にあるプレハブの教室へ入ると、そこにはすでに生徒全員――岡とその友達の藤吉、金田、元倉がそろっていた。
美枝子が入ってくるのを見て、岡たちは不意に黙り、ちらりちらりとお互いに目くばせした。美枝子はそれを敏感に見て
取って、急に胸が騒いだ。
「どうしたの、今日は皆、早いのね」
美枝子は努めて平静を装い、そう声をかけた。
返事はなかった。
かわりに、藤吉がさっと立ち上がった。そのまま敏捷な動きで出入り口へ向かった。
「何を・・・」
言いかけた美枝子は、そのとき残りの生徒たち全員が自分に向かって飛び掛ってくるのを見た。
  1. 2014/07/07(月) 21:34:37|
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黒の凱歌 第一部 第5回

岡は興奮していた。小学生のときから憧れていた坂口美枝子が目の前で、三人の男に拘束されている。美枝子の右手は金田、左手は元倉、両足は藤吉と、それぞれががっちりと押さえつけていて、美枝子がいかに暴れようともびくともしない。それでも必死になって美枝子がもがく度、清楚な白いブラウスの上から、その下にある大きな乳房がぶるんぶるんと揺れるのが分かった。
このときを待っていた。なんの希望もない自分の将来に絶望したときから、岡の生きる目的はこの美しい生き物を自分のものにすることだけだった。自分のもの、自分の奴隷。美枝子を徹底的に蹂躙し、嬲りつくし、岡の快楽のためだけに生きる女に変える。そのために岡が引き込んだ三人の不良仲間もいまや、美枝子の魅力に酔いきっている。
「離して! 離しなさい!」
頬を紅潮させて美枝子が叫ぶ。
「叫んでも無駄だぜ。この部屋の中は防音設備がしっかりしてるんだろ。あんたが最初にそう説明してくれたじゃないか、センセ」
言いながら、岡は美枝子に近寄った。興奮で震えを抑えきれないでいる手を伸ばし、美枝子の乳房をブラウスの上からわしづかむ。
「ああ・・・っ」
美枝子がか細い悲鳴をあげた。
「う~ん、やっぱりたまんねえおっぱいだな。柔らけえ」
「おいおい、俺も触りてえよ」
「お、俺も」
興奮した金田と元倉も両側から手を伸ばし、美枝子のふくよかな胸の膨らみを乱暴にまさぐる。美枝子の尻に顔を押し付けるようにして、その両足を後ろから押さえつけている藤吉も、下から手を伸ばし、美枝子の乳房を狙う。何本もの腕が、人妻のまろやかな乳房を、夫のみが触れることを許されるそこを揉みしだき、いじりまわす。
胸乳を四人の男に一斉に蹂躙されて、美枝子は悲鳴をあげつつ首を激しく振って必死にもがく。
「や、やめなさい。これ以上は警察沙汰になるわよ」
「ならねえよ、先生が黙っていてくれるならな」
「・・・甘くみないで・・・あ、あううっ・・わ、わたしは理不尽な暴力に屈して・・・泣き寝入りするような・・・女じゃない」
涙ぐんだ瞳をきっとさせて美枝子は、岡を睨み返す。
「暴力じゃねえよ。今日は皆でいつもお世話になっている先生に、とびっきりの快楽をプレゼントしてあげようって企画さ。旦那ともずっとご無沙汰なんだろ」
美枝子の旦那である忠明は単身赴任で福岡にいる。愛する妻のこのような無惨な姿を見たらどう思うか。残酷な想像をしながら岡は邪悪な笑みを洩らす。
「今日は朝まであんたの身体で遊ばせてもらう。どうやっても逃げられないんだから、あんたもそろそろ覚悟を決めて一緒に楽しんだ方が得策だぜ」
美枝子はしばらく黙って岡を睨んでいたが、やがて震えるような声音で言った。
「わたしはあなたたちを許さない・・・たとえどんな目に遭っても、あなたたちがしたことの責任を取らせるわ・・。たとえどんなことがあっても、絶対に、絶対に」
痛切な決意を感じさせる美枝子の言葉を、しかし岡はせせら笑う。
「最後までその台詞を言い続けられるよう、せいぜいがんばってみるんだな。―――剥け」
岡の言葉で三人の飢狼の手が、美貌の人妻の衣服を剥ぎ取らんとして襲い掛かった。
  1. 2014/07/07(月) 21:35:25|
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黒の凱歌 第一部 第6回

妻が電話に出ない。
坂口は虚しく響く何度目かのコール音を聞いた後、ようやく諦めて受話器を落とした。
深い、ため息が出る。
いったいどうしたのだろう。妻の美枝子は自宅で英会話教室を開いているが、それもいまの時刻にはすでに終わっているはずだ。どこかへ外出するにしても携帯電話くらいは持っていくだろう。
何かあったのだろうか。
この前電話したときの、なんとなく暗かった妻の声を思い出す。胸騒ぎがした。だが、自宅から遠く離れ、こうして一人、九州にまで単身赴任しているいまの自分にはどうすることもできない。
いたずらに心配するのはやめよう。忠明はしばらくぼんやりした後、そう決意した。きっと取り越し苦労だ。妻は今日は疲れて早めに寝ているだけだろう。
忠明はテレビをつけた。特に興味のないナイター中継。それをぼんやり見ながら、まずい缶ビールを飲む。
誰もいない部屋。
わびしい一人暮らしの生活。
もやもやした気分を抱えながら、忠明は床につく。眠れないので、久々にオナニーをした。想像の中の相手は、もちろん愛する妻である。その甘やかな肢体を抱き、愛らしい喘ぎ声を聞きながら、忠明は果てた。
自分の乱れた呼吸の声が、闇の中で聞こえた。
再び襲ってくる強烈な虚しさを感じながら、忠明は近いうちに一度我が家へ帰ろうと思った。
そこには最愛の妻が夫の帰りを待っている、はずだ。
  1. 2014/07/07(月) 21:36:13|
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黒の凱歌 第一部 第7回

あれからすでに五時間が経過している。
もう何度、気をやらされたことだろう。
美枝子はいま、激しい絶頂の後で弛緩した身体を、部屋の中にある机の上に仰向けに横たえている。身にまとうものは何もない、素裸で。人妻らしく熟れた胸乳も、そしてむっちりとした腰まわりにも、まんべんなくびっしょりと汗をかいている。
両手、両足は強く引き絞られ、机の四本の脚に縛り付けられている。美枝子はもぞもぞと身動きすることしかできない。頬に張り付いたほつれ毛がなんとも哀れだ。
男四人がかりで、身体中の隅から隅まで激しく嬲られ、弄ばれた。この数時間の自分ほど、拷問的な快楽を与えられた女はいないと美枝子は思う。それほど強烈な体験だった。最初は激しく抵抗していたのが、しばらくして涙混じりの哀訴に変わり、そしてさらに後にはただただ快楽の波に翻弄されて、悶え狂う様を若者たちに曝し、嘲られることが美枝子に出来るすべてになった。
こんな無様な様では夫に申し訳ない。夫に会わせる顔がない。そう思い、涙まで流しながらも、もう今では愛する夫の顔を思い浮かべることすら出来なかった。
若者たちの嘲りの声がする。
「またイッちゃったか~、美枝子ちゃんも口ほどにもないよな~まったく」
「やっぱ旦那がいなくて、アレに飢えてたんじゃないの。さっきイク前に、バイブをもの凄い強さで喰い締めてたのが見てて分かったくらいだもんな」
「見ろよ、あの濡れ濡れのお**こ。まだまだイキ足りない感じで、ひくひく動いてるぜ」
「じゃあ淫乱な美枝子ちゃんのお**このご希望に応えて、もう一戦いきますか」
いやぁ、もうやめて、許してぇ―――そう叫びかけた美枝子の唇を、藤吉の口がふさぐ。ねちねちとした舌遣いで、藤吉が口内を蹂躙してくるのにたまらず、「んむむ・・」と呻く美枝子。その若々しくぷるんと張った豊乳に、金子の手が伸びる。じっとりと汗ばんだ熱い乳房を荒々しく揉みしだきながら、痛いほど勃起した乳首をちぎれんばかりに吸われて、美枝子は悶絶した。一方で元倉は、美枝子の健康美にあふれるなめらかな腹の臍あたりから腋までを、べろべろと嘗め回している。そのざらざらした舌の刺激に、産経後の人妻のたくましい腰がびくんびくんと跳ねる。
「さあ、美枝子の好きな特大バイブでもう一度気持ちよくなろうな」
「いやぁぁ!! もうやめてぇ!!」
美枝子の泣き叫ぶ声を心地よげに聞きながら、岡は黒光りする巨大なバイブを、美枝子のやや濃い目の翳りの奥に息づく、生々しく女の性を見せる鮮紅色の膣襞の中にずぶりと押し込んだ。
「ひぃ―――」
美枝子の腰がまたびくっと跳ねる。
「おいおい、大丈夫かよ。この奥さん、もうバイブを入れただけで半分イッてんぞ」
そうからかいながら、岡はバイブのスイッチを入れる。美枝子の膣内深くに侵入し、子宮を圧迫する凶棒が、うねうねと不気味な蠢きを開始した。
「ああああ・・・だ、だめええぇぇぇ・・・」
「何を言ってるんだ。これでまだ<弱>だぞ。スケベな淫乱妻の美枝子ちゃん」
笑いながら、岡はバイブのスイッチを<強>にする。さらに激しくうねくり、子宮を蹂躙するバイブに泣き狂わされる美枝子。その性器に挿さったバイブを、岡は残酷な激しさで抜き差しする。大量に溢れ出た愛蜜でねっとりとぬめ光る肉の割れ目。卑猥な感じにねじれた大陰唇が出し入れされるバイブの動きに巻き込まれ、めくり出される。それと同時に膣内の愛液がごぽっと音を立てて、外へ零れ出た。
「そろそろだろ、美枝子。また派手にイクとこを俺たちに見せな」
完全に狂乱状態に追い込まれた美枝子は真っ赤に紅潮した身体を、激しくのたうちまわらせる。むちむちとした身体から、汗が飛び散る様が見える。
「し、死ぬぅぅ・・ん、んふ・・・あ、あ、ダメぇ、あああああ、もうダメぇっ、イクっ、イッちゃううっ」
そう断末魔の叫びを上げた美枝子は、瞬間、襲い来る快楽の波にのまれ、狂いそうなほど激烈な絶頂を迎えた。
そのままがっくりと気を失う。
白目を剥き、大の字に身体を開きながら失神している人妻。その腰には、岡の手から離れたバイブがまだ深々と刺さっている。極太のバイブを貪欲に咥えこんだまま、美枝子のドロドロに灼けた性器は、まだひくひくと痙攣していた。
  1. 2014/07/07(月) 21:37:51|
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黒の凱歌 第一部 第8回

大宮は会社からの帰り道、いつも少しだけ遠回りする。駅を降りてからまっすぐ家へ戻らず、わざわざ迂回して坂口美枝子の家の前を通るのだ。
かといって、たいした目的があるわけではない。夜、美枝子の家の前を通るとき、明かりの灯っている部屋を眺めて、
(ああ、いま美枝子は風呂に入っているな。あの大きなオッパイをごしごし石鹸でこすってやがるのか。くう、たまらねえ)
(もう全部の電気を消している。寝たのか。まさか、どっかの不倫相手とベッドでよろしくやってるんじゃないだろうな)
と、卑猥かつ低次元な妄想をして楽しむのが、大宮のさもしい日々の生活のちょっとした楽しみなのだ。
だがその日は様子が違っていた。
いまいましい残業が終わって帰宅の途についた大宮が、いつものように遠回りして美枝子の家のある通りの角を曲がろうとしたとき、いかにもちゃらちゃらしたヤンキー風の若者たちが連れ立って美枝子の家へ入っていくのが見えたのだ。
時刻は夜の十二時を回っている。一人暮らしの女性を訪ねるにはもちろん不適当な時間だ。それになんといっても相手はあの坂口美枝子なのである。
そういえば、と大宮は思う。最近の美枝子はどこかおかしい。授業中もすぐにつかえたり、とちったりしている。こんなことは以前にはなかった。普段の表情もはっきりと分かるほど暗い。たまに見せる笑顔も、以前のような大輪の牡丹のような笑みではなく、いかにも弱々しげだ。
考えてみると美枝子の異変は、大宮が「わるい噂」について話したその日あたりから始まった気がする。
もしやさっきの若者たちが問題の生徒なのか。彼らは何をしに美枝子の家へ行ったのか。
大宮は坂口家の門前に立った。窓はカーテンでぴっちり覆われていて中の様子は見えない。
悶々と不穏な空想が湧き上がってくるのを感じながら、大宮はいつまでもその場に立ち尽くしていた。
  1. 2014/07/07(月) 21:38:48|
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黒の凱歌 第一部 第9回

「ああ。今月の生活費はもらったけどさ、それとは別にサークルの合宿費用がいるんだ。それも銀行から引き出したけど、一応母さんに言っておこうと思ってさ」
電話越しに聞こえる息子の忠志の声は、いつもと同じくはつらつとしている。
いつもと違うのは、美枝子のほうだった。美枝子は今、ベッドの上で裸のまま、携帯電話を握っている。その美枝子を後ろからかぶさるように岡が抱きすくめている。首筋にキスをされ、ぷるんと張った乳房をやわやわと揉まれながら、美枝子は息子に異変を気づかれないよう、必死で抑えた声音で話している。
「分かったわ。ねえ、今日は母さん忙しいのよ。あまり話していられないの」
それでもわずかに声が震えてしまうのが、自分で分かる。そんな美枝子にはおかまいなしで、右耳に寄せられた岡の口が囁く。
「そうそう。俺といちゃいちゃするので忙しいんだよな。忠志にもそう言えばいいじゃん」
美枝子は唇をぎゅっと噛む。岡はふふんと笑いながら、美枝子の乳房に回した指に力をこめる。尖った乳首が握りつぶされ、美枝子は喉の奥で「んんっ」と呻いた。
「へえ、珍しいね。友達と出かけるとか、そんな用事?」
「そ、そうよ」
「ふうん、分かった。じゃあ、また今度用事あるときに電話かけるわ」
そう言って忠志が電話を切る気配がしたので美枝子はほっとしたが、
「ああそうそう。この前言ってた岡の件はどうなったの?」
忠志がそう聞いてきたときには、思わず悲鳴をあげそうになった。反射的に電話を切ってしまった。

あの日、庭にあるプレハブの教室で、美枝子は女としての痴態のかぎりを曝け出させられた後、自宅のベッドで岡とその友人たち全員に美枝子は犯された。
すでに何時間にもわたる凌辱でへとへとになっていた美枝子は泣いて哀願して、今日はもう許してくれるように頼んだのだが、残酷な若者たちは
「自分だけあれほどよがり狂っておいて、それはないだろ」
「今日は俺たち全員が満足するまで許さないからな」
と平気な顔で言い放った。すべてが終わったのは翌日の昼近くだった。すでに美枝子は声も枯れ果てた状態で、全身は汗と涙と、そして大量の精液でぐちょぐちょになっていた。
あれから岡たちは、昼も夜も、時を選ばずに押しかけてきては美枝子の身体を弄んでいる。いくら若く見えるとはいえ、美枝子もすでに三十九歳。若者たちの果てしない性欲に応えるだけの体力はない。日々の荒淫でしだいにやつれの色を深めている。中に砂が詰まっているかのように、身体が重かった。
昨晩は岡が一人でやってきた。美枝子は岡に言われるまま、彼の夕食を作り、風呂にも一緒に入った。そのすべてがそれまで夫のためにだけやってきたことである。妻としての自分が完全に壊れてしまったように思える今の美枝子であったが、それでも岡の要求するそうした奉仕に応えることはなんとも切なく、辛いことだった。

岡たちの凌辱が続く日々に、美枝子が黙って耐えているのには理由がある。ひとつは岡たちに自らの痴態を写した写真を握られていることだった。それを見せられたのは、岡たちが二度目に坂口家へ侵入してきたときだった。
それは強烈な写真だった。机の上に横たわり、四肢を机の脚に固定されている全裸の自分。その顔は白目を剥いたまま気を失っていて、一見しただけでは狂女のように見える。開かれた股の間の女にとって最も隠したい部分は、自らの愛液でしとどに濡れそぼっていて、その中心にはあろうことか、ペットボトルくらいの大きさの巨大バイブが深々と刺さっていた。
失神していたときに撮られていたわけだから、むろん美枝子に記憶はないが、それにしてもまともな顔ではとてもみれない類の卑猥極まりない写真だった。
「旦那さんや忠志がこの写真を見たらどう思うかな」
面白そうな声で、岡は言った。そうやって自分を脅すのだろうと見当はついていたが、いざ写真を見ると、その脅迫にあらがう勇気は根こそぎ奪われてしまった。これほど生々しく淫猥な姿の、絶頂後の自分の写真。夫や子供に見られたら、と想像するだけでべっとりと厭な汗をかいた。
もう一つ、岡たちに逆らえない理由があった。それは精神的なものである。美枝子はもともと封建的な気風の強い地方の町で育った。幼い頃から女は男の後ろに付き従うものだと教えられていた。夫の忠明と出会い、愛し合って結婚してからも、美枝子に根付いた古い考え方はあまり変わらなかった。だが最近になってようやく、一人の自立した女性としての自信がつきかけていたのだ。言うまでもない、自らの英会話教室を開き、自分の手でそれを成功させることに熱中してからだ。
教室は成功した。同時に美枝子の女としての第二の生も、ようやくその地歩が固まった―――矢先だった。
凌辱の嵐が襲い掛かった。
それだけならまだしも、その凌辱の最中に自分の肉体は、意思とは正反対に燃え上がってしまったのだ。愛のない愛撫に悶え、挿入された夫のものではないペニスでよがり声をあげてしまったのだ。
美枝子は完全に自信喪失した。女とはなんと弱い生き物なのか、と思った。嫌いな相手の手管でも快感を貪ってしまう生き物。結局、女とは男の愛玩物にすぎないのではないか。
自分は何か大切なものを失ってしまった。そんな気分だった。意気消沈する美枝子に、男たちはますますつけこんだ。

美枝子の作った朝飯を岡が食べている。その間、裸にエプロンだけをまとった美枝子は岡の股間に顔を埋め、岡の疲れることを知らないかのような剛棒に、口での奉仕を強いられている。
「おい、今日も連中を連れてきて、お前の性感強化のための調教をいろいろやってやるからな。授業が終わったら、いつものように裸で待っていろ」
ぴくぴくと蠢く、美枝子の裸の尻を眺めながら岡が言った。
「ああ、もう堪忍してください・・・いつもいつもあなたたちがうちに入りびたっているのを、近所の人が見たらどんな噂が立つか・・・・」
「立ってもいいさ。事実よりはたいしたことのない噂だろうよ。ほら、口を休めるな」
残酷な年下の情夫を恨みのこもった目で一瞬ちらりと見て、美枝子は再び、岡のものを頬張った。一筋の涙が、その頬をつたった。
  1. 2014/07/07(月) 21:40:12|
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黒の凱歌 第一部 第10回

最近、岡は上機嫌だ。理由はもちろん、念願の坂口美枝子をものにしたからである。
思えば、今までの人生はろくなものではなかった。中学生のとき、両親が離婚したことをきっかけに本格的にグレはじめ、あとはずるずると奈落へ堕ちていくような感じだった。周囲の友人たちは札付きのワルばかり、当然寄ってくる女たちだってスレッカラシもいいとこな牝猫ばかりだった。
岡自身、不良の中の不良でかっぱらいや恐喝は朝飯前、それどころか強盗や強姦に手を貸したことすらあったが、なぜか彼の女性の好みはわりに純情だった。清楚で優しげ、なおかつ内面に芯のある女性が彼の好みだった。そんな彼にとって坂口美枝子はまさに理想そのものだった。さらにいえば、岡は純情なところもあるワルだったが、やはりワルはワルで、おまけに重度のサディストだった。
篭絡してまもなく、美枝子はやつれ、弱々しげな女になった。夫に対する罪の意識に苛まれているのか、ときどき寝言で、
「あなた・・・・」
と呟いて、涙すら流していることがある。
だがサディストにとっては弱った者をさらに虐めることも快感につながるのだ。
(いつか夫のことも忘れて自分から腰を振りたくるような女に変えてやる)
そんな歪んだ欲望を抱きながら、岡は美枝子の調教に執念を燃やしている。

今夜は美枝子を外へ呼び出すことにした。近所の人の目が気になる、と度々訴える美枝子への譲歩として提案したことだったが、岡の内心は普段と違った場所、違うやり方で美枝子を調教したほうが真の奴隷化への道を早めることになるのではないか、と期待したのだった。
岡や美枝子の家のある町から三駅ほど行ったところにある、県で有数の繁華街が今日のプレイの舞台だった。
駅を出てすぐのところにある、待ち合わせ場所として有名な時計台の前に今、岡は立っている。周囲は恋人を待っているらしい若者や、サラリーマンたちでごったがえしていた。
やがて、美枝子がやってきた。季節外れのロングコートをその身にまとって。
「遅れたな」
「すみませんすみません。この格好で家を出るのが恥ずかしくて」
「じゃあ、言われたとおりに、そのコートの下は丸裸なんだな」
美枝子はうつむき、小さくうなづいた。
岡は美枝子に近づき、その身体を抱き寄せると唇を寄せた。周囲の目を気にして美枝子はイヤイヤする。いかにもヤンキーな若者と、奇異なロングコートを着た上品な奥様風の女が抱き合ってキスしようとするのに、周りの者たちは一斉に好奇の視線を向けていた。
「キスがイヤなら、ここでそのコートを剥ぎ取るぞ。美枝子はこんなところで丸裸になりたいか」
美枝子は泣きべそをかきながら、またイヤイヤした。
岡が再び口を寄せると、美枝子は諦めて瞳を閉じ、唇を寄せてきた。岡の舌がねっとりと美枝子の口内に侵入する。美枝子は羞恥に顔を紅潮させながら、それでも岡に応えて舌を絡めてきた。お互いの唾が混ざり、卑猥な音が洩れる。
周囲の者たちはいまや隠そうともせず、岡と美枝子のディープ・キスを見つめている。眉をひそめる者、にやにや笑いながら二人を指差す者。美枝子はキスをしながら薄目を開けた。そして周りの人々が自分の恥ずかしい姿を見つめているのを目の当たりにして、慌てて瞳を閉じた。「こくっ」と美枝子の喉がなった。
しばらくして、二人は相変わらず好奇な視線を注がれながら、その場を離れた。人気のない場所へ着くと、岡はすぐにしゃくりあげている美枝子のコートに手を入れた。美枝子は必死で抗ったが、そんなことは意に介さず、岡の指は美枝子の秘所へ伸びる。そこは性交の後のように熱く、潤っていた。
「濡れているぞ」
「いや・・・・」
「人に見られることで興奮したのか」
「いやいやいや!」
泣きじゃくる美枝子に改めて新鮮な欲望を感じながら、岡は次のプランを練っていた。
  1. 2014/07/07(月) 21:41:06|
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黒の凱歌 第一部 第11回

