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闇文庫

主に寝取られ物を集めた、個人文庫です。

地獄の底から 第1回

 舟木綾子は、シャワーを浴びバスタオルを身体に巻いて居間に出てきたところだ。
夫の一郎は東京出張で今日は帰ってこない。そんな気楽さから今夜の夕食は学校からの帰宅途中にコンビニに立ち寄り簡単におむすびと摘みと缶ビールを買ってきた。夫の一郎は45才で大手企業の研究開発部門勤務、綾子は42才で小学校教諭、高校生と中学生の娘がいる。
季節は3月、綾子は学年末の通知簿の整理に追われていた。

(あら・・留守番電話の表示が点滅している・・)
見知らぬ電話番号であったが、再生ボタンを押した

「・・駅前の居酒屋さつまですが、先ほど常連のお客様が舟木綾子様のお財布をコンビニの前で拾われまして、失礼とは思いましたが財布の中に運転免許証があり、ご住所がお近くでしたので警察に届けず電話番号帳で探して電話を致しました。よろしければお店まで取りにお越しいただけませんでしょうか。宜しくお願いします」

女性の声であった。綾子は財布の無いことを確認した。
(どうしようか・・夫はいないし、8時半か・・とにかく夫に相談してみよう・・)

携帯に出た一郎は
「そうだなぁ、財布の中には1万円の現金とカードと免許証・・・・お礼にうーん1万円をして受け取って来いよ、その居酒屋はよくしらないが・・・駅前なら心配なさそうだ。拾った人がおかしな事を言い出したら警察に言えばいい。直ぐにまた僕に電話しろよ」

「そう、わかったわ。それじゃこれから直ぐに行くね。また電話するね」

綾子はワンピースに着替え、居酒屋さつまに向かった。
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  1. 2014/10/15(水) 02:04:52|
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地獄の底から 第2回

「ごめんください」
綾子は居酒屋さつまの暖簾をくぐり、お店の中に入った。若い女将さんが、スーツ姿の恰幅の良い50歳代の男性の相手をしていた。お客はその男性ひとりであった。

「いらっしゃしませ」     
女将が声をかけた

「あのう、電話頂きました舟木ですが・・・・・」

「ああ、財布の落し物・・・これです。確認してください。拾われたのがこの人、橋本さんです。常連のお客さまで、おかしな人ではないので電話しました。安心してください」

「橋本です。まぁ座ってビールでも飲んでください。奢ります・・・」

「いえ、そんな・・・主人と相談しまして、些少で失礼とは
思いますがお受け取り下さい」


橋本は無遠慮に封の中を覗き、頷いて綾子を見た。

「こんなお礼なんてよろしいのに・・・まあ、これも何かの縁
どうぞビール1杯でも飲んでください。なぁ女将、何かお出しして・・・」

「この橋本さんはね、あの橋本建設の社長さんでご贔屓いただ
いてるの・・・ひろったのがこの人でよかったわね」


 綾子はどうしようかと迷ったあげく、橋本が地元の有力建設会社の社長であることがわかり、財布も戻った安心からここで夕食をと考えた。

「わかりました・・・・・有難うございます。ちょっと失礼します、出張先の夫に連絡を入れますので・・・・」

夫に報告の電話をして、綾子は橋本の横のカウンター席に座った。


「それじゃ奥さん、ああ綾子さんだったね・・・乾杯」

「乾杯・・」



 生ビールが綾子の喉を潤す、女将が出す手料理はどれも美味しく、食とアルコールがどんどんと進む
(久しぶり、こんなに飲むなんて・・・・)

 綾子がお店に入って2時間近く経った
 既に女将は暖簾を降ろしている
 お客はこの二人以外に今日は誰も来ていない

「女将さん、橋本さん、今日はどうも有難うございました。
ご馳走さまでした。それではそろそろ失礼しますう・・」

「奥さん、ご機嫌のようですが大丈夫?それじゃ、最後に
もう一度乾杯して、握手でお開きだ。女将あのとっておきの
お酒を用意して・・」


 綾子は言われるまま最後の乾杯をし、橋本と握手をした。
 その時、足元がふらついて橋本に寄りかかっていた・・・
 (あら・・私、少し酔ってしまったのかしら)


「大丈夫かね?ああ、女将ちょっとの間、休ませてあげて
くれないか、お客さんもいないし」

「そうですね・・ここではちょっと・・・二階を使ってください。私は下の片付けをしますので橋本さんお願いね」

女将は橋本の顔をみて片目を瞑った
  1. 2014/10/15(水) 02:13:30|
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地獄の底から 第3回

「それじゃ、奥さん。女将もああ言ってくれてる、ちょっと休んで帰られたらいい。二階まで私が連れて行ってあげよう」

「いえ、なんとか一人で帰りますので・・・」
再び、綾子はふら・・ふら・・と橋本の腕によりかかってしまう

「かなり酔っているようだね・・ここは信用のあるお店だ、安心して・・少し休めば酔いも冷めるよ・・・」

「それではお言葉に甘えて、少しだけ休ませて・・・」
(なぜかしら・・私だいぶ酔っているわ)

橋本は女将に向けてウインクを返した


雅子を抱きかかえて階段をゆっくりと上っていく、橋本の右手は綾子の腰からお尻のラインをさりげなく往復している・・・
階段の途中で一度止まると、その手は自然にわき腹を通り右の乳房にあてられた

(うーん、柔らかいそれにこの髪、好い匂いだ・・シャンプーをしている、既に風呂を使ってきたのか・・しかし、この乳房の感触と先ほどのお尻の手触り・・今夜は楽しめそうだ)

「ああ・・ううん・・」

橋本は、介抱を装いながら綾子の乳房を揉みはじめていた

「奥さん、大丈夫かね・・もう少しでゆっくりと休めますよ、さあ、もう少し階段を」

階段の踊り場で綾子のからだ全体を確かめるように両手でしっかりと抱きしめ、綾子の耳元に息を吹きかけ再び、階段を上り始めた

二階に上がると洋間があり、お店で使用する雑貨ものが乱雑においてある。部屋の中央あたりに簡易なソファーがあった・・そう、病院の待合にあるような

「さあ、奥さんここで少し休んだらいい・・」

橋本は綾子をソファーの上に仰向けに寝かせた。照明を薄明かりに変え、再び綾子の耳元で囁く

「そうだ、今夜ご主人は出張先だったね。それなら朝までゆっくりと休んだらいい・・女将にお願いしておこう・・」

「はぁ・・ええ・・」

綾子は既に返事もできないほど、朦朧とし気分が高揚していた。

この女、慌てて出てきたんだな、下で飲んでいるとき時々
この透き通るような白い生足が見えてたまらなかった
いい手触りだ

橋本は少しめくれ上がったワンピースから延びる両脚を少し広げ、足首、脹脛そして脛と撫で上げる

「うう・・ううん・・・」

「奥さん、苦しいんだね・・もっと楽になるように服を脱がしてあげよう、いいね・・」

「ああ・・」


 綾子は既に夢の中にいる・・・
  1. 2014/10/15(水) 02:14:35|
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地獄の底から 第4回

簡易ソファーの上、42歳の貞淑妻のしなやかで豊満な白い肢体が横たわっている
気持ちよく呼吸をする度に形のよい乳房が上下する
乳首の色は薄く、まだ夫の愛撫しか知らない
陰毛は薄く白い太腿の付け根にひろがり男を誘う

腰のくびれからすっと太腿にかけて男の手がすべる
(いい女だ・・)

女将の雅子が部屋に入ってきた。
「この奥さん気に入ったわ、運転免許の写真も美人だけど実物はそれ以上ね・・・とことん、やっちゃて、可愛そうだけど・・・これからのことを考えると、私に絶対服従する女が必要なの・・でも、橋本さんついてるわね、こんないい女とこれからもやれるんだから、私の言うことをちゃんと聞いてよね」

「分ってるよ、女将・・それで、これからどうする?好きにしていいか?」

「待って、この女が離れられなくなるシナリオを考えないとね」

「女将は怖いなぁ・・で、どうするの?」

「そうね・・有無を言わせないようにしないと
決定打は中だし、それは朝方ね・・・それまでの間はこの媚薬を使っていい気持ちにさせて・・・・いい、常にカメラとビデオに写るようにね・・・」