美枝子は車の中で一人で震えていた。
車が停まっているのはどこかのパチンコ屋の駐車場だ。
美枝子は全裸で、おまけに車のシートの後ろで両腕を縛られたまま、助手席に座らされている。その股間には例の特大バイブが子宮深くまで埋められている。
公衆の面前でキスを強制された後、美枝子は離れたところに停車してあった岡の車へ乗せられた。それまで身に着けていたコートは、車に乗る前に岡に剥ぎ取られた。
全裸のまま助手席に座った状態でのドライブは、美枝子にとって地獄の時間だった。意地の悪いことに、岡は車や人の多そうな通りを選んで車を走らせるのだ。
美枝子が顔をうつむけていると、横で運転中の岡が、
「ほら見ろよ、横の歩道を通っているカップルが目を丸くしてお前を見てるぜ」
「隣のトラックの運ちゃんが、お前を見てニヤついてるぜ。もっと股を開いてサービスしてやれよ」
などと楽しそうにからかい、美枝子はますます顔を真っ赤にして恥じらいに悶えた。
そうして着いた先が、このパチンコ屋である。
「俺、ちょっとスロットやってくるからな。ここで待っていろ」
そう言って、車を降りた。しかもそのまま行こうとはせず、美枝子の腕を縛ろうとしたのには、さすがに驚いて散々抗った。だが若い男の力には勝てず、こうして腋までさらした格好でシートの後ろで両腕をくくられている。
「お前が淋しくないように、美枝子の好きな特大バイブを入れといてやるから、おとなしく待っていろよ」
呆然としている美枝子の股間にバイブを挿入し、笑いながら岡が立ち去っていったのは、もうずいぶん前だ。
(早く・・・早く戻ってきて!)
岡が戻ってくればまた新たな辱めが待っていると知りながら、美枝子はそう願わずにはいられない。パチンコ屋はなかなか盛況していて、人の出入りも多い。もし美枝子がいる車のあたりまで人がやってきたらと思うと、気が気ではなかった。
それにしても、と美枝子は下半身のバイブの刺激に歯を食いしばりながら考える。先ほど、人があれだけいる中でキスされたとき、自分はなぜあれほど感じてしまったのか。人にあんな姿を見られて、笑われて、イヤなのに。恥ずかしいのに。岡がその後で美枝子の秘所の反応を見てからかったが、自分でもあれはショックだった。
いったい自分はどうしてしまったのか。どうなろうとしているのか。
そんな物思いに耽っていた美枝子は、右前方で二人の若者が自分を指差して騒いでいるのに気づかなかった。

物思いに耽っていた美枝子は、段々と近づいてきた男の騒ぐ声にびくっとした。
目線をあげると、右前方に二人のサラリーマン風の男たちがいた。明らかに美枝子が裸で車の中に放置されていることに気づいて、興奮している。
美枝子はパニックに陥った。縛られていることも忘れて身を起こそうとしたが、引き絞られた両腕がぎゅっと痛んだだけだった。
男たちが近づいてくる。美枝子は頬を紅潮させて顔をうつむけた。じわっと汗が滲み出てきた。
「おい、けっこう美人だぜ」
「何これ、プレイの最中なのか~」
男たちも最初は遠慮して遠目から美枝子を眺めて騒いでいたが、やがて美枝子のいる助手席の窓の外に近づいてきた。
「うっひょ~、この女、縛られてるうえに股にバイブ入れられてるぞ~」
「本物の変態だな。こんなとこで放置プレイとは」
岡が窓を少しだけ開けていったため、いやでも男たちの声が耳に入る。美枝子はどうすることも出来なくて、恐ろしいほどの羞恥に震えているだけだ。
「か~のじょっ。変態の彼氏さんはどこ行ったの?」
「どこかで見てて、興奮してんじゃねえの」
「じゃあもっと期待に応えてやらないとな」
そう言ってなんと男たちは車のドアを開けにかかった。そして、ドアがロックされていることを知ると、
「おい、なんとかしてそっちから開けてよ」
「縛られてるから無理じゃね?」
「スイッチ押すぐらいなら出来るだろ。早く開けて俺たちと遊ぼうぜ」
「早くしないと他の人が来ちゃうよ」
次第に興奮の度を増してきた男たちは、窓ガラスの隙間から手を入れてきたり、ドアを叩いたりし始めた。
(いやぁぁ・・・もう駄目ぇ・・・怖い)
美枝子はますます身を小さくして、ぶるぶる震えている。
「おい、いいかげんに開けろ。ケーサツ呼ぶぞ」
「その前に店員呼んでこようぜ。お宅の駐車場に変態女がいますってな」
男たちは無茶苦茶なことを言い出した。
そのとき、岡がやってきた。
「てめえら、俺の車に何してやがる!」
凄みの聞いた声に、思わず固まる男たち。見ると、いかにも危なそうなチンピラが歩いてくるではないか。
「さっさと消えないとぶっ殺すぞ」
岡が重ねてそう凄むと、男たちはすごすごと車から離れていった。
「おい、大丈夫か。どうだった」
岡が車に乗り込みながら、美枝子に言う。自分で美枝子をこんな状態で放置しておいて、「大丈夫か」とはよく言う。
だが、美枝子は安堵のあまり泣き出していた。
「おい、泣くな泣くな。もうあいつらは行っちまったよ」
「もういやあ・・・一人にしないで・・・怖い・・・凄く怖かった」
「それならホテルでも行くか」
「ホテルでもいい・・・一人にしないで・・・怖い、恥ずかしい」

その夜、国道沿いのラブ・ホテルに二人は泊まった。岡がコートを返さないため、美枝子は裸のまま、ホテルへ入った。いくら無人式のラブホでもいつ人が来るか分からない。
「早く、早く、部屋へ」
「そんなに俺に抱かれたいのか。しょうがないな、美枝子は」
岡がそうからかうのも、もう気にならなかった。
部屋へ入ると、シャワーを浴びることもなく、岡は美枝子を抱きすくめた。そのままベッドへ流れ込む。
美枝子も抗わなかった。というより、美枝子自身、何かよく分からない衝動を感じていた。本能のまま動き、積極的に岡の愛撫に応え、自分から腰も振った。
「あ~ん、イッちゃうう、あ、あ、イクッ、イキますっ!」
今まで感じたことのないほど激しいアクメを迎えて、美枝子は果てた。
「凄かったな、美枝子」
「言わないで」
恥じらいながらも美枝子は自分から岡の唇に、唇を押し付けた。そのまま舌を絡め、濃厚なディープ・キスに移る。
結局その日、美枝子は岡と三度、まぐわった。
すべてが終わったとき、美枝子は自分の中で少しだけ何かが変わったことを知った。
  1. 2014/07/07(月) 21:42:07|
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黒の凱歌 第一部 第12回

大宮は最近、落ち着かない日々を送っている。
あの日見た、美枝子の家へ入っていく若者たちの姿が忘れられない。彼らが何をしにあの家に入っていったのか妄想するだけで気が狂いそうになる。
この前の日曜の英会話教室のときも、大宮は美しい人妻の姿を眺めながら、卑猥な妄想に耽っていた。いざ本人の姿を目にしていると、およそ不倫や乱交といったイメージとは程遠い清楚な女なので、余計に興奮してしまう。
近頃、美枝子はまた変わってきたように思う。ちょっと前まではどこか思いつめたような暗い表情をしていた。今でも時々ぼんやりとしているようだったし、悩ましげな表情も見せるのだが、それまでとはどこか趣きが違った。たまに見せる笑顔が、昔の華やかな笑みではなく、ぞっとするような妖艶さを帯びて見えた。あるいは自分の妄想がそう見せているのか。分からなかった。
「ここで皆様にお詫びしなくてはならないことがあります。急な用事でわたし、来週の土日は授業を行うことが出来なくなりました。皆様から頂いた月謝代から、その分を差し引いてお返ししますので、どうかお許しくださいませ」
その日の授業の最後で、美枝子はそう言った。おかしい。こんなことは今まで一度もなかった。美枝子は皆が少々呆れるほど英会話教室の運営に熱心だったし、よほどのことがなければ休みになどしないはずだ。
(来週の土日か・・・)
大宮は何を考えているのか読めない美枝子の美しい顔を眺めながら、ある決心をしていた。

そして次の土曜日がきた。
大宮は坂口家のある通りに車を停め、車内から様子を窺っている。サングラスに帽子と、いかにも安っぽいドラマで出てきそうな変装をしている。
時刻は朝の六時。
最初に坂口家から出てきたのは、若い男だった。そしてもう一人。二人の男は今、玄関の前に立っている。
(あいつら、美枝子の家から出てきやがった・・・ということは昨晩はあの家に泊まったんだな・・・)
妄想が確信に変わった瞬間だった。
しばらくして四駆の車が現れて、坂口家の門前に停車した。運転しているのは、やはりヤンキー風の若い男だった。二人の男たちはその車に乗り込んだ。
「お・・・・」
大宮は思わず声を出した。坂口美枝子が家から出てきたのだ。
驚いたのは美枝子の服装だ。首から腹にかけて縦に深い切れ込みが入った赤の上衣。しかもブラジャーをつけてないらしく、乳房が半分見えている。下半身に身に着けているのは黒光りする皮の激ミニだった。すらっとした形のよい足が惜しげもなく露出していた。
二十代の女でも着ないような過激な服装を、あの慎ましやかな坂口美枝子がしているのを見て、大宮は激しい興奮を抑えきれない。
(こ、これはどういうことなんだ・・・)
ごくっと喉が鳴った。
美枝子が後部座席に乗り込むと、四駆はすぐに発車した。その車体が小さくなるのを待ってから、大宮も車のギアを入れる。ハンドルを握る手は、すでにじっとりと汗ばんでいた。
  1. 2014/07/07(月) 21:43:25|
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黒の凱歌 第一部 第13回

美枝子は自分自身が分からなくなってきている。
ここ最近の異常な生活で、正常な感覚が麻痺してしまったようだ。自分の中にある理性のたがが、ぎしぎしといびつな音をたてて緩んできていた。
いま、美枝子は四駆の後部座席に乗っている。運転するのは岡で、金子と藤吉は美枝子の両側を挟むようにして座っている。時々、彼らの手が伸びて美枝子の服の切れ込みから中に入り、ふくよかな乳房をまさぐっていた。
今着ているいかにもプレイ用の服は岡が買ってきたものだ。あの夜以来、岡は美枝子が露出の快楽に弱いと見抜き、そうした方面での調教を強いていた。
美枝子は元来、羞恥心が人一倍強い。そうした女性にとって自分の裸を他人に見られることは激しい苦痛だった。しかし一方でその焼けつくような羞恥体験の後で美枝子は、なぜか身体が燃え上がってしまうのを感じている。そもそも羞恥心が強いということは、それだけ「他人に見られている自分」というものを強く意識しているということだ。そんな女性が他人に向けて自分の恥ずかしい姿を「見せる」ことを強制される露出行為で感じてしまうのは、強い自意識がどこかで複雑に捻じれ現象を起こしているのだろう。
「なんで感じてしまうのかって? それは美枝子がマゾだからだよ」
岡は美枝子の心の葛藤をそんなふうに簡単に説明した。
「Hな姿を見られて恥ずかしい。でも恥ずかしければ恥ずかしいほど、美枝子は濡れてしまう。美枝子は恥ずかしい姿を人目に曝すのが、心の底では好きなのさ。つまり、マゾってことさ」
「わたしはマゾなんかじゃ・・・・」
弱々しく否定しながら、美枝子は冷え冷えとした懐疑が心にわきあがってくるのを感じていた。
(マゾ・・・・わたしが?)

車は高速道路に入った。
どこへ向かっているのか、美枝子は知らない。
ふと気がつくと、隣で金子と藤吉がにやにや笑っていた。
「なんだか暑くなってきたな」
「美枝子ちゃんもそろそろ上着を脱いで涼めよ」
露骨な意図の感じられる二人の言葉に、美枝子はか細く、
「いやです・・・」
と抗う。その瞬間、下半身に装着されたローターのスイッチが入り、美枝子は「あうっ」と小さく喘いだ。
「どうだ。これでホントに身体が熱くなってきただろ」
「脱いじゃえよ。好きなんだろ? 人前で裸を見せるのが」
「そんなことない・・・」
歯を食いしばって秘所の刺激に耐える美枝子の両側から金子と藤吉の手が伸び、美枝子の上着を大きく開いた。ポロンと豊かな乳房がまろび出る。
「いやいやいや!」
頬を紅潮させながら、美枝子は開かれた上着の前を抑えようとする。その顔に藤吉は手を回し、唇を寄せた。苦しげに眉をたわめる美枝子の口に、藤吉の分厚い舌が侵入する。
金子は金子で、露出した美枝子のまろやかな乳房をわしづかみ、そのすべすべした冷やっこい手触りを楽しんでいた。
「ん~、ん~」
口を塞がれた美枝子の苦鳴が車内に響いた。
「程ほどにしとけよ。今日はまだ楽しみがいっぱい残ってるんだからな」
運転を続けながら、岡はそう言ってにやっと笑った。
  1. 2014/07/07(月) 21:44:15|
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黒の凱歌 第一部 第14回

岡は背後で金子と藤吉が好き勝手に美枝子を弄んでいるのを、余裕の表情で聞き流しながら、車を走らせていた。
美枝子をものにするために、岡は仕方なく仲間たちの力を借りたのだが、実のところ最初は複雑な思いがあった。幼い頃からの憧れの対象であった美枝子は、長いこと岡にとって別世界の住人だった。その彼女が、自分と同じくドブ川に住む鼠のような連中に汚されるのは、岡の中のサディスト的資質を喜ばせたが、一方で岡の中の別の部分、男として美枝子を愛している部分にとっては苦痛でもあったのだ。
だが、最近では少し事情が変わってきている。美枝子を裸のままでパチンコ屋の駐車場に放置したあの夜、岡は見たのだ。ベッドの中で、それまでとはまるで違う昂ぶりに悶える美枝子の姿を。
美枝子の中に、本人すら知らない別の人間がいるようだった。ちょうど、岡が心の中にサディストの人格と、一人の男として美枝子に焦がれる自分を持っているように。
それを知ったとき岡は美枝子への執着をより深めるとともに、そうした美枝子の本性をもっともっと曝け出してやりたい、と思った。美枝子が自分という人間の本当の姿を自覚したとき、彼女は新たな自分自身に目覚めるだろう。それは同時に美枝子の身体と心が、完全に岡のものになる瞬間でもある、と彼は考えていた。
 美枝子に与えられるあらゆる恥辱。美枝子が見せるあらゆる痴態。そのすべてが岡の目指す瞬間へ踏み出してゆくための一歩となる。

車は相変わらず、高速道路を歩いている。辺鄙な場所なので、行き交う車は多くない。
「すみません・・・ちょっと」
「どうした、美枝子」
「あの・・・すみません、おトイレへ行きたいです」
昨夜から朝にかけて男たちに一晩中嬲られていたので、美枝子はトイレへ行く暇もなかったのだ。
「なんでさっきパーキング・エリアで停まったときに行かなかったんだ?」
そう聞いたが、岡には分かっていた。美枝子が自分の過激な服装を恥じて、トイレへ行くことをためらったのだと。
「それで小便か、それとも―――」
「・・・お、おしっこの方です」
真っ赤になりながら、美枝子が答える。
「この先には当分、休憩所はないぜ。我慢できるか」
「・・・・」
我慢できるか、と聞かれても、我慢するより他はない。ミラーの中の美枝子が、唇をぎゅっと噛んだのが見えた。
「せめて・・・腰のお道具を外してもらえませんか?」
『腰のお道具』とは、美枝子の膣内を埋めているローターのことだ。
「これが入ってると下腹が圧迫されて・・・」
「洩れそうになるのか?」
美枝子は恥ずかしげにこくんとうなずいた。
「美枝子がそう言ってるぜ、藤吉」
岡がそう呼びかけると、ローターのリモコンを持った藤吉がニヤニヤ笑った。
「そうか、そうか。そりゃあ可哀相だなあ」
などと言いながらリモコンのスイッチを入れるところは、さすがに岡の友達だけあって根っからのサディストである。
「あううっ。い、いやっ! 止めてください!」
思わず股間を両手で抑えながら、美枝子が悲鳴をあげる。
「いーじゃん、いーじゃん。洩らしてもさ」
そう言って薄笑いを浮かべながら、金子が美枝子の乳房を持ち上げ、中心の突起に吸い付いた。
「ひっ!!」
「なーに感じてるの、美枝子ちゃん。乳首ぴんこ立ちじゃんか~、スケベだね~。こんなスケベなエロ妻にはお仕置きが必要だな」
ねちねちと美枝子を言葉で嬲りつつ、藤吉はローターのスイッチを<強>にする。
「あ、あ、あ、ダメぇ! ほ、本当に出ちゃいますっ、あ、ああああ」
顔をくちゃくちゃにして、美枝子はいっそう激しく悶える。目じりにはうっすら涙が浮かんでいた。

岡は車を道路の脇に寄せた。
「仕方ねえな。美枝子、さっさと済ませてこいよ」
「こ、ここで? そんな・・・出来ません」
「車の中で洩らされるよりましだ。見られないように俺らが壁になってやるから、ここでしな。それともあと一時間我慢できるか?」
「・・・・・」

車外へ出ると日の光が眩しい。もう昼だった。
美枝子は蒼い顔をして車から降りてきてきょろきょろと辺りを窺ったが、この高速道路は空中高い位置に造られていて身を隠すような場所はない。道路は一直線に伸びていて、どちらの向きからも車がきたらすぐ分かる。美枝子にとっては幸いなことに走っている車は少なかった。
「ほら、俺たち三人が周りを囲んでおいてやるから、さっさとしろ」
「ああ・・・・分かりました。でも、見ないでください、外を向いててください」
「分かった分かった」
道路の脇で岡、藤吉、金子が三方を取り囲むようにして美枝子に背を向けて立つ。美枝子は羞恥のあまり、「アアッ」と呻きながら身をくねらせて、黒皮のミニスカートに手をかける。
「とろとろするな。ほら、車が通るぞ」
「いや!」
一台の車が走り過ぎる。その間、美枝子は身を小さくして、顔をうつむけていた。
車がいなくなると、美枝子はようやくスカートを脱ぎ下ろし、黒のパンティーに手をかける。恥辱でその手はぶるぶる震えていた。やっとのことでパンティーを脱ぎさると、美枝子の生白く、肉付きのよい下半身と、その中心に息づく漆黒の叢が現れた。ローターの先がその叢からちょっぴりはみ出している。
美枝子は恐る恐るとした手つきで、ローターに手をかけ、ゆっくりと引き抜いていった。ローターは美枝子の愛蜜で、すでにびっしょり濡れそぼっていた。
邪魔なものをすべて取り去って、生まれたままの下半身になった美枝子は、不安げな瞳で周囲を見回し、それからようやく覚悟を決めてその場にしゃがみこんだ。
「お~い、まだかよ」
「ごめんなさい、もう少し待ってください。緊張して・・・出ないの・・・」
「そろそろ立ってるのも疲れてきたな~」
「ああ、動かないで。見られてしまう・・・あ・・・」
 しゃがみこんだ美枝子の股間からちょろちょろと液体が出始めた。すぐにそれは勢いよくほとばしり出す。
「お、ようやくションベンが出たか。どれどれ」
「ひえ~、凄い勢い。よほど溜め込んでたんだな、美枝子」
「いや~! 見ないでください!」
男たちが約束を破って振り返り、美枝子の放尿姿を眺めながら口々とからかうのに、美枝子はぶるぶると首を振って恥じらい悶えるが、一度出始めたものは止めることができない。
「そんなにいうなら、もう行こうぜ。美枝子、先に車に乗っておくからな。さっさと済ませろよ」
「やぁぁ・・・っ、待って、行かないで」
岡たちがぞろぞろと車へ乗り込んで行ってしまうのを見て、美枝子は狼狽した。折悪しく、一台の車が向こうからやってきていた。
「あ、あ、見られちゃう。戻ってきてぇ。イヤぁ!」
車は通り過ぎた。美枝子は放尿を続けながら、肩を震わせて泣いている。
「あ~らら、完璧見られちゃったね」
「今、運転してた奴の顔見た? 美枝子がスケベな下半身丸出しで小便してるのを見て ぶったまげてたぜ」
男たちの言葉に、美枝子はイヤイヤと首を振った。その身体の下のアスファルトには大きな水溜りが出来ていて、美枝子の熟れた尻肉を映し出している。
 それを見て、岡はにやりと笑った。
  1. 2014/07/07(月) 21:45:19|
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黒の凱歌 第一部 第15回

車を走らせること、数時間。ようやくついた先は山深い別荘地にある、妖しげな洋館だった。くすんだ銀色の取っ手のついた大きな木製の扉の上に『グラスハウス』と書かれている。それが建物の名らしい。
岡に手を引かれながら、重々しい扉を開け、中に入る。入ってすぐのところにいたアイマスクを付けた不気味な男が、
「いらっしゃいませ」
と出迎えた。どうやらこの施設――何の施設なのか美枝子は知らない――の受付をやっている男らしい。
岡がその男としばらく話している間、美枝子は不安げな顔で辺りを見回していた。
「受付を済ませた。これから中に入るが、服はここで脱いでいく」
平然とそう言ってその場で服を脱ぎだした岡に、美枝子は仰天した。
「な、なんでここで服を脱いでいくんですか」
「規則なんだよ。ここで衣服を預けて中へ入るのがな」
金子や藤吉もすでに裸になっている。
「お前もさっさと脱げ」
「そんな・・・・」
だが美枝子に逆らうことは許されない。表情の読めないアイマスクの男を気にしながら、美枝子はおずおずと服を脱ぎだした。
四人は裸になった。
アイマスクの男に脱いだ服を渡すと、男は鍵を差し出し、
「お客様はD室です」
と告げた。そして、カウンターの向こうの扉を開けた。
扉の向こうは別世界だった。
かなり広い空間である。
その空間の中には四つの個室があった。個室と個室をしきっているのは透明な壁だった。だから、部屋の中にいる者の姿は丸見えである。ご丁寧なことに個室の四方には通路があってどの角度からでも、部屋の中が覗けるようになっている。
たくさんの裸の男女がいた。
ある個室の中では今まさに初老の男と、うら若い女が激しく交わっている。別の個室では若い男が、女にフェラチオを強いている。その個室の周囲の通路には裸の男と女が群がって、部屋の中で行われている痴技を眺めていた。
その空間のなかではプライバシーというものはかけらもなかった。本来、人がもっとも隠したがる自分のセックスの様子がすべて他人に向けて公開されている。そして普段は絶対に見ることのかなわない他人のセックスも、ここでは自由に眺めることが出来る。
覗き趣味、露出趣味。その両方の人種を満足させるために作られた快楽の施設。それが『グラスハウス』だった――。
岡は露出サイトをネットサーフィンしているうちに、この施設の存在を知った。まさにその趣味を抱く者にとっては混浴温泉などよりもずっと刺激的な場所であり、彼らの間で隠れたブームとなっていたのだ。
部屋の中のあまりに淫卑な光景にショックを受け、呆然と立ち尽くしている美枝子を急かして、岡たちは「D室」と扉に白く彫ってある一室に入った。
中には何もない。水道と大きなベッドがあるだけだ。念の入ったことにそのベッドもまた透明な材質で作られていた。シーツはなかった。
「いや!!」
急に狼狽した声をあげて、美枝子は裸の乳房と股間を両手で隠した。全裸の男が二人、部屋の外で下卑た笑いを浮かべながら、美枝子を見ていた。
「何を恥ずかしがってるんだ?」
ベッドに腰掛けた岡が面白そうに言う。
「だって・・・・」
「これから美枝子はアイツらの目の前ですべてを晒すことになるんだぜ。お上品そうな美枝子がどんなセックスをするか、アイツらも今から興味津々だろうよ」
岡の言葉の終わらないうちに、美枝子は思わず悲鳴をあげていた。
  1. 2014/07/07(月) 21:46:28|
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黒の凱歌 第一部 第16回

部屋の電気を付けた。途端に目の前に現出する、ちらかった部屋の惨状に忠明は憂鬱になる。
最低な気分だった。今日はクレーム処理のため、取引先の会社に出向いて頭を下げてきたのだった。そもそも現実味のない,いい加減な企画書を出してきたのは向こうなのに、こちらがようやく捻り出した出した提案にいちいち文句をつけてきたのだ。
中間管理職というのは辛い立場だ。部下の不始末の責任も、取引先とのトラブルもすべてその責めを負わされる。先方に頭を下げ、ようやくのことで会社に帰ってきたら、今度は上司にどやされる。とてもやっていられない。
我が家にいたときは、こんな不機嫌な気分で帰ったときは妻の美枝子がすぐにそれと察して、優しくいたわってくれた。忠明の尽きない愚痴を辛抱強く聞き、ともに哀しんだり、怒ったりしてくれたものだ。
だが、今は誰もいない。
忠明は狭い部屋の中で寝そべって、黙然としていた。いらいらが収まらない。美枝子の声が聞きたくてたまらない。
携帯に手を伸ばした。遠く離れた我が家に電話をかける。
妻は出なかった。
「くそっ!」
思わず口走って、携帯を放り投げた。
この前から妻の様子がおかしい。以前ならどんな時刻にかけても、たいていは家にいて電話に出たものだが、最近はほとんどつかまらない。まれに電話が通じても、すぐにそわそわと、
「今日はちょっと忙しいので・・・・」
と電話を切ってしまう。
(どうなってるんだ・・・・)
不意に浮気、という単語が脳裏に浮かんで、忠明は狼狽した。まさか、あの妻にかぎってそんなことはありえない。美枝子は夫の自分が驚くくらい、潔癖な女だった。結婚するまでは処女でいなければならないなどというカビの生えた古臭い教えを守って、初夜の日に忠明を感動させたほどの女なのだ。
忠明はそう考えて、自分を納得させようとした。だが、胸のいらつきは余計にひどくなった。忠明は外へ出た。
バーでしたたかに飲んだ。酔いに任せて結婚してから一度も行っていなかった風俗へ行った。
どう贔屓目に見ても年の寄った女と寝た。いかにも嘘臭い、おおげさな喘ぎ声。コトが終わると不気味な笑顔で甘えてきた。忠明は女を突き飛ばして店を出た。
ひどく空しい気持ちだった。
何かにすがりつきたかった。妻の母性を感じさせるまろやかな身体に抱きつき、暖かい乳房に埋もれたかった。
マンションに帰り着くと、忠明はもう一度、家に電話をかけた。
妻は出なかった。
  1. 2014/07/07(月) 21:47:59|
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黒の凱歌 第一部 第17回

「コンドームを服の中に入れっぱなしにしてきた。お前、取りにいってくれ」
岡にそう言われて、美枝子はD室を出た。今日は危険日だったし、たとえ安全日でも美枝子は妊娠のリスクを犯したくなかった。もしも子供が出来てしまったら、と想像するだけで恐怖に身がすくんでしまう。
入り口に向かって歩いていると、透明な部屋の中から男たちが見つめてくる。美枝子は頬を染め、胸と股間を押さえて小走りになった。
入り口のそばの部屋で、女が初老の男に貫かれているのが目に入った。美しい女だった。女はいかにもいやらしげな初老の男の手管に酔って、髪を振り乱して快感に悶えていた。
思わず美枝子がその様子を見つめていたら、ふと女と目が合った。美枝子は慌てて目を逸らした。
入り口の扉を出て、受付のアイマスクの男に事情を話す。胸と股間はしっかり押さえたままだ。
ようやくコンドームを手に、再び淫風渦巻く部屋に戻る。これからのことを思うと、気が重かった。だが、逃げることはできない。
最初、岡の偏執的な調教は、美枝子にとってただの恐怖に過ぎなかった。今では別の恐怖がそれにとって代わろうとしている。岡が美枝子に次々と教え込む新たな刺激。その刺激に徐々に慣らされ、変わっていく自分への恐怖だった。
最初は岡たちに抱かれるだけで死にたくなった。抱かれた後は、岡たちへの嫌悪感と夫や子供への申し訳なさで気が狂いそうだった。しかし、今はもう美枝子の肉体が凌辱者たちの愛撫に馴染んでいた。気分が高まると、思わず腰を振って刺激を求めてしまう。与えられる快楽によがり声をあげてしまう。そんな罪深い肉の重みに、美枝子はいつか潰されてしまう気がした。
岡は美枝子が露出の快楽に弱いと見抜いたが、美枝子も近頃はそれを自覚しかけていた。高速道路で放尿することを強制され、その姿を道行く車のドライバーに見られたとき、美枝子は泣きたいほどの屈辱と同時に、激しい高揚を感じていた。下半身が熱く疼くのを自覚して、無意識に頬が火照った。
自分という女が分からなかった。
通路を通っていると、先ほど初老の男に貫かれていた女が部屋から出てくるところだった。目が合って、思わず美枝子は軽く頭を下げた。
女は不思議そうな顔をして、美枝子に近寄ってきた。
「あなた、ここは初めて?」
「そうです」
「指輪をしてるわね。となると、さっきの若い子たちは火遊びのお相手かしら」
女が使った『火遊び』という言葉に、美枝子はぴくりと反応した。何が『火遊び』なものか。わたしはそんな淫らな女じゃない。
わたしは―――。
「楽しむといいわ。ここでは何をするも自由よ」
「楽しむだなんて・・・」
美枝子の歯切れの悪い言葉に、女はおやっという顔をした。
「こんなところまで来といて、意外と古いのね、あなた。さてはあの子たちに強引に押し切られたのね? でも」
女は悪戯っぽく笑って、突然手を伸ばし、美枝子の乳房へ触れた。
「いや!」
美枝子は驚いて身を引いた。
「ふふっ。おっきなオッパイね。張りがあって、いかにもイヤラシイ感じ。あなた、口ではそんなこと言ってるけど、相当好きなほうでしょ」
「そんなこと・・・」
「隠してもダメよ。身体を見れば分かるわ。あなたの身体は淫乱の雰囲気があるわね」
(淫乱・・・・わたしが淫乱・・・・)
「体裁ばかり気にしてると、楽しさも半減しちゃうわよ。思い切って自分を解放してご覧なさいな。魂も吹き飛ぶほど気持ちよくなれるわよ」
「・・・・・・」
「後であなたのHを見に行くわ。可愛いよがり顔を見せてちょうだいね」
女はそう言って妖艶に笑うと、また部屋へ戻っていった。

「ん・・・んふ・・・・」
美枝子のくぐもった声がD室に響いている。
今、美枝子は岡の足元に跪いて、その肉棒を口いっぱいに頬張っている。艶やかな朱唇でしごきたて、舌で亀頭を舐めまわしている。
「もういいだろ。コンドームを付けろ」
「はい・・・」
そう返事して美枝子は、先ほど取ってきたコンドームを指で広げた。
「失礼します・・・」
そう言って、岡の勃起したペニスにコンドームをかぶせていく。その白い手指に嵌まった結婚指輪がきらりと光った。
夫の忠明との閨房でも、美枝子はこうした行為をしたことがあった。あのとき美枝子は恥らいながらも、愛しい夫のものを優しく見つめたものだ。
だが、今となって美枝子は考え込んでしまう。性的にあまりにも初心だった美枝子は、結婚して夫と床をともにするようになってしばらく経っても、「イク」ということが分からなかった。夫も気にして、色々と愛撫に工夫をこらしたり、美枝子の気分を高めようと努力してくれたものだった。そうして、やっとのことで美枝子は「イク」ことを覚えたのだった。若妻だった美枝子は、それでやっと一人前の女になれたような気がした。最初に絶頂に達した夜、美枝子は恥ずかしいような、うれしいような気持ちになったことを覚えている。
だが、その後十数年も経って岡たちに与えられた快楽は、美枝子のそんな初心な思い込みを打ち砕くものだった。襲い来る快感で全身がばらばらになってしまうのではないかと恐怖に駆られるほどのアクメの興奮。自分の精神がどこまでも果てしなく高みに昇りつめていくようなあの感覚。夫とのセックスではありえなかった悦楽―――。
皮肉なことに女としての美枝子を開花させたのは愛する夫ではなく、愛のかけらもない凌辱者たちだったのだ。
そして今、美枝子はその凌辱者たちに嬲られている。
透明なベッドに仰向けに寝そべった岡。その身体の上に美枝子はまたがって腰を使っている。岡の若々しく引き締まった浅黒い肉体と、それとは対照的に生白く、むっちりと柔らかそうな美枝子の肉体。岡に豊乳を揉みまわされ、下から剛棒で突き上げられる度に、美枝子の顔が切なげに歪む。
美枝子の口は金子のものだ。金子の勃起した長大な肉棒を、美枝子は必死の想いで頬張り、しごきあげている。岡が下から突き上げる度、その刺激で思わず口の奉仕を忘れては、金子に後頭部を押さえつけられ、喉深くまで赤黒い肉棒を押し込められ、瞳に涙を滲ませている。
美枝子の細やかな形のよい手は、藤吉のものを握り締めていた。こちらもその手がペニスをしごきあげることを忘れると、美枝子の背中へばし~んと勢いよく平手が振ってくる。
三人の若者と、年増盛りの美女の壮絶極まりない4Pの光景に、壁の向こうには裸の男女がわらわらと集まってきていた。美枝子は全身で男たちに奉仕させられながら、時々その人だかりを見ては、頬を染め、ぱっと瞳を逸らした。
(こ・・・こんなところを知らない人たちに見られて・・・)
カァッと身体が熱くなる。
それは目も眩むような非日常的な体験だった。少し前までほんの小さな世界に生き、それに満足していた平凡な人妻の自分と、たくさんの人に見られながら獣のようなセックスに耽っている今の自分は、あまりにもかけ離れていた。
「見物人が集まってきたようだな。奴らをもっと楽しませてやるか」
不意に岡がそう言うと、身体を起こした。淫らな行為に熱中していた金子と藤吉も、ちょっと不服そうな顔をして美枝子から離れた。
「おい、ここで四つん這いになれ。見物してる奴らの方に顔を向けてな」
「そ、そんな・・・いやですっ・・・出来ません」
美枝子は思わずその場にへたりこみながら、全身で拒否の意を表した。今のままでも気絶しそうなほどの恥辱を感じているのに、この上、男たちに嬲られているときの顔まで、何の関係もない人々に晒すのは耐えがたかった。
「本当は期待してるんだろ? さあ、見せてやれよ。セックスしてるときのお前が、どんなにイヤラシイ顔をしてるか、はっきり見せてやれ」
「やめて・・・ああん・・・許してぇ・・・っ」
イヤイヤする美枝子を岡たちは無理に引っ張っていって、観客の前に四つん這いにさせる。顔を伏せられないように、美枝子の両手を背中の後ろに回させ、その両手を後ろから岡ががっしりと掴み、引っ張りあげる。美枝子の上半身が浮き上がり、観客の前に晒された。
(あ・・・ああ・・・・)
否応なく視界に入る透明な壁越しの光景。
鼻の下を伸ばした下卑た男たちが、若いカップルが、老人が。
先ほどの美しい女が、その相手の初老の男が。
美枝子を見ていた。興奮してペニスを勃起させながら、あるいは冷ややかな笑みを浮かべながら、彼らはじっと美枝子を見つめていた。
(み・・・見られてる・・・・わたし・・・見られてる)
(こんな姿を・・・・こんな恥ずかしい姿を・・・)
美枝子は、頭の中で何かがぷつっと音を立てて切れた気がした。
岡も見つめていた。魂が抜けてしまったような、呆けきった美枝子の表情。だがしかし、その美枝子の股間がじっとりと濡れを帯び始め、奥の女の命がひくひくと蠢きだしたのを。
「さぁ、いい顔を見せてやりな」
そう言うと岡は掴んだ美枝子の両手を手綱のように引き絞りながら、その四つん這いの尻に猛りたつ剛棒を押し当てて一息に貫いた。

異様な熱気がその場を取り巻いている―――。
岡の怒張が激しく美枝子の陰部に一突きをくれる度に、美枝子がうめき声をあげ、その顔が歪むのが見物している男女の目にはっきりと映っていた。
「ほうら、皆がお前のスケベな姿を見てるぞ。もっともっとよく見てもらおうな」
「いやいやいや~!!」
身体を激しく震わせて面を伏せようとする美枝子の両手を、岡は馬の手綱のようにぐいぐい引き絞りながら、その尻にますます強い打撃を加える。その度にばこん、ばこんと肉と肉がぶつかる音がする。
「ひい~っ」
状態をのけぞらされた美枝子の瞳に映る、透明な壁越しの人、人、人。
すでにそこには、その空間内のすべての人間が集まっていた。固唾を呑みながら、快感によがり狂う人妻の姿を見ていた。
不意に岡が美枝子の膣から怒張を引き抜いた。がっくりと腰が抜けたように倒れこむ美枝子の両膝に手を入れると、岡はそのまま美枝子を持ち上げ、観客のほうへ運んでいく。
「や・・・やめ・・・」
幼女のオシッコスタイルで持ち上げられ、両足を開ききった状態でしとどに濡れそぼった女陰を曝け出された美枝子は、もはや涙も枯れきった様子で弱々しい抵抗をする。
透明な壁の向こうで、男たちが一斉に美枝子の股間を凝視するのが見えた。壁越しとはいえ、その距離はわずかしかない。
岡がせせら笑う。
「皆が見てるぞ。お前の淫乱お**こを。ぐちょぐちょに濡れて、男を欲しがってひくひく動いているお**こをな」
「あああああああ」
呆けたような表情の美枝子の口から、よだれがどろりと垂れた。
(見てる・・・・皆がわたしのアソコを見てる)
「さて、ここでもう一回、観客にイクところを見せてあげような~、美枝子」
言いながら、岡は美枝子の開いた陰部にずぶりと怒張を差し込んだ。
「ふあああ・・・・っ」
途端に訪れる快感に、美枝子はうつつないよがり声をあげる。そのドロドロに蕩けきった表情の物凄さに、見物人たちはいっそう興奮した。男たちは激しく勃起した股間を、耐え切れずに擦ったり、女に口で奉仕させたりし始めた。
(興奮してる・・・・わたしを見て興奮してる)
(わたしのイヤラシイ・・・淫らな身体を見て・・・)
(夫のものじゃないペニスを入れられて・・・感じてるアソコを見て・・・)
(興奮してる―――)
『あなた、口ではそんなこと言ってるけど、相当好きなほうでしょ』
『あなたの身体は淫乱の雰囲気があるわね』
先ほど女に言われた言葉が頭の中でぐるぐる回る。
(淫乱・・・そうよ・・・わたしは淫乱なの)
夫以外の男に抱かれ―――
そうして悶える肢体を他人に見られ―――
どうしようもないほど性感を昂ぶらせてしまう―――
淫乱女。
『体裁ばかり気にしてると、楽しさも半減しちゃうわよ。思い切って自分を解放してご覧なさいな。魂も吹き飛ぶほど気持ちよくなれるわよ』
解放―――

「あ、は・・・っ、あ」

「み・・・見て・・・・美枝子の淫乱な肢体を・・・っ」

「オチンチンを咥えて・・・感じてる・・・イヤラシイお**こを見て・・・。ああん、見てぇ・・・っ」

ガクガクと身体を揺すりたてながら、美枝子はいつしかそう叫んでいた。
口元からよだれすら垂らしながら、狂ったように「見てぇ・・・もっと見てぇ」と繰り返している美枝子を見ながら、岡は満足の笑みを洩らす。ついに美枝子を堕としてやった。目の前の快楽のことしか考えられない、淫らな牝犬に変えてやった。
「よぉし、それなら皆の前で思いっきりイクとこを見せようなぁ、美枝子」
「はあああああ、たまんなぁい・・っ、・・・み、見て・・・・美枝子の思いっきりイクとこ見てぇっ」
岡はそんな愛しい女の狂態に欲情をかきたてられ、、美枝子の膣内に押し込んだ怒張を目茶目茶に突き動かした。
「あはっ、はあああん、イクッ、美枝子イクぅ~!」
快楽に顔を歪ませ、瞳からは涙をぼろぼろと零しながら、美枝子はこれまでで最高のアクメに達した。
途端にがくっと力の抜けた美枝子の身体を、岡が抱え下ろす。美枝子はそのままふらふらと透明な壁に倒れ掛かった。
見物人の前に、白目を剥いて喜悦の表情を浮かべたまま失神している美枝子の顔と、透明な壁にぐにゃりと張り付いた大きな乳房が晒される。
たまらずに何人かの男が透明な壁に、美枝子のもたれかかるその方へ射精する様子を、岡は満足げな顔で見ていた。
  1. 2014/07/08(火) 00:49:19|
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黒の凱歌 第一部 最終回

大宮はおろしたばかりの金を握り締めて、グラスハウスへと戻った。
先ほど岡たちの乗った車をつけてきて、一度はここへ来たのだが、この施設を利用するためには十万近くもの金が必要だと受付の男に言われ、入室を拒否された。しがないサラリーマンにとって十万は大金だったが、もう引き返すことは出来なかった。やむなくコンビニのATMを探しに車を走らせた。
そして、今、大宮はグラスハウスへ入った。
中は透明な壁でしきられた異質な空間であった。裸の男女が一つの区画に集まっているのが見えた。大宮は驚きに打たれながらも、D室と透明なドアに白く彫られたその個室へと入った。
目的の人物がいた。
美枝子は―――。
全裸だった。
全裸で、醜い中年男と激しくまぐわっていた。
そのセックスの様子を、周囲を取り囲む裸の男女たちが見つめている。
(な、なんだ・・・これは)
「あー、あー、ふううん・・・もうイクッ、美恵子またイクゥッ!」
汗まみれで中年男と絡みながら、美枝子は全身で媚びるようにして淫らな言葉を吐いた。大宮は今の言葉が、あの坂口美枝子の口から出たものだとは信じられなかった。
「またイクのか~、美枝子。もうこれで何十回気をやったんだ?」
「サカリのついた牝犬とはお前のことだなぁ? 美枝子」
「ああんっ、犬ですぅ、美枝子は牝犬ですぅっ・・・・あっ、あっ、あっ、イッちゃう!」
甲高く啼いて、美枝子は果てた。年増らしく、むっちりと脂ののった生白い肢体が、どっとその場へ崩れ落ちる。全身が汗と精液でてらてらとぬめ光っていた。
「まったく、こんなに凄く乱れる女は見たことがないな」
「本当ね。この奥さん、本物の淫乱だわ」
「もう自分が何をされてるのかも分かってないみたいだな」
見物人たちががやがやと騒ぐのを、大宮は呆然と聞いていた。
「これで男は全員、美枝子とヤリました? まだの方は?」
それまで黙っていたヤンキー風の男――車を運転していた男だ――が辺りを見回した。誰も反応しない。
「それでは、これでお開きということで」
「ま、待ってくれ」
大宮は思わず声をあげていた。
「俺はまだその女とヤッてないぞ」
岡たちは大宮を知らない。バレる心配はなかった。