橋本は雅子から渡された媚薬を2本の指に塗りつけ、綾子の女陰深く丁寧に塗りつける

しばらくすると綾子の女自身はしっとりと濡れている
ごくりと橋本は喉をならした
服を脱ぎ裸になると綾子の肢体を撫で回し、乳房を揉み上げ乳首を口に含む

「ああ・・・あなた・・・」
綾子は夢の中で愛しい夫の名を口にした

橋本は中年の粘っこさで綾子の肢体を舐めまわし、乳首を尖らせ指ではじく

「ああ、あなた、あなた・・・」

橋本はシックスナインの体位をとり、丁寧に綾子の女陰をひろげ女将がビデオとカメラに写していく
同時に、自分の怒張を綾子の口先に持っていく
綾子は自然と怒張を手で摩りはじめ口に咥えた・・・・・・ビデオがまわる


部屋の中は女と男の匂いが蔓延している
延々と続いた女と男のまぐわいも終わりに近づいた
橋本は綾子の両脚を肩に抱え、怒張を綾子の女陰深く突き入れピストンを繰り返している
「ああ、ああ・・・あなた・・あなた・・」

「奥さん・・・さあ、受け留めるんだ・・しっかりとな」

橋本は精を放つ・・・綾子の顎があがり胸を突き出した、その柔らかい乳房に橋本の太い指がくいこみ力いっぱい握り緊めた

「いい・・いい・・逝くう・・」

綾子の顔の表情と女陰から流れ出る橋本の精をカメラのフラッシュが追っかける
  1. 2014/10/15(水) 02:15:38|
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地獄の底から 第5回

 翌早朝、窓から入る早春の冷気が、タオルケットで包まれた白い肢体を刺す
綾子が眼をゆっくりと開けた・・・
昨夜のセックスの快感の余震が続いている

「えっ、ここは・・・」
綾子はタオルケットを握り緊めた


「お目覚めのようね・・でも、早く中の物を処理しないと妊娠しちゃうわよ、この人の子を生むならいいんだけど・・・なんせ、あなた、あなたとしがみついていたから私焼けちゃったわ・・・・」


雅子が言ったその横で、パンツ一丁で腹の出た橋本がタバコをふかしていた。


「奥さん、すばらしかったよ、逝く逝くと言って締め付けてくるもんだから外だしができなくてね・・・でも本当に気持ちよかったよ、これからも宜しくな」


綾子は震えながら女陰に手を伸ばす、男の精と思われるねばねばしたものが手に触れる


「ああ・・あなた方、何て事を・・私に! 許さない・・許さない・・警察に」


「何言ってるのよ、ビデオを再生して自分で見てみなさいよ。これが強姦か和姦か、あなたの主人や警察がどう判断するかを、あなた、あなた、逝く、逝くだものね・・・」


「そんな!・・私は夫と思って・・・」


「それより、シャワー室へ早くしないと妊娠よ、いいのそれで・・・私が手伝ってあげる・・橋本さんあなたも来るのよ、ちゃんと仕上げのビデオと写真をとってよ」


タオルケットを雅子に毟り取られ、裸のまま綾子は二人に連れ出された
そしてシャワー室の中で、同性の雅子に女陰を執拗に掻き回され、水を掛けられ、時々乳房を甚振られ乳首を捻られる

「もうやめて、もういや・・・」


「何を言ってるの、ちゃんとしないと妊娠よ・・・・いいの」


雅子から開放される頃には、綾子は反発の気力も失せ、従順な下僕となっていた。
  1. 2014/10/15(水) 02:16:36|
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地獄の底から 第6回

今、綾子はびしょ濡れのまま裸で簡易ソファーの上にいる


「さあ、橋本さんもう一度お願いね・・・今度は旭の中でつながるのよ、いいビデオができるわ・・・素材がいいからね・・・橋本さん優しく奥さんを抱いてあげて、奥さんもいいわね・・・ねっとりとフェラチオから始めて美人の顔にぶっ掛けてラストにしましょう・・・さあ、始めて」


橋本は小躍りで綾子の前へ
今は垂れている男根を綾子の口に近づける
綾子はいやいやをするが両手で顔を挟み込まれる


「何を嫌がっているの・・・そんなことじゃ時間が経つばかりよ、今日あなたの主人が帰ってくるんでしょ?急がないと帰れないわよ・・」


綾子にはもう選択の余地は無くなっていた。
雅子の指示どうりに、綾子は両手で橋本の男根に刺激を与え、舌先で突付き、息が詰まり吐き気を生むほど喉の奥まで頬張る
橋本は傅く美女が咥える怒張を上から眺め、その下に見え隠れする乳房を揉み始める
綾子の鼻からは切ない息が響く


「美女にこのようにされると、中年でもぴんぴんだなぁ・・
もうしばらくがまん、がまん」


綾子の目から涙がこぼれる
漸く逞しくなった男の怒張が綾子の口からゆっくりと引き抜かれる
綾子の人生を変える男の怒張がトンネルから出てきた
別れを惜しむ連絡船の紙テープのように
男の怒張には女の唾液の糸が太く細く幾筋も光った
  1. 2014/10/15(水) 02:17:39|
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地獄の底から 第7回

舟木一郎は東京本社への出張から我家に帰宅した。

「綾子、これ東京のお土産だ・・君のために赤坂のデパートで買ったネックレス、君に似合うといいんだが・・・」

「ありがとう・・あなた・・・」

「どうした・・あまり元気がないな、学期末の成績付けに疲れたのか?」

「ええ、そうかもしれないわ・・・・それに、今学校はいろいろ難しいことが沢山あって、私の同期で早期退職された先生もいるし・・・」

「なんだ、そんな事を考えているのか・・・・綾子には共働き、子育てと無理をさせたからなぁ・・・でも、子育てもひと段落している時期だし、学校を辞めて何かしたいことでもあるのかい?」

「そうね・・、実は昨日私の財布を受け取りに行ったでしょ。その時、そこで夕食をご馳走になったんだけど、その女将さんが事業を拡大するんだって・・・」

「えーと、確か駅前のさつまとかいう居酒屋の?」

「ええ、今度居酒屋を閉めて、創作料理のお店と高級スナックを併設して事業をはじめるんだって・・・駅前の一等地を借りてもう改装工事も始まり、手伝ってくれる人を探していると・・・」

「なに?、綾子、それを君が・・、料理と男がお客の商売だぞ、小学校教師の経験しかない君がどうして」

「女将さんが出してくれた料理を私が美味しい、美味しいと・・・私が創って主人に食べさせてあげたいと言ったの、そうしたら橋本さんが女将の元で事業を手伝いながら料理を習ったらと・・・」

「その橋本さんというのは?」

「あっ、ごめん、私の財布を拾ってくれた橋本建設の社長さん、女将さんの今度の改装工事も請け負っているって・・・」

「橋本建設の社長?・・あっ、僕も会社の上役から聞いたことがある・・確か、我社の地元協力会の会長は商工会議所会頭の石見という人なんだけど、この石見さんは影の市長とも言われて警察やヤクザとの武勇伝があり我社も一目置いている・・・・その石見さんの確か腹心とかで・・」

「橋本さんてそんな人なの・・・・・じゃ女将さんは・・・」

「さあ?・・でも、綾子、えらい人と知り合いになったなぁ・・・それに、気に入られているようだし・・・・・」

「分らないわ・・それで、このような話はご主人抜きでは決まらないだろうから、一度お食事でもと言われているの・・・あなた、食事いいかしら?」

「えっ、食事を一緒に?ちょっと急な話だなぁ・・綾子が水商売の事業の手伝いなんて・・しばらくよく考えよう、もう少し僕も会社で聞いてみるよ、それからにしよう・・な」
  1. 2014/10/15(水) 02:18:49|
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地獄の底から 第8回

翌日、舟木が出社すると取締役所長から呼出しを受けた

「舟木一郎君か、単刀直入に話すが、今朝、地元協力会の会長が是非君に応援してほしいと言ってきているんだ」

「応援とはどのような?」

「会長は、商工会議所の会頭であることは君も知っているな・・今度、第3セクターの事業会社の事業を拡大して、ホテル事業、旅行業務・・・など幅広くやられるそうだ、そこで君には情報処理の技術部門を中心に応援してほしいと、具体的には、この4月より我社から出向して商工会議所勤務ということになる。事業が軌道にのれば我社に戻るということだ」

「えっ、所長それは急なお話で・・・」

「悪く思うな、いい話しだ・・でも、どうしてだろう・・・君は、会長とは付き合いがあるのか?」

「いえ、面識もございません。ただ・・・」

「ただ?」

「いえ、ひょっとすると私の父、母が・・いや、妻が・・」

「まあいい、この異動は君にとっては非常にチャンスだ。あの会長の下で働くのだから・・・・時間はあまりないが今の仕事を整理して、4月から頑張りたまえ、期待している。それじゃ」

4月から舟木一郎の商工会議所への出向が決まった。
  1. 2014/10/15(水) 02:19:57|
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地獄の底から 第9回

綾子はあの日以来、執拗に橋本から誘いを受けているが何とか断り続け、児童一人一人に思いを込めて学期末の通信簿の記載をしている。

一郎からこの4月に商工会議所への出向の話を聴かされ、是非に橋本社長との会食を進めるよう言われた。そして、橋本社長たちと舟木夫婦の会食の日程が決まり、綾子は学校を退職せざるを得ないと考えていた。

ただ、橋本と無理やりとは言え関係ができたことを、一郎に悟られることだけは何としても守りとうしたかった。なぜなら、清廉潔白な夫の性格からしてどの様なことになるか、綾子は想像できるからだ。

綾子は思った
(あの日のことは、忘れたい・・2度と橋本社長と関係は結ばない。橋本社長がビデオや写真で強要してきても撥ね付ける。全てを明らかにするならそれでいいと逆に開き直る。世間から見れば、私より橋本社長が受ける損害の方がはるかに大きい。だから、何とか無かった事にしてしまうのが最善であると・・・・しかし、どうして夫が商工会議所に出向するのか、まさか橋本社長の指しがね?それに、夫までが学校を辞めてさつまの女将の事業を手伝えとは・・・・・私は、橋本社長や女将から離れたいのに・・夫は何を考えているのか・・)

一郎と綾子はベッドにいる
一郎の胸に綾子は頬をあて、左手で一郎の乳首を愛しく愛撫している

「あなた・・私、本当に学校を辞めていいの?」

「えっ?それは綾子が言い出した事じゃないか、たまたま、今度僕が商工会議所へ出向となるから僕も賛成したんだ」

「どうして賛成なの?」

「うん・・前にも言ったが、商工会議所の会頭は我社の地元協力会の会長で、その腹心がその橋本社長だそうだ・・・そして、商工会議所の会頭は影の市長とまで言われている怪物だ・・そんなところへ僕が出向???僕にも理由が分らないが、社内ではチャンスが来たとさ・・・それで、綾子が橋本社長の考えや行動を知らせてくれれば僕も方針を立てやすいと・・・」

「それじゃ、あなたは私を使って出世の道具にすると・・・」

「綾子何を言うんだ。あくまで君の意思で手伝うかどうかは決めればいい。僕は自分の力をためしたい・・・君が君の意志で学校を辞めて事業を手伝うならということなんだ、僕は君を使ってなどとは決して思っていないよ。綾子は綾子でいいんだ。君の人生だ・・」

「そうなの・・・じゃ、今度の会食で私が判断していいの?」

「そうだ、それでいい・・・綾子にとっても大事なことだから」
  1. 2014/10/15(水) 02:21:12|
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地獄の底から 第10回

駅前のPホテルのレストランでの舟木夫婦と橋本社長、女将の雅子4人の会食もテーブルには食後のデザートと珈琲が置かれている

雅子が言った
「綾子さんのご主人て、優しそうで素敵な旦那さんね・・・・綾子さんが一筋なのも頷けるわ、このご主人に美味しい料理を創ってあげたいとの思いもね・・・」

一郎が返す
「いえ、そんな・・・・でも女将さん、いや雅子さんがこのように若くて美しい女将さんとは想像していませんでした」

「お世辞でもうれしいです・・・  さあ、食後はどうしますか・・・」

橋本社長が
「私の馴染みのお店を貸しきって今夜は楽しく過ごそうや・・・どうです?奥さん」

「えっ、私は主人次第です・・・あなた」

「綾子・・折角の機会だし、もうしばらくお言葉に甘えようか」

4人はホテル最上階にあるスナック街のドアを開けた
お客は誰もいないが、ピアノの演奏が耳に届く
こじんまりとしたシックな高級スナックである
2つあるボックス席の1つに一郎、綾子、一郎の前に雅子、その横に橋本が座った
直ぐにロックが届く
ママが後は任せるね、雅子・・・・・と言って店から出て行った
4人は、それぞれ互いの前の人と話しはじめた
しばらくして

「舟木さん、奥さんをダンスに誘ってもよろしいかな・・・」

「妻はダンスなど、とてもとても・・・・いいんですか?」

「大丈夫です、ここには4人しかいません・・・いや、失礼、私がリードします。さぁ奥さん踊りましょう」と綾子の手を取った・・・

二人を見送る一郎の横顔を雅子は微笑んで見ている
  1. 2014/10/15(水) 02:22:22|
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地獄の底から 第11回

雅子は綾子が居た一郎の横に座って一郎の顔を正面から見つめる
一郎は目をそらして俯きかげんに雅子の口元から喉、胸、腰と目を落として行くと
ドレスから覗くしなやかで透き通るような白い太腿に釘付けとなった
それを察したのか少し雅子は大胆に太腿を一郎の脚に摺り寄せた
(えっ!)

一郎は雅子の目を見るとそのバックに橋本に抱かれチークダンスを
踊る綾子の姿がぼんやりと映った
雅子は一郎の目をじっとみつめたまま、一郎の手を取り自分の太腿へと導く
(あっ!)

目は見つめたままだ
そして、太腿で男の手を摩り女の園へと誘導する
まだ目は見つめたままだ
一郎の視界に綾子が橋本に抱きしめられているように映る

雅子のもう一方のしなやかな手が一郎のズボンのチャックを下ろし
男根を取り出し、直に握り緊める
(うっ、何を・・)

一郎の手は雅子の手に導かれ既に女陰に達している
その手を白い柔らかい太腿が締め付ける
一郎の男根を握っている細いしなやかな指が上下運動を繰り返している
二人はまだ目を見つめ合ったままだ

橋本とダンスをしている綾子は
橋本に豊かな臀部を両手でしっかりと捕まえられている
そして、綾子の耳に熱い息を吹き込まれていた
綾子は両腕を前に組み乳房を守ろうとする・・
その姿が男の胸にからだを預けているように映る
橋本の手は綾子の腰から臀部の曲線を何度も往復し、お尻の割れ目を擦り始めた
(いやぁ)
と綾子が橋本に顔を向けた瞬間、橋本の唇が綾子の唇を襲った


一郎の視界にチークダンスをする二人の男女がキスをしている姿が飛び込む
男の手はいやらしく女のお尻を抱きかかえている
女は手を男の胸にあて、喘いでいる
男の右太腿が女の太腿を割って入り女の中心部分をリズミカルに擦っている
(綾子・・何をしているだ)

一郎の手の親指が雅子の陰核に触れ、二本の指が女陰の奥へ吸い込まれる
いつのまにか、雅子が一郎の怒張を咥えている・・・・
乳房を一郎の太腿に押し付け、怒張を喉元深く誘い込む
「ああっ・・・そんなに・・いや、俺は何をしているんだ・・・」

もう遅すぎた・・・・・・一郎の男根の奥から精がどくどくと走り出していた

その時
「いや、いや、いやぁ・・・あなたぁ!」

一郎が顔をあげると、橋本から逃げ出してきた綾子の泣き顔がそこにあった
綾子が雅子に憎しみの目を向けると、雅子はその目を見ながら唇についた一郎の精の残りを舌で舐った。その顔は般若の相に変わった・・・・
  1. 2014/10/15(水) 02:23:31|
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地獄の底から 第12回

4月1日、商工会議所の会頭室では石見会頭がこれから立ち上げようとしている新事業の応援スタッフが集まっていた。
応接テーブルを囲んで中央に石見会頭、左から顧問の飯田、その隣に経理の東、右隣に常務取締役の大西、総務部門担当の石田、その隣に技術担当の舟木、そして会議所所員2名が座っている。