全裸で死んだように倒れている美枝子。
その姿を目の前にすると、あらためて大宮の身体が震えた。
退屈な日常に咲いた一輪の花、何度もその肢体を妄想してはオナニーに耽った、手の届かない憧れ。
その美枝子があられもない格好で目の前にいる。
大宮はそろそろと美枝子の身体を抱いた。大宮だと気づかれないように、身体と身体を密着させ、顔を見せないようにする。
「あんまり時間かけないでくれよな、残り時間少ないんだから」
ヤンキーの若者の一人がそう声をかけてきた。しぶしぶ大宮はうなづいて、ぐったりしている美枝子の陰部へ、己の肉棒をぐいっと押し込んだ。
それまで死んだようだった美枝子が、途端に「ふあぁぁ・・・」と声を洩らし、もぞもぞと身動きした。
「おっきい・・・・おっきいオチンチン・・・・あ、イイ・・・」
うわごとのようにそう呟く美枝子。
「おやおや、美枝子はまだまだやる気満々のようだね」
見物人の一人がおどけた口調でそう言うと、どっと哄笑が沸いた。
「美枝子はおっきなオチンチンが好きか」
「好きっ、おっきいのが好きっ、あっ、あー、たまんない!」
興奮した大宮が怒張を激しく抜き差しし始めると、美枝子は大宮の身体に四肢をがっしりしがみつかせながら、また我を忘れてよがった。
「へあぁ・・・は、はひぃ・・・っ、あ~ん、気持ちいい~っ」
大宮は激しく昂ぶりながらも、どこか非現実的な気持ちでいた。
あの坂口美枝子が汗まみれ、精液まみれで大宮の腕の中にいる。快感に我を忘れ、淫乱そのものといった言葉を夢うつつで口走り、悶えまくっている。
「イケ! 美枝子。最後にもう一度、ド派手にイッてみせな」
岡が叱咤するように言うと、美枝子は身体を震わせながらがくがくっとうなづいた。
「ふあああああ、し、死んじゃうう、あ、あーっ、イキますっ、美枝子またイクぅっ」
ぶるぶるっと身体中を痙攣させながら、美枝子は昇天した。
同時に大宮もたまらずに果てた。コンドームをつけていない肉棒から放出されたザーメンは、美枝子の膣内をどろどろに汚した。
はぁっ、はぁっと激しく息をつきながら、大宮は身体を起こし、失神した美枝子の身体から肉棒を引き抜いた。栓の外れた美枝子の秘所から、どろりと白いものが垂れ落ちてくるのが見えた。
その様を見て大宮は激しい虚脱感と、それと同時にこれから自分の新しい人生が始まるのだという、確かな予感を感じていた。
(「黒の凱歌」第一部完)
  1. 2014/07/08(火) 00:50:21|
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黒の凱歌 第二部 第1回 

坂口忠明は二ヶ月ぶりに我が家の土を踏んだ。
インター・フォンを押す。すぐに妻の声が出る。
「はい?」
「おれだ」
「ああ、あなた・・・。ちょっと待ってください」
玄関の戸が開いた。現れた妻の変わらない清楚な姿を見て、忠明はここ数ヶ月の胸のつかえがすっと溶けていくような気がした。
思わずその場で妻を強く抱きしめた。
「あなた・・・こんなところで恥ずかしいわ。いったいどうしたの?」
ちょっと抗う素振りを見せたものの、その肢体を忠明に預けたままで妻はそう言った。幼子を慈しむような優しい口調だった。
「いや、なんでもない。中へ入ろう」
照れた顔を見られないようにそっぽを向きながら、忠明は玄関の戸を開いて中に入るよう、妻を誘った。
「変なひと」
くすりと笑って、妻が家の中へ消える。それを追って忠明も中へ入り、玄関の戸を閉めようとしたとき、家の前の道路で見覚えのある中年の男がこちらの様子を窺っているのが見えた。少し不審に思いながら、忠明は家の中へ入り、戸を閉めた。
そのときになってようやく、忠明は今の男が近所に住む大宮という名の男だと思い当たった。

妻が夕食を作っている。
包丁がまな板を打ち叩く音を安らいだ気持ちで聞きながら、忠明は居間に寝そべって、エプロンを着けた妻の後ろ姿を眺めている。
夕焼けがの色が、カーテンを閉めていない居間を染めていた。
ふと、気にかかっていたことを思い出し、妻の背中に問いかける。
「あのさあ」
「なあに?」
「最近、うちに電話をかけても、お前、出ないことが度々あっただろ。ちょっと前に電話で話したときにも、それについて怒ったけど・・・」
「ああ・・・」
妻はちょっと手を休め、台所の布巾で濡れた手を拭った。
「ごめんなさい。あのときも話したけど、最近、英会話教室を通じて知り合ったお友達とお出かけする機会がよくあって・・・それで家を空けたりしていたの」
「そのお友達って女だろうな」
「・・・・あたりまえでしょ」
忠明に背を向けたまま、ちょっと怒ったように妻は早口で言った。
「いや、わるい。最近は電話をかけてもしょっちゅうお前が出ないんで、ヤキモキしてたんだ。もしかして浮気だったらどうしようって」
「・・・・・」
妻は無言で料理を作る手を再開した。
「怒るなよ」
「怒ってません」
「嘘をつけ」
忠明は立ち上がって妻のもとへ寄り、背中から彼女を抱きすくめた。一瞬、妻はびくっと
身体を震わせたが、すぐにおとなしくなった。
「疑ってすまなかった。一人で暮らしてると、時々、淋しくてたまらなくなるんだ。お前の声が聞きたいときに聞けないのは、こんなにも辛いことだとは思わなかった」
その言葉の終わらないうちに妻は振り返って、忠明の口に唇を押し付けてきた。忠明も我を忘れて妻を強く抱きしめ、その口を吸った。

その夜、夫婦は久々に床をともにした。
「忠志がいないから、今夜は気兼ねなく声をあげられるな」
「イヤなひと・・・」
忠明がからかうと、すでに裸でシーツに埋もれている妻はぱっと頬を染め、瞳を逸らした。
その表情を見て、忠明は熱くなった。
妻に組み付き、二十年近くの夫婦生活でじっくり探求してきた妻の性感帯を、念入りに愛撫した。最初は声を抑えていた妻も、その美しい肢体がじっとりと汗ばみ、桜色に火照ってきたころには、はばかりなく声をあげていた。
「あぁん、あなた・・・・もう・・・」
「よし」
忠明は美枝子の女の中心に自らを嵌めこんだ。二ヶ月ぶりの妻とのセックス。そこはしっとりと熱く潤んでいて、忠明のものを優しく包んでくれる。まるで母の腕に抱かれているような至福の感覚に、忠明は目眩めく思いがする。
「愛してる」
思わずそう呟いていた。
忠明の身体の下から、妻はじっと見つめ返してきた。しっとりとした美しい切れ長の瞳が、なぜか哀しげな色合いを帯びているように見え、忠明は胸を締め付けられた。
「わたしもです・・・あなたが好き、大好きなの」
「・・・・今日は一緒にいこう、美枝子」
忠明は情熱のままに腰の動きを早めた。
愛しい女の悦びの声が大きくなった。

ちょうど同じ時刻。
坂口家からわずかの距離にある公園に、いかにもヤンキーといった格好の若者たちが四人、集まっていた。
環になって座る彼らの中心に置かれたスピーカーからは、男女の交わりの声がか細く流れている。
坂口家の寝室に取り付けられた盗聴器が、今まさに夫婦の閨の様子を伝えているのだ。
『あはっ・・・いい・・・あなた・・・すごくいいの』
『美枝子・・・ああ、美枝子』
「こいつ、女房が普段、何をされてるかも知らないで、気持ちよさそうにしてやがる」
若者の一人が言うと、一同は大爆笑した。
  1. 2014/07/08(火) 00:52:22|
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黒の凱歌 第二部 第2回

「しかし、汚い部屋だな。こんなんじゃいつまでたっても彼女なんて出来ないぜ」
坂口忠志は呆れたようにそう言った。今日初めて足を踏み入れた、友人の菅沼の散らかった下宿を見ての素直な感想である。
「なんだよ、それ。たとえ部屋が綺麗でも、どうせ俺はお前みたいにモテね~よ」
「そりゃそうだな」
「おい」
菅沼がぎょろっと目を剥くと、忠志は朗らかに笑った。この屈託のない笑顔が、世の女たちを惹きつけるのである。菅沼も釣られて笑ってしまった。
忠志は名門T大学に通っている。当然ながらT大学は勉強漬けの青春を送った輩がわんさと集まっている大学で、めでたく合格して我が世の春を謳歌しようとしても、どこか遊び慣れないぶきっちょな若者が多かった。その点、忠志はもちろん勉強も出来たが、要領よく遊ぶ方法も心得ていたし、すぐに誰とでも仲良くなることが出来た。彼は若竹のように溌剌としていて、天性快活な若者であった。

「そうだ、今日のプロ野球の結果を知りたいから、テレビ付けてくれ」
しばらく二人で噂話に花を咲かせた後で、忠志はそう言った。
「テレビはないぜ」
「わ、本当だ。なんちゅう生活してんだ、まったく。なら、パソコン貸してくれ。ネットで結果を見る」
「あいよ」
菅沼が押しやったノート・パソコンを開き、ネットをつなぐ。忠志の贔屓のチームは昨日に続いて今日も勝利していた。
いい気分になってパソコンを眺めていた忠志は、画面の横、登録したお気に入りサイトが表示されている場所に、「M熟女・公開露出」という刺激的なタイトルを発見した。
「なんだよ、これ」
「ああ、バレちった。俺がよく見てるエロサイトだよ。凄いぜ~、そこは」
「まったく・・・こんなのばっか見てるから、彼女が出来ないんだよ」
などと、毒づきながらも、忠志はそのサイト名をクリックした。天性快活ではあったが、彼は年相応にスケベであった。
画面が切り替わる。
闇のような黒色を背景に、「M熟女・公開露出」というケバケバしい赤の文字で書かれた画面が現れた。文字の後ろに、縛られた裸女の画像がうっすらと浮かびあがっている。
(あれ・・・・)
忠志は一瞬、背筋に冷たいものを感じた。画面上の緊縛された裸女――生白い肌に、年増らしい豊満な肉付き。いかにも男の欲情をそそる肢体だった――の目元は、黒く塗りつぶされていたが、その顔の感じが忠志のよく知る女性に似ていたのだ。
震える手を抑えて、サイト内に入る。
「このサイトでは露出狂のマゾ熟女、M子の調教の日々を豊富な写真付きで公開しています。恥ずかしい姿を他人に見られるほどに濡らしてしまう、淫乱なM子の身体をどうかじっくりご覧ください」
そんな紹介文の後にM子と思われる女が、どこかの公園らしい場所のベンチで何も付けていない下半身を大きく開いている画像があった。股間の柘榴のような紅い裂け目が、痛々しいまでに露出させられていた。上半身に着ているのは、いかにも露出プレイ用の黒い網状服で、その下の白い肌や赤い乳首が透けて見えている。
「このM子って女、エロい身体してるだろ~。もっとすげえ画像いっぱいあるぜ」
食い入るように画面を見つめている忠志の横に、菅沼が割り込んできて画面の「ギャラリー」という文字をクリックした。
しばらくして、M子の過激な露出画像が次々と現れる。
乳首と股間のみをわずかに隠しているだけのV字状のド派手な赤い水着を着て、人の大勢いるプールサイドを歩かさせられているM子。
混んだ電車内でカメラに向かってスカートの後ろをまくりあげ、裸の尻を見せているM子。
公衆便所らしき場所で、両脇に並んだ男のペニスを同時に咥えさせられているM子。
目元に入れられた黒の棒線でM子の表情はよく分からないが、それにしても卑猥極まる写真ばかりだった。
「やばいだろ~。この電車の中の画像なんて乗客の二、三人は気づいて、M子のでかいケツをじろじろ見てるのが写ってるもんな。そりゃそうだよな~。俺もその場にいたら――お、おい」
「ちょっと急用を思い出した。帰る」
突然、無表情に強張った顔つきで帰り支度を始めた忠志を、菅沼は呆気にとられた顔で見た。
「ど、どうしたんだよ。俺、何かしたっけ?」
「じゃあな」
「お、おい・・・・ったく、なんなんだよ」

今、自室のパソコンの前で忠志は物思いに耽っている。
画面上に映し出されているサイトは、あの「M熟女・公開露出」だ。
その中で公開されているM子の画像を、忠志は丹念に一枚づつ見ている。
どれを見ても、思いは一つの場所へ向かってしまう。
M子は―――
母の美枝子にそっくりだった。
もちろん、目元が消されているので断定は出来ないが、忠志にはどうしてもそう見えてしまうのだ。
思わず携帯に手を伸ばした。自宅の番号を押しかけて、やめる。母が電話に出たとして、自分は何を、どう聞くつもりなのか。
「今、ネットでエロサイト見てたんだけどさ。「M熟女・公開露出」ってサイトで、スケベな写真を載せられてる女って、もしかして母さん?」
そんなことは口が裂けても言えない。
人違いだ。忠志は必死に自分に言い聞かせる。あの母がこんなことをするはずがない。
母の美枝子は呆れるくらい潔癖な女だった。忠志がちょっとでも下品な話をすると、すぐさま頬を赤らめ、じろっと睨んできたものだ。
「M熟女・公開露出」に掲載されている文章を読むと、このサイトはM子の愛人の男が管理しているようだ。もし母が誰かと浮気して、その相手に強制されてこんな写真を撮られているとしたら・・・?
いや、ありえない。母が父のことを深く愛している様子は、傍で見ていて忠志が照れてしまうほどはっきりと分かった。浮気などするはずがない。
やはり、人違いだ。

改めてそう思い、自分を納得させようと苦慮している今の忠志には、後になって自分が母の痴態を実際に目の当たりにするなどとは、もちろん予想すら出来なかった。
  1. 2014/07/08(火) 00:54:22|
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黒の凱歌 第二部 第3回

大宮は備え付けのソファーにどっかり腰掛けて、目の前の獲物を眺めた。
獲物―――坂口美枝子は今、全裸で後ろ手に縛られ、M字開脚に足を開いた状態のまま、幾本もの縄で固定された格好で宙に吊るされている。若々しい張りを保った豊かな乳房が、縄でギュウギュウに引き絞られ、前方に飛び出している。大きく開かされた股の間では陰部も尻の穴も丸見えだ。
不安定な空中に放り出された美枝子の両足が、ぴくぴくと蠢いている。
淫靡極まりない姿――。
その姿を見ながら、大宮は物思いに耽っている。
グラスハウスで過ごしたあの日―――美枝子を犯し、気絶させた後で、大宮は岡たちに自分が美枝子の英会話教室の「生徒」であることを喋った。岡たちと美枝子の関係の秘密を握っていることをネタに、今後も美枝子との関係を続けていくことを承知させようとしたのだ。相手は危険な若者たちである。そう言って脅したはいいが、逆に襲われて酷い目に遭うかもしれない。もともと気の弱い大宮にとっては、ひとつの賭けであった。
だが、予想に反してリーダー格らしい岡は、大宮の提案をあっさり了承した。そればかりか、その後で岡たちが美枝子を調教する機会があるときには、大宮に協力させるとまで約束した。大宮には岡という男が何を考えているのか今もって分からない。ただ、時折見せるあの不気味な目つきを見ていると、油断は絶対に禁物だと思える。いつ足元をすくわれることになるか、知れたものではない。
二人の談合が成立した後で、ようやく目を覚ました美枝子はその場にいる大宮を見て驚きのあまり、声も出ない様子だったが、それでも裸の胸と股間を必死に手で隠そうとした。さっきまで見知らぬ人々に囲まれながらあれほど乱れていたというのに、思いがけない「知人」を見て、また恥じらいがぶり返したらしい。
岡がその様子を面白がって、
「いまさら何を恥ずかしがってるんだ。さっき最後にお前とヤッたのは、このおっちゃんだぜ」
そのとき美枝子があげた悲鳴は、二週間経った今も耳にこびりついている。
その二週間の間に、大宮はすでに三回も美枝子を抱く機会を持った。以前は見ているだけで陶然となり、二言三言話した日には天にも昇る心地だった女を、今では好きなときに呼び出し、どんな淫らな奉仕でも強制させることが出来るのだ。大宮は異常な興奮を持って、この二週間の日々を過ごしていた。あの日を境に、大宮の平凡極まりない人生は確実に変化を遂げていた。
そして今日が四回目の呼び出しである。場所は或るSM専用ラブホテルの一室だ。

「この前、岡に面白いテープを聞かせてもらったよ。お前の旦那が帰ってきた夜に、お前と旦那が乳繰り合ってる声を録音したやつだ」
大宮はソファーから起き上がり、空中に吊られている美枝子に向かってゆっくりと嬲るように声を投げる。性奴隷そのものといった姿を晒しながら、ぐったりとうなだれていた美枝子が、その言葉にぴくりと頭をもたげた。あまりにも苛酷な調教の連続で最近は感覚が鈍磨してきたようにも見える美枝子が、夫のことを持ち出されたときは変わらずに狼狽し、哀しげな表情をすることに大宮は気づいていた。
「美枝子もなかなか演技が上手いじゃないか。何食わぬ顔で旦那に抱かれて、可愛いよがり声まであげていたっけなあ。だが―――」
大宮は美枝子の限界まで開かされた股間の付け根に咲いている食蟲花めいたそこへ、指を這わせ、花弁の一枚を摘まみあげた。途端に美枝子が「あぁ・・」と小さく呻く。
「グラスハウスで大勢の男たちにされたときのよがりようは、あんなものじゃなかったよな」
「・・・もう堪忍してください。主人のことは・・・言わないで・・・」
「ふふん、こんな淫らな身体を晒しながら、旦那に遠慮するのか」
大宮はそう鼻で笑うと、淫猥な香りを放つ食蟲花の中心へ口をつけた。そのまま「じゅるじゅる・・・」と派手な音をたてて蜜を吸い上げる。瞬間、電撃に打たれたように緊縛された裸身を空中でじたばたさせて陰部に吸い付いた大宮の分厚い唇から逃れようとする美枝子だったが、その唇から出てきた舌で花びらや性感帯の集まる膣の開口部をざらざらとまさぐられると、
「あひーっ・・・」
と、うつつない声をあげ、顔を真っ赤にして快感に身をくねらせだした。
「堪え性のない肢体になったな。旦那にわるいとは思わないのかね?」
「あんあんあ~んっ、も、もう、許して、あはぁーっ、そこ、そこはやめてぇ!」
陰部を舐めまわす大宮の舌の攻撃からやっと逃れられたと思った瞬間、無惨に晒しあげられた尻の穴に節くれだった指が侵入してきたのを感じて、美枝子は泣き声をあげた。
「この前会ったときに言っておいただろう。次からはここの穴を調教するとな。前の穴は使われすぎて締まりがなくなってきたみたいだから、今度はここを使って俺に奉仕するんだ。いいな」
大宮の言葉は人間の女にではなく、獣の牝に向かって放たれたもののようだった。さすがに美枝子の顔が一瞬サアッと蒼ざめたが、大宮の指がまたも尻の穴をえぐるように侵入してくると、途端に反発の気力をなくし、泣き叫んでしまう。
「ああ・・・お許しを・・・分かりましたから」
「何が分かったんだ? 言ってみろ」
「お、お尻の穴で・・・大宮さまを満足させるよう・・・調教をお受けすることです」
そう言ってから美枝子は、自分の吐いた言葉のあまりの浅ましさに、「ああっ」と恥辱のうめき声を洩らした。
そんな人妻の姿を大宮は満足げに見ていた。
最高の気分だった。
  1. 2014/07/08(火) 00:55:10|
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黒の凱歌 第二部 第4回

自分という女は一度、あのグラスハウスで壊れてしまったのだと、美枝子は考えている。
見知らぬ人々の前で嬲られ、犯され、あろうことかそのことで肉体を激しく燃え上がらせてしまった自分。
あのとき、それまでの坂口美枝子というひとりの女――平凡な人生を送り、主婦として母としてささやかな幸福に満足していた自分は、猛り狂う情欲の業火の中で燃え尽きてしまったのだった。
そして灰燼の中から新たに生まれ変わった美枝子は、それまでの自分ではなかった。
身体が、精神が、変質してしまっていた。
今では岡や大宮らに恥辱の行為を強制され、口では「いやいや」と抵抗しながらも、どこかでそれを待ち望み、淫らな楽しみを享受している。恥じらい悶えながらも、その羞恥にいっそう身体が昂ぶってしまう。そんな身体の反応を残酷な男たちにあざ笑われ、痛烈に罵られて、屈辱の涙を零しながら、どこかでそんな屈辱的な自分の姿に恍惚としている。
昨夜は大宮に尻の穴をたっぷりと調教された。宙に吊られた格好で、アナルスティックを挿入され、菊蕾をネチネチといじりまわされた。
以前の自分なら、そんな行いは不潔としか思えなかっただろう。尻で男を受け入れるなどという行為があることは知ってはいたが、それは人倫に背く畜生の行いだと嫌悪していたのだ。
だが昨夜の美枝子は大宮に尻の穴を嬲りぬかれ、まるで自分が汚辱の沼にずるずると引きずりこまれていくような絶望感に囚われながらも、そんな変態的な行為を強制されていることに奇妙な興奮を覚えていた。排泄するための器官としか思っていなかったそこへ侵入した異物に掻き回されていると、たまらない嫌悪感と不快感がいつしか捻じれていき、身体中の血管が沸騰しているような情態に陥ってしまったのだった。
禁忌を犯す。その禁忌の感覚が強ければ強いほど、マゾの性癖を持つ者にとってはより激しい刺激となることに、まだ美枝子は気づいていない。
「なんだ、尻をいじられているうちに前の穴も濡れてきたぞ。どこまで淫乱なんだ? 美枝子の身体は」
大宮は美枝子の身体の変化を目ざとく見て取って、せせら笑った。美枝子は以前から、この大宮という男が嫌いだった。女にも人格があることなど、まったく念頭にないように、好色の目でしか女性を眺められない男。てらてらと脂ぎった顔も、分厚い唇も、そのすべてが潔癖な美枝子の嫌悪を誘った。今ではその男に、言いように身体を弄ばれ、変態的な行為を強制されているのだ。そしてそんなことをされながら、心を無視した悦びに悶えてしまうのだ。
底なし沼に沈み込んだような気分だった。この前、久々に会い、変わらぬ愛を確かめ合った夫の顔がふと浮かび、美枝子をたまらない気持ちにさせた。
あのひとが、今の自分の本当の姿を知ったら、もう以前のように愛してはくれないだろう。それどころか死ぬまで憎まれ、軽蔑されるだろう。
そのときのことを思うと、いつも冷たい戦慄が背筋を走りぬける。
だが――今のままで夫に自分の現状を隠したまま、のうのうと二重生活を続けていくことも耐えがたかった。美枝子は自分がそんなに器用なことの出来る女ではないと知っていたし、何より夫へのすまなさでいっぱいだった。
やがて、破滅の時が来てしまうのだろう。そのとき、夫婦は、家族はどうなってしまうのだろうか。
美枝子は哀切な瞳でそんな自分の未来を眺めた。過去の幸せな家庭の情景が次々と蘇り、辛い重みとなって肉欲の獄につながれた心にのしかかる。その重みに潰されそうになりながら、美枝子は黒い霧に閉ざされた未来を見つめている。
そして―――美枝子は今日も指定された場所に、岡に調教されるために歩いていくのだった。岡にこれから与えられるはずの恥辱の指令を予感して、無意識に身体を火照らせながら。
  1. 2014/07/08(火) 00:56:01|
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黒の凱歌 第二部 第5回

「おトイレへ行かせてください・・・」
美枝子は傍らでものも言わずにどんどん歩いていく岡に今日何度目かの言葉をかけた。今、二人は手をつないで、美枝子の住む町から少し離れた都市の繁華街を歩いている。
今日の美枝子は薄布の白いタンクトップを着ていて、むちむちした生白い腕が人目に晒されている。ノーブラなので、胸の中心で服を押し上げている突起の形が一目瞭然だ。下は黒いレザーのミニスカートだが、こちらも豊満な尻の形の良さが、道行く人々の目を否応なく惹きつけている。
そんな視線に頬を染め、顔をうつむけながら、美枝子は
「おトイレへ・・・」
と、か細い声でまた繰り返す。実はミニスカートの下では、禍々しく黒光りする、張り形つきの貞操帯が美枝子の股間を締め付けているのだ。昨夜、大宮が別れる際に美枝子に取り付けていったもので、それ以来、美枝子は排泄する自由すら奪われて、悶々としているのだった。圧迫する尿意に思わずしゃがみこんでしまいそうだ。
「我慢しろ。これから昼飯をとるからな」
一言そう冷たく言い放つと、岡は美枝子の手を引いてファーストフードの店に入った。美枝子は残酷な情夫を怨むように見ながら、その後に従う。
岡が注文している間、美枝子は座席で座って待っていた。容姿端麗な色っぽい女が、過激な装いで座っているのを見て、周囲の者たちがちらちらと好奇の視線を向けてくる。その視線を気にしながらも、美枝子は下半身を責めつける尿意に身を小さくしてじっと耐えている。
ハンバーガーを抱えて岡がようやく戻ってきた。美枝子はすがりつくような視線を向けて
「どうかおトイレへ行かせてください」
と震える声音で頼む。岡はジロリと美枝子を睨んで、
「小さな声でぼそぼそ言われても、聞こえないぜ」
「・・・・・」
「店中に聞こえるくらい、大きな声で何をしたいのか言ってみな。そしたら考えてやる」
岡の露骨な意図を感じさせる要求に、美枝子はうつむいた。だが、迫り来る尿意が沈黙を続けることを許さない。やがて決心したように、美枝子は岡を想いのこもった瞳で見つめて、
「おしっこがしたいです!」
と、やや大きめな声で叫んだ。近くにいた二、三人の客が、ぎょっとしたように美枝子のほうを見た。首まで赤くして美枝子はうなだれている。顔から火が出そうだった。
だが、主人である若者は、性の奴隷と化した人妻を責め嬲る手を止めない。
「う~ん、聞こえないなあ。もう一度だけ聞くぞ。美枝子は何がしたいんだ」
「・・・・おしっこが」
「大きな声でと言ったはずだぞ」
「・・・・おしっこがしたいです!! あ、あ、あ・・・」
思わず自棄な気持ちになって、美枝子は大声でそう叫んだ。叫んだ瞬間、羞恥がぶり返してきて、情けない声をあげてしまった。
瞬間、辺りがしんと静まった。そして店中の客たちから一斉に向けられる好奇、好色、嘲笑の眼差し―――。
美枝子は耐え切れなくなって、テーブルに突っ伏し、ぐじぐじと泣き出してしまう。その肩が小刻みに震えているのを見て、岡もようやく手を緩める気持ちになった。
「泣いてないでさっさと食べろ。そしたら、トイレへ行かせてやる」
「・・・ありがとうございます・・・」
耳まで赤くした美枝子はその声を聞いて、そろそろと顔をあげ、弱々しい声で岡に礼を言う。涙でくちゃくちゃになったその顔を眺め、岡はあらためて美しいと思った。
だが、美枝子にとって不幸なことに、その美しさは男の嗜虐欲をより激しくそそるような美しさだった。いや、マゾの女にとってそれは不幸ではないのか―――。
  1. 2014/07/08(火) 00:58:44|
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黒の凱歌 第二部 第6回

美枝子が徐々に変化しているきているように、岡もまた、最近では少し変わりつつある。
岡が美枝子の調教に執心したのは、もちろん自身のサディスト的嗜好のためでもあるが、美枝子の隠し持っていたマゾ性を見抜いてしまったことも大きな原因である。
男に嬲りぬかれるために生まれたような女。
嬲られるたびに美しさを増していく女。
そんな幻影を岡は美枝子に見た。そしてますます調教にのめりこんでいった。最初の頃にはあった美枝子を他の男に抱かせることへの抵抗感は霧消し、美枝子をより貶め、真の奴隷に堕とすためなら、どんな危険なことでもやる気になっていた。
岡もまた、壊れ始めているようだった。
そして今。
ファーストフード店から出て、岡は嫌がる美枝子を近くの公園内にある男子トイレへ引っ張り込んでいる。
「ここはいやです・・・」
「貞操帯を外して欲しくはないのか? そのままで小便する気か?」
「・・・女子トイレで・・・」
「馬鹿。そしたら俺が変態扱いされるだろうが」
まあ、実際に俺は変態だがな、と岡は心の中で笑った。そして、今、自分の目の前で羞恥と圧迫する尿意の狭間で煩悶しているこの美しい生き物もまた、異常な欲望の世界へと一歩一歩足を進めているのだ。
ようやく諦めた美枝子の手を取って、岡は男子トイレへ入った。中は誰もいない。室内は生暖かく、こもった臭いがした。
周囲を気にし、今にも誰か入ってくるのではないかと怯える人妻のスカートを、岡はしゃがみこんだ姿勢で前からめくりあげた。妖しく黒光りする貞操帯が現れる。
岡は鍵を取り出し、がっちりと美枝子の股ぐらへ喰い込んだそれの錠を外した。そしてゆっくり剥がしていく。貞操帯に接着している張り形が膣内から抜けていく刺激に、思わず美枝子は「ああ・・・」と生臭い女の声を出してしまう。
「何をよがってるんだ、まったく。あ~あ、こんなに股ぐらをべとべとにさせて恥ずかしくないのか?、美枝子は。この濡れ具合から見ると、さっきのファーストフード店でもだいぶ感じていたんだろ?」
「・・・・・・」
「答えないと小便をさせてやらないぞ」
「・・・感じてました・・・すごく・・・おかしくなりそうなくらい・・・」
頬を染めた顔を深くうつむけながら、美枝子はやっとそう答えた。そう答えなければ、いつまでもトイレはさせてもらえない。
それに―――
美枝子は知っている。今でも理性は認めたがらないが、自分の身体がたしかにあの時、震えるような恥辱の中で、ぞくりと疼いていたことを。周囲の人間の嘲るような好奇の目が、美枝子の深い部分を刺し貫き、目眩めくような悦びを精神にもたらしていたことを。
要するにそれは本心の告白だった。
美枝子は最近、恐怖とは別の感情で、この若い暴君に逆らえなくなってきている。一人の女の、自身すら知らなかった陰の部分を完膚なきまでに暴き出し、その女が淫靡な悦びにのたうちまわる様を一部始終見ていた男。そんな男に逆らえる女がいったいこの世にいるだろうか。 
美枝子は時々、想像する。心労も不安も何もかも放り投げ、岡に身も心も支配された一人の性奴隷として快楽に狂いながらただただ毎日を生きる自分の姿を。暗い将来に怯え、夫や子を思って涙を流している今の自分よりは、そんな幻想の中の自分のほうが幸せに見えてしまうこともあった。
それは美枝子が精神的に、完全に岡に屈服する日が近づいている証拠なのかもしれない。

貞操帯を外した後で、岡は美枝子にスカートも脱ぐように命じた。
「そんな・・・・なぜ」
「お前、これからションベンするんだろうが。そのときにスカートにお前の汚いおしっこがつかないように、という俺の暖かい配慮だよ」
「そんなこと・・・」
頬を紅潮させながら恨むような瞳で岡を見る美枝子の姿は、横暴な恋人に拗ねながら、一方で甘えている女の姿に見えなくもなかった。
それはともあれ、下半身の生理現象はもはや我慢が出来ない状態まできている。
「ああ・・・・もうダメです。早く早く」
「なら、さっさと脱げ」
それでもなおためらった後、美枝子はようやくスカートのホックへ手をかけた。もちろん、視線はトイレの入り口へ油断なく向けたままである。
美枝子はスカートを脱ぎさった。
繁華街近くの公園の男子トイレ内で三十九歳の美しい人妻は、下半身を完全に露出させた格好で立っていた。生白い太腿がふるふると震えている。ぷりぷりと張りのある肉感的な尻が窓から差し込む日の光で、美しく照り輝いていた。
  1. 2014/07/08(火) 00:59:48|
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黒の凱歌 第二部 第7回

上半身に薄布の白いタンクトップを着ただけの格好で、もじもじと立ち尽くしている美枝子に、岡は男子用の便器で用をたすように命じた。せめて個室で排泄させてもらえるだろうと思っていた美枝子は、当然抵抗したが、むろんのこと許されるはずもない。
本日何度目かの哀しい諦めをして、美枝子は辺りを見回し、他に誰もいないことを確認してから、小便用の便器の前に立った。
「足を大きく広げろよ。お前にはち*ぽがついてないんだから、下手すると足にひっかかるぞ」
言いながら、岡は美枝子の背後から裸の尻にカメラを向けている。岡が公開している露出サイトのための写真を撮るつもりなのだろう。最初にそのサイトを見せられたときは、美枝子はショックで口もきけなくなってしまったものだ。自分の恥ずかしすぎる写真の数々を、モザイク入りとはいえ不特定多数の人間に公開される・・・。もしかして、自分のごく近しい人にも見られているかもしれない。画面上で痴態を晒している自分を呆けたように見つめながら、美枝子はそう思い、恐怖した。
それからも断続的に写真を撮られては、ネットで公開されている。美枝子も最近では少しづつ、そのことに慣れてきていた。時折、誰も傍にいないときなど、一人でパソコンを開いてはそのサイトを恐る恐る見ることさえある。そんなとき美枝子は、まるで別人のような自分のエロティックな姿を画面越しに見つめながら、身体の奥がじっとりと熱くなるのを感じていた・・・。
「ほら、もっと足を広げていいポーズをとれ。男子トイレで立小便までする、変態のマゾ女ぶりを写真に撮ってやるからな」
「ああ・・・・」
鼻から熱い息を吹きこぼしながら、美枝子はそろそろと足を広げていった。
男子用とはいえ便器の前に立つと、切迫した尿意がいよいよ激しくなるのは人間の不思議な性である。美枝子の限界まで達した膀胱も、抵抗する理性の制止ももはや聞かず、ゆっくりとその緊張した筋肉をほどいていく。
しゃーっ、と耳を覆いたくなるような音とともに、激しい勢いで美枝子の股間から、羞恥の黄金水が流れ出した。
「はあぁぁ・・・・」
「お、出た出た。ずいぶん溜め込んでたんだな。もの凄い勢いだぜ。どうだ、美枝子。はじめて立小便する気分は?」
岡にからかわれても、美枝子は今の異常な状況に気をとられていて、それどころではなかった。女の股間はそもそも、しゃがみこんで小便をするように構造上造られている。だから、懸命に身体を反らして股間を便器に近づけなければ、床に小水が垂れてしまうのだ。
岡に言葉で嬲られ、羞恥の姿を写真に撮られながら、必死になって流れ出る小水を便器から零さないように努力している美枝子は、そのときトイレの中へ入ってきた人影に気づかなかった。
「お・・・っ」
入ってきたのは、貧相な顔をした中年のサラリーマンだった。ぶらりとトイレへ入ってきて、小便用便器で用を足している下半身裸の美女を目にし、ぎょっとした顔になった。ちらちらと美枝子に視線を送りながら、それでも慌ててその場を離れようとした。
「あ、いいですよ。もうすぐこの女も済むと思うんで、遠慮なく」
岡が出て行きかけた男に声をかける。その声でようやく、第三者の存在に気づいた美枝子は、小さく悲鳴をあげた。かといって、股間の放出は止めることもできず、その場から逃げることも出来ない。
声をかけられた男は、汗を拭き拭き、近づいてきた。美枝子の裸の尻をちろちろと見、清楚な美女の立小便図に見とれている。
「何かの撮影ですか?」
カメラを構えている岡に男が聞く。
「そうです。この女はいい年して、人に恥ずかしい姿を見られることで興奮する露出狂のマゾ女なんですよ。今日も自分から男子トイレで立小便をしてるところを写真に撮ってくれ、と言い出しましてね。仕方なく、こうして付き合ってるわけです」
(うそ・・・うそよ・・・)
岡の言葉に美枝子は心の中で弱々しく反駁するが、現実にはなよなよと首を振るしか出来ない。そんな弱々しい抵抗の所作のひとつひとつに、マゾ女の雰囲気が漂っている。
「あなたもどうか近くでじっくり眺めてやってください。こいつは見られることが快感なんです」
「よ、よろしいんですか」
「どうぞどうぞ。この女もそれを望んでいます」
言われた男は、恐る恐るといった態で、美枝子に近づいてきて、横からその姿を眺めた。
(あああ、見られてる・・・こんな、こんな姿を・・・)
美枝子は首筋まで真っ赤にして、うなだれている。頭の中は沸騰したように熱く、もう何も考えられない。男の視線が美枝子の広げられた股に向かうのを感じて、両足ががくがくと震えた。ちょうど勢いを弱めていた小水が、ぴちゃぴちゃと太腿を濡らした。
「あああああ・・・・」
穴があったら入りたいとはこのことだろう。
あまりの羞辱に美枝子は涙ぐみながら、しかし一方で、美枝子は別種の感情が身体の奥底から湧きあがってくるのを感じていた。
それはくらくらと眩暈がしそうな露出の快感だった―――。
股間ではようやく恥ずかしい放水を終えた小水が、ぽつぽつと惨めな音を立てて便器へ垂れ落ちている。
岡はそんな美枝子の姿をじっと見つめていた。ノーブラの胸の中心が大きく勃起して、シャツを押し上げているのがはっきりと分かる。きっと今頃は小水とは別の液体が、股間を濡らし始めていることだろう・・・。
  1. 2014/07/08(火) 01:00:32|
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黒の凱歌 第二部 第8回

美枝子はきょろきょろと辺りを見回しながら、すがるように岡の背中へ寄り添いつつ、公園内を歩いている。
その下半身には何も着けていない。上半身にシャツを着ただけの格好で、美枝子は白昼の公園を歩いていた。何とか、前だけは隠そうとシャツの裾を手で掴んで、秘所の毛むらを覆おうとしている。
羞恥のトイレタイムが終わって、呆然としている中年男を残し、二人は今、公園に隣接したロータリーにあるタクシー乗り場へ向かっている。トイレで剥ぎ取られたスカートは返してもらえないまま、美枝子はこうして裸の下半身を必死で隠しながら、へっぴり腰で歩いている。
上着のシャツの裾は長くないので、それを掴んで前を隠すと、今度は後ろの裾が上がり、裸の尻が露出してしまう。尻にすうすうと風を感じるたび、美枝子は不安げに後ろを振り返り、泣きべそをかきながら、シャツを掴んでいないほうの手で尻を隠すのだった。
この公園は大きく、樹木も豊富に植えられている。今、二人が通っているのは、中心のグラウンドを取り巻く通路で、人通りも少ないし、道の脇に植えられた木々で、公園の外からも、グラウンドからも見られにくい。それでも、午後のひと時を楽しむ子供たちや、その母親らしき人々の声が盛んに聞こえてきて、美枝子の怯えを誘う。
「そんなにびくびくと歩いてないで、もっとしゃんとして歩けよ」
美枝子の情けない歩行ぶりを見て、岡は笑いながら、その裸の尻めがけて平手を振り下ろした。ぴしゃんっ、と小気味のいい音がする。
「ひっ! や、やめてください!」
「ふ~ん、そう言うなら俺は先に行って待ってるぞ」
岡はそう言って、歩みを速めた。岡の背に身を隠すようにして歩いていた美枝子は、慌ててそのあとを追う。
「ま、待ってください。見られちゃいます・・・っ」
「見せたらいいじゃん。露出狂なんだから、そのほうがいいんだろ。さっきもトイレでお前の後始末をしてやったとき、お前が興奮してアソコを濡らしまくるから、いつまでたっても綺麗に出来なかったじゃないか」
「・・・・・・」
「今も濡らしてるんだろうが」
岡は手を伸ばし、嫌がる美枝子の抵抗をかいくぐって、その蜜壷に指を這わせた。
「あうう」
「ほら見ろ。もうぐちょぐちょじゃないか。本当にスケベな女だな、美枝子ちゃんは」
ねっとりと濡れ光る指を眼前に見せつけられた美枝子は、頬を染め、そっと顔をうつむけた。
そのとき、一陣の風が頼りない下半身を吹きぬけ、思わず立ちすくんだ美枝子は、股間の奥がきゅっと熱くなるのを感じた。

タクシー運転手の宮下は、後部座席に乗り込んできた二人の男女を見てぎょっとした。
若いチンピラ然とした男と、黒髪を上品に結いあげた美しい年増の女である。その組み合わせだけでも異色なのに、女のほうはなんと、上半身にタンクトップのシャツを着ているだけの格好なのである。
宮下の視線をさけるようにうつむきかげんになりながら、女はシャツの裾を伸ばして股間を覆っている。その恥ずかしげな風情に、宮下は興奮して声をうわずらせながら、やっとのことで、
「ど、どちらまで行きますか」
と、聞いた。若い男がそれに答えている間も、宮下はミラーで女をじろじろと見つめていた。女もそれに気づいているのか、いっそう顔を伏せた。
行き先を聞いて走り出した後も、宮下は後ろが気になってたまらない。ミラーの中では若い男がくすくすと笑いながら、女の耳に何事か囁いていた。女は首筋まで真っ赤にしながら首を振っている。
女は若い男の愛人で、今は淫猥なプレイの最中なのだろうか。
そんなことを考えていたら、若い男が不意に声をかけてきた。
「すみません、運転手さん。今からちょっと、後ろの座席でこの女がヘアの処理をしたいと言ってるんですが、よろしいですか」
「へ、ヘアの処理と言いますと」
思わず眼鏡がずり下がった。
「今日は暑いでしょう。それでこの女、暑がりなものでスカートも履かないで家を出てきたんですが、今頃になって下の毛の処理が甘くて恥ずかしいと言うんですよ。だから、ここの座席を使って、いっそ毛を全部剃ってしまいたいと言い出しましてね。ちょっと席を汚してしまうかもしれませんが、よろしいですかね?」
「けえっ」
宮下は思わず、奇声をあげた。あげてから、がくがくとうなずいて、
「よ、よろしいですよ。お好きなようにしてください」
と言った。興奮で頭に血が昇っている。
「じゃあ、好意に甘えて・・・おい、これを使えよ」
若い男が取り出したのは剃刀と、スプレー式のシャボンだった。
「いや、ダメです・・・」
「なんでだよ。旦那が帰ったら剃らせるとこの前言っておいただろ」
男が小声で囁いているのが聞こえる。
「さっさと剃れ。嫌なら、お前だけここで放り出すぞ」
「ああ、こんなところで・・・絶対無理です・・・」
なよなよと首を振りながらも、女は剃刀とシャボンを受け取った。そうしてためらいがちに、抑えつけていたシャツの裾をそろそろと上げていく。
思わず食い入るようにミラーを見ていた宮下は、そのときちらりと目を上げた女と目が合った。女は羞恥に顔を歪めて、イヤイヤした。
「ダメです・・・やっぱりこんなところで」
小声で若い男に訴えている。
「何度も言わすな。家に着く前に剃りあげていなかったら、お仕置きだからな。それから運転手さん。ミラーでちらちら見るのはいいけど、事故は起こさないように頼むよ」
「は、はい!」
突然、男がそう声をかけてきて、宮下は動揺した。どう見ても、二十歳かそのくらいの若造になめた口をきかれて、普段ならむかっとするところだが、図星なので仕方ない。宮下は運転に集中することにした。
後ろの二人はそれからもなおも押し問答していたようだが、ついに女が折れたようだった。
しばらくして、スプレーの吹き付ける音がした。その後で、
ジョリ・・・ジョリ・・・
という毛を剃る音がしてきた。宮下は気になってたまらない。ミラーを見ると、女が上半身をかがめて、その部分を隠すようにしながら、剃毛をしているのが見えた。肩口がぶるぶると震えている。首筋にうっすらとかいた汗が、窓から差し込む光で艶めかしく輝いていた。
「横の車の子供がお前を見てるぞ。何してるんだろうって顔してるな。もっと股を開いて、何をしてるかよく見せてやれよ」
若い男が言葉で女を嬲ると、女はか細い声でうわごとのように
「「恥ずかしい・・・恥ずかしい・・・」
と繰り返しながら、それでも手を止めようとはしない。
宮下は自分が白昼夢の中にいるような気がした。夢の中で宮下は激しく勃起していた。

指定された場所から少し離れた人気のない裏路地で、若い男は車を停めるように言った。
すでに剃毛を終えて、ぐったりとしながら女は、男の胸に顔を埋めている。その震える背中に男の手が回っていた。
車を停めると、男は料金を差し出しながら、
「すいません、運転手さん。この女、ちょっと露出狂の気があるもんでね。車内でヘアを剃りながら、アソコを濡らしてちょっと席を汚してしまったみたいなんですよ」
「へ、へえ・・・それは」
「でも綺麗に剃れました。ほら、お世話になった運転手さんにツルツルのアソコを見せてやれよ」
男はそう言って、嫌がる女を前に向かせると、シャツの裾を引きめくった。
「あうう・・・」
恥じらい悶える女の股間は、男の言ったように、まるで童女のごとく、清らかな無毛の丘を晒していた。宮下は思わず「凄い・・・」と呟いていた。
「どうです。まるで幼児みたいでしょ。手触りもツルツルでなかなかですよ。あなたも触ってみてください」
「い、いいんですか」
「座席を汚したお詫びですよ。ほら、お前からもお願いしないか」
男が女をどやす。女は弱々しく顔をあげて、とろりとした表情で宮下を見つめた。
「・・・・ど、どうぞお触りください・・・」
高熱にうなされているかのように、どこか焦点の定まらない瞳で、女はうつつなく言った。
もはや興奮の絶頂にある宮下は、言われるままに震える手を伸ばした。もっこりと盛り上がった美しい白肌の丘。そこに一筋、深い切れ込みがはいっている。宮下がその切れ込みにそっと指をつけ、溝に沿ってそっと指を這わせると、
「ふああああああ・・・っ」
女は悦楽の極みといった声をあげ、上気した身体をぶるぶると揺すった。その瞬間、股間の溝から、びゅっと愛液が染み出してきて、宮下の指を汚した。
「あ、あ、あ」
ひゅうひゅうと息を洩らしながら、女はビクビクと身体を痙攣させている。その表情はたった今、絶頂を迎えたことをはっきりと告げていた。
「また、イッてしまったみたいです。凄いでしょ? こいつは本物の淫乱女なんですよ」
「す、凄い・・・・」
宮下は呻いた。イッてしまったのは女だけではなかった。すでに宮下もズボンの前目掛けて、勢いよく放出してしまっていたのである。
次第に夕闇の迫る中で、さながら夢幻の世界にいるがごとく、車内で淫らな表情を晒している無毛の女を見ながら、宮下は今更、恐ろしい気持ちになっていた
  1. 2014/07/08(火) 01:01:34|
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黒の凱歌 第二部 第9回