総務の石田が
「会頭、本日は第3セクターの新事業への応援スタッフが集まりました。ご挨拶を・・」

石見会頭は
「今日は、新事業立ち上げのためのスタッフの勢ぞろいだ。一応の分担は決めているが、分担に拘らず全力をあげて欲しい。まずは自己紹介を兼ねて忌憚のない意見を言ってくれ」

「常務の大西です。不動産事業を嘱託の女性と二人でやってきました。不動産事業は高収益をあげ、その財産をもってこの度の事業に・」

怒声が飛ぶ
「常務!自慢話はせんでいい・・・何を言っているんだ・・・席を外したまえ!」

「は、はい・・・それでは失礼します」
大西常務は退席した

続いて
「顧問の飯田です。大手通信メーカーの部長で退職しました。現在は地元会社の常勤監査役ですが、社長が応援をしてこいとの命令でやってまいりました・・・」

「経理の東です。銀行に勤めておりましたが、命により出向してまいりました・・・・」

最後に舟木が
「技術担当の舟木です。私は情報処理関係を得意としておりますが、このようなプロジェクトに参加でき身の引き締まる思いです。石見会頭のご指示に基づき全力を尽くしますので宜しくご指導をお願いいたします」
舟木は石見会頭の考えのままに全力を尽くすことを会頭に告げた。

「舟木君、君のお父さんは晩年運送業でご苦労された・・・・また、お母さんには私が会頭に成りたての頃、いろいろお世話になった。女性全体の指導者でみんなのお母さんだった、私もお母さんと呼んでいたよ・・・・・君は、そのお母さんの面影とお父さんの意志を継いでいるようだ」

「会頭、有難うございます」

「皆さんの事務室は会議所内に設けてある。時々私も行くつもりだ。この事業は私の人生の最後の仕事としたい。みんな頑張ってほしい・・・頼んだよ・・」
  1. 2014/10/15(水) 02:24:35|
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地獄の底から 第13回

綾子は小学校を3月末で退職した・・・しかし、雅子の店には行かず家にこもっている
夫の一郎が雅子とあのような行為をするとは今でも信じられない。
あの後、綾子は一人でお店を飛び出し家に帰ってきた
夫は直ぐには帰らず、帰宅は零時を過ぎていた。
夫は、雅子から私と橋本のことを聴いたのだろうか・・・・
あのビデオを見せられたのだろうか・・・・
帰ってきた夫は
「すまなかった・・・あんなことになるなんて、僕どうかしていたよ」
と言ったきりで、その後は何もなかったかのように4月に会議所へ出勤した

その後も橋本からは電話がかかってくる
しかし、綾子は応じていない・・・もう決して応じるつもりはない

夫は時々遅く帰ってくることがあった
決まってお酒を飲んでいる・・・・・・
ある夜のこと

「あなた、今夜もお酒を飲んでいるの?お食事は食べるの・・」

「いや、頂いてきた・・・・綾子、今夜は久しぶりに・・」
一郎があの日以来、初めて綾子をベッドに誘った

今、綾子は喉の奥深く一郎の怒張を咥え込み、乳房を揺らし夫の精を求めている
雅子に飲み込まれたあの夫の精を自分に取り戻そうとしていた
その妻の姿を見て
一郎は両手で頭を抱え込み怒張を妻の喉の奥へ突き立てている

「綾子、どうしたんだ・・・なんだか今までの君と少し違うようだ、こんなに深く・・」

「うん、うん・・・」

一郎はあの夜の雅子と比較している
吸い付くようにくわえ込む、そして一郎の目をじっと見つめている
なんという女だ・・・肌が透き通るように白く、未だに太腿の感触が手に残る

あの夜、妻の綾子が飛び出した後、雅子は橋本社長に帰宅を促し雰囲気直しに一郎にお酒を進めた。
一郎は酒をあおった・・・・気がつくと、雅子と裸で抱き合っていた
雅子はしなやかな若い肢体を一郎に絡みつける
そして呟いた
貴方はもう私のもの・・・・貴方の心に私がいる、もう私から離れられないと
そして一郎の怒張を自らの手で女陰に導き再び一郎の精を搾り取った

(だめだ・・俺はどうかしていた・・俺には妻の綾子がいる・・貞淑な妻、綾子が・・)

「綾子、すまなかった・・・君だけを愛している」

「ええ、わかっています・・・あなた・・私だけのあなた」
綾子は夫の上になり、夫の怒張を女陰に導き腰を緩やかに前後に振り、いとおしく夫の唇を指で撫でる。
  1. 2014/10/15(水) 02:25:39|
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地獄の底から 第14回

 橋本社長と雅子は改装が完成した創作料理の「瀬戸」と並びにある高級スナック「雅」で談笑していた。

 「女将、いやママかな?あの綾子を再三、誘っているんだが断れ続けているんだ。何とかいい方法はないかなぁ・・」

「橋本社長はえらくご執心なのね?そんなにあの奥さんが気に入ったの?」

「小学校の先生をしていて、美人で貞淑な奥さんであの身体だ、たまらんよ・・・なぁ、ママ・・何かいい手は無いものかなぁ・・」

「そうね・・・私の方もあのご主人を何度か誘い出すことはできるんだけど、凄く、妻思いの人で、いい男・・・だから私も惹かれちゃうのかなぁ・・・・」

「なんだ、ママもか・・・・しかられるぞ」

「何言ってるの、私の旦那はもう70を超えているのよ・・・好きにしろっていつも言ってるわ。怒ったりはしないわ・・・・ 仕方ないわね、あのビデオと写真を一郎さんに見せて綾子から引き離そうかな・・・もし、うまく落とせたらその様子を綾子に見せつければ、社長の方もうまく行きそうね」

「面白くなってきたなぁ・・・・頼んだぜママ・・」
  1. 2014/10/15(水) 02:26:54|
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地獄の底から 第15回

ここは雅子のマンションのリビングである。

一郎は、妻綾子のセックス場面の写真を見せられ動揺した。
雅子から綾子が家庭内で貞淑な妻を装っているが、一郎に内緒で男と淫蕩に耽っている様子がわかるビデオがあり、それを見ればハッキリすると・・・・

一郎は雅子のマンションを訪れている
今、食い入るようにビデオに写る綾子と橋本社長のセックス映像を見ている・・・
そのそばで雅子は、一郎の顔を覗き込み一郎の手をとり愛撫を繰り返している。

「ああ・・綾子、どうして・・・・」
橋本社長の怒張が綾子の女陰に挿入され、ピストンが続く・・・・
綾子の切ない声が一郎の耳に木霊する
(もうだめだ・・・・)

雅子は一郎の服を脱がしていく
「もっと見るのよ・・・貴方の妻がどんな女か・・よく見て・・」
雅子は自らも全裸となって、一郎の手を乳房に導く

ビデオの映像は綾子の逝く瞬間が近づいていた
雅子は仰向けに寝そべり、両脚を広げ一郎を誘っている

「ああ、綾子・・・・・君は、僕を騙していたのか・・・」
一郎は雅子の女陰を見つめた
この女を犯してやる・・・・・・一郎は雅子に覆いかぶさっていった



玄関の扉が開き、橋本社長に引かれるように綾子が入ってきた。
綾子は、橋本社長から夫一郎と雅子の関係を伝えられ、疑るなら目で確かめろとここまでついて来てしまった

リビングの扉を少し開けると、絨毯の上で雅子を犯すように責める夫一郎の姿が目に飛び込んできた。
(ああ・・あなた、どうしてこんなことを・・・)

気が動転している綾子の背後から、橋本はブラウスのボタンを外し、ブラジャーを押し上げ、乳房を手で揉み始める
鼻を髪に押し付け、綾子の匂いを嗅いだ
(ああ、この匂いだ)
綾子の両の乳房を下から持ち上げるように両手で甚振りだす
(どうだ、観念しろよ・・・この乳房のこの感触だ)

一郎は雅子のしなやかな両脚を大きく広げ、怒張を力強く打ち込み射精の態勢に入った
雅子の女陰は一郎の怒張を奥へ奥へと引っ張り込む

頃はよしと
橋本は、綾子のパンティの中に手を滑り込ませ、顔の向きを変え綾子の唇へ舌をねじ込もうとした・・・その時


「パーン・・」と綾子は平手で橋本の頬を強く打った

「えっ・・・」

一郎が音のしたドアの方に目を向けると、綾子が眼に涙を溜め乳房を両手で隠し、じっと自分をみている姿があった。
  1. 2014/10/16(木) 04:04:07|
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地獄の底から 第16回

 「あなた、あなた・・・・私はこの人たちに騙されて犯されたの・・・」

「綾子、今何と・・・・・」
一郎は腰を引き、怒張を雅子の女陰から抜き出そうとした
しかし、雅子の白い腕が頸に回り、長い両脚はしっかりと一郎の腰に巻きついてきた
そして雅子の膣が怒張への収縮を繰り返し、一郎は痺れた
(あっ・・・)

一郎は、無念の精を雅子の女陰深く放った
雅子は自らの女陰から滴り落ちる男の精を綾子に見せつける

「どう・・あなたの愛しいご主人のものよ・・・私が頂いちゃった」

「雅子さん!貴女って人は・・・」

「これでお互い様かしら?違うわね・・・私はこれで2度目、一度目は貴女のご主人に優しく、本当に優しく愛されたのよ・・・貴女も見たでしょ、一郎さんはもう私のもの・・今から隣の寝室で橋本社長にたっぷりと可愛がってもらいなさい」

今がチャンスと見た橋本は
「さすがママだ・・・さあ、奥さん、行こうか」
橋本は、さきほど叩かれた頬をさすりながら綾子に近づいた
今度は、乳房を隠す綾子の両腕を荒々しく払いのけ、ギュッと柔らかい乳房を握りつぶす
「痛い・・・」

「言うことを聞かない女には、今からたっぷりとお仕置きだ」

橋本は綾子にたたみかける
一郎の見ている前で、綾子の衣服を剥ぎ取り全裸にするとディープキスを迫る
両手は豊満な臀部をしっかりと抱きかかえている
呆然自失の貞淑妻の甘い口内を堪能すると、よろける綾子の腰を抱き寄せ

「ママ、しばらく寝室を拝借するよ・・・・・ママはご主人を頼んだよ」
意気揚々と寝室のドアの奥へと綾子を追い立てていった。
  1. 2014/10/16(木) 04:04:59|
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地獄の底から 第17回

綾子が橋本と寝室に入ってから40分が経過した
寝室のドアは開け放たれたままで、男女のまぐわいの様子が一郎の耳に届く

一郎は後悔していた
何故このようなことになってしまったのか
雅子の色香に惑わされたのか・・・綾子を助けないでいいのか
いや、もう遅い・・・

寝室から荒々しい雰囲気が伝わる
「ああ・・あなた、助けて・・ あなた・・」

一郎はこぶしを握り緊める
しかし、雅子が一郎の背中に乳房を押し付けるように背後から抱きしめている
動けない


徐々に綾子の抵抗が弱まっていく
遊びなれた男の本格的な女責めの気配が漂いはじめる

今夜の橋本は媚薬を使わず、自慢の怒張で女を堕とすつもりだ
堕ちるまで何度も何度も責め立てる
男の力、怒りそして優しさを織り交ぜた愛撫を繰り返す
これまでの経験でこのような貞淑な夫一途の人妻はいなかった
それ故に、今夜は何としてもそれを木っ端微塵にし自分の女にと

 90分が経過した
 一郎の腕は震えている、その腕を雅子がしなやかな指で摩る
 「いいのよ・・誰だってこうなるわ、一郎さん・・貴方だけしか知らなかった奥さんではもうないのよ、嫌でしょ、そんな女・・・嫌なんでしょ貴方は・・・」


 寝室から綾子の屈服の叫びがリビングにいる一郎の心に響いてくる
 橋本は何度も体位を変化させながら、綾子の乳房を揉み陰核を摩り
 自慢の怒張の挿入を繰り返している

 「どうだ、この体位は旦那にしてもらったことはあるか・・・」
 橋本は屈曲位から松葉崩しに体位を変化させ女陰深く挿入する

 「ああ・・・もう・・・ぁぁ・・・いや・・」

 「松葉崩しは体位の王様だそうだ・・男には分らんが・・・・・どうだ綾子」

 「うん・・・うむ・・・ああ・・・もう・・もう」

 「そうか、逝きたいのか・・綾子の旦那はとうとう助けにこなかった。でも安心しろ、私が旦那のかわりにお前を大事にしてやろう・・それでいいな・・・・」

橋本も限界に近づいていた何と言ってももう若くはない
体位を正常位に戻し、いよいよ最後の精の放出に向かう
そして綾子の心に刻み込むように会心の大噴射を放った
  1. 2014/10/16(木) 04:05:50|
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地獄の底から 第18回

商工会議所の石見会頭率いる第3セクター新事業支援チームの仕事は日増しに厳しさを増していった。
今日も、石見は市長との懇談の後、この事務室を訪れている。この事務所には常務を除くスタッフが詰めている。
彼の会社は地元の中小企業であるが、舟木の会社がこの市に工場進出してから急速に成長した。これを、地元を売って大企業と結託したという批判も交わし、優良企業に成長させ現在は息子の専務に任せ、自分は商工会議所の会頭として職務にまい進している。

(うむ・・・)

「舟木君、頑張っているかね・・・少し疲れているようだが・・・」

「いえ、会頭そのようなことはございません」

「それならいいが・・・・今夜、わしと中華でも食べよう、7時だ、いいね」
会頭の指示は絶対だ

「それと、秋には現場を取り仕切る人材を迎える予定だ。私の代わりと思ってくれ」

会頭の口から知らされたのは、地元新聞社から取締役専務待遇で迎えるという。記者時代にこの地域の支社に勤務し当地にも明るく、何と言っても日刊紙をバックにする人材であった。

昼になった。
舟木は商工会議所からたたき上げで常務となった大西と食事をしていた。

「舟木君、君はまだ若いし会頭について頑張るんだぞ・・」

「はい、そのつもりです。この秋、来られる新専務のもと仕事がまた忙しくなりそうですね、常務・・・」

「君、今何と言った・・・新専務とか?」

「常務はまだお聞きではなかったのですか?今日、会頭が事務室に来られてそのように・・・・」

「そうか・・・秋に専務がね。舟木君、私は会頭と二人三脚で今の第3セクターの会社を立ち上げ、不動産事業で高収益をあげてきたと自負している。しかし、どうも私の役目は終わりのようだ・・舟木君、君は実にいい男だ、周りにすかれていない私とよく食事もしてくれた、私の君への餞別だと思って聞いてくれ」

「常務そんな、急に・・」

「私はもうこの会社では役に立たないと会頭は判断したのだろう。私は今月で退職する。未練はない。そこでだ・・・君は会頭をどの様にみているのかな?」

「私には大きすぎて・・・」

「よく頭に叩き込んでおきなさい・・・この市ではどんなに偉い人がいろいろ言っても、最終的には会頭の言う通りになる。だから、迷うな・・・それと、会頭について精一杯頑張れ、きっといいことが君に帰ってくる。会頭には正直に仕えろ嘘は通用しない、本当に役に立つ人材になれ・・・最後に、スナック「雅」のママには気をつけろ、会頭の女だ。会頭が間違ったことをするとしたらあの女の仕業だ・・・いいね」

「えっ!・・・「雅」のママが会頭の女!」
  1. 2014/10/16(木) 04:08:10|
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地獄の底から 第19回

会頭に中華料理をご馳走になり、一郎は帰宅したところだ。

妻の綾子は創作料理店「瀬戸」で働いている。午後10時からは高級スナック「雅」の接待に回る。帰宅は家族が寝静まる頃となる。週に1日、夫婦の寝室の綾子のベッドが朝まで空になる。

あの日以来、夫婦はすれ違い、会話を交わしていない。妻の綾子は妖艶な女に変身していく。
ときどき、一郎を見つめる妻の目が一郎の心の臓を刺す。
(もう、綾子とはだめだ・・・・僕だけのあの清楚で貞淑な妻、綾子)

二人の娘のために、婚姻生活を続けているというのが今の夫婦の状態か・・

一郎も雅子に深夜に呼び出される・・狂ったように情交に耽った
(その雅子が会頭の女だったとは・・・・もうどうしようもない)