坂口家の居間で四人の若者たちが酒を飲んでいる。もちろん、岡、元倉、藤吉、金子の悪党四人組である。
四人がわいわいと酒を酌み交わしているその前で、今夜も酒の肴となるべく、美枝子が淫猥な「余興」をやらされている。
今、美枝子は全裸に後ろ縛りの格好で、ルームランナー上をひたすら走らされている。
ルームランナーの速度はそれほどでもないが、不自由な格好ですでに三十分も駆けさせられているので、美枝子はもはや疲れきり、汗だくとなっている。
さらに別の拷問が美枝子には与えられていた。
やっとのことで自宅へ帰りついたとき、野外での様々な露出調教の刺激で、美枝子はすでに痛々しいほど発情しきっていた。恥も外聞も忘れて岡に抱いてもらおうと身を寄せた。だが、岡はそれをあっさり拒絶し、あろうことか、美枝子をベッドの上に大の字に固定し、家を出て行った。
二時間後、やっと帰ってきた岡は、他の三人の悪友を連れていた。その中のひとり、元倉は、さらに美枝子を地獄へ追い込む淫具を持っていたのである。
インターネットで取り寄せた中国製の発情昂進薬。ひらたくいえば媚薬である。
その媚薬は、中国では古くから馬の種付けのために使われていた。つまり、薬で強制的に馬をサカリの情態にし、つがわせるのである。
だが、その媚薬は悪いことに人間にも効いた。規制がなかった時代は、若い男女が遊び半分にそれを使って嵐のようなセックスに耽り、あげくのはてはミイラのようになっても情交を続け、凄惨な死を遂げることが度々あった。原料にモルヒネ系の麻薬が使われていることもあり、近代になってその媚薬の使用は法律上で完全に禁止された。
だが、最近の世界的な「性風俗の過激化」で、それは再び脚光を集めることになった。数年前にもアメリカ人観光客に、現地の裏社会の者がそれを売りつけ、騒動になったことがある。
その媚薬は人知れず日本にも入ってきていた。それを元倉がネット経由で手に入れた。
そして今、全裸後ろで縛りで室内マラソンさせられている美枝子の股間に、その媚薬はたっぷりと塗りつけられている。その効果のほどは、汗でどろどろになって走る美枝子の身体がまるで茹でられたように火照りきり、時折転びそうになりながら懸命に走っている両足の股間から、尋常でない量の愛液が垂れ落ちていることからも分かる。
「あ、あ、あ、も、もうだめぇ―――は、はやく抱いてぇぇぇっ!」
疲れきった身体を激しく揺すりたてながら、美枝子は狂ったように喚いた。その顔は汗と涙と鼻水で凄惨な様相を呈している。股間に塗りつけられた媚薬がすでに身体中を犯し、血液中をドロドロと流れている。もはや男たちのペニスを思う存分、膣に突き入れてもらって、溜まりに溜まった欲望を思う存分解き放つこと以外、頭には何もない。
「あああんっ、く、くるっちゃうぅぅっ、おねがいですっ、犯してっ、美枝子をべちゃべちゃに汚してぇぇっ!!」
惨めな泣き声をあげながら、美枝子は凄惨な表情で哀願を繰り返す。その姿には、かつての美人妻の面影は微塵もなかった。
「おらおら、何を言ってんだ。まだ三十分しか走ってないじゃないか。一時間は走る約束だっただろうが」
「泣き言を言った罰として、あと一時間追加で走ってもらうぜ」
「いやああんっ、意地悪言わないでぇっ! もう限界なのぉ! おねがいっ、誰でもいいから美枝子とセックスしてっ、ああん、してぇっ!!」
「やれやれ、仕方ねえなあ。しかし、この奥さん、ホントにただの淫乱女になっちゃったね」
笑いながら、金子がルームランナーを停め、美枝子の縄をほどいた。自由になるのが待ちきれず、男たちにむしゃぶりついていこうとする美枝子の哀れな姿が、また笑いを誘った。
「おいおい、少しは我慢できねえのか。まったく、本物の変態だな、お前は」
「ああん、変態よ、美枝子は変態なのぉ、あ、あ、もうはやくHなことしてっ!!」
ようやく拷問から解放された美枝子は、限界まで発情した身体をぶつけるようにして、男たちに組み付いていく。男たちもすぐに服を脱ぎ捨て、我も我もと美枝子に雪崩れこんでいった。
凄まじい肉の宴が始まった―――。

二時間後。
岡は一人、宴の続く居間を離れた。
美枝子が家族の為に、毎日食事の用意に励んだ台所に立ち、携帯を取り出す。
かつての台所の主の狂ったような嬌声と、男たちの声が居間から響いてくる。
数回のコール音の後で、大宮が出た。
「よう、おっさん」
「どうした?」
「さっそくだけど、今度の土曜の夜に前言ってた計画を実行にうつしたいんだ。それでおっさんに頼んでた人集めは上手くいきそうか?」
「たぶん大丈夫だ。なにせ、たまの休みを潰してまで英会話教室なんぞへ通って、美枝子の顔を拝みにきてた連中だからな。憧れの女神の痴態が見られるとなれば、どんな用があってもすっ飛んでくるさ」
美枝子の英会話教室――二週間前から体調不良の名目で休止状態となっているが――の元生徒である中年男たち。彼らに美枝子の次の調教の「観客」になってもらおう、というのが岡の計画だった。
「じゃあ頼む」
電話を切って、岡は居間へ戻った。その頃には、さしもの若いヤンキー連中も、美枝子の過激に昂進させられた肉欲の前にへたばっていた。満足していないのは美枝子一人。萎びた肉棒をしゃぶりながら、「もっと、もっとしてぇ!」と涙まで流しながらせがんでいる。
その姿を見て、岡は自分がやったこととは言いながら、なんとなく哀切な感情が胸を湧くのを抑えきれない。幼い頃からの憧れ、自分の永遠の理想たる坂口美枝子をここまで壊してしまったことへの、後悔の混じった哀愁の気持ちだった。
居間へ入ってきた岡の姿を見て、美枝子はぱっと顔を輝かせた。もちろん、絶え間なく肢体を灼き続ける肉欲の捌け口を見つけた悦びの表情だ。
「はああっ、うれしいっ、早くあなたのものを美枝子にくださいっ!」
汗と精液でべっとりと汚れた美枝子がしがみついてくると、岡もやけくそまじりの欲望に我を忘れた。
「やってやる。今日はとことんお前のお**こを使ってやるからな」
「使ってぇっ、美枝子のアソコが擦り切れるまで使ってぇっっ!!」
地獄の業火に焼かれた男と女の、果てしない性宴はまだまだ終わりそうにない。
  1. 2014/07/08(火) 01:04:38|
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黒の凱歌 第二部 第10回

「坂口さんは単身赴任だよね? もうけっこう長かったっけ?」
「一年とちょっとですね」
豊島に聞かれて、忠明はそう答えた。
豊島は会社の違う部所で働く同僚である。階級は豊島のほうが上だが、なぜか二人は馬が合って、よく一緒に飲みに出かけていた。
その晩も二人は会社が終わってから、誘い合わせて、近くの店で一杯やっていた。
「この前、久しぶりに家に帰ったんですが、やっぱり我が家はいいですね。実は最近、仕事が上手くいかなくてイライラしてたんですが、家に帰って見慣れた妻の顔を見ていたら、それだけで救われた気持ちになりましたよ」
「それはよかったね」
「やっぱり、自分は家庭がないと生きていけない人間なんだな、と改めて思いましたよ。今でも根無し草の生活をしていたら、とてもやっていけていないと思います。こうして離れて生活をしていても、どこかで妻や子を心の支えにしているんですね」
忠明がグラスを開けながら、しみじみとそう言うと、豊島はちょっと黙って、それからほろ苦い笑みを浮かべた。
「いいね・・・坂口さんは幸せ者だよ」
「豊島さんのご家族は・・・?」
「いや、二年前に妻と別れてね」
「それは・・・申し訳ありませんでした」
「いいんだ」
忠明は恐縮した。親しく付き合ってはいたが、豊島の家庭の話を聞いたのはその日が初めてだったのだ。
「人生何が起きるか分からないね。この年になって自分が妻と別れて、一人で暮らすことになるとは思っていなかったよ。でもやっぱり、一人の生活は侘しいね。一緒にいるときは喧嘩ばかりしていたけど、今になってみるとそれもいい思い出だよ。思い出があるから、今でもこうして生きていられる気がする」
「・・・・・・」
「坂口さんには思い出だけじゃなく、今でも愛する奥さんとお子さんがいる。それは本当に幸せなことだよ。君はまだ若いから、この先もいろいろ思いがけないことがあるかも知れないけど、家庭だけは大事にしてください」
「分かりました」
豊島の滋味に富んだ優しげな瞳を見つめながら、忠明はしっかりとうなずいた。

坂口忠志は、最近とみにパソコンの画面に向かうことが多くなった。
その晩もサークルの飲み会から帰ってきて、忠志はなかば無意識にパソコンを開き、ネットに接続した。
見るサイトはもちろん「M熟女・公開露出」だ。
もはや何回見ているか分からないが、忠志はこのサイトを訪れる度に空恐ろしい気持ちになる。
母にしか見えない女性「M子」が見せる痴態の数々。
しかもサイトの管理人Sが「M子」に強制する行為は次第にエスカレートしているようだ。
今日更新されたらしい新たな画像には、「M子」が男子便所で立小便を強制されている画像、そしてどう見ても一回り以上年の離れた若者たちと濃厚なセックスに耽っている画像があった。
目元に黒い線が入れられているが、そのセックス画像の「M子」は明らかに、喜悦の表情を浮かべていた。
設置されている掲示板を覗く。
<今回アップされた分見ました。すげえ、興奮したっす~。M子の身体はエロ過ぎですよ>
<今度はもっともっと恥ずかしいことをM子にやらせてやってください。たとえばどっかの道端で見知らぬ通行人にアソコを舐めさせるとか・・・(笑)>
母に似た女に欲情している男たちの書き込みを見ていた忠志は、不意に胸がむかついてきた。パソコンを閉じて、灯りを消し、ベッドに転がる。
今度の休みには実家に帰ろう。
忠志は暗闇の中でそんなことを考えていた。

熱いお湯が身体にかかると、それだけで疲れきった身体に少しだけ生気が戻ってくる気がする。
美枝子は今、自宅のシャワーを使っているところだ。
先日の岡たちとの嵐のような乱交。その熱も冷めきらないうちに、今日は大宮に呼び出された。
前々から大宮に施されていたアナル調教。今日はその成果を試す日だった。
最初は恐怖で、後になってからは痛みで、美枝子は大宮のものを尻の穴に受け入れることに泣いて抵抗したのだったが、しばらく大宮にその部分を嬲られていると、もう新しい快感に目覚めている自分がいた。先日、岡たちに使われた妖しげな薬の効用が、まだ身体のうちに残っていたのかもしれない。
「なんだ、なんだ。やっぱり、美枝子の身体はどこででも感じるようになっているんだな」
「これなら心配ない。実はな、今度、またグラスハウスでのときのように、大勢の観客の前でお前のセックスの様子を披露することになった。そのときは口もアソコも尻の穴もすべて使って、お前の恥ずかしい姿を見せるんだ」
「分かったな」
尻を貫かれながら、美枝子はそんな言葉をぼんやり聞いていた。まるで他人事のように。
だが、今こうしてシャワーを浴びながら、その言葉を考えている美枝子の意識は、次第にグラスハウスでの出来事を思い出し始めている。
あの圧倒的な悦びと解放感―――。
牝犬のように尻を振って男たちに媚びながら、自分の性のすべてを晒す興奮―――。
思い出すだけでゾクゾクした。
浴室から出て、タオルで身体を拭こうとしたとき、そのタオルを新しいものに取り替えていなかったことに気づいた。
夫や子が自宅にいたときは、浴室のタオルは毎日欠かさず取り替えていたのに。
ぼんやりと身体を拭きながら、美枝子は刺すような哀しみを感じていた。
淫欲に爛れた生活を続けているうちに、生活の細かい部分にどんどん気がまわらなくなっていた。かつてはあれほど打ち込んでいた英会話教室も、最近ではずっと休んでいる。
自分の中で、これまで大切にしてきたもの、これだけは失うまいと頑なに守ってきたもの。
そのひとつひとつが、確実に壊れてきていた。
そして。
美枝子は夫と子供の顔を思い浮かべる。
ごくごく平凡な、でもとても幸福だった自分の人生のそのすべてをかけて愛してきた、二人。
その二人を、今、自分は失おうとしている。
そう考えたとき、美枝子の瞳に涙が溢れた。
今からでもいい。二人に何もかもぶちまけて懺悔しよう。これまでのこと、自分の今の姿、本当の姿を何もかも打ち明けよう。たとえ許してもらえなくても、このまま何もせずに破滅へと向かっていくよりはましだ。
そんな激情に取り付かれて、美枝子は裸のまま、風呂場を出た。居間の電話の受話器を取ろうとしたその瞬間、電話が鳴り、美枝子をびくっとさせた。
「もしもし・・・」
「俺だ」
岡からだった。大宮の話した件について、改めて確認するためにかけてきたらしい。
「すでに聞いているなら話は早い。やるのは今度の土曜日だ。いいな」
美枝子は―――
「はい・・・」
と答えた。
「オウケイ。それまで時間はまだる。また外に連れ出して、新しい悦びをたっぷり教えてやるから、楽しみにしておけよ」
電話が切れた後も長い時間、美枝子は虚脱したようにその場に立っていた。
濡れたままの髪の毛の先から、雫がぽたぽたと床へ垂れ落ちていた。
しばらくして美枝子は、前に岡からこれからは毎日するようにと言われた、無毛の股間の処理を怠っていたことを思い出し、また浴室へ戻った。

そして―――
時間は一ヵ月後に移る。破滅のときはもうすぐそこに迫っている。
  1. 2014/07/08(火) 01:05:43|
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黒の凱歌 第二部 第11回

その日、坂口忠明は出張で名古屋へ行っていた。取引先との商談は、思ったよりも早く終わった。予定ではその晩は名古屋に一泊し、翌日は朝一番の新幹線で福岡まで戻るはずだったが、時間の余裕が出来たので、忠明は久しぶりに我が家へ寄っていくことを思い立った。
前もって家に電話を入れることもせずに、いきなり現れて妻をびっくりさせよう。
そんな稚気溢れる考えを抱いて、我が家へと向かう電車に乗り込んだ忠明の心は、どこまでも和やかだった。
そんな忠明の心に、ふと翳りがさしたのは自宅近くの道を歩いているときだった。
あまり付き合いはなかったが、顔見知りではある近所の奥さん連中の様子がおかしいのだ。忠明の姿を見て眉をひそめたり、ヒソヒソ話をしたりしている。たまに目が合って、こちらが会釈をすると、急にそわそわとして黙り込んでしまう。
決定的なことは忠明が自宅の前で、門を開けようとしていたときに起こった。
「あんたの奥さんは牝犬以下だよ!!」
不意に背後から、そんな痛烈な言葉が浴びせかけられたのだ。
振り返ると、向かいの家の奥さんがいた。涙をいっぱいに溜めた眼を吊り上げ、肩を震わせた凄まじい形相に、気を飲まれた忠明は咄嗟に何も言えなかった。その間に奥さんはさっと身を翻して、家の中へ消えてしまった。
まさに茫然自失といった態で、忠明はしばらくその場に突っ立っていた。
<あんたの奥さんは牝犬以下だよ!!>
・・・・いったい、どういう意味だ?

夜の闇の中、忠明は自宅の玄関の前で一人うずくまっている。
妻が戻ってこない。
最初に妻を驚かせようとして、連絡をいれずに帰宅することを思い立ったとき、もしかして妻が家にいないかもしれないと考えてはいた。だが、それでもしばらく待てば帰ってくるはずだった。今日は英会話教室もやっていないはずだし、少なくとも夜の六時か、七時には・・・。
今、時刻は十一時をまわったところだ。
しかし、時間の経過も気にかからないくらい、忠明は嫌な思考に苛まれていた。さきほどの近所の奥さん連中の奇妙な態度、そして向かいの奥さんが妻を「牝犬」呼ばわりしたこと。
これはどう考えても、妻が近所の人々と何かトラブルを起こしたとしか考えられない。トラブル? あの穏和な、誰にでも優しい妻が?
妻がその美貌と溌剌とした気性ゆえに近所の男たちに人気があり、その反面で奥さん方の不評を買いがちであることは、なんとなく気づいていた。もちろん妻がそのようなことで愚痴をこぼしたり、夫である忠明に余計な気遣いをさせることなどなかったが、そこは夫婦の間柄である。別に具体的な言葉など交わさなくても、互いの心痛は手に取るように分かる。分かるはずだった。
だが、今にいたって忠明はその考えを改めざるを得ない。妻が、少なくともここ最近の妻が、夫の忠明の知らないところで、何か妙なことに巻き込まれていることは確実だった。
それはいったい何だろうか。
悩み苦しむ忠明の耳に、そのとき、夜の静寂を切り裂いて車のエンジン音が近づいてくるのが聞こえてきた。
車は坂口家のすぐ近くに停まった。ドアを開けて、人が降りてくる音がする。かすかに男と女の声がしたようだ。
忠明はそろそろと門の傍まで近寄っていった。目立たぬように外の様子を覗く。
男と女が抱き合っていた。男の顔には見覚えがあった。近所に住む中村という妻子持ちの中年男。たしか妻の英会話教室へ通っていたはずだ。
女のほうは後ろ姿しか見えない。
だが―――
忠明には分かる。
目の前で中村に抱かれている女は、妻の美枝子だった。
瞬間、忠明は頭の中が真っ白になった。
中村が口を開くのが見えた。
「ああ、名残惜しいな。いつまでもこうして奥さんの身体を抱きしめていたい」
言いながら、中村は美枝子を抱きしめる手を背中から尻へ移した。スカートを盛り上げる魅力的な尻の膨らみを、いやらしい手つきで撫でまわしている。
「それに今夜はここの穴を使わせてもらってないからね。前に大宮さんが皆の前で、奥さんのここを貫いたときの、あの奥さんの悦びようが忘れられないな。出来ることなら、私もあのように奥さんをのたうちまわらせたかった」
酔ったように言葉を続ける中村。その言葉のひとつひとつが、それまで忠明の住んでいた世界、信じていた世界を、激烈に打ち壊していく。
「まったく残念だよ。奥さんのアソコも口も実によかったけど、この熟れた尻の感触を味わいたかった」
「今度・・・」
女が口を開いた。相変わらず背を向けてはいるが、その声は少しかすれてはいたものの、まぎれもなく美枝子の声だった。
忠明はぎゅっと拳を握り締めた。掌にじっとりと汗をかいている。
「今度、私をお買いになったとき、どうぞご存分に・・・そこを使ってくださいませ」
「楽しみにしているよ。でも予約が詰まっているんだろ。次は多田さんとこのご主人か。奥さんも大変だね」
中村はそう言うと、美枝子をぎゅっと抱き寄せた。そして、その口を美枝子の顔へ近づけようとした。
忠明が黙って様子を窺っていられたのはそこまでだった。わけの分からない激情に囚われて、忠明は怒声をあげながら門から走り出た。「ぎゃっ」と情けなく叫んでのけぞった中村の襟首を掴んで、忠明はその頬に強烈な一撃を加えた。
中村は地面に崩れ落ちた。その顔は恐怖にひきつっていて、口元からは血が流れ出している。
「ご、ご主人・・・・これは」
何か言いかけようとした中村の腹を、忠明は蹴り飛ばす。ぐえっと呻きながら、中村の身体が道路を転がった。なおも追撃を加えようとする忠明の身体に、誰かがしがみついてきた。
美枝子だった。
その隙に中村は後も振り返らずに、大慌てで逃げ去っていった。
夜の静寂が、またその場を支配した。
忠明は妻を見た。息を弾ませながらも、正面からはっきりとその姿を見た。
妻もまたその大きな瞳をしっとりと見開いて、忠明を見つめ返している。
「あなた・・・・・」
呟くように、妻はそう言った。
  1. 2014/07/08(火) 01:06:35|
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黒の凱歌 第二部 第12回

夫婦は今、二人が長年の歳月をともに過ごした家の居間にいる。その部屋の家具や床に残る傷のひとつひとつにさえ、家族の歴史が刻み込まれている。
この部屋の空気は二人と息子の忠志が長年かけて作ってきたものだ。長い年月の間に、家族の洩らした笑い声、泣き声。そのすべてが調和して、今のこの空気を形作っている。世界中の他のどこにもない匂いと温かさを持った空気―――。
その空気に、しかし今夜の忠明はくつろいだ気持ちを感じることが出来なかった。
目の前には妻の美枝子が立っている。
漆黒のロングドレスに、紅のイヤリングを付けた艶やかな姿。
忠明の記憶にあるような家庭の温かさを感じさせる女性ではない、娼婦めいた艶めかしさと妖しさを持った女が目の前にいた。
もはや何もかも諦めきって死刑の宣告を静かに待つ罪人のように、美枝子はどこか疲れた表情で、何も言わずにうつむいている。
忠明は口を開いた。口の中はカラカラに渇いていた。
「何があったのか聞かせてくれ・・・・」
ともすれば、激烈な感情が迸ってしまいそうな自分を必死に抑えて、忠明はそう言った。
「・・・・・・」
美枝子は無言でそっと目を伏せた。
「だんまりを決めこむ気か? あれだけ恥知らずな行いを俺に見せつけておいて、それで済むと思っているのか?」
思わずカッとなって口走った忠明の言葉に、美枝子はびくっと身体を震わせた。傷ついた瞳で忠明を見つめ返した。
美枝子はゆっくりと、感情を喪失したような声で話しだした。
「・・・あなたには本当に申し訳ないことをしました。どんなに謝っても許されるはずのないことを、私はしてしまいました。もう、どんな言い訳の言葉もありません。・・・どうか、私と離婚してください」
「そんなことが聞きたいんじゃない!!」
忠明は怒鳴った。
「俺はお前に言い訳がしてほしいんだ! たとえそれがどんな言い訳であったとしても、お前の口から理由を説明してほしいんだよ!!」
「ごめんなさい・・・本当にごめんなさい。この償いは一生かけても」
美枝子がそこまで言ったとき、忠明の平手がその頬を強く打った。跳ね飛ばされたように、美枝子は床へ倒れこんだ。
我を忘れて妻を打ったものの、生まれて初めて妻に暴力を振るった自分自身に忠明はショックを受けた。狼狽して、倒れた妻のもとへ近寄り、手を差し伸べようとした。
美枝子はその手を払いのけた。そして叫んだ。
「触らないでください!!」
「・・・・」
「・・・私のような女に触れると、あなたまで穢れてしまいます」
まるで何かの宗教に狂信しているがごとく、美枝子は少し常軌を逸したような凄絶な顔で言った。その深く思いつめた表情に、忠明は圧倒された。
「・・・・見てください」
美枝子は静かにそう言うと、不意に服を脱ぎ始めた。
次第に露わになっていく妻の白い肌を、呆気にとられて見ていた忠明は、次の瞬間目に飛び込んできた光景に衝撃を受けた。
自然な形で優しくまろやかな線を描く妻の乳房。その頂点に位置する、紅色の乳首。その乳首にまるで牛の鼻輪のような、巨大なピアスが嵌まっていた。
さらに衝撃だったのは、妻の股間だった。そこには艶々とした漆黒の繊毛は影も形もなく、なだらかに盛り上がる肉の割れ目が、あまりにも生々しく剥きだしになっていた。しかも、切れ込みの傍らの肉唇には、乳首と同じように無機質な金属性のピアスが、両側に三つづつぶら下げられている。
美枝子は両の乳房を手ですくい上げるようにして、忠明に見せつけた。頂点の突起に取り付けられたピアスがきらりと妖しく光った。
「これが・・・今の私です。私の・・・本当の姿なのです。あなたにかまってもらう価値もない・・・」
美枝子はこわいほど真剣な顔で、忠明の瞳から目を逸らさない。
「今日、私が何をしていたか知っていますか? ご近所の中村さんと昼間からホテルへ行っていたのです。お金を貰って、その代わりに彼の望むどんなことでもしました。そうやって彼に抱かれて、何度も気をやりました。彼だけじゃありません。もうずっと前から、私はたくさんの男性とそうした淫らな関係を持っていました。そんなどうしようもない女なのです」
「美枝子・・・・・」
忠明が思わず声をかけると、不意に美枝子の瞳から涙がはらはらと零れ落ちた。流れ出したそれはなかなかとまらず、美枝子はしばらく両手で顔を抑えていたが、やがて気を取り直したように、ぐいっと手の甲で涙を拭うと、床に散らばった衣服へ手を伸ばし、再びそれを身につけはじめた。
「美枝子・・・・」
再び忠明はそう呼びかけた。呼びかけるしか出来なかった。あまりにも様々な出来事の連続で、思考も感情もばらばらになっていた。知らぬ間に自分の手の届かない未知の領域へ飛び去ってしまったような妻を、忠明は何か恐ろしいものでも見るような目で、呆然と見つめた。
娼婦の服装を身にまとった妻は、そんな忠明の瞳をじっと見返した。
「あなたと忠志と、三人で幸せに暮らしていた頃は、自分がまさかこんなふうに堕ちていくとは思いもしませんでした・・・」
ぽつりとそう言った。
立ち尽くしている忠明に、もう一度ぺこりと頭を下げ、それから美枝子は静かに部屋を出て行った。
虚脱した顔で突っ立ったままの忠明の耳に、やがて玄関の戸が開き、そして閉まる音が聞こえてきた。
  1. 2014/07/08(火) 01:07:23|
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黒の凱歌 第二部 第13回 

美枝子が失踪して一週間もの時が流れた頃、坂口忠志はようやく自宅の土を踏んだ。忠志は母の失踪を知らなかったのだ。
居間に入って彼が目にしたものは、床中に転がった酒瓶と、酔いつぶれて寝ている父親の姿だった。
「どうしたんだ、親父」
慌てて父のもとに駆け寄り、抱き起こす。父は酒臭い息を吐きながら、薄目を開けた。その目元には汚らしい目やにと、涙の跡が付いていた。
「ううう・・・」
父は何かよく分からない言葉を呟きながら、弱々しくテーブルの上を指差した。
父の指差した先には一通の封筒があった。中には一通の手紙と離婚届、それと五十万の小切手が入っていた。
忠志は手紙を広げた。見慣れた母の筆跡だった。

あなたと忠志には大変申し訳ないことをしてしまいました。
許してくれとは言いません。どうか、憎んでください。罵ってください。
そのほうが私にとっても、まだしも救いになります。
離婚届を同封しておきました。私の署名は済ませてあります。勝手なことばかり言うなとあなたはお怒りになるかもしれませんが、どうか、私のような人でなしのあばずれ女のことなどは忘れて、新しい人生を送ってください。
これから毎月、五十万円のお金をあなたへ送ります。これだけはどんなことがあっても続けるつもりです。私のような女の送ったお金など、あなたは気分が悪くて使う気にもなれないかもしれませんが、私のせめてもの償いを受けてくださることを希望します。
あなたと忠志の幸せを心からお祈りしています。
どうか御身体に気をつけて、よい人生を送ってくださいませ。
最後にもう一度書かせてください。
本当に、本当にごめんなさい。

忠志は手紙を読みながら、涙を抑えることが出来なかった。テーブルに突っ伏している父親の襟首を掴んで引き起こすと、噛み付くように言った。
「いったい、何があったんだよ! 母さんはどうして出ていったんだ!!」
父親はぼんやりとした顔で息子を見返した。やがてその瞳から、涙がぶわっと噴き出した。

忠志は今、自室のパソコン画面に向かっている。
父親の話では、ここ最近の間になぜ母が奇怪な変貌を遂げ、挙句の果てに失踪してしまったのか、まるで分からなかった。
だが、忠志にははっきりとした直感があった。
やはり、あの「M熟女・公開露出」で痴態を晒している女は母だったのだ。母は何かのきっかけで「管理人S」と知り合い、激しい調教を受け、ずるずると淫欲の沼へ引きずりこまれていったのだ。
「M熟女・公開露出」のトップページを見る。そこにはちかちかと点滅する赤文字で、「緊急告知」と出ていた。忠志はその文字をクリックする。

<緊急告知!>
いつも当サイトをご利用いただき、ありがとうございます。この度、当サイトでは、性奴隷M子の公開調教を行うことに決めました。その調教へ参加してくださる方を募集します。
参加費は有料でお一人様、三万円です。ぜひ参加したいという方は、管理人Sにメールをください。日程と場所をお知らせします。

忠志はしばらくの間、鋭い目でその文字を追っていた。それから管理人Sに参加希望のメールを送った。一時間ほどで返信があって、調教の日程と場所を知らせてきた。
次の日曜が、その公開調教の日だった。場所は東京近郊の怪しげな店である。
忠志は二階の自室から、一階へ降りた。
居間では父親が相変わらず、酒を飲んでいる。今までも仕事が上手くいかないとき、父はこうしてよく酒を飲んで気を紛らわせていたものだ。違うのは、こうしたとき、いつもその傍らに寄り添い、暖かいまなざしで父を見守っていた母がいないことだった。
母を失った父がまるで途方に暮れた迷い子のように見え、忠志の胸は痛んだ。
「親父」
忠志は呼びかけた。父はぴくっと身体を動かしただけで、返事をしなかった。
「母さんの居場所が分かった。たぶん東京にいる。俺は今から東京へ行ってくる」
「やめておけ」
父は絶望の極みといった声を出した。
「あれの様子は普通じゃなかった。お前が何といっても、もう戻ってこないと思う」
父の言葉に忠志はカッとなった。
「だからって放っておけないだろうが・・・! だいたい母さんが出て行ったとき、親父は傍にいたんだろ・・? どうして止めなかったんだよ・・・。母さんを愛してるんだろ? 見苦しくても、惨めでもいいから、母さんにすがりついて『行かないで欲しい』と言えばよかったんだよ・・・! そのほうが今みたいに飲んだくれてメソメソ泣いているより、よっぽどマシだったはずだ!!」
忠志は怒鳴った。悲しみに暮れる父に対してこんな言葉を投げつけることに罪悪感はあったが、何もかも吐き出さずにはいられなかった。
「それに・・・このままじゃ母さんが可哀相すぎるだろ・・・。どんな理由があったにしてもさ・・・。送ってきた五十万円だって、どうやって女手ひとつで稼いだっていうんだ?
これからもどうやって稼ぐっていうんだ? きっと悲惨なことになってるんだ。母さんをそんな目に遭わせて、のうのうとしていられるかよ!!」
父は顔を伏せて、何も言わなかった。その肩が小刻みに震えているのが見えた。
忠志はしばらくそんな父の姿を見ていた。荒涼とした風が心を吹き抜けていくのを感じた。
やがて忠志は居間から出て行った。
  1. 2014/07/08(火) 01:08:19|
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黒の凱歌 第二部 第14回

坂口忠明は自宅の居間で酔いつぶれながら、ぼんやりと物思いに耽っている。
何日もろくなものを食べていない身体はふらふらで眩暈がしたが、心の中はどこまでも冷えきっていた。
一昨日出て行った息子はまだ帰ってこない。
忠明はまた妻のことを考える。
一緒になってから、今年で二十年。その間に何度か深刻な喧嘩もあったが、離婚などは考えたこともなかった。妻以上の女はいない、と思っていた。結婚したときは、まだ互いに未熟な男と女であったが、その後喜怒哀楽をともにしながら、暖かい家庭をつくってきた。
二人は一本の木だった。晴れの日は喜び勇んで幹を伸ばし、雨風の吹く日はじっと頭を低くしてこらえながら、したたかに成長してきた。そして頼りなかった細木は、揺らぐことのない大木となった。
その大木が突然、無惨にへし折れてしまった―――。
所詮、永遠に続く絆など存在しないのだろうか。
日々の生活のささやかな喜びも、妻の笑顔も、やがては夢幻のごとく色あせてしまうのだろうか。
そんな考えに耽っていた忠明の耳に、いつか酒場で聞いた豊島の声が蘇った。
『人生何が起きるか分からないね。この年になって自分が妻と別れて、一人で暮らすことになるとは思っていなかったよ。でもやっぱり、一人の生活は侘しいね。一緒にいるときは喧嘩ばかりしていたけど、今になってみるとそれもいい思い出だよ。思い出があるから、今でもこうして生きていられる気がする』
『坂口さんには思い出だけじゃなく、今でも愛する奥さんとお子さんがいる。それは本当に幸せなことだよ。君はまだ若いから、この先もいろいろ思いがけないことがあるかも知れないけど、家庭だけは大事にしてください』
そう語ったときの豊島の瞳のなんともいえない温かさ、そして寂しさが脳裏に蘇る。
豊島の真摯な言葉に対して、あのとき自分は「分かりました」と答えた。
だが、現実に「思いがけないこと」に遭遇した自分は何をしているか。何もしていない。ただただ絶望して、妻を恋しがって―――酒を飲んでいる。
ゆらり、と忠明は立ち上がった。
立ち上がるべきときは、間違いなく今だった。
そのことを忠明はやっとのことで悟った。

二階の忠志の自室に忠明は入った。妻の居所の手がかりを求めて。
勉強机の上にパソコンがのっている。そのキーボードに、乱雑な文字で書かれたメモが残っていた。
忠志が「管理人S」からきたメールの内容をメモしたものだ。
それに目を通して、忠明は一階へ降りた。簡単な旅支度をして、家を飛び出す。
今日は土曜日。メモに記された日は明日だった。
忠明はもう迷わなかった。

ちょうど同時刻―――。
東京、品川にあるホテルの一室で、「管理人S」―――岡がソファに腰掛けている。
その股間に頭を寄せ、突き出した怒張に頬張っている全裸の女がいた。
美枝子だった。
もはや無念無想といった感じで口の奉仕をしている美枝子の姿を見ながら、岡は考えている。
最初に美枝子を我が物にしようとしたとき、岡はここまで事態が深刻化するとは思っていなかった。
すべてを捨てたのは美枝子だけではない。岡もだった。家族を捨て、友人を捨て、岡は今こうして、美枝子とともにいる。
生まれ育った町から姿を消した後も、大宮をはじめとする美枝子の肉に狂った男たちから、携帯に頻繁に連絡がきた。うざったくなって、岡は携帯をゴミ箱に捨てた。
もう自分には何もいらない。この女さえいればいい。
すべてを失った美枝子はまるで抜け殻のようになった。岡に魂までも渡したように、どんな命令にも従い、言われるままに淫猥な快楽に耽った。
美枝子は完全な奴隷と化したのだ。
その姿からは破滅の匂いがした。
それでもいい、と岡は思っている。ならば自分もともに破滅していこう。
ただし、その前にこの世の誰も味わったことのない快楽を存分に味わいつくしてからだ。
蝋燭が燃え尽きる前にその輝きを強めるように、岡は邪悪な欲望をいっそう燃やした。
不意に大きくなった肉棒を一度吐き出してから、美枝子はまた器用にそれを飲み込んでいった。
  1. 2014/07/08(火) 01:09:07|
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黒の凱歌 第二部 第15回 

「管理人S」が公開調教の場として指定した店―――どうやら非合法の秘密クラブらしい―――「ヴァニティ・フェア」の前に坂口忠志が立ったのは、日曜日の夜十時をまわった頃だった。
この数日間、周辺をうろついて母の姿を捜し求めたのだが、とうとうその姿を発見することは出来なかった。こうなれば仕方ない。その公開調教の席とやらで、どんなことをしても母をつかまえて連れ戻そう。忠志はそう決意した。もしかして必要になるかもしれないと考えて、忠志は護身用のナイフをジャケットに潜ませてすらいる。
三万円を払って「ヴァニティ・フェア」の薄暗い店内に通された。途中でボーイにマスクを渡された。マスクはレスラーのかぶるような顔全体をすっぽり覆うもので、鼻と口の部分にだけ穴が空いている。
店内は薄紫の間接照明の海だった。インド楽器のシタールらしい、陰々滅々とした演奏が不気味なメロディーを奏でている。
いかにも妖しげなムードだった。その中で、マスクをかぶったたくさんの男たちが、ショーの始まりを今か今かと待っていた。
前方には客席より一段高い場所にステージが設けられていて、背後には緋の緞帳が垂れている。前列の客たちはまだ誰もいないのに、ステージに身を乗り出して、時折揺れ動く緞帳を興奮した表情で眺めていた。遅くに入った忠志は、列の一番後方に立っている。
不意にシタールの演奏が終わった。
緋の緞帳を割って、金髪の若い男が出てくる。
その顔に忠志は見覚えがあった。
幼馴染の岡祐樹だった。
驚きに打たれる忠志の頭の中で、春ごろに母と電話で話したときのことが蘇る。あのとき母は今度、英会話教室に岡が入会したいと言ってきたと話していた―――。
(そうか・・・・こいつが)
(岡祐樹が管理人Sだったのか)
岡はステージ上で、マイクを片手に喋り始めた。
「本日はたくさんの方にお集まりいただいきまして、ありがとうございます。皆さんもすでにご承知のように、我らが性奴隷M子は重度の露出狂にして変態のマゾ女です。今日はたくさんの皆さんの目で、M子の恥知らずの牝犬ぶりをたっぷりと視姦してやってください。もちろん―――」
岡はそこで言葉を切り、観衆に向かって不気味な笑みを見せた。
「それだけで終わることはありません。時間の許す限り、出来るだけ多くの方にM子の淫猥極まりない肢体を味わっていただこうと思っています」
その言葉に熱狂した観衆が、割れんばかりの大歓声をあげた。忠志はぎゅっと拳を握り締めた。
「それではM子の登場です」
岡はそう言うと、ステージの横に移動した。スポットの光がステージの中心に落ちた
緞帳を割って、一人の全裸の女が現れた。いや、全裸ではない。首には黒い皮製のごつい首輪を付けていた。いかにもSM嬢が着るようなボンテージの黒ブラジャーを付けていて、乳房が丸くくり抜かれたように前へ絞り出されている。股間にもボンテージ風の、鎖がじゃらじゃらと付いた衣装を着ているが、尻も股間も肝心な部分はすべて剥きだしであった。
女はスポットの光に入った。改めてはっきりとその姿が観衆の目に晒される。光に照らされて輝く両の乳房にまたがって、マジックインキの不細工な文字で「牝」「犬」と書かれているのが見える。乳首の先にも、そして無毛の股間の肉ビラにも金属製のピアスがぶらさがっていた。
どこからどう見ても、SMプレイ専用のマゾ娼婦といった趣の女だった。最初はどよめき、沸きたった観衆も、今はただただ息を呑んで淫の化身のような女の姿を眺めている。
(母さん・・・・・)
覚悟はしていたが、今初めて実物を目にし、その女が母親であることを確認した忠志は、足ががくがくと震えるのを抑えることが出来なかった。あの暖かく、優しく、そして時に可愛らしかった母が、どうしてここまで変わってしまったのか。変えられてしまったのか。
人知れず慟哭する忠志の耳に、岡の残酷な進行はつづく。
「さて、皆さんにお前の淫らな肢体をご覧になっていただいたところで、M子の挨拶へいきたいと思います」
「うあ・・・み、皆さん」
「違う」
岡がいつの間にか手にしていた皮の鞭で、母の突き出た乳房を打った。「ひんっ」とか弱い悲鳴をあげて、母はのけぞった。
「さっきあれほど教えこんだだろうが。M子、お前はいったいなんだ?」
焦点の合わない瞳を岡へ向けて、母はとろりとした表情で答えた。
「・・・・め、牝犬です・・・・マゾの牝犬です」
「なら牝犬らしいポーズをとって、きちんと皆様にご挨拶をしろ」
「は・・・い・・・」
母はゆるりと観衆の方に向き直った。まるで四股を踏むかのように股を大きく広げていき、そのまま地面すれすれまで腰を落した。両手はグーにして乳房の脇まで持ち上げ、そこから動かさない。
牝犬のポーズ―――チンチンの格好だった。
女の隠しておきたいところをすべて観衆に晒したまま、母は教え込まれたらしい口上を述べていく。
「本日は淫乱マゾ牝M子の調教にお集まりいただき、本当にありがとうございます。今日はM子の口もお**こも尻もすべて使って、皆様方に全身全霊のご奉仕をさせていただきます。どうか、皆様でこのM子を思う存分おもちゃにして、M子の淫らに火照った肢体の熱を静めてくださいまし」
言い終わると母は腰を突き出し、割り裂かれた無毛の股間を見せ付けるように、うねうねと揺すりたてた。腰が動くのに合わせて、むっちりとした太腿の肉がぷるぷると震えるの見えた。
そのあまりにも淫靡な姿に、観客の熱気はさらに高まった。もっと近くで女の姿を見ようと、男たちの列は押し合いへしあい、どっと前へ進んだ。
「母さん――――母さん!!」
我を忘れて忠志は叫んでいた。無我夢中でステージに駆け上がろうとするが、興奮の極みにある男たちの背中に阻まれて、どうしてもたどり着くことが出来ない
「それではM子のご挨拶も済んだようですので、最初の余興へ移りたいと思います。皆さんに見られることでM子も興奮して、アソコをじっとり濡らしているようです。どうです?
 この勃起した乳首」
言いながら岡は、母のピアスをぶら下げた乳首をぎゅっと握った。すでに痛々しいほど勃起しきっていたそこを、乱暴に握り締められて母は悲鳴をあげた。
「あは・・・あ・・・」
「どうだ、M子? 一度気をやりたくてたまらないんだろ?」
岡がいやらしい声音でそう問いかけると、母はがくがくとうなずいた。
「気を・・・・やらせてください」
「じゃあ、まず自家発電で思いきりイクところを皆さんに見てもらおうな」
「はい・・・M子のはしたなく気をやるところを・・・ご覧になってください」
美枝子は快感に濁った瞳で、観客のほうを見てそう言った。その瞳には息子が客席で苦悶している様子など映っていない。露出の快感、被虐の悦楽で美枝子の頭は霞がかったよう。一匹の牝犬と化して、肉欲を満たすことしかその脳裏にはもはやない。
岡はそんな美枝子の勃起した両方の乳首をテグス糸でぴんと縛りつけ、結びつける。さらにその糸を股間に伸ばし、こちらも勃起しきっているクリトリスに結びつけた。女体の一番敏感な部分を結ぶ淫の三角形が完成する。
「ううううううっ!」
痛みの混じった凄まじい快楽の刺激に、美枝子は顔を歪めて悶えている。
「さあ自家発電で思いきりイッて見せろ。さっき教えたように、牝犬のやり方でな」
「は・・・ひ・・・」
美枝子はよだれをたらたらと流す口元から、赤い舌を出した。そのまま、まさに牝犬のごとく舌を出しながら「はっ、はっ」と息を吐きつつ、テグスで縛られた身体を上下に揺さぶりたてる。豊満な乳房がぷるんぷるんと揺れる度に、ぎゅっと絞りたてられた乳首と、それに連結したクリトリスが激しい刺激を受ける。
「ひあ・・・っ、あう、あう、あうううっ!!」
「イケ! はしたなく気をやるところを見せてやれ!」
「あぐぐぐぐ・・・・はあぁ~、イクぅ! あんあんあんっ、イキますぅっ!!」
どろどろと愛液を垂れ流しながら、美枝子が身体中をぶるぶると痙攣させて絶頂に達したのと、忠志がようやくステージの傍にたどり着いたのはほぼ同時だった。
「母さんっ!!」
  1. 2014/07/08(火) 01:09:57|
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黒の凱歌 第二部 第16回 