会頭との食事では、一郎は会頭の顔を見ることができなかった

「舟木君、やはり元気がないなぁ・・・家庭に問題でもあるのか?私にできることがあるなら力になるよ」

「有難うございます。ご心配なく・・家庭のことは私が何とか・・」

「家庭のこと? 私は君に期待している、つまらん事で男の夢を失っては駄目だ」

「はい、頑張ります」

石見は目を瞑って聞いていた・・
  1. 2014/10/16(木) 04:09:01|
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地獄の底から 第20回

 高級スナック「雅」は賑わっていた。
 ボックス席の酔客相手に、綾子が接客する様子を橋本と雅子は眺めていた。

 「ママ、綾子も水商売が板についてきたようだね、あれだと指名が多いだろう」

 「そうね、外見は貞淑な人妻だけど・・・中身は男に目覚めた肢体、それが男性を惹きつけるようね・・」

 「そろそろママ、久しぶりに私に相手をさせてくれないかなぁ・・今夜でも」

「そうね、でも社長知ってるかしら・・会頭が綾子の旦那を気に入っているって」

「何だって?会頭が旦那を・・・」

「そうよ・・一郎さん、今、会頭直属のプロジェクトチームの一員だって」

「えっ!あの第3セクターの会社の新事業のか?」

「そうなの・・どうも会頭は一郎さんのご両親と懇意だったみたいね」

「それはまた・・」

「それで、もう橋本さんは関わらない方がいいと思うの、あとは私が何とかするわ」

「そんなぁ」

「何言ってるの!会頭に睨まれたら大変よ・・可愛い部下の妻をめちゃくちゃにしたんだから・・あなたが」

「待ってくれよ、そうしろと言ったのはママじゃないか・・・」

結局、橋本は雅子に従わざるを得なくなった・・・・それほど会頭が怖いのだ
  1. 2014/10/16(木) 04:09:51|
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地獄の底から 第21回

今夜も綾子は雅子のマンションに泊められている
週に1度、女の修行と言われ色々な男と関係を持たされている
時には、複数の相手もする

今綾子は目の前にいる男に目を合わせ、ドレスから覗く白い太腿を捩り男を誘う仕草をさせられている・・・雅子の叱責が飛ぶ
「だめだめ・・もう少し色っぽく誘わないと!」

「ごめんなさい・・・」

「綾子、形に拘っているんじゃないの・・・あなたが本当にその気になることが肝心なの・・・・・そうね、相手の人をあなたが愛しいと思う一郎さんだと思えばいいのよ」

「はい・・・・」
綾子が変わる

「少しよくなったわ・・その調子よ・・・・続けて」

雅子は、綾子が貞淑な妻から変身していく様を見続けている
(そうよ、これでいいわ・・・もう一郎さんは綾子を絶対に許しはしない・・・・彼は汚れた女は許せないから・・・)

綾子は、勃起した男の怒張を口にくわえ込んでいる

そう、つぎは・・・・
綾子は自身の豊満な乳房を手で揉み上げ、口を少し開く
そして、背筋を伸ばし両の手で後髪を掴む仕草をし胸を強調する
目は男を見たままだ
男は魅入られたように綾子にむしゃぶりついていった

「うっ・・うっ・・」
男が綾子の女陰を指でかき混ぜている

「綾子さん、どう・・・もう、私と同じくらいに一郎さんを悦ばせれるようななったかしら」

「あっ・・・あっ・・」

男が綾子の乳首を捻り、陰核を口で吸い上げ、激しく指を挿入している

「ここまでよく頑張ったわね、ご褒美に私、一郎さんをあきらめてもいいわ、それには私の指定する人と付き合って・・・・もし、その人があなたを気に入ったなら私の負け、一郎さんには近づかないわ・・その人高齢で気むずかしい、そんな人の心をあなたが掴めるほどいい女になったことを証明することになるんだものね」

「ああ・・逝く・・逝く・・・」
男の手が勢いを増した

「それじゃ・・いいわね・・・後で段取りを説明するから・・・思いっきり逝きなさい」
雅子は綾子の豊満な乳房を搾り出すように握り緊め乳首を捻った
  1. 2014/10/16(木) 04:10:45|
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地獄の底から 第22回

金曜日だというのに綾子が珍しく早く帰宅した。

「あなた、明日から接待で旅行に行くことになって・・・」

「・・・・・・」

「何時もは、ママでないと駄目な大切な人らしいの・・・でも、ママがどうしてもって」

「・・・・・・」

「ごめんなさい、でもこれが終われば私たちもとの生活にもどれるかも・・・」
綾子は明日着ていくのか、最近では購入しない清楚なワンピースを買い、ヘアスタイルも変えていた

翌朝、雅子の車が綾子を向かえに来ていた
綾子は、一郎の記憶に残る清楚で貞淑な妻であった頃の服装とメイクを施し、雅子の車に乗り込んだ。発車の直前、サングラスをかけた雅子が一郎のいる窓を見上げた。

(何が、ママの大切な人だ・・・綾子を変身させた、君の男の好みなんだろ・・・・
もう駄目だ、耐えられない・・こんな生活・・)
  1. 2014/10/16(木) 04:11:47|
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地獄の底から 第23回

その夜、綾子は玉造温泉の高級旅館の夜具の上で接待の相手を待っていた
雅子からは、優しい人だから心配はいらない
それに、もうお歳だから無理もしないと
その人に気に入られるかどうかが肝心で気に入られなければ帰されると
(あなた・・御免なさい、でも雅子さんからあなたを・・・)

その時、襖が開き白髪の老人が浴衣姿で入ってきた
夜具の上の女を老人は見た
「どうした・・泣いているのか?」

「いえ、少しこれまでのことを・・・」

「そうか・・・名前はなんというのかね」

「綾子です。雅子ママからお世話をするようにと」

「それは聞いている・・そう、苗字は確か・藤木・」

「舟木です・・・舟木綾子です。どうぞお願いいたします」

「なに舟木?舟木綾子?」
 そう言って老人は綾子の顔をじっと見つめた・・

「そうか、舟木綾子さんか・・お酒を用意してくれるか、あなたも飲みなさい」

「私はそんな・・・」

「いいから・・私はあなたのご・・・いや、いい・・今夜は折角だから、私の側でゆっくりと休みなさい・・・」


綾子は裸になり老人に肌をあわせると、優しく老人の手が肩を抱いた
(雅子、どうしてこんなことを・・・もしや・・・)

老人は、自分の腕の中で、安らいだ表情で眠る綾子の顔を見た
(一郎君・・・君の悩みはこのことか・・いい奥さんだが・・・)


翌朝、綾子が目覚めると老人の姿はなく、置き手紙があった。

(私は急用ができたので先に出る。あなたは、折角だから観光を楽しんで帰ったらいい。雅子ママが何か言ってきたら、まだ私と観光していることにと・・・それと、困ったときにはと携帯電話の番号が記載されてあった)

 そうこの老人は石見会頭である。会頭は新事業に取り組むメンバーについて、徹底した身元調査をし、信用のおけるメンバーを集めたのである。当然、舟木の家族構成も熟知しその妻の顔写真も見ていたのである。
  1. 2014/10/16(木) 04:14:19|
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地獄の底から 第24回

綾子が旅行に出てすぐに、雅子から一郎は呼び出されていた。
雅子によると、妻の綾子は橋本社長と温泉旅行に行っていると
また、あの服装は橋本社長の好みで清楚な人妻を連れ回したいとのことであった。

「一郎さん、もう綾子さんは橋本社長の愛人よ。そんな奥さんとこれからもやっていけるの」

「・・・・・・」

「別れちゃいなさいよ・・スッキリするわ」

「・・・・・・」

「綾子さんと初めて出会ったとき、清楚で貞淑な奥様だと思ったわ・・・・でも今はねぇ、スナックで指名されると別室へ行くんだけどそこでねぇ・・・ビデオ見る?すごいのよ・・・」

「・・・・・・」

「一郎さん、離婚しちゃいなさい。もし、あの女を抱きたければスナックで指名すればいいの・・・もう、何でもするわよ」

「もう・・もう・・やめてくれ」

「これ離婚届の用紙・・・それと、これは婚姻届の用紙、私のサインはもうしているわ」

「なんだ、これは・・結婚!そんなことできるわけないだろう!雅子は会頭の女なんだろ・・・」

「あら、知ってたの・・・貴方もそれで私を抱いたなんて度胸があるわね」

「馬鹿な!僕が君を抱いたのではない!君が僕を・・・」

「そんなこともう如何だっていいじゃない。ハッキリしていることは、舟木一郎が会頭の女とできているということ。そして、貴方の妻は誰とでもセックスする女になってるってこと。私は会頭に結婚することをお願いするつもりよ・・・・・あの人も別のいい女ができれば私を離してくれるはず、その為に私はいろいろと・・・」