一声叫んでステージ上に駆け上がった忠志は、横で待機していたらしい警備員の男に取り押さえられた。それでもばたばたと忠志はもがいたが、警備員の太い腕に取り押さえられた身体はそれ以上前に進まない。
激しいアクメの末に弛緩した身体をぐったりと床へ横たえさせていた美枝子は、不意の闖入者をぼやけた瞳で見た。次第に意識がはっきりしてきて、その闖入者がまぎれもなく自分の息子であると悟ったとき、美枝子は悲鳴を――悲鳴ともいえない、動物的な叫び声をあげた。そのまま床に突っ伏して両手で顔を抑えると、まるで幼子のようにえーんえーんと声をあげて泣き始めた。それ以外、美枝子に出来ることはもはや何もなかった。
岡は最初さすがに驚いた顔で、忠志を見た。それからしばらく何か考え込んでいるように黙っていたが、やがてぞっとするような陰気な笑みを浮かべた。
「久しぶりじゃないか、忠志」
「母さんを返せ!! お前だけは絶対に許さないぞ!!」
押さえつけられた身体をじたばたさせながら忠志は叫ぶ。
「美枝子はもうお前のお袋なんかじゃないよ。俺のものだ。俺の奴隷だよ。そうだな、美枝子?」
岡に呼びかけられた美枝子はびくっと背中を震わせたが、そのまま身体を起こすこともせず、「見ないで・・・見ないで・・・」と泣きながらうわごとのように呻いている。
岡はそんな美枝子に背後から近づいていき、ぐいっとその肩をつかんで顔を引き起こした。涙でぐちょぐちょになった母の顔が、忠明と観衆の前に晒された。
「もう、この女は普通の生活には戻れない。変態的な生活にどっぷり浸かって、本物のマゾ女になったのさ。そうだよな、美枝子」
「あ・・・あ・・・・」
「それでは気の毒な息子の忠志くんへの餞別をやろうか。母親が目の前でファックされて気をやるとこを見せてやろう」
岡はそう言うと、美枝子の尻を掴んで、ぐいっと自分のもとに引き寄せた。そしてズボンのチャックから取り出した怒張を、美枝子の秘孔にあてがう。
「や・・・やめて・・・・」
「股ぐらをこんなにべとべとに濡らしたままで、何を言ってるんだ。そうか、美枝子は露出狂だからな。息子の前でやられることに興奮しているんだろ? 息子の前でズコズコとお**こを突かれて、派手によがりたいんだな?」
「お許し―――それだけは許して!」
美枝子ががくがくと頭を揺すりながら抵抗するのを軽くいなして、岡は肉棒を秘所に突き入れた。
「あぐうう」
「ははは、入れた途端に、お**こがきゅっと俺のものを喰い締めてきたぞ。よっぽど期待していたようだな。忠志、お前の母さんはよっぽどの淫乱だな」
「もうやめろ・・・・やめてくれ・・・っ」
忠志は泣いていた。目の前で犯されている母の姿を見ながら、忠志は生まれて初めて絶望という言葉の意味を知った。
岡はそんな打ちひしがれた忠志の様子を小気味よさそうに眺めながら、美枝子の髪を掴んで頭を引き上げ、母のよがる顔を息子にいっそう見せつけるようにした。同時にいよいよ激しい勢いで、バックから美枝子を貫いた。美枝子の肢体には、まだ先ほどのテグスが付けられたままだ。乳首を締め付けられた乳房をぐいぐいと揉みたて、絞りあげられたクリトリスを巻き込みながら、猛り立った怒張で膣内をずんずんと突き上げる。
「あ、あ、あ」
岡の赤黒い怒張がずんと激しい一突きをくれる度、母の裸体が揺れ、その口から悦楽の呻きが洩れるのが、涙で曇った忠志の瞳にはっきりと映った。
観客たちも息を呑んで、不意に始まった背徳のショーに見とれている。
「はああ~、だめっ、これ以上は・・、ゆる、ゆるしてぇ・・・っ」
美枝子が泣き声をあげる。
「おやおや、もうイキそうなのか。本当に堪え性のない、淫らな肢体だな。じゃあ、さっきよりももっと激しくイキな。お前の本性を息子に見せつけてやれ」
「いやぁ~、そ、そんなことっ、あはぁぁぁっ、ひっ、ひっ、だめぇ・・・っ」
「ふふふ、口ではそんなことを言っていても、もうイキたくてイキたくてたまらないんだろ。そら、そら」
岡は薄く笑いながら乳房を鷲づかみにした手指で、勢いよく乳首を擦りあげた。
「あああああああ」
快楽に狂った凄まじい形相の母の口元からよだれがどろりと垂れた。
「イケ! 息子の前ですべてを晒して見せろ!」
「うああああ、も、も、ダメぇぇ、あうあうあうイクッ、イッちゃうっ!!」
忠志は見た。肉の悦びに蕩けきった顔が引き攣り、白目まで剥いて激しい絶頂を迎えた母の顔を。ぶるぶると身体を震わせながら、ぐにゃりと崩れ落ちていく、その様を。

美枝子は床に倒れ伏している。両足と両股を広げきったあられない格好で。まだ岡のものを喰い締めているかのように、時折、尻がぴくぴくと痙攣しているのが見える。
岡は満足げな顔でそんな美枝子を仰向けにし、その乳首とクリトリスを痛めつけていたテグスをようやく外してやった。
それから、忠志を見た。
「見てのとおりだ。お前の母さんはこんな女なんだよ。もうお前の知っているお袋はどこにもいないんだ。分かったら、さっさと帰るんだな」
忠志は―――
がっくりと肩を落していた。表情は虚ろで、もはや岡の言葉が聞こえているかどうかすら定かではない。
それを見て、岡は冷酷な笑みを洩らした。
警備員に忠志を連れ出すように言い、岡は背中を向けた。
そのときだった。
すべての力を失ってしまったかのようだった忠志が、恐ろしい勢いで警備員を突き飛ばした。そのまま、獣じみたうなり声をあげて岡に向かい、突進した。
その手にはジャケットの裏に潜ませておいたナイフが握られていた。
振り返った岡が驚愕の表情を浮かべる。
そのときだった。
跳ねるようにして起き上がった美枝子が、岡を突き飛ばした。
だが、勢いよく突き出されたナイフの刃先を、忠志はその瞬間に止めることが出来なかった。
「美枝子っ!!」
岡の叫びを忠志は背中で聞いた。
一瞬後―――。
忠志は自分の手が血にまみれているのを見た。そして恐怖で身体を凍らせながら、振り返った。
母が倒れていた。その腹に深々と突き刺さっているナイフ―――。
「うあああああ」
忠志が叫んだのと、観客の狂ったようなどよめきとはほぼ同時だった。パニックになった観客たちは、我先にその場を逃げ去ろうと入り口に向かった。
阿鼻叫喚の地獄の中で、ステージに残ったのは三人だけ。一人は血を流し、倒れている。
忠志は虚脱していた。
岡も虚脱していた。
時間は完全に止まっていた。
そのとき、どよめき逃げ出す男たちとは逆に、その部屋へ入ってくる人影があった。

美枝子は薄れゆく意識の中で、どこか安らいだ気持ちを感じていた。
これでやっと終われると思った。
肉に負け、心に負け、家族まで捨てた自分。
死んで当然だった。この汚れきった肉体は、もはや滅するより他に救われることなどはあるまい。
だが―――
ひとつだけ心残りがあった。
最後に。
最後に一目だけでも。
「美枝子・・・・・」
暗闇の中で声がした。
美枝子は薄目を開ける。
懐かしい夫の顔がそこにあった。
美枝子は満たされた。夫に向かってにこっと笑いかけた。
それから美枝子は深い闇へと沈んでいった。
  1. 2014/07/08(火) 01:10:59|
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黒の凱歌 第二部 最終回 

一週間後―――。
白い病室で意識を取り戻したとき、美枝子がまず目にしたものは、自分の胸元にすがりつくようにして泣いている息子の姿だった。
「母さん・・・母さん・・・・」
美枝子は優しい瞳で息子を見た。弱々しく手を伸ばして、その顔に触れた。
忠志は涙にまみれた顔をくちゃくちゃにして、また泣いた。
顔を上げると、夫が病室の隅で白衣の医者と話をしているのが見えた。話しながら夫はちらりと美枝子を見た。
美枝子は顔をうつむけた。夫の顔をまともに見ることが出来なかった。それは辛すぎた。
シーツの下で、傷口がずきんと痛んだ。

あの騒ぎののち、美枝子が病院に運ばれた後で、岡は警察に自首したのだそうだ。
美枝子を刺したのは自分だ、と岡は警察に言ったという。そして過去のこと、美枝子を犯し、調教し、強制的に売春までさせたことをすべて話した。
岡の自白により、大宮を含む近所の男たちも、そうした犯罪に関わったとして一斉に検挙された。
マスコミは大々的にこの事件を報道し、病院の外では大変な騒ぎになっている、らしい。
美枝子は考えている。
自分はどうしてあのとき、岡をかばってナイフに刺されたのだろう、と。
結局、美枝子にとって岡とは、自身の弱さそのものだったのかもしれない。
あれほど酷い目に遭わされながら、美枝子はそれでも岡から離れられなかった。夫のもとから去り、家を飛び出した後でまた岡のもとへ行った。
美枝子が心の奥深くに隠し持っていた欲望。
自分自身すら知らなかったそんな欲望を、岡は白昼の下に晒してみせた。
そのことで美枝子は悩み苦しみ、最後には考えることすら放棄してしまった。すべてを岡に委ね、支配されることでどこかに安定を見出していた。
自分が弱い人間だったからだ、と美枝子は思った。岡はそんな美枝子の弱さにつけこんだのだ。

忠志は毎日病室へやってきては、何かと美枝子の世話をやいた。
誤ったこととはいえ母親を刺してしまったことが、母の知られざる女の部分を見てしまったことよりも深く、忠志の心を傷つけているようだった。
自分は周囲の人を傷つけてばかりいる、と美枝子は思う。何よりも大切な人たちの気持ちをずっとずっと踏みにじってきた。すべて自身の弱さゆえのことだ。
そして今―――
美枝子は最も深く愛し、最も深く傷つけた人物の背中を見つめている。
夫の忠明は、美枝子の意識が冷めてからも一言も責めることをしなかった。というより、あまり口を開くこともなかった。ただただ哀しそうな笑みを浮かべて、横たわる美枝子を見守っては家へ帰っていった。美枝子も夫に語りかける言葉を持っていなかった。
今も忠明は見舞いにきたものの、話す言葉を見つけられず、美枝子に背を向けて座り、病室の窓から見える風景を眺めている。
美枝子はその背中をぼんやり見つめていた。
不意に涙が溢れてきた。そっと身体を起こして、後ろから忠明の身体にそっと顔を押し付けた。
「ごめんなさい・・・・あなた・・・ごめんなさい・・・」
美枝子はかすれる声で、何度も何度もそう言った。
忠明はゆっくりと美枝子のほうに向き直った。そしてその身体をしっかりと抱きしめた。

今日は退院の日だ。
世話になった医者や看護婦に礼を言い、美枝子は忠明と一緒に病院を出た。忠志は詰め掛けたマスコミ陣を撒くために、ダミーの看護婦と一時間ほど前に病院を出ていた。
病院の玄関を通り抜けると、外は眩しいほどの陽光が溢れていた。
久しぶりに見る外の世界。美枝子は少しだけこわいと思った。
これからいったい何が待っているのだろう。
だが―――
美枝子はもう知っている。たとえ弱い人間であっても、時には全身全霊を賭けて戦わなくてはならない瞬間があることを。
ふと気づくと、傍らで夫が心配そうにこちらを見ていた。
美枝子は夫に微笑み返した。精一杯のありがとうとごめんなさいの気持ちをこめて。
夫も笑い返してくれた。
そして―――
夫婦はともに歩き出した。
  1. 2014/07/08(火) 01:12:09|
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黒の凱歌・TELL ME (35)
女友達と妻・KYO (49)
赦さない・・・・ヨシキリ (34)
戦い・MM (75)
誤解の代償・美鈴さんに捧げる (24)
子は鎹・種無し (10)
魔性・樹氷 (43)
品評会・ミチル (33)
帰省・N (5)
妻の同窓会・間抜けなそして幸せな夫 (37)
奈落・RHM (27)
侵略・流石川 (23)
二人の妻・桐 (93)
神の悪戯・弱い鬼 (36)
イヴとなった妻・忍兄さん (70)
インプリンティング・迷人 (64)
よき妻・BJ (26)
卒業・BJ(よき妻 第二部) (24)
卒業後・BJ(よき妻 第三部) (74)
2つの我が家・鎌田 (14)
ミコと美子・美子の夫 (21)
暗黙の了解・裏筋舐太郎 (34)
■職場関係 (591)
上司と妻・陽太 (6)
知らなかった・みつる (6)
妻の初体験・変な夫 (7)
堕ちていく天使の影・赤いかげろう (7)
私の妻・つよし (5)
僕の不貞な妻・カウニッツ (6)
招かれざる、客・使徒 (14)
屋上・古屋二太郎 (2)
デジカメ・龍 (6)
壊れかけの絆・叶 (34)
本当の妻・加藤 (17)
嫁が俺の会社の先輩に、デートの練習をした・不詳 (5)
二人の?妻・木下某 (27)
未完・修司 (19)
空白の2時間・ナガネギセブン (3)
妻・友子の不倫告白!・ヘタレ旦那! (18)
妻の浮気を知ってしまった。・美作 (2)
ピアノレッスン・悦 (5)
アルバイト・凛 (14)
元ヤクザの情婦にされた妻・574 (13)
観光温泉ホテル・公務員亭主 (16)
奥手でおとなしい妻が後輩に仕込まれた・名無し (6)
寝取られ妻が本気で妊娠まで・浩二 (5)
ナース妻を寝取られて・由美子命 (10)
写真館派遣の妻・無知な夫 (7)
私の身に起きた事実。・ファイター (10)
イケメン部下と妻・・・リュウセイ (9)
変貌する妻・雄治 (18)
僕の厄年・田舎おやじ (10)
訪問介護・サンコウシン (6)
狙われた人妻・亜紀・恋愛小説家 (7)
マラソンを愛する妻・スポーツトレーナー (3)
妻が汚れてしまった・常陸の親方 (10)
妻は専務のおもちゃだった・道騎士 (6)
妻の二人の夫・妻を愛する夫 (27)
見えない檻・生き物係り (30)
美樹がやられた・無能な夫 (41)
愛妻を・・・・川島クロード (12)
序破急・中務 (75)
月の裏側・久生 (14)
婚約者の調教動画が見つかって (12)
官舎 送別会・公務員 (5)
撮られていた妻・スネ夫 (8)
夫婦の恩返し・赤とんぼ (8)
1話完結■職場関係 (20)
■義父または近親 (65)
妻は義父のモノ・クスコ (3)
イトコと親友に、そして・・・ ・正光 (16)
巨乳妻・ゆうき (18)
家族遊戯・六郎汰 (14)
疑わしい行動・圭太 (9)
妻の絶頂・こうくん (5)
■隣人または友人 (491)
はちきれそう・ゆう (7)
仕掛けられた糸・赤いかげろう (6)
本当のこと。・一良 (14)
リフォーム・とかげ (22)
友達・悦 (13)
悪夢・覆面 (10)
ビデオ・はじめ (4)
言えない真実、言わない真実・JOE (17)
私しか知らなかった妻・一樹 (3)
妻の秘密・光一 (54)
清楚人妻 一夜の陵辱劇 ~親友に騙された~・仁 (6)
俺が負けたので、彼女が手コキした (5)
惨めな自分・子無き爺  (6)
田舎・マス夫 (16)
秘密・POST (14)
新妻の幻想・TAKA (4)
遠方よりの友・ちかこmy-love (11)
管理組合の役員に共有された妻・エス (136)
団地・妄人 (50)
抱かれていた妻・ミリン (18)
パーティー・ミチル (33)
友人・妄僧 (7)
甘い考え・白鳥 (22)
乳フェチの友人・初心者 (6)
1話完結■隣人または友人 (7)
■インターネット (54)
チャットルーム・太郎 (19)
オフ会・仮面夫婦 (10)
ターゲット・アイスマン (5)
奇妙な温泉宿・イワシ (14)
落書きの導き・マルタ (4)
1話完結■インターネット (2)
■旅先のアバンチュール (63)
バカンス・古屋二太郎 (7)
妻との旅行で・けんた (5)
無題・ざじ (10)
A温泉での忘れえぬ一夜・アキオ (18)
露天風呂での出来事・不詳 (2)
たった1度の体験・エロシ (9)
旅行・妄人 (12)
■医者・エステ・マッサージ (62)
孕まされた妻・悩める父親 (7)
とある会で。 ・けんじ (17)
亜希子・E-BOX (14)
子宝施術サービス・かえる (23)
1話完結■医者・エステ・マッサージ (1)
■借金 (56)
私達の出来事・不詳 (9)
私の罪・妻の功・山城 (9)
失業の弱みに付け込んで・栃木のおじさん (3)
変貌・鉄管工・田中 (5)
借金返済・借金夫 (5)
妻で清算・くず男 (5)
妻を売った男・隆弘 (4)
甦れ・赤子 (8)
1話完結■借金 (8)
■脅迫 (107)
夢想・むらさき (8)
見えない支配者・愚者 (19)
不倫していた人妻を奴隷に・単身赴任男 (17)
それでも貞操でありつづける妻・iss (8)
家庭訪問・公務員 (31)
脅迫された妻・正隆 (22)
1話完結■脅迫 (2)
■報復 (51)
復讐する妻・ライト (4)
強気な嫁が部長のイボチンで泡吹いた (4)
ハイト・アシュベリー・対 (10)
罪と罰・F.I (2)
浮気妻への制裁・亮介 (11)
一人病室にて・英明 (10)
復讐された妻・流浪人 (8)
1話完結■報復 (2)
■罠 (87)
ビックバンバン・ざじ (27)
夏の生贄・TELL ME (30)
贖罪・逆瀬川健一 (24)
若妻を罠に (2)
範子・夫 (4)
1話完結■罠 (0)
■レイプ (171)
輪姦される妻・なべしき (4)
月満ちて・hyde (21)
いまごろ、妻は・・・みなみのホタル (8)
嘱託輪姦・Hirosi (5)
私の日常・たかはる (21)
春雷・春幸 (4)
ある少年の一日・私の妻 (23)
告白・小林 守 (10)
牝は強い牡には抗えない。・山崎たかお (11)
堅物の妻が落とされていました・狂師 (9)
野外露出の代償・佐藤 (15)
妻が襲われて・・・ ・ダイヤ (6)
弘美・太郎棒 (11)
強奪された妻・坂井 (2)
痴漢に寝とられた彼女・りょう (16)
1話完結■レイプ (5)
■不倫・不貞・浮気 (788)
尻軽奈緒の話・ダイナ (3)
学生時代のスナック・見守る人 (2)
妻・美由紀・ベクちゃん (6)
押しに弱くて断れない性格の妻と巨根のAV男優・不詳 (8)
妻に貞操帯を着けられた日は・貞操帯夫 (17)
不貞の代償・信定 (77)
妻の浮気を容認?・橘 (18)
背信・流石川 (26)
鬼畜・純 (18)
鬼畜++・柏原 (65)
黒人に中出しされる妻・クロネコ (13)
最近嫁がエロくなったと思ったら (6)
妻の加奈が、出張中に他の男の恋人になった (5)
他の男性とセックスしてる妻 (3)
断れない性格の妻は結婚後も元カレに出されていた!・馬浪夫 (3)
ラブホのライター・され夫 (7)
理恵の浮気に興奮・ユージ (3)
どうしてくれよう・お馬鹿 (11)
器・Tear (14)
仲のよい妻が・・・まぬけな夫 (15)
真面目な妻が・ニシヤマ (7)
自業自得・勇輔 (6)
ブルマー姿の妻が (3)
売れない芸人と妻の結婚性活・ニチロー (25)
ココロ・黒熊 (15)
妻に射精をコントロールされて (3)
疑惑・again (5)
浮気から・アキラ (5)
夫の願い・願う夫 (6)
プライド・高田 (13)
信頼関係・あきお (19)
ココロとカラダ・あきら (39)
ガラム・異邦人 (33)
言い出せない私・・・「AF!」 (27)
再びの妻・WA (51)
股聞き・風 (13)
黒か白か…川越男 (37)
死の淵から・死神 (26)
強がり君・強がり君 (17)
夢うつつ・愚か者 (17)
離婚の間際にわたしは妻が他の男に抱かれているところを目撃しました・匿名 (4)
花濫・夢想原人 (47)
初めて見た浮気現場 (5)
敗北・マスカラス (4)
貞淑な妻・愛妻家 (6)
夫婦の絆・北斗七星 (6)
心の闇・北斗七星 (11)
1話完結■不倫・不貞・浮気 (18)
■寝取らせ (263)
揺れる胸・晦冥 (29)
妻がこうなるとは・妻の尻男 (7)
28歳巨乳妻×45歳他人棒・ ヒロ (11)
妻からのメール・あきら (6)
一夜で変貌した妻・田舎の狸 (39)
元カノ・らいと (21)
愛妻を試したら・星 (3)
嫁を会社の後輩に抱かせた・京子の夫 (5)
妻への夜這い依頼・則子の夫 (22)
寝取らせたのにM男になってしまった・M旦那 (15)
● 宵 待 妻・小野まさお (11)
妻の変貌・ごう (13)
妻をエロ上司のオモチャに・迷う夫 (8)
初めて・・・・体験。・GIG (24)
優しい妻 ・妄僧 (3)
妻の他人棒経験まで・きたむら (26)
淫乱妻サチ子・博 (12)
1話完結■寝取らせ (8)
■道明ワールド(権力と女そして人間模様) (423)
保健師先生(舟木と雅子) (22)
父への憧れ(舟木と真希) (15)
地獄の底から (32)
夫婦模様 (64)
こころ清き人・道明 (34)
知られたくない遊び (39)
春が来た・道明 (99)
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それぞれの秋・道明 (25)
冬のお天道様・道明 (26)
灼熱の太陽・道明 (4)
落とし穴・道明 (38)
■未分類 (569)
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妻のヌードモデル体験・裕一 (46)
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売られたビデオ・どる (7)
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無防備な妻はみんなのオモチャ・のぶ (87)
契約会・麗 (38)
もうひとつの人生・kyo (17)
風・フェレット (35)
窓明かり ・BJ (14)
「妻の秘密」・街で偶然に・・・ (33)
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妻を育てる・さとし (60)
輪・妄僧 (3)
名器・北斗七星 (14)
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京子の1日・北斗七星 (6)
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