「でも、どうして僕と結婚なんだ?」

「私は日陰の女だから、綾子さんが嫉ましかったのかもしれない・・・でも人生で一度ぐらい、心から愛しいと思える男の人と巡りあいたいと思っていたわ・・一郎さんとの出会いはあまり良い切欠ではなかったけれど、私の心の中で次第にあなたが・・・そして、あなたの心が欲しくなったの・・愛しい人と結婚して妻になる、そう一郎さんの妻になりたいの・・・一郎さんは私のことをどう」

「なんだ・・それじゃ、綾子はどうなるんだ・・雅子は自分勝手なことを」

「一郎さん、今の綾子さんを許せるの?もうあの女は沢山の男性とセックスをしているのよ、そんな女は嫌でしょ・・あの女のからだを知ってる男は沢山いて・・・・あなたはあなただけの女でないと嫌な人なんでしょ・・沢山の男の唾のついた女」

「もういい!言うな!・・・しかし、雅子・・・君という女は・・・」
  1. 2014/10/16(木) 04:15:10|
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地獄の底から 第25回

日曜日の夕方、綾子は帰宅した
何時になく綾子は明るかった・・・沢山のお土産を買っている

「ねぇ、あなた・・・出雲大社に寄って来たの、本殿で巫女さんが鈴を鳴らしながら舞っているのよ。全国からカップルが来ていたわ。式を挙げるために・・・・それとこれで私たちも、なんとかなると・・」

「綾子・・・大事な話がある、よく聴いてくれ・・・・君は変わった、僕は変わっていない、僕はこんな生活は続けていけない・・・・別れよう」
一郎は離婚届の用紙を机に広げた

「私のサインはもうしてある。娘二人の親権は私が取る・・綾子は、まだ42歳だ、残りの人生を君の好きなように生きればいい・・・僕以外の男とね」

「離婚?あなた!あなた・・突然になぜなの・・・私が変わった?私は変わってなんかいないわ!あなたと一緒にいたいの、これからもずっと・・・・私はそのためにいろいろと我慢してきたの、それにこのようなことになったのは私だけの所為ではないわ!」

「君の言うとおりだ・・・・しかし、自分勝手だと思うかもしれないが、僕は今の君とはやっていけない」

「そんな!私はあなたを取り戻すために・・・」

「すまない・・・僕を何と言って責めてもいい・・でも、今の君を僕はどうしても愛せない。誰とでもやる女が僕の妻なんて我慢できないんだ・・」

「誰とでもやる女?あなたは私をそのように見ていたの・・・でも、私のあなたに対する気持ちはあなただけを・・・・でもいきなりどうして離婚なの?」

「正直に話そう・・・実は雅子から結婚を求められている・・・応じるつもりだ」

「えっ!雅子ママと結婚!・・・そんな、あなた・・そんな、どうして・・」

翌朝、綾子の姿はなく、テーブルの上の離婚届には綾子のサインが記載されていた。文字は震え涙で滲んでいた
  1. 2014/10/16(木) 04:16:02|
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地獄の底から 第26回

高級スナック「雅」のビップルームに、一郎と雅子そして石見会頭がいる。

雅子が切り出した
「幼い頃から私を大切に可愛がっていただきまして有難うございます・・・私、会頭から受けたご恩は決して忘れません・・ 私、舟木さんと結婚します」

そして舟木もつないだ
「会頭、申しわけございません・・・」


「舟木君、君には奥さんがいたはずだが・・・」

「はい、妻の綾子とは離婚いたします。既にこのように本人がサインをし、提出するだけとなっております。また、離婚届と同時に雅子さんとの婚姻届を出すつもりです」

「ほう・・本当にそれでいいんだね・・・・舟木君」

「会頭のお許しが頂ければそのようにと」

「そうか、分った・・・ただ、先だって旅で世話をしてくれた舟木綾子という女性が私を頼ってきている・・そう、君の奥さんだ」

「えっ!綾子が会頭と?」

「すべては雅子の仕組んだことなんだろうが・・・しかし、舟木君が雅子のことをそこまで思っているのなら私がどうこう言えることではない・・・そうなると、雅子は舟木君の妻に専念し、君の奥さんは私の世話をしながら、料理店とスナックを仕切ってもらうことになるが・・・・」

「私はそれで十分です・・・好きな人と夫婦になれるんですもの・・会頭、有難うございます」

「舟木君もそれでいいかね?」

舟木は目を瞑って応えた
「はい・・・・」

「舟木君、雅子は私以外の男は知らない、君が二人目の男だ、雅子を泣かすようなことを君がしたら、私は絶対に許さないからね・・・・綾子さんは大変ショックを受けているようだが私に任せなさい、いい奥さんだ、君に一途だから・・私はそんな女が大好きなんだ・・・何とかしてあげたい」

「宜しくお願い致します・・」
一郎は俯いたまま、唇を噛み締めた。
  1. 2014/10/16(木) 04:17:21|
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地獄の底から 第27回

一郎の二人の娘は母のもとへと父から去って行った。

一郎に親権があるとはいうものの、新しい後妻の雅子を義母とは認められないのは当然であった。

一郎の妻として雅子は、それまでの生き方とは異なり生まれ変わったかのように献身的に一郎に仕えている。あの雅子がである・・・・

一方、一郎の属するプロジェクトチームに新しく専務を向かえ本格的に新事業に取り組みだしていた。
第3セクターの事業会社の資本金の増資問題、公共団体からの補助金の獲得など舟木は石見会頭の指示に従いネゴシエーションを繰り返していた。
漸く、舟木の出身会社から大口の増資も決まり、また行政からの補助金の獲得も議会を通過し、いよいよホテル事業を開始することとなった。
ホテル事業は前妻の綾子が取り仕切るスナック「雅」があるビルの3階より上を改装して50万都市の玄関にふさわしいシティーホテルの営業とし、1階にはホテルロビーと旅行業務を取り扱う事務所を構え、あわせて大手証券会社が出店を予定するなど、石見会頭のプロジェクトは強力なリーダーシップのもと着々と課題を解決していった。

会議所の会頭室に舟木は呼ばれた
「舟木君、雅子とはうまくいっているようだね」

「はい、雅子ママ・・いや、雅子は変わりました・・・・ママ時代とは全く異なる女性に思えます」

「そうか、よかった・・・雅子を私は少女時代から知っている。あの子は私の馴染みの城之崎の旅館の娘でね。ご両親が事業に失敗して亡くなられたんだ、雅子が高校生のときに・・私に相談してくれれば何とかしてあげたんだが・・・それから私が雅子の世話をしてきた、いい子だったんだ雅子は・・それから、綾子さんだが何とかショックから立ち直って頑張っている、君の娘さん二人がお母さんを元気づけているからね、でも綾子さんはまだ君を忘れられないようだ、時々見せる寂しそうな姿が・・・そうだ、一度逢ってやっては・・・」

舟木の目頭が熱くなった

「私はもうこの歳だ、女をどうこうしようとは思っていないが・・・君は本当にこれでよかったのかい」

「会頭、ご心配をお掛けしております・・・」
(舟木は辛くてこの話を打ち切りたかった)


「話は変わるが・・・舟木君、今の仕事を本格的にやってみないか?」

「はぃ?」

「出身の会社を退職して、このまま事業を続けていくのはどうかね・・・私は、君のご両親もよく存じている、立派なご両親だ・・地域のために頑張られた・・君はその血を引き継いでいる、人を大切にし、わが身を捨てて社会に貢献するご両親の血をだ・・もし、決断するのであれば次の総会で、私は会長に退き、君を代表取締役社長にする、よく考えて返事をしてほしい」

「会頭、考えさせて頂きます・・・」
  1. 2014/10/16(木) 04:18:15|
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地獄の底から 第28回

一郎は雅子と自宅の食卓で食事をしている
雅子の創る料理は美味しい
何よりも、幸せそうな笑顔を一郎に振りまく・・・・それが一層食事を楽しくする

「雅子、今日会頭が私に今の会社の社長にならないかと言われた・・どう思う?」

「えっ、会頭があなたを社長にと・・・うーん、私には分からない」

「なんだ、つめたいなぁ・・・もっと真剣に考えてくれよ」

「うーん、御免なさい・・今の私には仕事のことは分からない、今の生活が幸せ過ぎて・・・御免なさい、自分のことばかり言って」

「いや、いいんだ・・・雅子、お前・・変わったなぁ」

「えっ?私が変わった?」

「ううん・・・いいんだ、気にしないで」

「あなた・・会頭は綾子さんのこと何か言ってた?」

「ああ・・もう大丈夫だって、娘二人も綾子を助けてるって」

「そうなの・・・綾子さんを娘さんが助けてる・・」
雅子は俯いて、寂しそうな目をした

雅子が一郎の胸に手を当てている
一郎の手は雅子の髪を撫でている
二人は先ほどまでの夫婦のセックスの余韻に浸っている

「雅子、本当に君は変わった・・・僕を本当に愛しているのか?」

「何を聞くの・・当たり前でしょ、あなたは私が初めて好きになった人よ」

「うん・・でも、会頭が初めてでは?」

「会頭は私を大事にしてくれました・・・ただそれは、高校生の私を助けた足長おじさんだったの・・・・私は甘えたわ、私の父のように・・・でも、二十歳になったとき、無理やり私を抱いたの会頭が・・・・・それから、私、性格が変わった・・・意地悪な女に、嫌な女に・・・・そんな私にしたのは自分だと会頭は苦しんでいたわ、私はそれをいいことに好き勝手なことを随分とやってきたわ・・・・そんな私を私自身、嫌で堪らなかった」

「そうか、そんなことがあったんだ。それで会頭は君を不幸にしたら許さんと」

一郎の目は寝室の天井をぼんやりとみつめている

「雅子、僕は苦しい・・・綾子や実の娘のことを思うと堪らなくなる・・・雅子、僕が綾子にしたことは決して許されることではない・・・苦しいんだ」

雅子が一郎を抱きしめる
「あなた・・あなたが悪いんじゃない・・そうさせたのは私だから、私が強引に綾子さんからあなたを奪ったの・・・だから謝りに行こうと思っているの、許しては貰えなくても、心から謝りたいの」

「そうか・・君もそう思っているのか・・・でも、やはり僕が原因だ、精錬潔白だけが取柄の青二才だった僕の責任だ・・」

一郎は雅子の上に被さり、きつく雅子のからだを抱きしめ、目を見て言った
「僕は雅子を離さない・・僕が死ぬまで離さない・・君を好きになった」

「ああ・・・嬉しい・・有難う、あなた」

夫婦の寝室に、再び愛し合い睦み会う男女の吐息が流れた
  1. 2014/10/16(木) 04:19:30|
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地獄の底から 第29回

春がめぐってきた
間もなく、シティホテルの大広間で第3セクターの事業会社の舟木新社長の披露パーティが開催されようとしていた。
既に、市の関係者並びに第3セクターの役員、地元有力者は集まっていた。今、石見会頭がホテル玄関に到着した。
舟木新社長は、にこやかに石見を出迎え握手をしようとした。その時、石見が倒れた・・
救急車を待つ間、舟木は石見を抱きしめていた

「うーん・・舟木君か」

石見が息もし難い容態のなかでつぶやいた

「舟木君・・いいか、よく聴いてくれ、私は雅子に償わねばならない、人としてやってはならないことをした、君に雅子を任せた、頼む、雅子を幸せにしてやってくれ」

「会頭、そのことは十分承知しております・・・お任せ下さい」

「それと・・綾子さんのことだ、いいかね・・私は彼女には一切、触れていないからね・・・・今でも、君のことを思っている女だ・・そんないい女に手は出せんよ」

「綾子が今でも僕のことを・・・・」

「そうだ・・彼女も雅子に負けずいい女だ、君は二人のいい女から慕われている・・羨ましい男だ、君は」
石見は、微笑み意識を失った
  1. 2014/10/16(木) 04:20:30|
  2. 地獄の底から
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地獄の底から 第30回

ホテル大広間での新社長披露パーティが始まった
司会が舟木新社長を紹介し、舟木は挨拶に立った
「先ほど、私の師とも父とも慕っておりました石見会頭が倒れられました・・・幸い、容態は暫くの静養をすれば回復すると聞いてほっとしております。私のような青二才を会頭はここまで鍛えてくださいました・・・しかしながら、まだまだ私は、皆様のご支援を賜りながら・・・・・」

会場内の出席者で事情を知るものは、自分の妻を会頭に差し出し、会頭の妾を妻に迎えた男として、冷たい視線を送る者もいた。

舟木は続ける
「我社は第3セクターの事業会社であります。営利優先の企業と異なり、損を出すことは許されませんが、この地域の発展のため、この地域に住まれる人々の幸せのため、全ての人、事業者、行政のご支援を得て事業を展開していくことが使命であります・・」

一部の出席者から拍手が沸く

「石見会頭が何時も仰っていました・・・人は何度でも生まれ変われると、そして再出発するのに遅すぎるということは決してないと・・・・我社もこの精神で何度でも、この市に住まいする人々のため生まれ変わる会社にしていきたいと考えております。どうか、皆様の暖かいご支援とご協力をお願いいたします」

万来の拍手が沸く
  1. 2014/10/16(木) 04:21:20|
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地獄の底から 第30回

新社長就任の披露パーティが続いている
「それでは、ここで新社長のご家族をご紹介します」

一部の出席者から驚きの声が流れた

「ご家族に登場していただきます。これまで夫を支えてこられました妻の綾子さんです・・・・、そして長女の・・・・最後に次女の・・・」

舟木は舞台の上で、微笑みながら三人の家族を迎え、抱きしめる
会場からは
「第3セクターの会社の社長は、家族の絆が第一だ。そうでなければいい地域は創れない。いいぞ、頑張れ・・・・」

舟木は綾子と手を繋ぎ右手を高らかに上げた
舟木の目は会場を見渡していた・・・雅子、雅子はどこにいる
正面のドアから一人の女性が会場から出て行く姿が目に入った・・・
  1. 2014/10/16(木) 04:22:11|
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地獄の底から 最終回

ホテルの外は春の雨が降っていた・・
雅子の瞼に、一郎が綾子の手を取り、右手を上げた姿が浮かぶ
その姿が涙で滲んで歪んで写る・・・
空を見上げると雨粒が顔を打つ
そうだったんだ・・・私の愛した人は私を許してはいなかった
離婚届と婚姻届・・・・・・出していなかったんだ
・・・私はまた一人ぼっち
雅子の姿は雨の中に消えていく

雅子はどこをどう歩いたか、いつしか自宅の前に立っていた
からだは雨で冷え切っている
雅子の口から深い吐息がもれた・・・さようなら一郎さん


「どうしたんだい、子どもみたいに雨に濡れちゃって」

「えっ」

「ずいぶん探したよ、ほら僕も雨でびしょびしょだ」

一郎が雅子を抱きしめる
「暖かい、こうして雅子を抱くと生き返る」

「一郎さん・・・」

「うん・・僕は言ったろう、僕は死ぬまで君を離さないって」

「でも・・」

「雅子が形式に拘るんなら、明日にでも役所に届けは出すよ・・一緒に行こう・・・僕は会頭にも約束したんだ、君を幸せにすると・・僕は君を愛している、僕は絶対に君を離さない」

「あなた・・」

「雅子、僕達まだ新婚旅行もしていないんだ・・・僕はもっともっと、君のことが知りたい、君の生まれ育った城之崎へ行こう、もう旅館は予約してある・・・君のご両親が手塩に掛けて守ってきた旅館、今でもいい旅館だそうだ」

「そうよ・・いい旅館よ、特に家族風呂がね・・・それに城之崎は海も近くて・・・・・それより、あなたもまだ子どもね、傘をさせば良かったのに」

「これは君の所為だ・・・」

「そう・・私の所為・・・」


降りしきる雨の中
生まれ変わった二人は抱き合ったまま
互いに相手の温もりを感じつつ
会話は続く、この先も続いていく
互いに見詰め合っているのは愛しい人のこころであった
                              完
  1. 2014/10/16(木) 04:23:07|
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